ASSASSIN SCHOOL   作:くろとら

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これで、プール回がやっと終わりました。


8話 プール③

 体育教師の指示で、全員で準備運動を始める。準備運動をしながら山内はチラチラと女子の様子を窺っていた。それほど、山内はこのクラスの女子に興味があるらしい。

 準備運動が終わると、体育教師から順番にプールに入り50m泳ぐように指示された。因みに、泳ぐのが苦手な生徒などは底に足をつけても大丈夫らしい。

 前の男子生徒がプールから上がり俺の順番がやって来た。俺は、去年の夏振りにプールの水に浸かった。この、学校のプールの水は冷た過ぎず、適度な温度に保たれていた。とても、泳ぎやすい環境だ。

 体育教師の笛が鳴り、壁を蹴って泳ぎ始めた。これは、競走でも無いので軽くクロールで流して泳いだ。

 クラス全員が50メートルを泳ぎ終えると、体育教師は再び集合を掛けた。先程、泳げないと言っていた生徒たちも足を着きながらもしっかりと、泳げたようだった。

 

「とりあえずほとんどの生徒が泳げるようだな。 よしっ、それなら今から競争をしたいと思う。50M男女自由型だ」

 

 体育教師は全員が50Mを泳ぎ切ったことに満足をしているようだった。そして、体育教師は俺たちに向かって今日行う授業内容を宣言した。

 まさか、水泳授業の初日から競水をやるとは思っていなかった。それは、皆も同じようで周りの生徒と顔を見合せながらザワついていた。

 

「ふむ。どうやらやる気が無いようだな。それなら、特別ボーナスを与えよう」

 

「特別ボーナス?」

 

「あぁ、特別ボーナスだ。この競争で1位になった生徒には、私から5000ポイントを支給しよう。だが、1番遅かった生徒には、補習が待っているから覚悟しとけよ」

 

 5000ポイントの言葉に泳ぎが得意な生徒からは歓声が、逆に泳ぎが苦手な生徒からは悲鳴が上がった。まぁ、悲鳴を上げるのも無理も無い。体育教師が行う補習内容は恐らく水泳だろう。元から泳ぐことが苦手な人からしたらこの補習内容は地獄のようなものだろう。

 

「授業に参加している女子は少ないため、5人を2組に分けて一番タイムが速い生徒にポイントを支給しよう。男子は人数が多いため上位5人に絞り、決勝を行う」

 

 体育教師はそう言って、女子を2グループ、男子を5グループに分けた。最初は女子から行うと言うことで、男子はプールサイドに座り込み、品定めという名の応援を始めた。

 応援と言っても、男子たちが応援するのは櫛田を始めた男子の間で人気な女子たちだけだろう。何故そう思うのか、それは男子全員が容姿やスタイルはクラストップクラスの堀北に向かって応援をしていないからだ。

 何故、誰も堀北を応援しないのか……。それは、堀北自身が人付き合いを嫌う傾向にあるからだろう。それが、災いし男子からの人気は低くなってしまっている。

 

 そんな事を考えていると、笛が鳴り。コースに立っていた女子5人が飛び込んだ。この、第1レースで良い泳ぎをしているのは堀北だけだろう。実際に堀北は序盤からリードをし、スピードを落とすこと無くそのままトップでゴールをした。

 

「お〜〜〜、やるな堀北28秒だぞ!!」

 

「……ありがとうございます」

 

 堀北のタイムを見て、体育教師は感心の言葉を口にした。堀北のタイムは28秒。これは、女子としてはかなり速いタイムだろう。

 堀北は体育教師に一言告げると、ゆっくりとプールサイドに上がった。それにしても、50Mを泳ぎ切って息を乱さないのは凄いよな……。

 

 

 

 

 

 第1レースは堀北の勝利で終わり、次は第2レースの開始だ。第1レースでの1番人気は軽井沢などといつも一緒いる女子生徒──松下 千秋だ。そして、今スタートする第2レースでの1番人気はクラスの天使櫛田だ。

 櫛田は自分のコースである第4コースに上がると、応援をしている男子たちに手を振った。すると……

 

『うひょおおおおお!!』

 

 男子たちは一斉に悶え始めた。よく見ると数人の男子は股間をこっそりと抑えている奴も目に入る。まぁ、その気持ちも俺にも分かる。男にとって櫛田の水着姿は毒に匹敵する程の物だから。

 男子の声援が響き渡る中、第2レースがスタートする。この第2レースは第1レースより一方的なものだった。クラスで唯一の水泳部員小野寺という女子生徒が終始トップでぶっちぎりにゴールをした。

 

「凄いな!! 小野寺26秒だぞ!!」

 

「はいっ!! ありがとうございます!!」

 

 なんと、小野寺のタイムは26秒。堀北のタイムを2秒も上回る記録を叩き出した。因みに、男子が注目していた櫛田は31秒という記録で総合4位に終わった。因みに、総合1位は小野寺、総合2位は堀北、総合3位は松下だ。

 

「よしっ、これで女子は終わったな。次は、男子だ!! 各自準備をしろ!!」

 

 女子の競水が終わり、いよいよ男子の順番が回って来た。体育教師の指示に従い第1レースに出場する生徒が並んだ。第1レースには、友人の綾小路と須藤がいる。個人的に注目してるのはやはり、運動神経の塊の須藤だろう。

 体育教師の笛が鳴り、第1レースの男子生徒たちが一斉に飛び込んだ。飛び込むと同時に、須藤は50Mを物凄い速さで泳ぎ切り、あっという間にゴールした。その瞬間男女から驚嘆の声が上がった。

 

「やるじゃないか須藤!! 25秒を切ってるぞ!! 須藤、もし良かったら水泳部に入らないか? 練習をすれば大会も確実に狙えるぞ!!」

 

「いやー、それは無理っすね。俺はバスケ一筋なんで」

 

 なるほど……。どうやら須藤にとってはこの水泳は運動のうちに入らないようだ。体育教師からの誘いを断わり、須藤は余裕の表情を浮かべてプールから上がって来た。

 

「あー、ヤダヤダ。運動神経抜群の奴は」

 

 そんな、須藤を見て山内が妬むように呟いた。おい……お前ら一応友達だろ? 友達を妬むなよ……。

 

 

 

『きゃ!! 平田くーん!!』

 

 第1レースが終わり、男子たちが須藤の元に駆け寄っていると、女子たちの喜びの悲鳴が上がった。何事だと思い振り返ってみると、第2レースの第4コースに平田が立ったらしい。流石、クラス1の人気者だ。女子からの声援が鳴り終わらない。

 平田が声援をしている、女子たちに手を振っていると体育教師の笛が鳴った。すると、平田は綺麗なファームで飛び込み、そのまま1位でゴールをした。

 

「26秒か……。まぁ、いいタイムだな。よく頑張ったな平田!!」

 

「ありがとうございます」

 

 どうやら、平田のタイムは26秒のようだ。須藤の24秒よりは遅いが、一般的のタイムよりは上だろう。

 平田は爽やかな笑顔を浮かべながら、プールサイドから上がった。

 

 

 

 

「よしっ、第3コースの生徒は準備しろ!!」

 

 体育教師の指示の元、俺はスタート台に向かおうとした時……。

 

「音無くん、頑張ってね!!」

 

「ん? みーちゃんか。取り敢えず、出来るだけ頑張って来るよ」

 

 みーちゃんから応援の言葉を掛かられた。俺は、それに答え第3コースの第1レースの台に立った。俺と一緒に泳ぐのは高円寺、山内、外村、幸村だ。この中でいい勝負が出来るのは恐らく横のレーンに立っている高円寺ぐらいだろう。

 俺はそんな事を考えながら、先生の笛の音を聞き勢いよく飛び込んだ。飛び込むと同時に壁を蹴り、大きく水をかき、グングンと他の生徒たちを離していく……。だが、高円寺だけは俺についてくる。そして、40M付近に近づいた時、高円寺は更にスピードを上げた。

 

「(う……嘘だろ)」

 

 俺は驚愕した。まさか、あれ以上のスピードを出したのだから。結果俺は高円寺を抜き返すことはできず、2位に終わってしまった。

 

「おおおお……。凄いな高円寺に音無。それぞれ、23秒と24秒だぞ!!」

 

「ありがとうございます」

 

「いつも通りの腹筋、背筋、大腰筋は好調のようだ」

 

 俺と高円寺はそれぞれ、自分のタイムを聞いてからプールサイドに上がった。

 

「惜しかったね、音無くん!!」

 

「あぁ……、高円寺が正直あそこまでやるとは思わなかったよ」

 

 俺は近付いてきた、みーちゃんと共にプールサイドに座り、残りの男子の応援を始めた。

 

 そして、第4レース、第5レースが終わり、それぞれ決勝には須藤、平田、高円寺、三宅、沖谷の5人が進んだ。結構の結果は、やはり高円寺が1位。須藤が2位。平田が3位。という結果になった。

 因みに俺は6位。綾小路は10位に終わった。

この、作品は書き直した方がいい?

  • 書き直しやがれ!!
  • 別に書き直さなくってもいいんじゃね?
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