【 源型 】   作:まあぶる

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はつにんむ。わあい!


任務

「そっちの方はどうだ?なんか物資は見つかったか?」

 

「いいや、なんにもねえな」

 

白い服装にマスクを付けた人物達のうちの1人が、小さな村を探索しながら他のメンバーへと確認を行う。

 

ここは山の中にある小さな村だ。4、50人ほどしかいない小規模の集落だが、現在この場所はレユニオンの侵攻によって完全に占領されてしまっていた。

 

「チッ、この家はハズレだな。物資になりそうなもんは全然無かったぞ」

 

「おい!女!他に物資がありそうな場所はねえのか?」

 

「し、知りません...!」

 

レユニオンの男は捕虜の女性に銃を突きつけて聞き出しているが、どうやらこれ以上の情報は得られないと分かると再びメンバー達と話し始める。

 

「どうする?帰還するか?」

 

「だが収穫も無しに戻るのもな...一旦、部隊を収集するぞ」

 

「了解」

 

男は1度部隊を集め、全員の報告を聞いていこうとした。

 

「よし、集まった......?1人足りないぞ、アイツはどうした。」

 

「術士の奴か?さっき端っこの家を漁りに行ってたはずだが...」

 

まさかまたサボってるんじゃ無いだろうな、アイツは...ったく、いい加減あのサボり魔を1発殴っておいた方が良さそうだな...

 

ため息を吐きながら術士のいるはずであろう家へと探しに向かう。

 

「おい、どこにいるんだ!サボってるんなら鉄拳食らわせるからな!」

 

叫んでみたが返事は返ってこない。男は家の奥へと進んでいき扉を開けて隅々まで探してみると。部屋の奥で術士の男が壁に寄りかかり座り込んでいた。

 

「おい!寝てる暇は──」

 

男は最後まで言い切る前に、意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

...

 

 

アレックスはロドスで最初の任務を言い渡された。どうやら近くの山で、レユニオンらしき人物の姿が目撃されたらしい。彼はそれを捜査しに行くようだ。

 

レユニオンを発見したら敵の人数、構成の報告をする。人数によっては戦闘を開始しても良い、とのことだ。

 

...最初にしては、随分な任務を渡してきたな。まあ、偵察も戦闘も慣れているから問題は無いが...

 

 

『アレックスだ。目的地に近づいた、小さな村が見える。』

 

移動した俺はロドスへと通信を入れた、すぐにアーミヤが指示を入れる。

 

『はい、確認しました。まずは人数の報告をお願いします。』

 

『数は...見える限りでは6人、予測だが10人以上の部隊だろうな...動きを見るに、あまり訓練は受けていないように見える。野盗クラスの連中って感じだな』

 

『了解です、他に情報はありますか?』

 

『村は既にレユニオンによって占領されてるみたいだな、住人の安否は不明...だが、派手に争った形跡は無いようだ。おそらく捕虜にされてどこかに集められてるのか...』

 

『そうですか...』

 

アーミヤは報告を聞いて少し不安そうな声を出していた。

 

『...連中を始末する』

 

『分かりました。今からそちらに援軍を──』

 

『必要ない、行動を開始する。』

 

『え?ちょ、ちょっと...』

 

アレックスは通信を切り、村へと近づいていく。

 

ヤツらは物資になるものでも探しているのか、バラけて行動している。俺にとってはとても都合がいいな。

 

今回、俺の戦い方は正面からではなく隠密での殲滅だ、村の住人に危険が及ばぬように始末していく。村の一番外れの民家に1人の隊員が入っていくのが見えた、まずアイツから始めよう。

 

「はぁ、何にもねえしつまらねぇ...こんなとこ探して何があるってんだか...ブツブツ...」

 

隊員は退屈な仕事に愚痴を吐いているようだが、関係無い。

 

ゴキッ

「がっ!?」

 

背後を取ったアレックスは素早く、力任せに術士の首をへし折った。男は一瞬痙攣をしたがすぐに動かなくなる。

 

アレックス次のターゲットのもとへ向かおうとしたが、声が聞こえてくる...どうやら今殺した男を探しに来ているようだ。

 

(あちらから来るなら丁度いい)

 

アレックスは扉を閉め、扉の影に隠れる。

 

少しすると他の隊員が近づいて来た...そして扉が開く。

 

「はぁ...おい!寝てる暇は──」

 

ゴキッ

 

「...悪いが、お前も寝ててもらうぞ。」

 

同じ要領で首を折り息の根を止めた。隊員かと思っていた男は、どうやらこの部隊の隊長格だったらしい。

 

...なるほどな、これなら楽に終わらせられそうだ...

 

 

 

 

 

 

 

 

...

隊員達は1箇所に集まり、隊長が戻ってくるのを談笑しながら待っていた。

 

「...遅いな。まだ見つからねえのかアイツ?」

 

「つまらなすぎて先に帰っちまったんじゃねえか?」

 

「ハハハっ、もしそうならアイツ隊長に殺されるんじゃねえか?」

 

外から足音が聞こえてくる。

 

「かもな!...お?戻ってきたみたいだ...」

 

隊長は1人で戻ってきていた。どうやらいなかったみたいだな。

 

「結局見つからなかったのか、隊長?」

 

「ああ...一応待機組に連絡は入れておいた。」

 

隊長、なんだか元気無さそうだな...ま、そりゃあそうか。アイツのせいでストレス抱えまくりだろうからな。

 

「まったくアイツはどこに行っちまったんだかなあ」

 

「さあな、いい加減アイツ殺したほうがいいんじゃねえか?ハハハ!」

 

冗談まじりに笑いながら隊員は言った。

 

すると、隊長は静かに口を開く...

 

「...もうそれは済ませたあとだ」

 

「え?なんて──」

 

側頭部に強い衝撃を受けたのを感じた。ソレが一体何なのかを理解する前に、男は意識を失った。

 

 

 

突然のことで頭が真っ白だった。隊長が、仲間を蹴り飛ばした?なぜ?

 

状況を理解して、男は気を取り戻した...だが、もう遅かった。

 

「な、なにを...ガっ!?」

 

体に痛みが走り、体が浮き上がる。男は理解が追いついていない。

 

体が貫かれてる...なにかが刺さって...!?こ、れは...なんだ...

 

肩から飛びてているそれは刃のようだった。それは隊長が持って、いや、【隊長ではないナニカ】の腕から生えていた。意識が遠くなる...だんだん、暗く...............

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長の男...の姿をしたアレックスは始末した男達を吸収し終えると、再び動き出し次々と残った隊員達を始末していく。

 

...遠くで待機しているメンバーも殺し終える。部隊を壊滅させるのに20分、そう時間はかからなかったようだ。村へと戻ったアレックスは捕虜にされた村人達を解放していく。

 

「あの、助けてくださり本当にありがとうございました...!」

 

「この恩をどう返したらいいか...」

 

「...礼ならロドスに言うといい。俺は依頼を受けただけに過ぎない。」

 

「ありがとう!黒いお兄ちゃん!」

 

1人の少女が俺に近づいてくると、何かを渡そうとしてきた。

 

「これ!私からのお礼!宝物にしてる物なの!」

 

小さなコインのようだ。表にはなにかの刻印が刻まれていてるが、何を意味しているかは分からなかった。

 

「...受け取らせてもらう」

 

もらったコインをポケットの中へしまうと、アレックスはロドスへと戻る。途中、ロドスの部隊と出会った。どうやら援護に来たらしいが、壊滅させたことを伝えて後始末を任せることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「...アレックスだ、帰還した。」

 

 

 

 

『アレックスさん...?少しお話があります。』

 

 

ロドスへ入ると凄まじい威圧感を背負ったアーミヤが待ち構えていた。顔は笑顔なはずだが、全く笑っていない。

 

『逃げても無駄ですからね...?フフフッ』

 

 

 

 

アレックスはその日、1日アーミヤの説教を食らったそうだ。




後書き?特に無いよ!ラップランドかわいいね!
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