Memory of the starlit sky   作:ワッタン2906

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どうも、ワッタンです。
ふー、危ない危ない、危うく一か月振りの更新になるとこでした。
ということで、時間はかかりましたけど最新話書けました。

そして今回、僕の小説では珍しくギャグ色が強めです。
そこはご了承ください。

それでは、第二十三話どうぞ!!


第二十三話 ギターの値段は関係ない

今、俺は自分の中の天使と悪魔と戦っている。

何故かというと、

 

「さあ、花音さんを返してもらおうか、連.....スマイルスター?」

 

この悪魔(美咲)というよりかは小悪魔だが

高級品のギターを俺に差し出し、花音さんを返してもらおうと迫っているからだ。

 

──────────────────────

 

「そうだね.......では、ここのギフトショップで私ではなく「スマイルスター」が気に入りそうなものを選んでくれるかい?」

 

ギフトショップに着くなり、次の勝負が始まった。

ただこれは、簡単なのでは?

だって連音の好きなものって。

 

 

「怪盗が好きそうなもの? ねえねえ、どんなものが好きなの?」

 

「あ、えっとそれは.....」

 

はぐみが好きなものを、スマイルスターに尋ねたが、

その瞬間、ハロハッピーがスマイルスターの前に手を出し遮った。

 

「スマイルスターが好きなものは私と同じ、....儚いものだよ」

 

ハロハッピーがスマイルスターに代わりそう答えた。

その光景はまるで、

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そしてその行動によってあたしは確信した。

そうだようね、連音の好きなものって。

 

「分かったわ!! 儚いものを探せばいいのね!! 行きましょ、はぐみ!!」

 

「うん、分かったよ。こころん!!」

 

はぐみとこころはそんな会話をすると、

二人で先に行ってしまった。

 

「あ、待って二人とも!!」

 

実はもうスマイルスターの好きなものは分かっている。

ただその好きな物を渡す前に、二人がスマイルスターに渡したらマズイ。

慌ててその二人の後を追いかけた。

 

 

「儚いものって何だろ? あ、このぬいぐるみは!?」

 

はぐみが右手にまるで深海魚みたいなぬいぐるみを持って、

こっちへとやってきた。

 

「何その深海魚みたいなぬいぐるみ....」

 

「えー.....でもでもかわいいよ1?」

 

持ってきたぬいぐるみを受け取りまじまじと見つめた。

はぐみが持ってきたぬいぐるみは、

アンコウ?をデフォルメしたぬいぐるみだった。

確かに見方を変えれば可愛いかもしれないけど。

 

と、そんな事を思いながら、不意に付いていた値札のタグを見てみた。

 

「ゲッ!! 高っ!!」

 

そこに書かれていた値段は、あたしが想像していた値段より、

0が二つほど多く付いていた。

 

(こ、こんなぬいぐるみが二桁万円!? そ、そうか一応この船は、こころの家が所有してる船だから.....)

 

急に背筋がぞっとして、慌ててぬいぐるみを元の場所に戻した。

 

「じゃあ、このスノードームはどうかしら?」

 

「ね、じゃあその隣のこれは!? あ、この船の柄がついた靴下かわいい!! 走りやすそう!!」

 

とそんな中、二人はあたしの心配をよそに、

色々と儚いもの(商品)を吟味していた。

 

良いよねー二人共は気楽で....ってこんな場合をしている場合じゃない。

 

「ねえ、二人共ちょっと聞いてくれる?」

 

儚いものを吟味している二人の背中に声を掛けた。

すると手を止め二人は振り返った。

 

「何かしら?」「なに、みーくん?」

 

そんな二人にあたしは笑顔を浮かべ、

 

「怪盗さんの儚いもの分かったよ」

 

そう告げた。

 

──────────────────────

 

「さあ、観念しようかスマイルスター? ギターが好きってのは分かってるんだからさ?」

 

「ナ、ナンノコトカナー」

 

頭の中で天使と悪魔が戦っている中、

美咲がさらに言葉を投げかけてきた。

 

そ、そうだよな。

美咲はもう俺の正体が分かってるんだから、ギターを持ってくるよなそりゃ。

でもなんで....持ってきたギターがなんでそんな高級品なんだよ!?

と心の中で絶叫する。

 

美咲が持ってきたギターが、学生の俺でも買えるものだったら、即刻拒否していただろう。

だけどそのギターは、一流のアーティストが使っているような代物、しかも値段が家が一軒建つほどのものだった。

 

それに黒服さんからこの第二勝負を始める前に言った一言が....。

 

「あ、ちなみに黒服さんから、これで渡した物は貰えるらしいから値段は気にしなくて大丈夫だよ?」

 

その言葉で戦況は一気に悪魔側へと傾いた。

美咲が言った事はその通りで、黒服さんから、

 

『別に貰っても構わないよ、日頃のお礼も兼ねて....と私達の雇い主もといこころ様のお父様から伺っております』

 

と実は言われてる。

こころのお父さんについては、敢えて今は触れないでおいて、

問題は貰っても良いということだ。

 

正直、すごく欲しい。

ただここで貰ってしまえば、薫さんの準備もとい()()()()の作戦が失敗してしまう。

....仕方ない、ここは泣く泣く諦めよう。

いいさ、ギターの値段なんかに左右されてたら良い音色なんて奏でられないんだから。

そう自分に無理やり言い聞かせて口を開いた。

 

「......ざ「ちなみに断ったら、以後ギターは触らないでね?」......は?」

 

なんかサラッと不吉な言葉が聞こえた。

恐る恐る聞き返す。

 

「えーと、美咲さん。今なんて?」

 

「うん?、だってそうでしょ?ギターが好きじゃないんなら、もうギターには触っちゃいけないよね?」

 

その場の空気が一旦凍り付いた。

だが、それも一瞬のことで即座に美咲に反論した。

 

「待て待て、それはいけないと思います。お前は悪魔ですか?」

 

慌てていたので変な言葉になってしまった。

 

「悪魔って......というかそもそも、連音達がこんなめんどくさい事をしなければ、こんなことにはなってないからね!? お陰であたしがどれだけ酷い目にあったことか......なので連音にも酷い目に合ってもらわないと」

 

「理不尽!?」

 

とまあ、この時は二人とも気づかなかったが、もうお互い怪盗の設定ガン無視で、言い合っていた。

 

「あら怪盗さん、このギター気に入らなかったのかしら?儚いわよね?」

 

「よく分かんないけど儚いよ!!」

 

「ああ、そうだね。そのギターも儚いけど、彼の求めてる物では無いね」

 

「「「!!」」」

 

美咲と言い合っていると、それまで居なかった人の、俺が待ち望んでいた声が聞こえてきた。

俺以外の三人は、驚いた様子でその声の主の方を振り向いたが、かくいう俺はホッとしながら振り向いた。

そこに居たのは怪盗ハロハッピーだった。

 

──────────────────────

 

目の前の連音と言い争いをしていると、ここ三十分ほど聞いていなかった声が聞こえてきた。

声の主の方を振り向く。

そこには案の定、こんな事になった元凶のもう一人......怪盗ハロハッピーこと薫さんが居た。

 

「待たせたね、スマイルスター。 準備が出来たよ」

 

「準備? それって」

 

いったい何の事....。

と言いかけたその時、こころが口を開いた。

 

「ねえ、怪盗さん。ギターはこっちの怪盗さん(スマイルスター)が欲しい儚いものではないのかしら?」

 

こころのその確信めいた質問に、スマイルスターは顔に微笑を浮かべながら答えた。

 

「ふっ.....確かにそれ(ギター)は彼が欲しくて儚いものだろう。だけどそれは、()()()()()()()()()()ではないね」

 

「今欲しい儚いもの.....?」

 

ハロハッピーが口にした言葉を呟く。

連音の今欲しいもの......

 

「....ああ、そうだね」

 

そこまで考えた所で、

ハロハッピーに尋ねられた、連音.....ではなくいつの間にかキャラに戻っていたスマイルスターは

マントを翻しながら答えた。

 

「確かにそのギターは儚いものだから欲しいさ。だけどギターという名の儚いものは、他人から貰うものではなく、いつか自分の力で手に入れるさ」

 

そういい言い放った、スマイルスターの目はいつもギターを弾いてる時に、見せる真剣な眼差しだった。

ギターと真摯に嘘偽りなく向き合ってる、そんな眼差し.....。

 

「ということで、勝負は次までお預けさ。 ハロハッピー!!」

 

「ああ、準備は整った。探偵さん達、次はシアターで待ってるよ。そこでお姫様を取り戻してごらん」

 

そう言うと、二人の怪盗はシアターへと向けて走り出した。

 

「あっ!! 行っちゃった。次はシアターか......というかまだ続くの...」

 

「あの怪盗さん(スマイルスター)が今欲しい儚いものって結局何だったのかしら?」

 

「うーん、なんだろうね?」

 

結局薫さん達の目的はまだ分からないけど、

今分かったのは、やっぱり連音はギターが好きなんだなってことかな。

 

「はいはい、おしゃべりはこのくらいにして、シアターに行くよ。早く行かないと待ちぼうけの花音さんが可哀そうだし」

 

「そうね、美咲の言う通りだわ!! さあ、はぐみ、美咲、シアターへ行くわよ!!」

 

こうしてこころの号令の下、シアターへと向かった。

のはいいのだが....。

 

 

「ここに座っているお姫様に、愛の告白をしてみてくれないか、黒髪の探偵さん?」

 

どうしてこうなった。




最近忙しくて、中々執筆の時間が取れなかったんでクオリティは低いと思ます。
ここからも、忙しくて投稿が遅くなるかもしれないですけど、長い目で見守ってくれると幸いです。

さて、次回はやっとハロハッピー編が終了でございます。
完成までお待ちください。

それでは、次のお話でお会いしましょう。

(モンハンやっと集会所クリアしました!!)

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