Memory of the starlit sky   作:ワッタン2906

22 / 39
どうも、ワッタンです。
ここしばらくは、どうにか日曜日に投稿できそうです。
ほんと更新頻度が高い人は尊敬します。
まあ、これでもいつかは週二投稿しようと頑張ってるんですけどね......


そんなことはさておき、第二十一話をどうぞ!!



第二十一話 大体犯人の正体は知り合いだったりする

......どうして、こうなった?

あたしこと、奥沢美咲はただ目の前の光景に困惑していた。

あたし達、ハロハピのメンバーが船に乗ったら、突然停電が起きた。

そして、電力が復活するとあたし達の目の前には、

 

「ふふ、私の名は怪盗ハロハッピー、今宵、私の欲しいものをいただきにきたのさ.......突然だが、この麗しいお嬢様を攫わせて貰うよ」

 

怪盗の格好をした薫さんが居たからだ。

そして、怪盗ハロハッピー(薫さん)は服を着替えてきた花音さん(何故か着替えてきた服装は、どこかのお嬢様みたいだった)を自分の元へと抱き寄せる。

 

.......だけどそれだけで終わることなく、

 

「ひゃっ!? 」

 

「ああ、そんな不安そうな顔をしないで、お嬢様....... さて、あと一人私の助手を紹介しよう!!」

 

そう言うと、怪盗ハロハッピーは手を頭上へと掲げる。

 

そして掲げると同時に、黒い影が二階から飛び降りてきた。

飛び降りてきた人は見事に着地し、姿勢を正すとマントを翻す。

 

「レディース、アンドジェントルメン!! 紹介に預かり参上した。怪盗スマイルスター!! さあ、今宵。船上で華麗なるショーをお見せしよう!!」

 

.......飛び降りてきた人は、怪盗ハロハッピーの色違い衣装を着た、連音だった。

 

頭を抑えあたしは、更に困惑する。

 

.......ほんと、どうしてこうなった.......?

 

──────────────────────

 

そもそも何故、あたし達が船の上に居るのか、それは三時間前に遡る。

あたし達は、こころの家へと集まっていた。

 

「はいはい、ちゅうもーく。次のスタジオ練習の日を決めたいんだけど、みんなこの日はどう?」

 

普段個人練習の時は、スタジオを一人で借りるか、膨大な敷地面積を誇る弦巻家の一室を使わせてもらっているのだが、全員の都合が悪くない時はスタジオで練習をしている。

ただ.....、

 

「すまない美咲、その日は演劇部の発表会なんだ....... 主演の私が出ないわけにはいかないからね。 練習には参加できないな」

 

と、薫さん。

 

「はぐみもこの日はソフトボールの試合があるから、出られないや!! みーくんゴメン!! 」

 

続いて、はぐみ。

 

「うーん.......私もこの日はバイトがあるからダメかも......」

 

そして最後に、花音さん。

とまあ、意外にもうちのバンドはこんな感じで、色々とメンバーが多忙で最近はしばらく一緒に練習できていない。

かくいうあたしも、部活やバイトなどをしているので割と多忙な方だ。

 

「やっぱ、全員の都合揃えるの難しいかぁ........ホントはそろそろスタジオで合わせたいけど」

 

あたしがそうぼやくと、

 

「そういえば、前にスタジオに入ってから、練習できてないよね」

 

「今日ぐらいしか、全員が集まれる日なかったもんね。どんなに早くて集まれても二週間後かぁ....」

 

はぐみがそう呟き、花音さんも口を開く。

どうやらメンバー全員、最近集まれないことを気にしてたみたいだった。

 

「....まあ、それまでは今まで通り各自で練習したり、時間がある人同士で集まって練習するしかないんじゃないかな?」

 

「そうだよね、それがいいかも。こころちゃん、どうかな?」

 

と花音さんが、こころにこれからの方針について確認を取った....のだが。

対するこころは、花音さんが尋ねても何の反応も返さない。何か考え事をしているようだった。

 

「こころ....ちゃn「決めたわ!!」ふ、ふえぇぇぇっ!?」

 

何の反応も示さないこころに心配になった花音さんが、再びこころに話し掛けた瞬間、こころが何かを閃いたかのように、大声を出した。

そして、こころが言葉を続けた。

 

「そうよ、決めたわ!! 船に乗りましょう!!」

 

と、宣言する。

 

(.....はあ、またですか)

 

あたしはため息をつく。

こころと出会ってから、このようにこころはいつも突発的に何かしらの行動を起こすということが分かった。

 

そして、こころがそのような行動をするときはいつも必ず理由がある。といっても、それが常識的な目線で見て、ちゃんとした理由になってるかどうかとは別にだが.....。

 

とにかく、冷静にこころに聞き返す。

 

「は? 答えになってないんだけど......いきなり何?」

 

今度はあたしが尋ねると、こころはとびきりの笑顔とともに答えを返した。

 

「船よ、船。 大きな船がいいわね!! みんな、今日はまだ時間あるわよね? こーんないに天気がいいんだもの!! ナイトクルーズに行きましょう!!」

 

つまり、こころは今日の天気が良いからみんなと船に乗りたい....。ということだった。

そんなこころの船に乗りたいに対してメンバーの反応は、

 

「船!? こころんサイコー!! はぐみ乗りたいっ!!」

 

「心地よい潮風に吹かれ、物思いにふける夜....... うん、悪くない」

 

「ふっ、ふえぇぇぇ〜」

 

花音さんはともかく、あと二人の反応は何となく予想できていた。

 

薫さんとはぐみの行動を予想できるようになったということは、素直に喜ぶべきなことのか.......。

いやいや、そんなことより。

 

「いやいや、ちょっと待ってて。 そもそも今日は次の練習を決める会議の日でしょ? それがなんで船.......」

 

「だって、久しぶり全員揃ったのに、話してるだけなんてつまらないじゃない!!」

 

「そもそも、楽しむ前提で集まってないから」

 

結局その後、こころの号令により会議はすぐにお開きとなり、黒服さんの運転する車によって、あたし達五人は港へと連れてかれた。

 

てっきりあたしは、乗る船はクルーザーみたいな船かと思っていたのだが、目の前に停泊していたのは、豪華客船「スマイル号」だった。

 

(いやいや、めちゃくちゃ大きな客船じゃん!! .......相変わらずとんでもない金持ち.......)

 

「さあ、乗り込みましょ!!」

 

いつの間にか、こころは赤いドレスに着替えていた。

こころ曰く、いつも船に乗るときはこの服だそうだ。

 

「.....前からだけど、ほんとにこころが何考えているのか分からないよ」

 

「理由なんていらないんだよ。 考えるより感じろ....そういうことさ」

 

確かに、薫さんの言う通りかもしれない。

そしてそれがこころ達、三バカと上手く付き合う秘訣だったりするのかも。

ただ、あたしには感覚で感じることが出来ていないのだけれども

 

「はぐみビシビシ感じちゃうよ!! 船、乗りたいもん!! 」

 

「その意気よ、はぐみ!! ビシビシ感じて船に乗っちゃてちょうだい!! 」

 

「やった~!! はぐみがいっちばーん」

 

そう言いながら、はぐみを先頭にこころと一緒に船内へと乗り込んでいく。

 

「美咲ちゃん、私達も乗ろう」

 

「さて、行きますかー」

 

まあ、あたしもこんな船に乗るのは初めてだし、内心少しだけワクワクしている。

 

(おかしなこと起きませんように.....)

そう思いながら、花音さんと一緒に船内へと乗り込んだ。

 

──────────────────────

 

というのが、大体三十分前の出来事だった。

あたしはとりあえず、この船に乗るときに居なかった六人目の人物へと声を掛ける。

 

「えーと、....連音? なにやってるの?」

 

「..........鳴宮連音ハシラナイデス」

 

「いやいや、絶対知ってるよね!? なんか変な間あったし、というか本人だよね!?」

 

「......ノーコメントで」

 

うん、やっぱり連音でした。

というか、今日はあなたがそっち側ですか.....そうですか。

.......ホントに何やってんの.......。

 

そんな会話をしていると、こころが言葉を怪盗ハロハッピーに向けて言い放つ。

 

「怪盗さん達!! 花音に何をするつもりなの?」

 

「何もするつもりはない。 ただ、君達には私達と戯れてもらうだけだよ いいかい? 君達が私達を捕まえることができれば、このお姫様は返そう」

 

「ひゃあ....!!」

 

怪盗ハロハッピーはそう言うと、花音さんをお姫様抱っこにして抱える。

そしていつの間にか、花音さんを抱えたハロハッピーの隣に、スマイルスターが立っていた。

 

「まずはカジノで待つ、それでは」

 

「「さらばっ!!」」

 

ハロハッピーとスマイルスターが同時に宣言すると、

恐らくカジノのある方向へと、走り去っていく。

走り去っていく中、花音さんの悲鳴が聞こえる。

 

「か、かのちゃん先輩抱えたまま、行っちゃったよ!? 」

 

「急いで追いかけるわよ!! 」

 

「みーくん!! 一緒に来て!! 怪盗を捕まえよう!!」

 

「....はぁ、はいはい」

 

残されたあたし達も、怪盗ハロ.....薫さん達を追いかけた。

こうして、船内での怪盗達との追いかけっこが始まったのだった。

 




さて、今回から怪盗ハロハッピーのイベント、スタートです。
今絶賛、構想練ってるんで、楽しんでくださると嬉しいです。
それと、今日はアンケートがあるんで目通してみてね。

それでは、次回のお話でお会いしましょう。

(連音君の怪盗名は、私のフォロワーのあの方とは無関係です(笑))


Q.この作品を評価しますか?
はい 
いいえ


作者のTwitter
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。