【 源型 】   作:まあぶる

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今回はやっとアレックスの視点


目覚め

俺は感染してから長いこと摂っていなかった眠りから目を覚ました。

 

「......ッ!ハァッ...ハァ...ッ!」

 

 

俺は核を海へと運び出して、ニューヨークに被害が出ないように起爆させて自分ごと消した。

 

あの状況でも体内のウイルスが生き残っていれば再生は可能だが、復活をするにしても不可解なことが多すぎる...

 

 

現状の確認のために当たりを見回してみたが、どうやら俺はビルらしき建造物の屋上にいるらしい。

 

どうやら自分は海辺ではなくもっと内陸部...都市部のような場所にいるようだった。

 

(なぜだ?俺は空母の上であのイカれたゴリラの化け物と殺し合って、それから核で消し飛んだはずだ...なのになぜビルの屋上で目を覚ました?)

 

アレックスはあれこれ理由を探してみたが、答えはでないと結論付けてすぐに思考を切り替えた。

 

 

(まずは下に降りて情報を集めるか...)

 

建物の端へと移動して...そしてようやく気がついた。ここがマンハッタン、もっといえばニューヨークですら無い場所だと言うことに。

 

(ここは...一体何処だ!?)

 

アレックスの知らない街並みが目の前に広がっていた。ちらほらと人の姿が見えるが、動物の耳や尻尾をつけていたり、人間の顔ではなく動物の顔をしている者も見えた。

 

俺はついにイカれたのかと頭を抱えたが、気を取り直してすぐに情報を集めることにした。

 

1番手っ取り早い方法としては人間を取り込んで記憶を引きずり出すことだが...人目に付く場所でそれをやるのは危険だ。

 

そうと考え、人気のない場所を探そうと街の中をしばらくフラフラと歩き回っている時だった。

 

『...ぉ...ッ! 』

 

『ゃめ... っ!......!』

 

建物の間の薄暗い小道から誰かが怒鳴るような声や叫ぶような声が聞こえ、なんとなくその声のする方向へと足を運んだ。

 

4人の男が争っているようだった。しばらく遠巻きに観察していたが、どうやら3人で1人を襲っているらしく、1人の男は必死に逃げようとしているようだ。

 

会話を聞いている限り感染者がどうとか言っていたが...インフェクテッドビジョンを発動しても逃げている男からはウイルス感染者であるサインが見えない。

 

(本来あの男助ける意味は無いが...ここは人目に付かなさそうな場所だ。情報を集めるには充分な状況だろう...)

 

 

 

「待ちやがれ感染者ぁ!逃げれると思うなぁ!」

 

「てめぇら感染者に居場所なんてあるわけねぇんだよ!大人しく死ね!」

 

武器を持った男達が叫びながら感染者の男を追いかける。

 

「ハァ...!ハァ...ッ!チクショウ!」

 

感染者の男は必死で逃げているが、足に怪我を負っているためか少しずつ距離を詰められていた。

 

(足が上手く動かねぇ...!こんなところで死にたくなんかねえってのによぉ...!)

 

だんだんとタイムリミットが近づく音がする。

 

男は完全に追いつかれ、追手の刃物が男に届こうとしていた瞬間だった。

 

 

ドンッ

 

突然、男達の間に激しい音と共に何かが落ちてきた。

 

「なっ、なんだァ!?」

 

上から落ちてきたのは、物ではなく...アレックスだった。

 

男達の間に割り込むように高所から降りたアレックスは静かに武装した男達を見据えた。

 

「......。」

 

「なんだお前はァ!?どこから来やがった!?」

 

「......。」

 

質問をされたがアレックスは何も答えること無く、ただ男達を見つめていた。

 

「邪魔をしようってんならお前もついでにぶっ潰してやるよォ!」

 

男達の中でも1番大柄な男が刃物を振りかざしアレックスへと襲いかかった。

 

が...

 

ゴッッ!

 

「ッオ...ッ!?...ゴホォェッ!」

 

大柄な男は気がつけば数メートル後方へと飛ばされ、地面へと伏せていた。腹に激痛が走り、涎と吐瀉物を吐き出す。

 

「オイッ!なんだぁ!?一体どうした!?」

 

「テメェ...!よくも!」

 

残った2人の内1人は困惑で動けず、もう1人は逆上し襲いかかってきた。

 

しかし、アレックスはその攻撃をものともせずに襲ってきた男のナイフを蹴りで弾き飛ばし、男の胸ぐらを片手で掴みあげると壁へ軽々と投げ飛ばした。

 

「ガハァ!...グッ...!」

 

「な、な、一体お前なんなんだよ...ぅわぁ!」

 

アレックスは残った男を掴み上げるとそのまま頭から落ちるようにと逆さにして投げ落とした。

 

グキャァ!と生々しい音が響き、その男は一切動かなくなった。

 

「...ッヒィっ!」

 

壁に叩きつけられた男は恐怖で顔が引き攣った。

 

地面に落とされ死んだ男をアレックスは触手のような、形容し難いなにかを身体から放出して死体を包み込んだのだ。

 

グチャグチャと恐ろしい音が聞こえ、死体は分解されながらアレックスの身体へと取り込まれていく。

 

「ゥァァァァァ‪ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!‬」

 

男は絶叫して逃げ出そうとしたが、吸収し終わったアレックスに首を掴まれそれは失敗に終わった。

 

(なんだよ!なんなんだよ!この化け物はァ!!)

 

男の目に映った最後の光景はフードで隠された顔からチラリと見えた、静かに...そして怪しく光る瞳だった。

 

 

............

 

吸収を終えたアレックスは男達のDNAを通してこの世界に関わる記憶を見た。

 

「...源石に鉱石病、そしてロドスやレユニオンなどの各勢力...か。どうやら俺の常識が通用しないおかしな場所にいるみたいだな...平行世界や異世界と言うやつか?」

 

記憶を確認し終えて、アレックス改めてこれからの行動について考えた。

 

 

 

〘Prototype:The Original Day〙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




色々悩んだけどなんか続いた。やったね。

アレックスが言ってたゴリラの化け物は「スプリームハンター」というPrototype1作目のラスボスです。タイラントっぽいよね。

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