ASSASSIN SCHOOL   作:くろとら

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9話 友人

 この、学校に入学してから1週間の月日が経った。最初はぎこちない雰囲気が流れていたこのクラスも、今では和気藹々とした雰囲気が流れている。まぁ、他のクラスも同じようなものだろう。

 

「桔梗ちゃん、今から一緒にカフェに行かない?」

 

「うん、行く行く!! あ……、でもちょっと待っててね、もう1人誘ってみるから!!」

 

 櫛田は友達の女子にそう一言告げると、綾小路の隣に座っている堀北の元に近づいて行った。堀北は櫛田が近付いてくると分かると、直ぐ察しが良い奴なら分かるはずの不機嫌オーラを放ち始めた。

 しかし、櫛田はそれに気付いていないのか、帰り支度をしている堀北の元に向かい、一言声をかけた。

 

「ねぇ、堀北さん。今から友達とカフェに行くんだけど、もし良かったら一緒に行かない?」

 

「興味が無いから、お断りするわ」

 

 櫛田の誘いを堀北は問答無用で一刀両断した。僅か数秒で断れた櫛田だが、悲しむ様子も怒る様子も見せず、ただニコニコと笑っているだけだった。

 それにしても、櫛田が堀北を誘い、その誘いを堀北が断る。この、流れを何十回見たことか……。入学してから毎日のように櫛田はこうやって堀北を遊びに誘っている。だが、毎回キツい断りの言葉を言われている。それなのに、櫛田は心が折れずにいるのは凄いことだと俺は思う。もし、それが俺だったら2回か3回で心が折れるだろうな……。

 

「そっか……。残念だな、じゃあまた誘うね」

 

「……待って、櫛田さん」

 

 櫛田が少し残念そうな顔をし友達の元に向かおうとした時、珍しく堀北が櫛田を呼び止めた。この時、俺は「遂に、堀北が櫛田の誘いに乗るのか?」と思っていた。

 

「もう私のことを誘わないで、迷惑だから」

 

 しかし、堀北から出た言葉はとても冷たく、心にグサリとくるものだった。流石の櫛田もこの一言を貰ったらヘコむんじゃないかと思っていたが、そんな心配は要らなかった。

 

「また、誘うね!!」

 

 櫛田は、まるで堀北の言葉を聞いていなかったような様子を見せ、再び誘うと断言して待たせている友達たちの元に向かった。

 

「ねぇ、桔梗ちゃん。もう堀北さんのことを誘うのは辞めない? 私、前から堀北さんのことが───」

 

 ドアが閉められる寸前、櫛田の横にいた女子の声が微かに聞こえて来た。俺の所まで聞こえて来るということは、後ろの堀北にも聞こえている筈だろう。

 しかし、堀北は少しも意に介した様子を見せなかった。

 さてと、俺もそろそろ帰るとするか……。おっと、その前に友人を関係を作るために綾小路でも誘って見るかな? 

 

「なぁ、綾小路。放課後、何処かに寄っていかないか?」

 

「あ……、悪い。今日は先客があってな」

 

「先客?」

 

「ああ。Cクラスの椎名って言う女子と約束してるんだ」

 

「なるほど、先客がいるならしょうがないな」

 

「ああ。悪いな」

 

「いや、全然大丈夫だ」

 

 綾小路を誘って見たが、既に綾小路には先客が居たようだった。それにしても、綾小路の奴はいつCクラスの生徒と知り合ったのだろうか? 少し気になるところだが、先客があるのにいつまでも引き止めるのはあれなため、早々と話を切り上げた。

 話が終わると、約束の時間が迫っていたのか綾小路は急いで教室から出て行ってしまった。

 あれほど、急いでいたとは、なんか悪いことをしてしまったな……。

 

 さてと、仲の良い綾小路は先客がいるし、池と山内は早々に帰ってしまっているし、須藤は部活中だ。仕方ない、今日は寮に帰って大人しく本でも読んでいるか。

 

「音無くん。少しいいかな?」

 

「どうした、平田?」

 

 教室から出る寸前。突如クラスの中心人物である平田に呼び止められてしまった。一体何の用だろうか……。

 

「実は、今から軽井沢さんたちとケヤキモールに行こうって話をしてたんだけど、一緒に行かないかな?」

 

「ケヤキモール? 何しに行くんだ?」

 

「う〜ん、お茶かな?」

 

 なんと。平田に遊びに誘われてしまった。恐らく、俺が綾小路の事を誘っていたのを聞いていたのだろう。

 さてと……。どうするか……。俺は考えた。ここで、断ってもいいのだが、折角友人を作るチャンスだここは平田の誘いに乗るとするか。

 

「あぁ、女子たちが良いと言うなら参加する」

 

「分かったよ。ちょっと、軽井沢さんたちに聞いてくるね!!」

 

 平田はそう言うと、軽井沢の席周辺に集まっている女子たちの元に向かった。平田が俺の事を話しているようだ。一応、見る限り女子たちは嫌そうな顔をしていないので、恐らく俺が参加しても大丈夫だろう。

 

「今、聞いてみたら皆も大丈夫だって!!」

 

「それは、良かった」

 

「じゃ、早速ケヤキモールに行こうか」

 

 やはり、女子たちは俺の参加に対してOKを出してくれたらしい。本当に良かった。ここで、「ごめんね」なんか言われた日にはしばらく立ち直れないだろうな。

 俺は、そんな事を考えながら平田たちの集団の後ろに着き、微妙な距離を保ってケヤキモールに向かった。

 

 ケヤキモールに到着し、俺が寮に帰って来た時間は6時だった。それまで、平田たちとケヤキモールでお茶をしたり、ショッピングしたりと楽しい一時を過ごした。

 時計の針が6時を指したのを確認した平田が、もう遅いということで解散する指示を出した。俺は、解散する前に今日一緒に遊んだメンバーである軽井沢、佐藤、松下、篠原、平田の5人と連絡先を交換した。

 

 これで、俺の連絡先は丁度10人になった。本当に今日は平田の誘いを断んなくって良かったと思う。

この、作品は書き直した方がいい?

  • 書き直しやがれ!!
  • 別に書き直さなくってもいいんじゃね?
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