ひぐらし圭一 カップリング ハーレム   作:時正

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大人化編 1 レナの後悔

いつもの部活メンバーでの部活帰りに起きた不思議な事件。

 

「ぐわぁ!!なんでまた俺がこんなめに~!!!」

 

罰ゲームに負けた圭一は、スク水スカートにネコミミシッポという即通報案件の格好をして、みんなと一緒に帰っていた。

 

「はう~圭一君かぁいいよ~」

「おーほっほっほっほ!!ブザマですわね圭一さん」

「圭一は、かわいそかわいそなのですよ。にぱー」

「あうあうあうー。圭一がかわいそううなのです」

「じゃああなたが着る?羽入」

「はうっ!いっ嫌なのです!!」

「ちくしょう!!なぜだー!なぜ勝てない!!」

「あっはっはー!圭ちゃん分かりやすすぎるんだよ」

「ええ、お姉の言う通りです」

 

そんなたわいのない話をしていると。

レナが鞄から古ぼけた手鏡を取り出しみんなに見せた。

 

「みんな見てー、昨日宝探ししていたら見つけたの」

「なんだ?すごいぼろっちい鏡だな」

「ぼろっちくないよー」

レナは圭一の言葉に不満そうに頬を膨らます。

「わりいわりい、でもそれがどうしたんだ?」

「あのね。この鏡に自分を映すと大人になった姿が見えるの」

「まじか!?」

「これって昔、羽入ちゃんが作ったってやつの一つなんじゃないかな?」

 

レナは鏡を羽入に見せる。

 

「あう~よく覚えていないのです。た

だ、鏡関係の奴は何個かあったと思うのですよ」

「大人になった姿か~、おじさん想像できないな~」

「私はきっと悟史君と結婚していますよ」

「ぼくは、みぃやしぃのような大人になりたいのですよ」

 

梨花は、魅音と詩音の胸を見ながら言う。

 

「大丈夫ですわ、りか。わたくしたちはこれからですもの」

 

沙都子が梨花に話しかけるが。梨花は沙都子の胸を睨んでいた。

 

「レナの大人な姿か、どんなのなんだ?」

「ん~、なんでか悲しそうな顔をしてるんだ」

「悲しそう?なんでだ?」

「ん~なんでなんだろう」

 

未来のレナの表情について考えていると、突然鏡が輝きだして。レナを包んだ。

 

「レナ!!」

 

とっさにレナへと手を伸ばす圭一。

 

「ぐぅ!!」

 

鏡の光がさらに強くなり、目をつぶってしまう一同。

 

「羽入!何なのあれ!?」

「あうあうあう、思い出したのです!あれは、すべての世界の中で一番後悔を持っている、未来の自分を見ることができ」

「一時的に、その自分を憑依させて後悔を解消させてあげる道具なのです!!」

「すべての世界!?てことはもしかして今から来るのは」

「はい!おそらくレナだけが生き残ってしまった世界のレナなのです!!」

 

光がおさまり、レナが居た場所にいたのは大人の女性がいた。

 

「こ・・・こは・・・?」

「レナ・・・なのか?」

 

圭一は恐る恐るその女性に声をかける。

レナの面影のある女性は、自分の名前を呼んだ存在を見て。

目を見開き圭一の名を口にする

 

「えっ・・・圭・・・・・一くん?」

「レナ!!」

 

レナは目に涙を浮かべ、優しく、大切なものに触れるように圭一を抱きしめた。


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