Memory of the starlit sky   作:ワッタン2906

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どうも、ワッタンです。
お待たせしましたー。
前にも言った通り週一投稿はできてるけど、そうすると三週間振りになっちゃいますね。
ほんとどーしよ。

さてまたまた、そんな暗いお話はさておいて、
それでは第三十四話目をどうぞ!!


第三十五話 踏み出せない気持ち

 

それは商店街の近くを歩いていた時だった。

ほとんどのお店にその貼り紙がしてあり、それにはこの時期、どこの地域でもよくある行事の案内が書かれていた。

 

『七夕祭り』

 

その案内を見た時は、

 

──ああ、もうそんな時期かー、最近行ってないなー

 

程度にしか考えず、そのまま真っ直ぐに帰宅した。

玄関のはいつものように先に帰っているおねーちゃんの靴がきれいに脱がれている。あたしも靴を脱ぎ、リビングへと直行する。

 

そこには予想通りソファーに座りながら雑誌を読んでいるおねーちゃん。そんなおねーちゃんにいつものように「ただいま」と挨拶を返した時に気が付いた。

 

──今年は二人で行けるのでは?

 

以前までのおねーちゃんとあたしの関係は決して良好とはいえなくて、その原因を起こしていたのは恐らくあたしだ。だから、あたしは何とかおねーちゃんとの仲を戻したくて....前の様な関係に戻りたくて、去年の今頃にも言ったのだ。

 

『おねーちゃん、一緒に七夕祭り行こ』

って。

 

だけどおねーちゃんから返ってきたのは冷たい言葉で

 

『....行く訳ないでしょ、子供じゃないんだから、行くなら一人で行きなさい』

あたしは拒絶された。

 

けどそれはあくまで去年の話。

 

今のあたしとおねーちゃんの関係....以前の関係にはまだ戻れてないけど、それでも近くなったような気がする今なら....。

 

「お帰り、日菜。 今日は早いのね」

 

あたしの挨拶にちゃんと返してくれるおねーちゃん。

こんな様子を見たらこの前までのあたしは驚き、うれし涙を流すかもしれない。

だからこそこうも思う。

 

また、ああなるのは嫌だと。

 

例えるなら、やっとかみ合いだした歯車が何らかの要因で、再びその動きを止めてしまったように、またあたしが何かをやらかしてしまい、おねーちゃんとの関係がもう二度と戻れなくなるようにな事態になってしまう....それだけは避けないと。

 

「.....うん、きょうはアイドルの仕事はないんだー!!」

 

一息呼吸をついて『七夕祭り』の事を頭から追い出し、いつものようにおねーちゃんに今日何があったかを話し始めた。

 

──────────────────────

 

「ああー....どうしようかぁー」

 

と昨日はそう思ったのも束の間。

翌日には再びおねーちゃんと一緒に『七夕祭り』に行きたいという欲が出てきていた。一瞬、他の人と行く事も考えた。だけど、やっぱりどうしてもあたしの隣はおねーちゃんに居てほしかった。

 

「うーん」

 

現在は学校。

休憩時間に廊下に出てぼんやりと空を浮かべながらどうにか、おねーちゃんと行けないかなと考える。

たった一言例年通り告げるだけなのに、そんな簡単なことなのに決心がつかない。

どうしようか、そう悩んでいた時だった。誰かに肩を叩かれる。

 

「やっほ、ヒナ!! どしたの? そんな顔して? 」

 

「あ、リサちー!! 」

 

そこに居たのはリサちーだった。

あたしがいつものような顔じゃないからか首を傾げている。

そんな彼女にあたしは事の顛末を話し出す。

 

「えーとね、リサちー。今週末に七夕祭りがあるのって知ってる? 」

 

「七夕祭り......あー、知ってる、知ってる。 商店街で毎年やってるやつでしょ?」

 

少し考える素振りを見せたリサちー、だったけどすぐに思い当たったのか、うんうんと頷いてくる。

 

「あれにね、おねーちゃんと一緒に行きたいなーって思ってるんだけどね......」

 

あたしはリサちーに『七夕祭り』の事を話した。今度のリサちーはあたしの話を聞いてすぐ、あたしが伝えたい事を理解してくれたのかすぐに反応が返ってきた。

 

「なるほどね。誘いたいけど、断られそうって事で悩んでるって所かな? 」

 

「すごーい!! なんで分かったの、リサちー!?」

 

「あはは、ヒナがそんな顔するのは、紗夜関連なものだからさー、それくらい分かるって!! 」

 

あたしは驚きの声をあげ、リサちーは、ふふんって感じでドヤ顔をしている。

リサちーらしいと思う。

 

「流石リサちーだね、うんそうだよ、きっとおねーちゃんは、バンドやギターの練習で忙しいよね....」

 

「うーん....」

 

「おねーちゃんとは一緒に行きたいけど、それ以上におねーちゃんを困らせたくないから....」

 

──ああ、ダメだ。

 

リサちーと話している内に昨日思った事を鮮明に思い出してしまい、段々とおねーちゃんと行きたいという気持ちは困らせたくないという気持ちが強くなってしまう。

 

リサちーは、あたしが続いて発した言葉には流石に少しだけ困ったように笑っていた。

 

「ヒナ.....あ、そうだ!!」

 

そんなリサちーだったが突然何かを思いついたらしく先程とは打って変わって笑顔になる。

 

「ねぇ、ヒナ。実は今日、Roseliaの練習があるから紗夜に聞いてみてあげるよ」

 

その言葉を聞いた途端に自分の顔が少しだけ明るくなるのを感じる。

それは思ってもいない願いだった、リサちーがおねーちゃんに『七夕祭り』の事を聞いてもらえば、少なくともあたしがそのままおねーちゃんに誘うよりかは成功率が上がるかもしれない、正に妙案だった。

 

「ホント!! リサちー、ありがと....!! 」

 

「うん、任せて!! ちゃんと紗夜に聞いてくるから!! 」

リサちーが笑顔でそう言ってきて思わず二人で笑いあう。

 

「それにしても、『七夕祭り』かー、いっつも友希那と行ってるの? 」

 

「へー、そうなんだ。じゃあ今年も友希那ちゃんと行く感じなの? 」

 

「えっ? あー....今年は、えと....」

 

 

思っていた疑問をリサちーにぶつけると、当の本人は歯切れが悪そうに言葉を濁す。

その様子から、今年は行かないかもしくは、違う人と行くのかなーと算段をつけてみる。前者だった場合、別に歯切れが悪くなる必要はないから、恐らく理由は後者かな。

 

「もしかして友希那ちゃんとは、今年は行かない感じなの、リサちー? 」

  

「えっ....1? ヒナ、何で分かったの1?」

 

「んー、何となく? 」

 

といってもこれはあたし以外でもリサちーの反応を見ていると、勘のいい人だったら分かると思う。彩ちゃんは無理だろうけど、千聖ちゃんとかなら。

リサちーは暫く、あたしに核心を疲れ暫く

 

「...アハハ、ヒナには敵わないね、うんそうだよ。 今年は友希那以外を誘おうかなーって」

 

「ホントっ!? 誰々!?」

 

誰だろうか、リサちーは交友関係が広いだろうから、もしかしたらあたしの知らない人物かもしれない....。と思っていたのだが、リサちーの口から発した人物はあたしがよく知ってる人物だった。

 

「えーと、連音君....」

 

「......へ、連音君? 」

 

驚いて、間抜けな声が出てしまう。

まさかリサちーが『七夕祭り』に誘う人物が知り合いで、しかも連音君ときた。

 

「うん、まだ声は掛けてないんだけどね? 」

 

「.....そーなんだ」

 

リサちーが少し照れながらそう話す。

それにしても連音君とかぁ、彼と行く事は考えなかったな....試しに連音君の隣にあたしが居る事を想像してみる。確かに一緒に行けたらるんっ♪ってするかもしれない。次に連音君がリサちーと居るのを想像してみる......それは、

 

「リサちーって連音君の事好きなの? 」

 

「へぁ!? ヒ、ヒナ、ど、どしたの急に1? 」

 

慌てるリサちー。

その反応はもう、そういう事だと思うんだけど、敢えて口には出さない事にする。

そっか、リサちーは連音君の事を──。

 

とここで、予鈴が鳴り響いた。 

 

「あ、チャイム鳴ったね、早く入ろーよ、リサちー」

 

「え、あ。ま、待って、ヒナ!! 」

 

リサちーを置いて先に教室へと入る。

席へと着き、先程の事を思い出す。

連音君は優しいからきっと、リサちーに誘われたら一緒に行くのだと思う、だけどそれをさっき想像した時に何故だかは分からないけれど。

 

 

 

 

 

 

──るんっ♪てはしないな

そう感じたのだった。




という事であのイベントです。
そして今回わりと文章がうまく書けた気がしますね。
さーて次回は紗夜さん側の方を進めてく感じですね。
気長にお待ちください。


それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。
感想、評価等貰えると凄くやる気出るので、是非とも清き一票を。

では、次のお話でお会いしましょう。

(あと五日で誕生日美咲.....グヘヘ)

お休み

来週はこっち

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