転生したらカップルになりました!……私じゃなくて装者たちが   作:神咲胡桃

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主人公の年齢を20歳から25歳に変えました。

なんでかって?そりゃネタが作りやすry)

それからタグに「誰も死んでない優しい世界」を追加しました。


嬉し恥ずかしテーマパーク

どーもみんな、待ち合わせに後ろ向きなので隕石が落ちてきてほしい凛菜さんだよー。

 

今、私はとある人物たちとの待ち合わせ場所に向かっている。

ただどうにも行くのに後ろ向きなので、隕石来ないかなーなんて願っている。

まあ、あの子たちなら今更隕石の一つや二つ、どうにかしてしまうだろう。

 

「えーと、待ち合わせ場所はここか……」

 

待ち合わせ場所に着いたので周りを見渡してみるが、どうも彼女たちはまだ来ていない様子。

相方はお寝坊さんだから仕方なし。適当に時間をつぶして待っておくとしよう。

 

 

 

 

~30分後~

 

遅くないッ!?

 

かれこれ予定の時間からけっこー経ってるよ!?

 

「早く早くッ!」

「凛菜さーん!」

 

おっ。来た来た。

 

「遅れてすいません、凛菜さん」

「ご、ごめんなさーい!」

「おはよう、2人とも。もしかして、また響ちゃん?」

「は、はい…」

「うう……」

 

やっぱり響ちゃん寝坊したのか。

未来ちゃんも大変だね。

未来ちゃんには頭を撫でてあげよう。

 

「よしよし。まあ、私もそこまで待ったわけじゃないし、気にしなくていいよ」

「はぅ~」

 

実際には30分以上待ったわけで、遅い……けど可愛い顔してるから許す!!

 

「…でも、今ってさんじゅ―――」

「それじゃ、行こっか?」

「「……はい!」」

 

ちょいと強引気味に話を切り、2人を連れて歩く。

 

それにしても、さっき未来ちゃんの頭を撫でた時に、響ちゃんが頬を膨らませているのが見えた。嫉妬させたかな?可愛い子め。

 

私は彼女たちの仲を応援してるから、こういうのはほどほどにしないとね。

 

 

「じゃんじゃじゃーん!まずはここです!」

 

電車に乗って3つほど先の駅で降りる。

今回の目的地は最近できたテーマパークだ。

彼女たちの分のチケット代も払って、入園する。

 

「ありがとうございます。私たちのチケット代まで……」

「いいのいいの」

 

危険な仕事をしている分、お金はたくさんもらえる。

高校生2人分を払うぐらい難しいことではないのだ。

 

「凛菜さーん!未来ー!速くいこー!」

「まったく、響ったら…」

「良いじゃないの。ほら、私たちも行きましょう?」

「はい」

 

最初に乗ったのはメリーゴーラウンド。

私は一人掛けので良いのに、響ちゃんと未来ちゃんは3人掛けの椅子に座りたいと言ってきたのだ。

 

私にしてみれば、いっしょの椅子に座れて嬉しいのだが、やっぱり2人の仲の良さを見ているとどこか遠慮してしまう。

とはいえ、この2人なら隣り合って座るだろう。

 

 

 

……そう思っていた時期が私にもありました。

はい、なぜか私が真ん中に座ってる。いや、最初は端に座ろうとしたよ?

 

あ、ありのまま今起こったことを話すよ。

「私は端に座ってたのに気づけば私が真ん中に座ってた」

な、なにを言ってるか分からないだろうけど、私も何をされたのか分からなかった。シンフォギアとか聖遺物とか、そんなちゃちなものじゃ断じて違う。

もっと恐ろしいものの片鱗を、味わったよ。

……しっかしこのベルトは一体……?

 

なんてことを考えてる間に、交響曲第9番というメルヘンの欠片もない音楽が流れだし動き出した。

 

「うひゃ~!」

「響ったら、そんなにはしゃいじゃって~!」

「だって、結構思ってたよりも早いよ~!」

 

私もそう思う。このメリーゴーラウンド、思ってたよりも結構スピード出てる。

ベルトはこのためだったんだな。

 

ただそこはどうでも良いんだ。私が気になるのは―――

 

――――2人とも、何で私に抱き着いてくるの?

 

「「きゃ~!」」

「いや、あの、貴方たち何で抱き着くの…?」

「これは仕方ないんです~!速いから~」

「そうです!遠心力です~!」

「ええ~……?」

 

時計回りに回ってるから、私の右側にいる響ちゃんは仕方ないにしても、左側にいる未来ちゃんは私の方に傾かないと思うんだけどなー?

 

というか貴方たち、いつもこれより速く移動してるでしょ…?

まあ、2人が楽しそうなら良しとしよう。

 

「次これに乗りましょう!」

「ジェットコースターか」

 

次は定番と言っていいジェットコースターだ。

聞けば、いくつかある中でトップクラスに速いらしく、その速さは年齢制限がつくほど。

私はジェットコースターは、そこまで苦手と言うわけではない。

 

むしろ司令の特訓の方が怖い。あの人、割とガチでおかしいんじゃないだろうか?

特訓だ!とか言って、20メートルはあろう滝を滝登りさせるんだよ。しかも本人は難なくこなすし……。

 

話を戻してもうすぐ私たちの番なのだが、ここでも問題が発生した。

このジェットコースターは2列編成で、2人が隣り合って座るようになっている。これは、大体どこも同じような感じだ。

 

ここは2人を隣り合わせで座らせようと思ったのだが……なんと、2人が何故か私の隣を巡って火花を散らし始めたのだ!

 

「ねえ未来…、ここは私が凛菜さんの隣に座るね?」

「フフッ…。何を言ってるのかな?ここは私だよね?」

「……今日の夕飯のおかず一品でどう?」

「響じゃないんだから、そんなので譲るわけないでしょう?」

 

ど、どうしたのマジで?あんなに一緒だった2人が……。

 

ここで私は、自分がミスを犯していることに気付いてしまった。

私はジェットコースターの列に並んでいる訳だが、私は2人の前に並んでおり、そのすぐ後ろに2人が並んでいる。

当たり前だが前にいる人から乗ることができ、ジェットコースターでは詰めて座るのが常識だ。

 

そこまで考えた私は、咄嗟に前の人数を数える。

……まずい。

見た限りこのジェットコースターは前の席から順番に詰めていくタイプ!そしておそらく奥側である右の席から座らせていく。つまり右の席→左の席→右の席(次の車両)→左の席と言う順番になる。

 

さらに、今私の前にいる人数からして、まず間違いなく私は右の席に座る。

そうなればどうなるか?簡単だ。私の隣に響ちゃんか未来ちゃんかのどちらかが座ることになる。そしてその後ろにもう片方が座ることになる。

おそらく2人はこのことに気付き、今の状況になったのだろう。

 

確実にアウトだって!カップル(不確定)の2人を席を離して座らせるのは私の良心的にアウト!

どうしよどうしよ!今まさに私の後ろでバチバチやってる2人も含めて、どうしよう!

いや、私が彼女たちと入れ替わればいいではないか。列の入れ替えは常識としてはグレーだが、身内同士なら大丈夫だろう。何より2人の思い出の為にも!

 

 

………ん?ちょっと待てよ?どうして彼女たちは、私の隣に座ろうとするんだ?

 

いざ順番を変えるために2人に声を掛けようとした瞬間、ふと、素朴な疑問が思い浮かんだ私は、その理由を考えてみる。そして1つの答えに行きついた。

 

……もしかして、2人ともジェットコースターが苦手だとか?

あり得ない話ではない。彼女たちはシンフォギア装者として、ジェットコースターなんて非じゃないほどの恐ろしい戦いを経験してきた。

しかし、それはあくまでシンフォギア奏者としてだ。

 

なら、普通の女の子としては?

今私の後ろにいるのは、戦いとは無縁で、プライベートで遊びに来た普通の少女たちだ。

ならばジェットコースターが苦手だとしてもおかしくない。

 

彼女たちは、このテーマパークで一番速いやつに挑戦してみようと思ったが、近くで見ると結構な速さで、いざとなると怖くなってしまった。

おそらく2人は、そんな姿を見られるのが嫌なのではないだろうか?…あり得る。

 

……よくよく考えれば、そんなわけないだろうと思い至りそうなものだが、この時の私は2人の火花の散らし合いによって気が動転していたため、気づくことはなかった。

 

「ねえ未来?どうして聞いてくれないの?それに未来、頭撫でて貰ってたよね?」

「響のせいで遅刻したんだから当たり前の権利だと思うけど?それにさっき響は思いっきり抱き着いてたじゃない」

「それは未来も同じでしょ。未来の座ってた位置って、普通凛菜さんに抱き着く必要ないよ?」

 

なんか後ろからすごい寒気を感じる。

ど、どうする?ここは私が介入してしまうのが一番穏便だけど、さすがにあれに割り込むには勇気がいる。というか最悪刺されるんじゃないか?という考えが私の頭をよぎる。

 

何の方法も思いつかないまま、次の人達が続々と車両に座っていく。もうダメだと諦めた瞬間、天はまだ私を見離していなかった。

 

「おとうさーん!」

「おお!ぎりぎり間に合ったな!」

 

前の方から声が聞こえたので見てみると、トイレに行っていたのか中学生なり立てぐらいの女の子が、前の方にいた父親らしき人物に駆け寄りそのまま並んだ。

つまりどうなったのかと言うと、前に1人増えたために私の位置は

 

右の席→左の席→右の席(次の車両)→左の席

 ↑

 私

 

 

右の席→左の席→右の席(次の車両)→左の席

     ↑

     私

 

になったわけだ。

つまり、私の後ろにいた響ちゃんと未来ちゃんは、きちんと同じ車両に隣同士で座れるようになったのだ。

そして私は、坂を上るジェットコースターに座りながら、きちんと収まるべくして収まったことに安堵していた。

 

これくらいの高さなら、緒川さんから忍術を学ぶときに、これより高い場所から突き落とされたことがあるので、別にどうってことない。

 

「(ふ~っ。良かった良か…ッ!?い、今一瞬寒気が……あ)」

 

頂点に到着し、いざ滑り落ちる直前に、背後からちょうど2人分の恨みというかなんというか、とても恐ろしいものを感じ取った私は思い出した。

そう言えば、2人はジェットコースターが苦手なのを知られたくないから、私の隣に座ろうとしていたのを。

 

私はこの考えと、依然背後から感じる恐ろしい気配を気のせいと思いこみ、ジェットコースターがすごいスピードで坂を下るのと共に、頭の彼方に吹き飛ばすのであった。

 

ジェットコースターが終了し、降りた私は絶賛グロッキー状態だった。

 

「大丈夫ですか?」

「う、うん……」

「凛菜さんがジェットコースター苦手なの、ちょっと意外ですね」

 

テーマパーク一の速さと謳うジェットコースターは伊達ではなかったが、あのくらいの速さなら、仕事の多さで荒

れてる時の了子さんのドライビングテクより、はるかにマシである。

 

私がこうもグロッキー状態なのは、ジェットコースターに乗っている間、ずっと後ろから感じる恐ろしい気配のせいであった。

今にも刺されるのではないかと言わんばかりの気配に、私は仕事柄無意識に警戒をしていた。いわゆる職業病である。

 

ただ、どうもその気配の出所が、後ろの席にいた響ちゃん達からだったのでどうにも出来ず、結果警戒しながらも対策する必要がないと言う意味不明な状態にいた私の頭が、ジェットコースターに振り回され追い打ちを受けたことでパンクしてしまったのだ。

 

そのくせ2人はケロリと平気そうな顔をしている。畜生め。苦手だったんじゃなかったのか…(誰も言ってない)

まあ、いつもみたいに仲良しに戻ってるので良しとしよう。

 

「……ありがとう。もう大丈夫だよ。次、どうする?」

「そろそろ良い時間ですし、混んでしまう前にお昼にしませんか?」

「さんせーい!」

 

未来ちゃんの提案に、響ちゃんは両手を上げて喜んでいる。

響ちゃん、食べるの大好きだもんね。

 

というわけで、売店にやってきた私たちは各々食べたいものを購入し、空いていた席に座る。

私が買ったのは無難にカレー。響ちゃんはオムライスで、未来ちゃんはピザだって。

 

「美味しいね!」

「もう響ったら…。ほら、ほっぺについてるよ」

 

しかしまあ、未来ちゃんが甲斐甲斐しく、響ちゃんの世話をしている。ほっぺに付いたソースを拭ってあげてる。

さすがは「響ちゃんの嫁」。やはり百合はいいな~。

 

「えへへ……。ありがと、未来!」

「どういたしまして。ちゃんと落ち着いて食べないとだめだよ?」

「響ちゃんの世話もいいけど、未来ちゃんも付いてるよ……ほら。あむ」

「ッ!?!?!?」

 

未来ちゃんのほっぺにピザのソースが付いてたので、指で拭ってあげる。そのまま特になにも思わず、ペロッと舐めとってしまう。

そしたら、それを見た未来ちゃんがボッと顔を赤くしてしまった。

 

………私、もしかして結構恥ずかしいことやっちゃった?

 

とりあえず響ちゃん、その不満たらたらなオーラを止めてもらえると嬉しいのですが。

 

 

 

 

なんてこともあったりしたのだけど、午後も私たちはいろんなアトラクションに乗り、テーマパークを楽しんだ。

やがて、日も沈み夕焼けが空を赤く染めた。

 

「今日は誘ってくれてありがとう。いい息抜きになったよ」

「私たちも楽しかったです!」

「またご一緒できたら嬉しいです」

「うん。それじゃあね。気をつけて帰るんだよ?」

「はい!さよならー!」

「さようなら、凛菜さん」

 

彼女たちと別れて、帰路に帰る。最初は渋ったけど、何だかんだで今日は楽しかった。

 

この世界に転生させてもらって、彼女たちと付き合えたらな~なんて思って、彼女たちの絆の強さに諦めて、彼女たちを応援して……ほんと、人生何があるか分かんないもんだねー。

 

彼女たちと一緒に居るのは、ホントに楽しい。だからまあ、少しは渋ってばかりいないで交流もしようかね。

 

どこかすっきりした私は、そう思いながら歩みを進めるのだった。

 

 

 

おっと、その前に買い物して帰らないと。あの子たちも待ってるだろうし……。

 




こういう恋愛物?って書いたことないから、どうだろう?

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次回は響と未来視点。

シェム・ハとベアトリーチェのカップル相手どうしよう

  • シェム・ハ×響
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