遊戯王GX~境界線上のデュエリスト~   作:アスラ

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初見の人は初めまして。そうじゃない方はお久しぶりです。
現在もう片方の小説がスランプなので、気分転換に新しいやつを投稿します。
遊戯王GXと境界線上のホライゾンのクロスですが、主人公はオリ主です。
これから、どうぞよろしくお願いします。


気が付くとトイレの個室。何故?

気がつくと見知らぬトイレの個室にいた。

 

「え?どこだココ?」

 

状況確認の為に首をブンブン振り回した。そんな俺は悪くないはずだ。

 

「む、ポケットの中に何かが入っているな」

 

手を突っ込み、中にあった物を取り出す。

それは手紙だった。

 

『やあ、私は神様だ。突然だが君を遊戯王GXの世界に転生させることになった。理由は、こちら側のミスで君を死なせてしまったからだ。まぁ、人間が何人死のうが関係な……げふんげふん。デッキに関してはこっちの偏見と独断でオリカデッキにした。せいぜい理解して無様なデュエルをしないようにな。ちなみに、今お前がいるところはデュエルアカデミア本校の試験会場だ。筆記試験をとばしてやってデュエル試験からだ。感謝しろよ。神より』

 

……神様とやら、最後の方でボロが出てるぞ。

 

まあいい、デッキを完璧に使いこなす為にも確認をするか。

 

……こ、これは!!

 

 

 

 

 

 

「次、受験番号100番!」

 

「はい!!」

 

俺の番がやってきた。どうやら、神様はよっぽど主人公に関わらせたいらしい。

 

「受験番号100番、霧谷湊。よろしくお願いします」

「よろしくね」

 

相手は感じの良さそうな試験官だ。

 

「「デュエル!!」」

 

「私の先行、ドロー!!私はジェネティック・ワーウルフを召喚!ターンエンド」

 

へ?

 

いくら攻撃力2000でも、何も効果がないバニラだぜ?

 

伏せカードも無しなんて、無用心すぎる。

 

「俺のターン、ドロー!」

 

よし、いいカードが出た。

 

「俺は『武蔵の生徒会長兼総長 葵・トーリ』を召喚」

 

武蔵の生徒会長兼総長 葵・トーリ

地属性 レベル1

 戦士族 攻撃力0 守備力0

効果:1ターンに1度、手札から『武蔵』と名の付くモンスターを特殊召喚できる。フィールド上にこのモンスター以外の『武蔵』と名の付くモンスターがいる場合、相手はこのモンスターを攻撃対象にできず、効果モンスターの効果、魔法・罠カードの対象にもできない。

 

『なんだよあの雑魚カード』

 

『バカだなアイツ。終わったよ』

 

観客席から嘲笑が聞こえるが無視する。

 

「俺は『武蔵の生徒会長兼総長 葵・トーリ』の効果を発動!1ターンに1度、手札から『武蔵』と名の付くモンスターを特殊召喚できる。俺は『武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト』を特殊召喚!効果でホライゾンの攻撃力と守備力を500アップする!」

 

 武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト

 地属性 レベル8

 機械族 攻撃力1000 守備力1000

 効果:自分フィールド上に『葵・トーリ』と名の付くモンスターがいる場合、このモンスターの攻撃力と守備力は500アップする。

 

 武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト

 

 攻撃力1000→1500 守備力1000→1500

 

「そして俺は装備魔法『大罪武装 悲嘆の怠惰』を『武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト』に装備する」

 

 大罪武装 悲嘆の怠惰

 装備魔法

 効果:このカードは『ホライゾン・アリアダスト』と名の付くモンスターにしか装備できない。このカードを装備したモンスターの攻撃力は2000アップする。このカードを装備したモンスターが攻撃を行った場合、次のターンこのカード装備したモンスターは攻撃できない。

 

「効果で『武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト』の攻撃力は2000アップする」

 

 武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト

 

 攻撃力1500→3500

 

「なんだって!?」

 

「まだだ!俺は手札からフィールド魔法『境界線上の走者達』を発動!」

 

 境界線上の走者達

 フィールド魔法

 効果:このカードは場に『葵・トーリ』と名の付くモンスターが存在する場合のみ発動できる。1ターンに1度、自分の手札・デッキから『武蔵』と名の付くモンスターを特殊召喚できる。このカードの効果の発動に対して相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。フィールド上に『葵・トーリ』と名の付くモンスターが存在しない場合、このカードを破壊する。

 

 

俺の背後に白い境界線が引かれ、ある者は翼を持ち、ある者は半竜の形をした人影が多数現れた。

 

「そして俺は『境界線上の走者達』の効果を発動!デッキから『武蔵の第三特務 マルゴット・ナイト』を特殊召喚する」

背後の人影の一つが動き、境界線を越えた。瞬間、人影は色を取り戻し白の翼を持った少女になった。

 

武蔵の第三特務 マルゴット・ナイト

光属性 レベル4

魔法使い族 攻撃力1800 守備力1600

効果:1ターンに1度、ライフポイントを500払うことによって手札・デッキから『武蔵の第四特務 マルガ・ナルゼ』を特殊召喚できる。

「さらに俺は『武蔵の第三特務 マルゴット・ナイト』の効果発動!ライフを500払うことにより手札から『武蔵の第四特務 マルガ・ナルゼ』を特殊召喚することができる!」

 

「ま、また特殊召喚するのか……」

 

あまりの展開に試験官はたじたじになる。

 

「俺は手札から『武蔵の第四特務 マルガ・ナルゼ』を特殊召喚!」

 

武蔵の第四特務 マルガ・ナルゼ

闇属性 レベル4

魔法使い族 攻撃力1800 守備力1400

効果:1ターンに1度、ライフポイントを500払うことにより、手札から『武蔵の第三特務 マルゴット・ナイト』を特殊召喚できる。

 

境界線の向こう側から、また一人こちら側へやってきた。今度は黒の翼を持った少女だ。

 

「そして、俺は装備魔法『強化機殻 白嬢・黒嬢』を発動」

 

 強化機殻 白嬢・黒嬢

 装備魔法

 効果:このカードは『マルゴット・ナイト』と『マルガ・ナルゼ』と名の付くモンスターが1体ずつ存在する場合のみ、上記のモンスターに装備できる。装備したモンスターは攻撃力を600アップし、攻撃力が守備力を越えている場合、越えている分ダメージを与えることができる。このカードを発動する為には魔法・罠ゾーンを2つ使用しなければならない。

 

「効果により『武蔵の第三特務 マルゴット・ナイト』と『武蔵の第四特務 マルガ・ナルゼ』の攻撃力は600アップする!」

 

「なに!?」

 

これで終わりだ!

 

「『武蔵の姫 ホライゾン・アリアダスト』でジェネティック・ワーウルフを攻撃!悲嘆の掻き毟り!!」

 

ホライゾンが持つ悲嘆の怠惰から黒の掻き毟りが放たれ、ジェネティック・ワーウルフを粉砕する。

 

「ぐっ!!」

 

 試験官LP4000→2500

 

「これで終わりだ。『武蔵の第三特務 マルゴット・ナイト』と『武蔵の第四特務 マルガ・ナルゼ』で一斉攻撃!黒白魔術(ヴァイスシュバルツ)!!」

「ぐあぁぁッ!!」

 

試験官LP2500→0

 

「よし、勝った!」

 

ガッツポーズをする。

 

しかし、その直後に異変に気づく。

 

歓声が全く聞こえないのだ。

 

観客席を見ると、全員唖然としていた。

 

あれ?もしかして、俺やっちまったのか?




更新は不定期です。

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