輔忌が血を噴いてその場に斃れると同時。
「どう、して……」
どうしてこうなった、何が輔忌にここまでの事をさせた? もしや、その原因が自分にあるとしたら——いいや、その是非を追及したところで意味は無い。ただ一人答えを知る輔忌は今、目の前で敗れ去ったのだから。
「クソッ……」
それは麒麟寺とて同じ思いだった。
馬鹿野郎が——そう苦渋に満ちた声で吐き捨てるも、あまりにも不明な輔忌の行動、その理由が明かされる事は最早永遠に無くなってしまった。
だが……彼にはまだ背負うべき役目というものがある。
決着が付いたも同然である以上、場を仕切らなければならないのは他ならぬ自分だと。吼翔が止めを刺すのを待ってからにせよ、目を背けてばかりもいられない。
そうして、どっぷりと溢れ出した血の海に沈む輔忌の体に目を向けた時。
思わず我が目を疑った。
「な…………」
たっぷり十秒は動けずにいた。
護廷十三隊の隊長という地位に昇り詰めるまで多くのものを見聞きしてきた吼翔は、この霊界において自分が即座に理解の及ばない事柄などそうは無いだろうと、そう何処かで考えていたのかもしれなかった。
そして今、それが単なる思い上がりに過ぎないのだと知った。
ぶくぶく、ぶくりと。
地に伏せた輔忌の輪郭が、
そうして倒れたまま動かない輔忌の影法師が倍ほどにまで膨れ上がった頃合だろうか——“かぎ爪”のような外形をした人ならざる腕が、その襟元からぬらりと這い出るのだ。
ゆっくりと全容を現していく悪夢を前に、しかし誰一人としてその場から動けずにいた。腕から始まり、ひだのような皮に覆われ原形を窺えないほど醜い頭部、一見すれば外套を着込んでいるかのようにも見える異形の身体——死覇装の内側からまろび出た怪物は、鷹揚に口を開いてこう呟いたものだった。
それから怪物はニタニタとした嗤いを絶やさぬままに、とあるモノに目を向けた。
瀕死となった輔忌がとうとう地面に投げ出した二振りの斬魄刀、酌牽蜥蜴。そのうちの一本を徐に手に取ったのだ。
「オイ……」
吼翔の半ば呆けたような制止の声など耳にも入っていないかのように、皮膜の怪人は刀を振り上げ。
一瞬の迷いも無く。まるで何十年も前からの既定事項を淡々とこなすような気軽さで。
輔忌に向かって振り下ろした。
「うっ、ぷ……」
骨子と皮膜の怪物。
その余りにも不気味な存在を目の当たりにした隊士達の中には、吐き気を催し膝をつく者さえあった。無理もない。それを”誇り高き護廷十三隊として恥ずべき痴態である”などと声高に罵る輩は、少なくとも彼らと同じ光景を目にした者の中には存在しない。
それだけの醜悪、それだけの惨悽。
誰もその場から動けなかった。
——ただ一人を除いて。
躊躇なく振り下ろされた凶刃——それを受け止める刀があった。
「な……」
両者の間に割り入る影が一つ。声も届くかどうかという程の距離を一瞬で駆け抜けた
「よもや……止めはしないでしょうね、吼翔」
人外の膂力をもって押し込まれる刀を——卯ノ花烈は、眉一つ動かさずに受け止めていた。
「……確かに。時の『剣八』を決する戦いに、他ならぬ私が私情を挟むなどあってはならない」
ここで彼女が動くということは怪人にとって予想外の展開だった。その”名”に対する拘りの強さを知っていればこそ、例え子が殺されようとしていたとしても決して出て来る筈はないだろう、と。
「ですが。何処の者とも知れぬ不埒者がこの勝敗に水を差す様な事があれば、況してや勝利の栄誉を掠め取ろうというならば」
しかし——先代剣八の眼から渦巻く”殺気”の念。
感じ取った瞬間には、既に踏み込まれていた。
「其れを阻むに、些少の躊躇いも無し」
ズバァッ!! と。
目にも止まらぬ神速の斬撃により、胸部から血液を噴き出している事に数秒遅れて気が付いた。
直ぐ様後方へと退がる事を選んだ判断は限りなく正解に近しいものだった。だが、それが一体何になると言うのだろうか。
たった数歩程度の距離が、初代”剣八”の戦いに於いてどれほどの意味を持つと言うのだろうか?
後ろへと跳ね飛ぶために力を込めようとした怪物は、そこで自分の両脚が消失している事にようやく気が付く。斬り飛ばされた体の一部を視界に入れた次の瞬間には刀を握る右腕が落とされ、ぞっとするような浮遊感に逆らえぬまま地面に落下していた。
(貴方が敗北し、じきに死ぬとしても——)
刹那の瞬間。
圧倒的な速力により敵を追い詰める傍らで、卯ノ花烈は思いを巡らせた。
(輔忌、貴方の姿は私の中で永遠の物になる。その姿を徒に穢すものがあれば……貴方を見送ることさえ、私には耐えられないから)
だから最後に、今にも命を失おうとしている背後の我が子に向かって。
親になりきる事さえ出来なかった女は、ただ呟くだけだった。
「さようなら、輔忌」
胴が地に付くまでの一瞬の時間さえ与えず。その剣が怪人の命脈を絶つべく首元にまで届かんとした、正にその時。
その声で烈が刃を止める事が出来たのは、それが吼翔から発せられたものだったからに他ならないだろう。
「そいつの正体——
「…………!!」
衝撃だった。輔忌が『具象化』を会得していないという先入観によるのもあったが、それにしても。
醜い皮に覆われた蝙蝠傘のような姿形は元より、不遜極まる態度、染まり切った悪意。現在に至るまで清廉な生き方を送ってきたとは決して思わないが、そんな自分からしても一見して嫌悪を覚えざるを得ないようなこの怪物が。
動揺し、しかし依然として剣先を退けずにいる烈へと吼翔は言う。
「斬魄刀ってことは、これが輔忌の力だってことに違いはありません」
「何を……」
「……だったら、そいつを倒すんは」
——俺やァないといかんでしょうが。
虚を突かれた、と言ってもいいだろう。
確かに、理屈で言えばそうはなる。しかしこの状況で”剣八”としての道理を持ち出されるとは、初代である彼女自身思ってもみない事だった。
剣八の名に対する吼翔の執着を軽んじていた訳では無かったが、そこに至るまでの過程への拘りは——想像の範疇を超えていた。
僅かな逡巡の間、足元の怪人——酌牽蜥蜴が、
「…………」
あまりにも——そう、自らが抱える
その衝撃は恐らく、怪人の物言いが否定の隙も見当たらないほど的を射たものだったから、
しかしふと、吼翔と烈の二人は疑問を抱く。
いくら具象化によって顕現している身といえど、精神体を本体とする斬魄刀を相手に物理的な損傷がどこまで致命的なものになるかは彼らにとって未知数だ。本体の魂魄が正常である限り、破損しようとも自己を修復さえしてみせるのが斬魄刀だ。
だが、利き腕であろう右腕と両脚をすっぱりと落とされて身動きさえ取れないこの状況。
だというのに、
誰も、その瞬間を認識できた者はいなかった。
ただ忽然と、まるで最初から何もそこにいなかったとでも言うかのように——怪物が姿を消した瞬間を。
◼️◼️◼️
『…………………………』
圧倒的な薄闇が拡がる、人皮と目玉に形作られた悍ましき空間——自身の精神世界にて、輔忌は独り
青年の貌に浮かぶその表情は、生まれて始めて肺に空気を入れたかの如き自由の歓び、それを目前に踏みつぶされた絶望すらも通り越し……”無”そのものに染め上げられていた。その内心を敢えて明らかにするとすれば、謂わば『諦念』と呼ばれるものに他ならない。
現れたことに気配すら無かった。
もはや聞き慣れた嗄れ声、彼のすべてを完全に支配しつつある悪意の象徴がこの上なく唐突に耳朶を揺らすが——それにも関わらず、輔忌は俯かせた顔を上げようともしないどころか、何の反応も見せる事は無い。
実に愉しそうに、歌い上げるように軽やかに。ありとあらゆる爽快の感情を乗せた限りなく醜い声が、人皮と肉、そして眼球の支配する空間へと吸い込まれるように消えていく。
ごろん、と。
まるで邪魔な物でもどけるかのように蹴り押された輔忌の体は、まったく無抵抗のまま仰向けになって転がった。
朗々と語り続ける斬魄刀を目の前にしても、もはや心はピクリとも動かなかった。
やはり自分には無理だったと、過去の選択を悔いながら何も果たせないまま死にゆく絶望を頭の中でただ吐き出すだけの、物言わぬ骸に等しい存在。それが今の輔忌——いや、輔忌だったもの。
そんな状態を知ってか知らずか、少なくとも酌牽蜥蜴は全く意には介してなどいないという様子で、機嫌良さげにも語りを続ける。
その言葉を口にするかしないかという瞬間に、虚空から一本の刀が
人ならざる五指に握られた柄、そして浅黒い緋色に染まった鞘の特徴は正しく、解放する前の酌牽蜥蜴に他ならない。
心底から侮蔑しきったような嘲笑。
それに対してさえ何の反応も示さず、ただ仰向けに皮肉の天井をぼんやりと見つめるだけの虚ろな躰。これを一通り眺めて満足すると——限界まで顔を嗤いに歪めきった怪人は、それは愉しそうにこう言った。
誰に聞かせることを意識しているふうでもなく、ただ言うべき事を口から吐き出しているだけだとでも言うように。
その嗤いは顔にピッタリと貼り付けたまま、刀を握る手を上段に振り上げ——
まるで
あまりにも鋭いその刃を、胸の中心に突き込んだ。
◼️◼️◼️
「消え、た……?」
吼翔と烈、どちらともなく呟いた言葉が果たして誰のものであったのか、という疑問は意味を成さなかった。なぜなら、この場における両者ともが全く同じ現象を目の前にそう思っていたからだ。
姿を消す寸前の口ぶりからは存在そのものを維持できなくなったというふうでもない。どこかに身を隠したのかと推察するも、『酌牽蜥蜴』にそのような能力が無いというのは明らかな事だ。
そして、次の瞬間だった。
「吼翔、隊長……」
「————っ!?」
吼翔と烈、その両者はほとんど同時に同じ方向へと目を向けた。
それはそうだろう。もう目を開けることさえ儘ならないほどに消耗しきった……輔忌が声を上げたのだから。
「やっぱり……僕は貴方に勝てなかった。剣八の名を勝ち取ることもできずに、僕は負けてしまうようです」
「…………」
しかし何故だろうか、その輔忌の表情は今までとどこか違っているように見えたのだ。
血を流しすぎて青白くなったから、というだけではないだろうが——なぜだかどこか清々しいような、憑き物が取れたかのような顔だった。
「だけど、この戦いは……僕にとって意味のあるものでした。僕がこの場所に来させるに至った、
「!!」
「だからもう、良いんです。そして、そう。今更、あまりにも虫が良すぎるかもしれないけれど。この言葉を口にして初めて……僕はようやく、救われる」
——降参します、吼翔隊長。
「………………」
少しだけ何かを躊躇うように、しかしその”何か”を振り切ろうとするばかりの決意の表情と共に——戦いの終幕が告げられた。
たった今『剣八』の資格を手に入れた吼翔は暫し茫然とした後、何事かを迷い悩むような葛藤の色を覗かせながらも……程なくして返答を寄越すに至る。
「……わぁッたよ」
「…………」
「お前の
決定的だった。
その宣言をもって、ここに決闘の勝者が決まると同時に——吼翔は『剣八』を勝ち取った。
(終わっ……た……?)
あまりにも唐突な輔忌の告白——そして戦いの終わりを前に、私はその場に縛られたかのように動くことが出来なかった。
「ありがとう、ございます」
倒れ伏したまま静かに礼を言う輔忌を見ても尚、これが現実なのだという実感が湧いてこない。あれだけ願っていた子の無事を、なぜだか上手く受け止められないのだ。
それは勿論、あまりにも急な展開に頭が追い付いていない、というだけの事かも知れないけれど。
それなら……
「……ぐ、がはっ」
突然青年が吐き出した夥しい量の血液を目にして、吼翔は自分が彼に負わせた傷があまりにも深かったことを今更ながらに思い出す。
当然のように目を覚ましたことで感覚が麻痺しかけていたが、酌牽蜥蜴の能力で無理矢理意識を保っているだけに過ぎなかったのだろう。息も絶え絶えという様子で、しかし困ったような笑みを僅かに浮かべつつ。輔忌は今までの人生で決して許されることが無かった行い——即ち『助けを求める』ための言葉を、生まれて初めて放ったのだ。
「ぐ、吼翔隊長、麒麟寺隊長の所まで……手を貸して頂けませんか。僕も貴方も、傷を癒してもらわないと」
「……おお」
とは言うものの、吼翔の右腕はもはや殆ど使いものにならないほど潰れているのだ。手を貸すとしても、麒麟寺の元にまでそのまま移動するとなるとやはり難しい。
斬魄刀の始解を解き鞘に収め、左手を空けなければなるまい——
(——あ?)
そこまで思い至った、正にその時だった。
その
ある種『矛を収める』という類の直接的な行動そのものが——その『疑念』を抱かせるに至る引き金になったのかもしれなかった。
「オイ、てめえ……」
「何ですか? 正直、もう限界が近いんです。申し訳ありませんが、本当に早く——」
「
瞬間、息を吞んだのは他でもない——四番隊に所属する卯ノ花烈だ。
未だ修行中の身とはいえ、既にして極めて優れた回道の才能が広く認められ始めている彼女を眼中にさえ入れる事無く、
今までの遣り取り、表情に垣間見えた心境などを全く無視した、いっそ冷徹とすら取れる俯瞰を極めた視点。唯々結果としてのみ場に残った”状況の本質”とでも言うべきもの。『気を抜いた者を至近にまで誘い込む』という振る舞いは、まるで。
ズァオッ!! と。
空を切る音さえ凄まじい程の勢いで振われた”飛掛”は、瞬時に切り離した一枚の刃を音速を超える速さで打ち出した。
鞭の性質を併せ持つ飛掛の最高速度をそのままに繰り出される遠隔攻撃は、疲弊しきった輔忌の神経が捉えられる速さを完全に凌駕していた筈だった。
しかし——
「ここ」
すうっ、と。
飛んできた刃に沿わせるように……否、
「——のは、まあ『
異常な事態は此れに
いつでも刃を弾き飛ばせる、その段階に至った彼の剣は、触れるか触れないかという
「…………!?」
それは、
眉間の寸前、
代わりに”誰か”が目を背けた方向。何も存在しないはずの虚空へと、再びただ『置く』ように右手の剣を持ち上げた先に。
ずるっ、と。
「ぐっ?」
「が、あああぁぁぁぁぁ!?!?」
「くぃひひッ! あららァ大当たりィ!! 歩きの
全ての動きが読まれている——静止した剣に自分から飛び込んだ形になる吼翔は、得も言われぬその不快感に”ぞっ”とした。
「はー、はーッ……! てめぇは……!」
「くひひひ! 久しぶり、とでも言っておこうか? 早速で悪いんだがぁ——」
身体の一部を失った喪失感、そして激痛。そんなものに気をやっている暇など全く無かった。
今まで敵対はしながらも、戦わなければならない運命にあったとしても。互いに何が為にその”名”を望むのかすらも知らないけれど、望む心の情熱だけは、確かに通じ合っていた筈だった。
なのに、こいつは一体何なんだ?
同じ顔が吐き出す言葉、歪む表情、蔑む目。どれをとっても何一つ重なるものの無い、しかし徹底的な冒涜だけがそこにあった。
「——返して貰おうか。この前の借りでもなぁ!」
血液が溢れ出る左腕を抑え、もがき苦しむ吼翔へと迫る刀は、残った右腕へと吸い寄せられるように伸びていく。
それは決して敵を殺そうとするものではなく、ただ単純に更なる苦痛と辱めを与えるだけの行為。何を考えるという前に、思わず吼翔に加勢しようと烈が動きかけたほどだった。
「————やめろッ!」
瞬間、吼翔の叫びに烈は足を止める。
左手の飛掛、その”絶対防御”は健在だ。紫電一閃、瞬時に躍り出た『固定』の壁が間に挟まり、その追撃を受け止め、軽やかに空宙で回転しながら後方へと素早く下がる。
片腕を失うほどの激痛の中でも翳りの見られぬその体捌きを目にし、ほうと感心したような声を漏らす”輔忌の顔をした男”も全く無視し、吼翔は決闘に割り入ろうとした不届き者へと諭すように声をかける。
「さっきも言いましたが……あいつの正体は”酌牽蜥蜴”! 奴はまだ戦おうとしとるだけ、そんなら! 手出しは無用!」
「しかし……!」
息子のあまりの様子に冷静でいられないのだろう、震える声で尚も言い募る烈を横目に、醜悪なる表情を隠そうともしない男——酌牽蜥蜴が言い放つ。
「ッひひ!! 殊勝! 全くおまえは殊勝だよ吼翔権十郎! だがそれは、ちょうっと
二振りの斬魄刀を持つ手を大きく広げ、空を仰ぎながらも高らかに、謳い上げるようにこう言った。
「おまえは”二度”! 二度も
「…………」
一部には不明な単語が入り混じっていたが、ただ言わんとしている事は十二分に理解させられた。
その言い分はどうしようもなく正しい。
酌牽蜥蜴による『記憶』、それは余りにも克明に輔忌の脳髄へと刻み込まれ、もはや吼翔という男に負ける方が難しい。
だが、それでも。
たった一人で戦うことを宿命付けられた死神は、この程度では止まらない。
「……てめぇが”戦士”じゃなくて助かったぜ」
「んん?」
「あーあーあーッ……! これじゃあよォ、こんな奴と拮抗した勝負なんて
突然、堰を切ったかのように
「……っ」
それを何と受け取ったか——烈は途端に踵を返し、麒麟寺の元へと全速力をもって駆けていった。
その様子を黙って見送った吼翔は、唯一場に残った酌牽蜥蜴にでもなく、誰にでもなく、宙に向かって問い掛ける。
「なあ、そうやろ? ——『ナユ』」
「くひッ、何をごちゃごちゃと言ってるか知らないが、おまえが頼るべき烈を行かせていいのかぁ? 正直言って、あの化け物がどこかにハケてくれたのはわたしにとって大助かりなわけだがな」
おお怖かった、と
「心配すんな、あの人にゃ皆を下げて貰うだけや。——今の三倍は離れて貰わな、この場にいる奴らを潰さずに済ませられる自信がねぇ」
「ほう……?」
「これが最後。正真正銘、てめぇに見せたことのねぇ、俺の『底』ってやつはこれしかねぇ」
行くぜ、と。
今までとは比較にならないほど巨大に膨れ上がる霊圧の感覚。身を焦がすばかりのそれを身に宿しつつ、ただ相棒の”真名”を呼ぶ。
“取ってつけた型”異常者たる輔忌くん、彼の普通寄りな倫理観は単なる未熟の表れで、異常者をやるには弱すぎる。よってどこかで叩き直さなきゃいけないんですね。
だからって人格破壊とかしてくる斬魄刀はキャンセルだ(鋼皮の意思)
卯ノ花さんのナチュラルにイカれた残虐ファイト、酌っちの一転攻勢、くーとび隊長の卍解など、今回は見どころも中々盛れたので個人的には満足でしょうか。お楽しみ頂けたら幸いです。
『とびかけばってんそうそうそうわん』、語呂が良いのか悪いのか……次回、いよいよ決着か?