Memory of the starlit sky 作:ワッタン2906
ワッタンです。
お待たせしました。
ようやく投稿再開します。
休み明けなんで、文章の質は悪いと思いますがご了承ください。
ほんと、すみません。
それでは二十二話をどうぞ!!
「全く、二人とも早いんだから.......」
薫さん達が花音さんを連れ去った方向に、進むこと十分、
途中迷いながらも、船内のマップが書かれたパンフレットを手に入れ、客船の中にあるカジノへと辿り着いた。
ちなみにこころとはぐみはあたしを置いてってさっさとカジノへと走って行っていた。
カジノの中は、一目見ただけで高級感溢れるようなフロアだった。それぞれのテーブルに、色々なゲームがプレイできるようになっており、部屋の窓からは、月明かりに照らされた海平線が写っていた。
「さて、二人はどこに」
「「怪盗さん!! 花音を返しなさい!! 」」
「あそこか」
声のした方へと歩みを進める。
こころとはぐみは、ルーレットが置かれているテーブルの近くで叫んでいた。
「いたいた。 二人とも足速いんだから.......やっと追い付いた」
「美咲!! 怪盗さん達と花音が居ないの!! どこ!?」
「ええ? あたしに聞かれても.......今来た所だし」
周りを見てみると確かに薫さん達らしき人影は、まるで見えない。
一体どこに、
「待たせたね。花音は別の場所で待っていてもらってるよ」
居た....。
声のする方を向くと、薫さんが立っていた。
「黒色の怪盗さん!! カジノへ約束通り来たわよ!! 花音を返してくれるんでしょう?」
「ふっ、それだけで返してもらうのはつまらないね、もう少しだけ私達に付き合ってもらおうか」
そう言うと、怪盗ハロハッピーがカジノの奥へと進んでいく。
あたし達もその後ろに続いた。
そんな怪盗ハロハッピーに向かって言葉を後ろから投げかける。
「えーと、怪盗さん。 それで一体何をしたら花音さんを返してくれるんです?」
「簡単なことさ、せっかくカジノに来たのだから、私たちと勝負しよう」
勝負ねぇ.......。
「いいよ、ソフトボールでいい!?」
「ふむ、それも一興だけど、もう生憎勝負の内容は決まっているんだ」
怪盗ハロハッピーはそう言うと、立ち止まりこちら側を向いた。
その後ろには、巨大なルーレットが置いてありその中心に、
「ようこそ、探偵さん達」
聞き覚えのある声。
先程の服装とは違い、白いシャツにベストという格好ではあるが、
白いマスクを付けてる、連.....怪盗スマイルスターだった。
「待たせたね、スマイルスター。かわいい探偵さん達を連れてきたよ」
「探偵!? はぐみ、探偵なの!?」
「いいわね!! かっこいいわ、探偵なんて!!」
「そんな定義初めて聞いたんですけど」
はぐみが、ハロハッピーの言葉に驚き、
こころが探偵と聞いてはしゃぐ。
かくいうあたしは、目の前に居る、何故かこの船に乗っている連音の事を考えていた。
(まあ、おそらく何かしらに巻き込まれたんだろうな)
「ああ、そうだよ。怪盗とは探偵に追われる存在だからね.....。 さて、肝心なゲームの内容だけどルーレットでいいかい?」
「ルーレットって何?」
「あー、あまり複雑なルールにしないで下さいね。 はぐみやこころでも分かるようなやつでお願いしますね?」
あたしがそう言うと、ハロハッピーは笑い、
「大丈夫、赤か黒のどちらかを選んで、ボールが落ちた方が勝ちだ」
「どっちか選べばいいだけ? なら簡単だね!!」
「そうだろう? 探偵さん達は三人居るから、私との三回勝負にしよう。それで勝利数の高い陣営が勝だ。 それじゃあスマイルスター、ディーラー任せたよ」
「了解!!」
そう言うと、スマイルスターはルーレットの準備をし始める。
こころとはぐみは相変わらずはしゃいでいる。
ん、ちょっと待って。
「えっ、ちょっと待って? この怪盗がディーラーをするの?」
「ん、そうだけど、何か問題でもあるのかな探偵さん?」
「大ありです。もしイカサマされたら勝ち目がありませんから」
「いやいや、ちょっと待て美.....探偵さん俺がそんなことをするわけないだろ」
ハロハッピーと話していると、準備中のスマイルスターが会話へと入ってくる。
てゆうか、あたしの名前今言いかけたよね。
「ふむ確かに、それは一理あるね。 ただ探偵さんは知らないようだね、カジノ側はイカサマをしなくても利益が出るようになってるのさ」
「え、そうなの?」
「ああ、そうさ。それにカジノっては、国がしっかりと管理してるからそうゆう類の心配はないよ」
「「へぇー」」
美咲とスマイルスターの声が重なる。
二人の言葉にハロハッピーが満足そうに頷く。
「さて、二人の知識が増えたことだし、ルーレットの方は大丈夫かい、スマイルスター?」
「ああ、大丈夫。いつでもできる」
「オーケー、さあ始めようか」
──────────────────────
「さて、次は君の番だ、帽子を被った探偵さん」
「みーくん、頑張って!!」
「頑張って、美咲!!」
「.....はあ、分かりましたよ」
こころとはぐみに応援されながら、美咲は二人が先程まで座っていたルーレットの席へと座る。
ハロハッピーとのルーレット三回戦目。
一回戦目、はぐみが先にゲームに参加して赤を選択。
そして結果は黒でハロハッピーの勝利。
二回目、こころがはぐみと同じ赤を選択。
結果は赤。
これにより一勝一敗。つまりこれで勝負が決まる。
(うわあ、責任重大だなー)
「さて、帽子を被った探偵さん。 君はどちらの色を選ぶんだい?」
ハロハッピーがこちらへと、質問をしてくる。
「うーん、....じゃあ、あたしは黒でお願いします」
「わかった。 では、私は赤にしよう。 それじゃあスマイルスター、回してもらえるかな」
「了解、ではいきます」
そう言うと、スマイルスターはルーレットを回す。
そしてその中に、銀色の鉄球を放り込む。
ルーレットの回転方向とは逆に放り込まれた球は一瞬だけ目で追えなくなる。
だが徐々に、ルーレットの回転が落ちていき玉の軌跡が目で追えるようになり、
やがてポケットに落ちる。
「さて、止まったようだね。 ボールは........」
ハロハッピーがそう呟き、
全員がルーレットの落ちた箇所を覗き込む。
結果は......赤だった。
「ふふふ、私たちの勝ちだ。というわけで、お姫様はまだ返せないね」
「えー!! そんなぁ」
なんだろ、別に悪いことをした訳ではないのに凄い罪悪感が.....。
あたしがそう感じてるなか、ハロハッピーが言葉を呟く。
「次は.....そうだね、この船内で唯一、儚いものが手に入る場所で探偵さん達を待つとしよう。 ではさらばだ!! 」
そう言うと、ハロハッピーはどこかへと走り去ってしまう。
その様子を見た瞬間、サッと後ろを振り返る。
後ろにいるはずのスマイルスターは、その場から消えていた。
(ははーん、なるほど......無理やり連れて来られたかと思ったけど、これは完全に薫さんとグルだな)
「あ、また行っちゃった!! 儚いものが手に入る場所ってどこ?」
「ギフトショップね!! 行くわよ!!」
そう言うと、こころとはぐみは走り去ってしまった。
「あ、ちょっと。......また置いてかれた。よく儚いものってだけで分かったね....というか、『儚い』って言ってる時点で誰だか気付くでしょ」
そう言いながら、先程手に入れた船内マップを拡げる。
(えーと、ここがカジノで、ギフトショップは......あ、ここか。 って!!)
「って、二人ともそっちはギフトショップじゃないよ!! こっちだってばー!!」
そう叫ぶと、地図を慌てて仕舞い二人の元へと駆け出した。
──────────────────────
「お、迷わずここまで来られたようだね、探偵さん達」
「お、そのようだね........ってあれ?」
(あれ? なんか美咲疲れてない?)
黒服さんの協力のもと、ギフトショップに先回りした薫さんと俺だったが、
その五分後に、美咲達がギフトショップに来たのだが、何故かこころとはぐみが元気なのに対し、
美咲は肩で息をしていた。
(あー、なるほど。恐らくこころとはぐみが迷ったのかな?.....ご愁傷様です)
本来ならあちら側に回っていたかもしれない自分のことを棚にあげ、美咲へと謝る。
だがこの時の連音は知らない、全てが解決した後にあんなことになるとは.....。
「うん!! だって、はぐみ、探偵だからね!!」
「ここでも何か勝負をするのかしら? 楽しい勝負ならしたいわ!!」
「そうだね.......では、ここのギフトショップで私ではなく「スマイルスター」が気に入りそうなものを選んでくれるかい?」
客船の夜は長い.....。
こうして、探偵たちと怪盗の饗宴はまだまだ続いていく。
恐らく皆さん内容忘れてたんじゃないかな?
僕も読み直しました(笑)。
まあ、というわけなんで、ガイドラインは怖いですけどとりあえずガイドラインは守りつつ続きを書いていこうかな。
あ、それとお待たせしました。
遂に新作完成しました。
下から行けるようになってますんで、暇だったら読んでくれると幸いです。
それでは次のお話でお会いしましょう。
(エヴァがすごく見たいです、そしてダイパリメイクでガチ泣きしました)
新作
「Amnesia Ghost」
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