転生したらカップルになりました!……私じゃなくて装者たちが   作:神咲胡桃

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ひびみく回




2人に1人

私は優柔不断だから、どちらかだけなんて選ばない

私は貪欲だから、2人とも選んでしまう。

なら、2人で選ぼう


恋する太陽/愛する陽だまり

「―――私、響にずっと伝えたかったことがあるの」

「―――私も、未来に伝えたいことがあるんだ」

 

「「―――私は、未来(響)を愛してる」」

 

それは彼女たちの儚い記憶の1ページ。

されど、忘れることのない思い出。

 

 

 

《響サイド》

 

私には好きな人が2人います。

 

1人は、私の幼馴染の小日向未来。私の陽だまり。

好きになった理由は……よく思い出せないかな。いつの間にか好きになってた。

でもきっと未来がいなかったら、私は私でいられなかった。

 

だけど、この思いは心の内に仕舞っておくべきなんだって思ってた。未来の足かせにしたくなかった。

だって、女の子同士だよ?同性婚というのも、今では世界各国で認められてきている。日本でも同じだ。

 

それでも、日本では未だにマイナーな方で、未来に私の思いを伝えても迷惑だって思ってた。

だけど、この思いを隠し続けるなんて出来なかった。

 

シェム・ハさんの依り代に未来がなっちゃって、未来が私の目の前から消えた時、私の思いは我慢の限界に達した。

 

事件の解決後、未来と一緒に流星群を見ながら、私の思いを伝えた。

未来が好きです、愛していますって。失恋するんだろうなぁって思ってた。

 

だけど、未来も私を好きって言ってくれたんだ!

それが嬉しくて、私は思わず…その……キ、キスをしちゃったけど、未来もはにかみながら返してくれた。

 

そしてもう1人、私の好きな人がいる。

百合白凛菜さんっていう、S.O.N.G.のエージェントの人。

この人に至っては、本当に分からないの。

 

未来のように昔から知ってるわけじゃない。

S.O.N.G.の前身である、二課に入ってから知り合った。

他の人から話を聞いてみると、曰く、私の姉弟子。曰く、緒川さんの弟子。曰く、朔也さんとあおいさんの教え子。曰く、了子さんの助手。

 

これだけでも訳が分からないけど、もっと分からないのはその戦闘力。

シンフォギアを纏った私たち相手に持ちこたえ、人数によってはそのまま勝ってしまうのだ。

さらに、聖遺物デュランダルの欠片が埋め込まれた刀を手に入れてからは、ノイズまでバッサバッサと倒してしまうようになった。

 

これだけ聞くと本当にすごい人なのだが、私が凛菜さんを好きになったのは、きっとどんな時でも助けに来てくれたからだと思う。

シンフォギアを持っていないのに、一つ間違えばノイズに殺されちゃうのに、凛菜さんはどんな時でも私たちを助けてくれた。

 

でも、それは凛菜さんへの恋心を自覚したきっかけだと思う。

過去に、私が装者になりたての頃、凛菜さんがこう言ってくれたことがある。

 

『響ちゃん、貴方の思いはきっと間違っていない。その思い、というより考えは、きっと誰だってあるんだよ。…でも、誰もそれを口に出来ない。誰も実行できない。それが今の世の中。だから貴女は叫び続けなさい。こんなのは間違ってると、こんなのは正しくないと。そして貴方の目で見て、手で触って、匂いを感じて、耳で聞いて、味を知って、自分の頭で考えるの。何が正しいのか、正解なのかを。……貴方ならできる。それを私は知ってるから』

 

そう言われて撫でられた時の感触を、今でも覚えている。

その時から、私は凛菜さんを意識し始めたのかな?

その時は、お姉ちゃんに接するみたいな感じだったけど。

 

……最初は憧れから始まった。だけどその憧れは、次第に好意に変わり、気づけば、凛菜さんのことも好きになってた。

 

―――だから私は、立花響は、百合白凛菜さんが大好きです!

 

でも私は、未来への思いと選ばなくちゃいけなくて、結局未来への思いを選んだ。

この時の私は選ばなくちゃいけない悲しさで、枕を濡らして、未来に心配を掛けちゃったりもした。

 

だけど、凛菜さんへの思いは未来も同じだった。

その事を未来から聞いたとき、ちょっと嫉妬してしまったけど、同時に嬉しく思った。

だって、私の好きな人が同じ人を好きになってたんだから。

 

それから私たちは話し合って、凛菜さんにアプローチを掛けようという事になった。

未来がいるなら百人力!凛菜さん…待っててくださいね?

 

と思っていたんだけど……。

 

「響、いい加減に起きて!遅刻しちゃうよ!」

「う、ううん……。未来?」

「寝ぼけてないで、早く起きてッ!凛菜さんと出かけるんでしょ!」

「うん……?……ああ!?」

 

うえーん!せっかく凛菜さんとデートできるのにー!

楽しみ過ぎて寝れなかったから、寝坊したー!

 

「おはよう、2人とも。もしかして、また響ちゃん?」

「は、はい…」

「うう……」

 

ああ……凛菜さんを待たせちゃったよ。これじゃあ、呆れられても仕方ないよね……。

 

「よしよし。まあ、私もそこまで待ったわけじゃないし、気にしなくていいよ」

「はぅ~」

 

ああッ!?目を離した隙に未来が頭撫でて貰ってる!?

いいな~。でも撫でられてにやけてる未来も可愛い…。

けどやっぱり、私も撫でてもらいたかったな~……ねえ、凛菜さん?

 

それから電車に乗って、私たちがやってきたのは、最近できたというテーマパークだよ。

私たちも前から興味があって、未来と話した結果どうせなら凛菜さんを誘おうってことになったんだ。

 

それにアトラクションだったら…アピールするチャンスもあると思うし!

 

「うひゃ~!」

「響ったら、そんなにはしゃいじゃって~!」

「だって、結構思ってたよりも早いよ~!」

 

思ってたよりも速いメリーゴーランドで、席を理由に、どさくさに紛れて抱き着いたりした。

鍛えてるようで、でも女性としての柔らかさがある凛菜さんの身体に抱き着いてると、その、顔が赤くなるというか……やっぱり凛菜さんが好きなんだなって感じる。

 

………デモナンデミクモダキツイテルノ?

 

それで、次はジェットコースターに乗ろうとしたんだけど―――

 

「ねえ未来…、ここは私が凛菜さんの隣に座るね?」

「フフッ…。何を言ってるのかな?ここは私だよね?」

「……今日の夕飯のおかず一品でどう?」

「響じゃないんだから、そんなので譲るわけないでしょう?」

 

どうも列の前にいる人数と、ジェットコースターの車両を見た感じ、私か未来かのどっちかしか凛菜さんの隣に座れないみたい。

ただ私も未来も、凛菜さんの隣に座りたいんだよね。

 

だから、まあ、その……こんな風に不穏な雰囲気になっちゃったんだけど……。

 

「おとうさーん!」

 

………え?

 

「大丈夫ですか?」

「う、うん……」

「凛菜さんがジェットコースター苦手なの、ちょっと意外ですね」

 

うう……まさか、前にいた人の1人がトイレに行ってたなんて思わなかった……。

そのせいで私も未来も凛菜さんの隣に座れなかったよ……。

 

でも、時間はまだたくさんある!

 

その後も、私たちはいろんなアトラクションを楽しんだ。

その中でどさくさに紛れて凛菜さんに抱き着いたり、胸に顔をうずめて見たり……まあ、最後のは未来に怒られちゃったけど。

 

……このデートで、少しでもアピールできてたら嬉しい、かな……?

 

《響サイド END》

 

 

《未来サイド》

 

「響!いい加減に起きて!遅刻しちゃうよ!」

 

今、私の目の前で寝惚け眼を擦ってるのは、私の幼馴染の立花響。……そして、私の思い人だったりする。

それで、その響も同じ思いだったらしくて、相思相愛だったの。

 

―――そしてそれは、私の持つもう1つの思いも同じだった。

 

それはとにかく!急いで響を準備させて、凛菜さんとのデートの集合場所に向かう。

結果は当たり前の30分遅刻だよぉ……響ったらぁ。

 

「よしよし。まあ、私もそこまで待ったわけじゃないし、気にしなくていいよ」

「はぅ~」

 

でもそのおかげか、凛菜さんに頭を撫でて貰えた。

私と同じく、凛菜さんを好きな響が頬を膨らませているけど、これは響が寝坊するからだよ?

ああでも、嫉妬する響も可愛い……。

 

そして私たちは、目的地のテーマパークにやってきました。

凛菜さんは当たり前のように、私たちの分までチケット代を払ってくれました。

当たり前だと思ってやるような人なのも、私たちが惚れる要因になったのだろう。

 

私たちが手始めに乗ったのは、メリーゴーランド。

思ったよりも速かったからか、遠心力の関係?で響が凛菜さんに抱き着きだした。

 

その光景を見た私は、自分の心に嫉妬が生まれるのを感じて、響のように凛菜さんに抱き着いた。

 

「「きゃ~!」」

「いや、あの、貴方たち何で抱き着くの…?」

「これは仕方ないんです~!速いから~」

「そうです!遠心力です~!」

「ええ~……?」

 

……なんだか、さっきの響の気持ちが分かるかも。

 

次に私たちは、ジェットコースターの列に並んだのだけど、なんと、今の状況だと凛菜さんの隣に座れるのは、私か響のどっちかだけらしい。

当然2人とも凛菜さんの隣に座りたい。

 

「ねえ未来?どうして聞いてくれないの?それに未来、頭撫でて貰ってたよね?」

「響のせいで遅刻したんだから当たり前の権利だと思うけど?それにさっき響は思いっきり抱き着いてたじゃない」

「それは未来も同じでしょ。未来の座ってた位置って、普通凛菜さんに抱き着く必要ないよ?」

 

ねえ……響?いい加減譲ってほしいよ……?

早くしないと私たちの順番になっちゃうでしょ?

 

―――ダカラワタシニユズッテ?

 

 

結局、前にいた1人がトイレに行っていたという事で、私たちは凛菜さんの隣に座れなかった。

別にその人が悪いってわけじゃないんだけど、つい私たちの不満が漏れちゃってたみたい。……てへっ☆

 

その後は良い時間という事もあって、昼食を取ることになった。

 

「美味しいね!」

「もう響ったら…。ほら、ほっぺについてるよ」

 

私はいつも通り、響の口に付いたソースを拭ってあげたりしていた。

家とかだったら…その、出来心で、キ、キスとかで取ったりするんだけど、さすがにここでそんなことはしない。

 

そんなこんなで、いつもの様に響のお世話に夢中になっていた。

そしたら、いつの間にか響と反対側にいた凛菜さんが……

 

「響ちゃんの世話もいいけど、未来ちゃんも付いてるよ……ほら。あむ」

「ッ!?!?!?」

 

私の口の端についていたらしいソースを、人と差し指で拭うとそのままペロッと舐めとってしまった。

 

「(あ……それはヤバいですよ……)」

 

突然の不意打ちに、私はただただ顔を赤くすることしかできなかった。

自分の好きな人にこんなことされたら、誰だって私みたいにフリーズするに決まってる。

だから、こんな反応してしまうのだって仕方ないって、心の中で言い訳する。

 

そもそも最初は、響だけが好きだった。

だけど、私が神獣鏡を纏って響たちの前に立ちはだかった時、誰よりも一番に、誰よりも早く、私を救おうとしてくれたのは凛菜さんだった。

 

一振りの刀を携えて、私を救い出そうとしてくれた。

でもやっぱり凛菜さんはただの人間で、普通の人よりも強かったにせよ、最終的には響が私を助けてくれた。

 

そして、神獣鏡の時に分かってたはずなのに、シェム・ハさんに体を乗っ取られた時も、やっぱり誰よりも早く助けようとしてくれた。

ただの人間なのに、ノイズに触れればすぐに分解されちゃうように普通の人間なのに、それでも私を助けようと、神様に立ちはだかり、大けがを負ってしまった。

 

その事を後から聞いた私は、凛菜さんに謝ろうと入院していた病院に向かった。

だけど凛菜さんは、謝ろうとする私の頭を頭で抑え、その後に撫でながらこう言った。

 

『貴方が謝る必要はないよ。あの時の私は、私の意志でそうした。…私だって、S.O.N.G.の一員だからね。大切な”仲間”を、助けたいと思うのはおかしいことじゃないでしょ?……なにより、貴方が泣く姿を、貴女を思って泣く人を見たくなかった。まあ、救うこともできず、こうして怪我してる私が言えたことじゃないけどね』

 

それを聞いた私は、目から涙がこぼれるのを止めることができなくて、思わず凛菜さんに抱き着いて謝っていた。

せっかく凛菜さんが謝らなくていいってくれたのに、凛菜さんに困った顔をさせてしまった。それでも、泣き止むまで頭を撫でてくれたけど。

 

私はフロンティア事変の時点で、気づかぬ内に凛菜さんに恋心は持っていたのだろう。

それが、シェム・ハさんの事件で自覚することになった。

 

だから、私と同じように凛菜さんが好きだという響と、一緒に凛菜さんと付き合って貰おうと思った。

凛菜さんの周囲にそういった話は聞かないし、あの人ならば私たちを一緒に愛してくれるなど、造作もないはず。

 

―――だから私は、小日向未来は、百合白凛菜さんが、大好きです…!

 

《未来サイド END》

 

 

 

「……ねえ未来?」

「なぁに、響?」

「私、やっぱり凛菜さんが好き」

「……私がいるのに、堂々と浮気宣言はどうかと思うよ?」

「うえッ!?」

「ふふっ……冗談だよ。私も一緒」

「もう~未来~」

 

「………ねえ響?」

「なぁに、未来?」

「もし2人で告白したらさ、凛菜さん、私たち2人とも愛してくれるかな?」

「……どうだろう。その、女性同士っていうのもあれだし、やっぱり凛菜さんは納得しないかも」

「そうだよね~。……もしそうだったらさ。2人で仲良く、失恋しよっか」

「縁起でもないこと言わないでよ!?そうならないためにも、たくさんアピールしないとね!へいき、へっちゃらだよ!」

「へいき…かなぁ……でも、そうだよね!」

「うん!」

 

「……未来」

「……響」

「ん…ちゅ」

「んむ……」

「未来、大好き」

「私もだよ、響」

 

 




なんか次々と掻きたい欲が出るけど、時間無いのと、一話を書く時間が長すぎて出せない。悲しみ。

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凛菜さん一口メモ

凛菜さんはシェム・ハと一騎打ちをしたことがある。
結果は大けがを負い惨敗だったが、シェム・ハにその強さと、そこに至るまでの過程を認められ見逃された。
ちなみに、凛菜さんはそういった類のチートは貰ってないぞ!

シェム・ハとベアトリーチェのカップル相手どうしよう

  • シェム・ハ×響
  • シェム・ハと未来
  • ベアトリーチェと響
  • シェム・ハと響と未来
  • ベアトリーチェと響と未来
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