Memory of the starlit sky 作:ワッタン2906
今年も、よろしくお願い致します.......。
ということで、どうもワッタンです。
新年一発目がこんなに遅くなって申し訳ございません!!
さて、今回で「星を探しに」のストーリーは、終了です。
最後まで読んでくれると幸いです。
それでは、第十九話をどうぞ!!
「わぁ、暖炉だぁー!!」
コテージの扉を開けると、先に着いていた香澄が暖炉に近づいているのが見えた。
その光景に午前中の日菜と姿が重なり、自然と笑みを浮かべる。
「広っ.....!!」
「す、すごいね蘭ちゃん.....」
蘭とつぐみは、コテージに入ってから辺りを見渡している。
(やっぱり、あんな反応になるよな。広すぎだよ、ここのコテージ)
壁に掛かっている時計を見ると、時刻は午後九時を回っていた。
流星群の時間は午前零時にかけてから......つまり、あと三時間は暇になる。
一瞬だけ考え事をし、そして皆に流星群までの暇つぶしとして、ある提案をする。
「.....とりあえず、流星群まで時間あるし皆でなにか話そうぜ」
──────────────────────
「.....起きませんね」
蘭がぼそりと呟く。
その目の先には、香澄とつぐみが仲良く夢の世界に旅立っていた。
こころに関しては、辛うじて起きているが首がカクンとなって夢の世界へと旅立ちそうだ。
ちなみに、眠くならないように香澄が言っていた「星の鼓動」など、皆と色々と話していたが、結果的にこうなっていた。
今の時刻は、午前零時前。
「まあ、もう普通寝てるもんな。こんな時間は」
ちなみに俺は昼に寝たおかげで、いつもより快調そのものだ。
「つぐちゃんは頑張ってたけど、やっぱり睡魔に勝てなかったかー」
そして、日菜と蘭もピンピンしている。
「そろそろ、星を見に行くのにいい時間だと思うんですけど.......」
「そうだね!! ちょっと見てみるよー」
どんな風に笑っているのかなー、と言いながら日菜は窓のほうに向かい、カーテンを開けた。
「.....わあ~! すっごーい! 見てみて、星がキラキラだよ!! 香澄ちゃん、つぐちゃん、こころちゃん! 皆、起きて起きて-!!」
窓の外を見た日菜が寝ている三人に対して起きるように呼び掛ける。
「うぅ.....眠い.....」
「つぐみ、ほら、外見て。眠気覚めるから」
蘭はつぐみを起こし、俺は隣に座っていたこころを揺さぶった。
「おーい、こころ起きろー。流れ星見えるぞー」
「え、流れ星?」
お、すぐ起きた。
「.....ん....むにゃ....どしたの、みんな?」
そうこうしていると、香澄もようやく起きた。
香澄に今の状況を伝えると日菜が、
「折角だし、外で星を見ようよ!」という言葉で、俺達は全員外へと出た。
そして、全員で夜空を見上げる。
「わぁ........っ!!」
そう言ったのは香澄か、こころか或いは全員だったのかもしれない。
夕食後に一回夜空を見た時も、すごい星が見えていたのだが、この時間帯の空はあの時の空と比べ物にならないくらい、空が星々で溢れていた。
そして流れ星が幾筋も輝きはじめており、星が降ってくるようだった。
いや、それは実際に星が降る夜だった。まるで夢の景色のように、それは噓みたいに綺麗な夜空だった。
「見て!空のどこ見ても星っ!! ....キレイだなぁ.....」
「すごい.....!」
「ホントだ.....!こんなにたくさんの流れ星、初めて見た」
香澄につぐみ、そして蘭がそれぞれそう呟く。
すると日菜が話し出した。
「前に本で読んだんだけど、今輝いてる星の光って何年も.....うん、何百年、何千年も前のものなんだって」
「な、何千年.....!?」
つぐみが驚いた声を出す。俺以外の皆が驚いた声を出していた。
「うん、そうだよー......ってもしかして連音君は知ってた?」
「うん、知ってたよ.....まあ、伊達に星空を見てないからな」
「さすがだね、連音君!!」
日菜に褒められた。
このように自然に光る星を「恒星」という。
「恒星」は必ず「星雲」からできるのだが、まあこれについては、皆に言わなくてもいいだろう。
今はこの夜空を堪能することにする。
「素敵ね! あの星たちからは、どんな風に見えてるのかしら?」
こころがそう呟く。
「それは......未来人?」
こころの疑問にそう答える。
すると皆が口々に「それだ」と答え、皆で笑いあった。
──────────────────────
「.....何だかランダムスターを弾きたくなってきちゃった!」
そう言うと香澄が、自分のギターを掲げた。
それを見たこころが、「じゃあ、一緒に歌いましょ!」と言い、一緒にセッションしだそうとする。
「だ、ダメだよ、こんな時間じゃ管理人さんに迷惑になっちゃう!」
「.....香澄、夜はやめときな」
「え~、でもでも、今すっごく弾きたいの!」
「今はもう少しだけ楽しんでいよ、この星空を......」
「そうだよ、せっかくの夜空なんだから。ね?」
「あ、そっか......うん、そうだね」
「そうね!楽しみましょう!!星が降り注ぐ夜空を.......!」
蘭とつぐみにギターを弾くのを止められ、降り注ぐ星を皆で見始めた。
ただ一人を除いてだが......。
──────────────────────
「......夜来ても綺麗だな、此処は」
昼間とはうって雰囲気が違う花畑に、あの時とは違い自分のギターを持ち訪れていた。
まあ、何故一人で来たかというと、いつもの日課をする為だ、だけどコテージから近いと迷惑がかかる為、こうして花畑に足を伸ばしている。
ここなら、コテージから遠い為、迷惑をかけることはほぼないと判断したからだ。
ちなみに、ちゃんと黒服さんには話を通している。
昼間に寝転がっていたスペースへと座り、ギターケースからギターを取り出す。
そして慣れた手つきで、もう体に染み付いてるギターのチューニングを済ましていく。
「よし、こんなもんか」
チューニングを済ませ、ギターを構える。
「よし、弾きますか!!」
「何、弾くの?」
「うーん、まだ決めて.......え?」
ギターを弾く格好のまま俺の隣へと首を動かす。
そこには、この場所に居るはずのない人物.......
日菜が居た。
「え、.......えええええええええええ!?」
「.......?どうしたの、そんな驚いて?」
そう言いながら、日菜は首を傾げる。
その光景にデジャヴを感じる。
「いやいや、驚くよ!! みんなと流星群見てたんじゃないの!?」
「うん、見てたんだけど、連音君がこっそりどこか行ったの見えたから、後をつけてきたんだ〜」
「な、なるほど.......」
「うん!!.......で、ギター弾くの連音君?」
と、日菜はキラキラした目で尋ねてくる。
「ああ、うん、弾くよ。日課だからな.......なにかリクエストある?」
「うーん.......思いつかないから、連音君が好きなように弾いて?」
「分かった」
日菜がそう言ってくれたので、自分の弾きたい曲を弾くことにする。
だけど、まだ何を弾くか決めていない。
(さて、何を弾くか.......あ、そういえば.......)
と、ここで香澄が言っていたある言葉を思い出す。
それは香澄が昔聞いた星の鼓動について話していた時、香澄がこう言っていた。
「あの音は、私の始まりの音.......私はあの音を聞いて、何かが始まる気がしたんだ.......」
始まりの音───、つまり香澄にとっては自分の原点の音。
俺にとっての原点の音.......、
そこまで考え、俺は最初の音を奏でた。
俺がギターを教えて貰ってから、初めて全部弾いた曲.......、
良い意味でも、悪い意味でも印象に残っている.......
その曲の名前は、「ニブンノイチ」。
(よし、決めた)
そうして、何千回、何万回と弾いた曲を奏で始めた。
──────────────────────
最後の音を奏終え、ギターの手を止め、目線を日菜へと移す。
日菜はと言うと、俺がギターを弾き終えてから拍手をしていた。
「ふー、どうだった?」
「うん、すごく良かったよ。やっぱり、連音君の音ってるんっ♪ってくるね!!」
日菜にそう尋ねると、日菜はいつものよく分からない言葉と共に褒めてくれた。
ただ、まあ悪い気はしない。
空を見上げると、流星群は相変わらずその光を降らせていた。
だが、時間的にそろそろ流星群が終わる時間帯だ。
そろそろ帰ろう.......、
「ねぇ、連音君」
か、と言い出そうとした時に、日菜から話かけられた。
「うん?どし.....「ありがとね」.....へ?」
日菜に突然、「ありがとう」と言われ、思わず変な声が出る。
「ど、どういたしまして.....? 何か分かんないけど......」
「ありがとう」と言われるが、別段日菜にお礼を言われることは、特にしていない。
お礼を言われる理由を探していると、日菜が再び言葉を紡いだ。
「.....あのね、あたしから言うのも変なんだけど.....おねーちゃんのバンドを..........「Roselia」を助けてくれて........もしあのまま、「Roselia」が解散してたら、おねーちゃんはギターを......また、辛い思いで続けちゃうとこだったと思う....だからおねーちゃんを助けてくれたことのお礼だよ」
そう言った。
そういうことか.......、紗夜さんへのお礼か。
でも、それは.......、
「.....俺は別に......ただあの時は何とかしなきゃって思って.........、リサさんが泣いたままが嫌だったから、.......元気になって欲しくて.......体が動いただけだよ」
そうあの時はその為の理由だけに、
もう目の前の人に悲しんで欲しくないから.......
動いただけだった。
そして結果的に、「Roselia」の解散を防げただけだ。
でも、日菜は、
「ううん、それでもいいの。ありがとね!!」
顔に笑顔を浮かべながら、そう言った。
その顔は、
初めて会った時に感じたように綺麗に感じた。
──────────────────────
そして、花畑からのコテージへの帰り道、
もう空には、流星群の光は見えなかった。
現在、俺は........
「......んぅ.......すぅ」
日菜と一緒に帰っていた。
だが、日菜の場所は俺の隣ではなく、背中の上だった。
.....どうしてこうなった。
なぜこうなったのかというと、それは十分前に遡る。
十分前、コテージに帰ろうとしたら、日菜にもう一曲だけとせがまれて、
仕方なく一曲だけ弾いたのだが、その弾いてる最中に、隣の日菜が俺の肩に寄りかかってきた。
「日菜?」
日菜に呼びかけるが、寄りかかってきた日菜は何の反応も示さない。
それよりか、寝息を立てていた。
それはもう、規則正しく。
(あれ、これって......デジャヴ?)
とまあ、こんな感じでいつぞやかのリサさんみたいに、
俺は日菜をおぶっている。
ただ、あの時と違ってギターケースを自分が持っている。
なので重量的には、あの時より重い筈なのだが.......、
(というか、日菜さんといいリサさんといい、女の子って軽いな)
物凄く軽かった。
ちゃんと、ご飯食べてるのか?
とまあ一瞬そんなことを考え、ふと夜空を見上げる。
相変わらず空の星々は、爛々と輝いていた。
(.......まあ、こういうのも悪くないかな.......また来れたらいいな.......今度は.......と)
と、そんなことを考えながら、コテージへの帰路を急いだ。
コテージについた時、蘭からとんでもない目で見られたのが、怖かったです。
ちなみに、帰るときに色々と俺の中の煩悩が邪魔していたことは割愛しておく。
「.......あれ、連音から連絡入ってる........画像?」
昨日からゴールデンウイークということもあり、
羊毛フェルトをつい夜遅くまで作って、いつもより遅めに起き、ベットのスマホを手に取ると、連音からメッセージが届いていた。
(珍しいな.....?)
送られてきたメッセージを開き、
添付されてた画像を開く。
そこにあったのは.......。
「わぁ........綺麗」
送られてきた画像は、星空の画像だった。
きっと昨日は流星群の画像だろう。一応、自分の部屋から少しだけ見えたが、送られてきた画像は、その部屋から見えた星空よりとてつもなく、壮大で綺麗だった。
「.......そして、もう一枚は?」
と、もう一枚の画像を開く。
その画像は車でこころや、他の人達が眠っている画像だった。
「ふっ.....何このメンバー.....まあ、でもみんなよく寝てるね.....」
笑いながらそう言うと、あたしは星空の画像をスマホの待ち受けへと設定した。
そして朝ご飯を食べる為、一階へと降りる。
........今度は、あたしも連れて行ってもらおう。
新年一発目なんでちょいと文字数多めでした。
とにかくこれで、「星を探しに」のストーリーは終了です。
楽しめてくれたら幸いです。
相変わらず、更新遅めのこの小説ですが、気長に待ってくれると有難いです。それでは今回も読んでくれてありがとうございました。
また次のお話でお会いしましょう!!
(モンハンの体験版おもろいね.......ところで僕が劇中で使う曲、皆さん分かってるのかな?)