416がんばります!(中身はアラサーお兄さん)   作:UNAG3

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オリジナル小隊メンバーにオリキャラ(SCAR)を突っ込んだ流れでお話考えていたけど、やめてゲーム実装キャラでオリジナル小隊を作り直しました。
もっとメジャーな銃を実装してくれ…


第8話 3人寄れば姦しい、いやもっと多いし、俺元男だし

博士が先に入室し、俺が後に続いて入室しようとするがやっぱりドキドキするわ~。でも俺、心臓無いけどネ!! HA!HA!HA!~…いや、マジで強面みたいな人たちじゃありませんように!

こんな時にこそ神に祈りたいが、こんな世界に神様なんているのかね?いてもロクデナシかのどちらかだな… とりあえず部屋入ろ。

 

あるぇ~? 横一列に並んでいるのは女の子じゃない?いや、どう見ても女の子やん。しかも、10代半ばぐらいに見えるぞ…

強面で筋肉モリモリのマッチョマンは嫌とは思ったけど、全員女の子にしろ!とは言ってないやん…倫理観どうなっとるん?お偉いさんは女の子が銃持って戦うことが好きなんか? は~、あほくさ。やっぱこの世界クソだわ~

 

「4名全員揃っているようだな、ここに居るのは君たちのリーダーになる人形の『モデル:416』だ。 ほら自己紹介してみろ。」

 

「あの~、博士? ちょっとよろしいですか? ここにいる女の子たちが俺のメンバーなんですか?いくら人形とはいえ外見を少女にするのは道徳観に反すると思うんですけど~」

 

「ちょっと~、そんなこと今更過ぎない? 私たちIOP社製の人形全員が女性モデルだよ。そんなことも知らないとか… 隊長として大丈夫なの?」

 

赤い髪をしたギャルっぽい娘が話しかけてきた。この子は『MP7』か… 

なんで分かるのかって?マルチタスクで先日貰ったリストを今見てるからだよ。 脳内で資料読めるの便利だわ~

 

「えっ⁈ マジで⁈」

 

「私は面白いヤツそうで好きだな。 これから退屈しなさそうでいいんじゃないか?」

 

この子が『XM8』か…、試作銃止まりじゃなかったっけ?この世界だと量産しているのか? う~ん、わからん。

 

「私じゃ頼りないんですか…? どうせ私の席なんて…」

 

なんか落ち込んじゃってるのは『MG4』なんだな、マシンガンの名前なのに割と小柄な少女だよ… まぁ、見た目としては頼りなさそうに見えちゃうわ。なんかごめんね?

 

「落ち込まないでください、隊長さんは私たちのことを心配してるんです。 私たちが努力すれば大丈夫ですよ。」

 

『MG4』を隣で励ましてる娘は『G36C』… ねぇ、君のどこが‟コンパクト”なんだい? なるほど、使用銃と人形の外見は結び付かないんだな。

 

「えっと…ごめんね?『MG4』ちゃん。俺はここから出たことないし、自分以外の人形を見たのも初めてなんだ。 だから君たちを批判しているつもりは無いんだ。」

 

「わ、分かりました。 私はしっかり命令を下さるのならそれでいいです。」

 

なんか性格控えめだな、お兄さんてっきりクール系だと思ったよ。

 

「え~、改めまして俺はM416です。 今日から君たちのリーダーを務めます、経験は一切ありませんがみなさんの期待に応えられるよう尽力しますので、どうかよろしくお願いします。」

 

深々とお辞儀をする―『アイサツとオジギは大切』、古事記にも書いてある。 なんか社内での自己紹介みたいになったけどいいか。

 

「私はMP7、PDWだよ。 私の能力を十分発揮しようじゃないか。」

 

「私の名はXM8、アサルトライフルだ。 私の良いところは勝手に探してくれ!」

 

「私はアサルトライフルのG36Cです。 お会いできてうれしいですわ。」

 

「わかってると思うけど、私はMG4。 頑張ってお役に立ちます…」

 

俺の自己紹介に続いて、みんなが自己紹介をしてくれた。…性格の差がすごいなぁ。俺、カッコいい特殊部隊目指してるんだけど大丈夫かな?

 

「互いの自己紹介も済んだことだ。 416、部隊名を発表してくれないか?」

 

「えっ、勝手に決めていいんですか? みんなは俺が勝手に決めていいのかい?」

 

責任者の博士が良いというなら良いと思うけど、チームだからみんなの意見も聞かないと!

 

「別にいいんじゃないかしら? 私たちは評価試験部隊だし。」

 

「うんうん。私たちはリーダーの為にここにいるんだから私も良いと思うよ。」

 

「私も皆さんと同じです。」

 

「私が意見してもどうせ…」

 

そっかぁ… 勝手に決めてもいいのは助かるんだよね、結構妄想してたし。 だけどここまであっさり言われると何だかなぁ…俺たちチームだよ?ちょっとは考える素振りぐらいは見せてほしかったなぁ

 

「みんなありがとう。 俺たちの部隊名は『ゴースト』だ。 あと、骸骨をモチーフにしたいんだけど、どう?」

 

「なんかビミョーじゃない?」

 

「いかにも素人が考えそうな名だな。」

 

「ださっ…」

 

うっ…、考えてはいたが反論されるとチョット傷ついちゃう。 だから前もって断り入れたんじゃんかよ~

明確に反応していたMG4へ視線を移すとそっぽ向きやがった。

 

「わ、わたしは良いと思いますよ? だから元気だしてください。」

 

「ありがとう、G36Cちゃん…」

 

この娘はええ子や~、仲良くなったら抱きつかせてほしい。 …ん?なんだって? 女の子同士だからOKなんだよ!そうゆうの好きだろお前ら!

 

「断りは前もって聞いているため、もう遅いで~す。 私たちは『ゴースト』に決定しましたぁ~。」

 

こちらも開き直ってやるぜ! はっはっはっは~ざまぁ見やがれ! 異論は効かんぞ~い。

 

「「「え~」」」

 

一部からブーイングが入るが知ったことじゃない。 恨むなら俺の配下にした人事に言うことだな!

博士が「こほん」と喉を鳴らしていたので、この場の全員が一斉に姿勢を正した。 おおっ、軍隊みたいだぁ

 

「ではゴースト小隊、君たちの任務は前もって通知されていると思うが、リーダーである416の実践における指揮能力とシステムの評価試験が目標となる。 主に施設への侵入、工作、または要人警護から奪還など幅広いシチュエーションの模擬訓練を実施してもらうと思っている。」

 

「結構、限定的ですよね。 私たち戦術人形は野戦などが主体であり、特殊任務に従事する人形はあまり聞いたことがありません。」

 

博士の話にG36Cが疑問を呈していた。 へぇ~そうなんだ。人形の特殊部隊っていないのかぁ… 俺たちが史上初の戦術人形による特殊部隊になるのか?

しかし、このメンツでドンパチするはお兄さん的にちょっとなぁ… MP7は言わずもがなで、M416・XM8・G36C・MG4と見事に5.56mm組が揃っている。 小口径過ぎて射程と貫徹力、ストッピングパワーが低すぎるんとちゃう? 人間相手ならまだしも、今の世界情勢を聞いた限り戦う相手は同じロボットだろう。

せめて7.62mmを使用する銃が居たらなぁ… 自分用に417を用意してもらうか?自分の派生銃なら少しASSTが作動してくれるし…。

 

「G36Cの言う通りなのだが、室内戦や近接戦闘などを重視しているのはこの416の為だ。 近接戦闘では野戦よりも素早い判断力と対応力が求められる。だからこそ指揮能力の限界テストができる。また、そのような状態でどのようにシステムが動作し、どんな効果が得られるかを評価したいのだ。」

 

「では、すべてはリーダーの為に組まれるテスト内容か。 すごいな、私たちリーダーは。」

 

「それって私たちの責任も重要ですよね? 良い印象を作らないと用済みかも…」

 

「用済みだって? でも私たちは16Labで少し手が加えられているからそんなことないと思うけど?」 

 

なるほど、全部俺のためにか… いや~きついっス! 話聞いてただけで俺の責任重要問題だっていうのは分かった。マジこえ~

てか、ここに居る人形たちは一応特別なんだな、MP7が言ってたことが正しいとなると準16Labファミリーになるのかな?

MG4ちゃんは相変わらずネガティブだ… リーダーとしてメンタルケアしなきゃだな。

 

「私はもう時間だからここで退出するが、別の担当者が来るからそれまで君たちは少しでも交流を深めておいてくれ。 では、君たちには大いに期待しているからな、頑張ってくれたまえ。」


 

あっ、博士居なくなった、担当者は別にいるのね。交流を深めるって言ってもだなぁ…

立ち話するのもなんだし、椅子にでも座ろ。 ほらっ、みんなも疲れるから座りんしゃい!

 

「ところで人形には民生用と軍事用の2種類がいると聞いてたけど、この中に民生用だった人はいるのかい?」

 

取り合えず、みんなに質問してみる。こういうのは見た目じゃわからなさそうだしな。

隊員の情報を詳しく知るのは隊長の権利です! あっ、スリーサイズはダメですか?

 

「私は元々民生用モデルの人形でした。 あと、おそらくなんですが、この隊の中で製造年が一番古いと思います。」

 

手をおどおどしく上げたG36C、一番年上らしい。 マジで年上属性のお姉さんじゃん。しかも可愛い系、すこ…

 

「へぇ~そうなんだ。 私は戦術モデルだったよ。銃そのものが民間では出回って無いから民生モデルも無いと思うなぁ。」

 

「私も民間に出回って無いな。私はこんななりだけどG36がベースになっていて、それを軍事用モデルにしているからG36系の妹に当たるかな?」

 

「では、XM8さんは私の妹のようなもの…? 私もついにお姉さんになったんですね♪」

 

なんか実銃が元になってる感じだな。俺たち戦術人形はほぼ擬人化に近いってことかな? 見てくれは反映されてなさそうだけど…

あ、G36Cちゃんかわいいね。

 

「私も戦術モデルのみですね、どうせ私なんて民間に需要ないですし。」

 

「MG4ちゃん?そんなこと言ったら、戦術モデルのMP7とXM8にも当てはまるんじゃ…」

 

「ではリーダーも軍事用モデルなんですか?」

 

となりに座っているMG4ちゃんに構ったら質問された。 えっとたしか、俺の元であるHK416は~…

 

「俺も軍事用モデル…だと思う。この身体はHK416をベースにしているけど、16Labで魔改造されているワンオフ機だから。元の416は自分でもさっぱり…なんかごめんね?」 

 

「それなら私知ってるよ? こっちに配属する前にリーダーこと少しだけ調べたからね~」

 

な、何だってー⁉ MP7は前もって俺のことを調べていたのか⁈ 俺の情報プリーズ‼

 

「HK416は高性能モデルの人形で、民生用・軍事用どちらもあるらしいね。でも、G36Cみたいに民生→軍事ではなく、軍事→民生らしいよ。」

 

「最近のIOPはそういう方針に変わってきてることなのかな? もしかすると私とMP7とMG4もあとから民生モデルが出来るかもねー」

 

「コアの技術進歩もそうですが、ASSTも実戦レベルになってきたこともあって軍事用に売り出すのかもしれませんね。」

 

なるほど、なるほど。 なんか皆さん詳しいね、お兄さん自分のことなのに全くわからんぞい。

ところでみんなH&K社の銃だよね? なんか意図して編成されたのかな。

 

「今更なんだけど、俺たちって同じ製造所出身とかある?」

 

「たぶんそうだと思います…。 今のリーダーさんには付いてないと思いますが、IOP製の人形にはどこで製造されたかの刻印がついているんです。―ほらっ、ここにあるのわかりますか?」

 

俺の質問に答えてくれたMG4ちゃんは製造所の刻印があると思われる場所を見せてくれた。

長い銀髪を掻き上げてうなじを見せてくれたのだが、なんか女性が髪を上げる仕草ってグッとくるよね? 女の子になってもこの感覚は失ってなかったようだ。

 

「あっ、ほんとだ。マークが入ってるね、タトゥー入れてる不良娘みたいだね。」

 

「わ、私は不良…? リーダーには私が不良に見えるのですね…」

 

「ちょっ⁈ そんな意味で言ってないから誤解しないで!」

 

俺は慰めるようにMG4ちゃんに抱きつき、頭をよしよしする。効果はしらんがやらないよりましだろう。

…なんか、俯いちゃったんだけど大丈夫かこれ? 美少女同士だからOKじゃないのか?我、美少女ぞ⁉

 

「なんか人形じゃないみたいで私たちのリーダーは面白いなぁ、とりあえず私とは違うや。」

 

「そう? XM8ちゃんも俺も変わりが無いように思うけど?」

 

「リーダーはメンタルマップの調整ってされたことある?」

 

MP7ちゃんの言葉に聞き覚えはないな…なにそれ?

 

「いや、そんな調整聞いたことないな」

 

「そのメンタルマップの調整っていうのはAIの感情や性格設定のことよ。私たちは製造者によって性格が設定されている。だから感情の表現や好き嫌いは入力されたプログラムを実行しているに過ぎないのよ。」

 

なんか悲しいな、それ… やっぱり見た目はそうでも人間ではないことを痛感するよ。俺は…どうなんだろうな

 

「でも、リーダーさんからはそのような感じが伝わって来ないんですよね。私たちとは違って自分で決めてる感じがするんです。」

 

「そうですね、だからダサい部隊名を言えるんですよ。」

 

「おい、ダサい言うな。」

 

その言葉結構刺さるんだぞ! お返しに頬っぺた伸び伸びさせてやる!

 

「はへへ~!(やめて~!)」

 

あらやだ、頬っぺたもちもち&すべすべだよ! ずっと触っていたいなぁ~

 

「それにしても俺たち兵器になんで人間みたいに感情なんて搭載したんだろうな。普通いらないだろ?」

 

「そうだね、でもそのおかげで私は楽しい・嬉しいという感情を得られるから悪い方向だけではないのも確かだね。」

 

XM8ちゃんはそういう風に受け止めているのか…なかなかのポジティブだな、MG4ちゃんに分けてもらいたいよ。

ん? ドアの前に人影が見えるな、これから初めての部隊運用か…今日も一日がんばるぞい!

 




【オリジナル設定の解説コーナー】

・ゴースト部隊
M416意外のメンバーである人形たちは16Labで少し改造が加えられている。
M416の評価試験にだけで使用するのではなく、今後の16Labで製作された人形の試験の随伴人形として利用することも視野に入れてます。


・M416(オリ主)
実は、いずれ製造されるAK-12・R0635のもとになる存在。
人間性をオミットして戦術人形として発展したのがAK-12になる。
一方、戦闘能力を下げて人間性を発展させたのがR0635になる。
今後の戦術人形におけるキーパーソン的な存在。

もちろん本人は気づかない。
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