416がんばります!(中身はアラサーお兄さん)   作:UNAG3

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ガンスリコラボ難しくない? 夜戦無理ノ介でございます。

ドルフロの始めたときに「ガンスリかな?」とは思っていましたが、まさかコラボするとは… 漫画呼んでた人間なのでやっぱり全員揃えたいです。


第10話 ご利用は計画的に!

隊員全員がドアの前に着いた。こっちは前にMG4、俺、XM8の順で並ぶ、反対側にはMP7とG36Cがいる。

全員が装備を軽くチェックしている。これダミーだけどやった方がいいの? …みんなやるならやるけどさぁ

 

XM8が俺の肩を叩く、それから俺も前に立つMG4の肩を叩いて準備完了の合図を送る。でも、そんなことしなくても絶賛リンク中だから全部伝わるんだよね。あちら側も突入準備が出来ているようだし、ほらっ!ささっと行けよ!

 

「あー! もうっ! 分かりましたよ!行けばいいんでしょ⁉」

 

やけくそ気味に準備完了の合図を対面にいるMP7へ送る。さぁ、突入開始だ! 

ちなみにマップ情報は貰ってないので、行き当たりばったりです。 普通教えてくれても良くない? 

 

(はい、行くよ~)

 

落ち着いた感じでドアを開けたMP7とすかさず浅い角度からクリアリングを行うMG4、なんだかんだで戦術人形と言われているだけある。やっぱり戦うために造られたことを改めて実感されられる。

 

すでにMP7とMG4の視界に入った情報はすべて小隊で共有されているので、内部の構造、クリアリング箇所すべて認識済みだ。

どうやら部屋でなく、一直線の通路だった。 いきなり待ち伏せみたいなことはなかったよ。

 

(狭いですね、5人で動くことを考えると効率悪そうです。)

 

(じゃあ、MP7とG36、XM8は右側、俺とMG4は左側に行こう。どうせ殲滅戦だしね)

 

(なんで私がリーダーと… 普通取り回しの良いMP7かG36Cと動くべきなのでは?)

 

(いやいや、前に出てもらいたいだけだし)

 

(この人でなし!)

 

(ロボットですからぁ~、ドヤッ)

 

(そこの2人うるさいよ、会話が無関係なこっちまで来るんだから静かに)

 

(や~い、二人して怒られてやんの~)

 

怒られたので真面目にやります。MP7たち側はもう部屋に入ったらしく、すぐさま銃声が鳴っている。早い、早すぎるよ!

さて、こっちも行こうか。

 

こちらが入る部屋は左がコーナーの構造だ、MG4のクリアリングに続いてカバーリングを行う。

どうやら敵は居ないので次の部屋へ移動する。ブービートラップなんてないよね?

 

次は右がコーナーの構造、MG4は銃身がはみ出ないよう半身で入り口正面クリアリングすると、敵を発見した。

すかさずMG4が射撃を行う、敵も反撃してくる。

MG4の視界には射線を逸らすために左側へ敵が移動したが、俺は銃だけ出してブラインドショットをする。どうやら一体は奥の部屋に逃げたっぽい。

不利になるとちゃんと逃げるのか…ターゲットとは大違いだ。 

 

「正面クリア、左も大丈夫そうですね。一体逃しましたけど…」

 

「一体撃ち漏らしたけど、こっちは被害なしだしいいでしょ」

 

さて次はあきらかにセンターフェドの構造してるわ、だって露骨に観音開きの扉だよ…

 

「ねぇ? 私がドア開けるからMG4はここで伏せ撃ちする?」

 

「なに考えてるんですか…」

 

「いやぁ~、ドアが開いた瞬間に弾丸の雨がやって来たらビックリするだろうなぁなんて」

 

「馬鹿言っていないで次行きますよ。」

 

MG4のいけずぅ~、楽しんだっていいじゃん。 あっ、まだ準備できてないのでノブに手を掛けるのは止めておくれ!

 

「さっさと動かないと勝手に進みますからね?」

 

「あいよ~、じゃあ開けるね。」

 

同時に扉を開けた瞬間に弾が飛んできた! うひょ~さっきとは大違いだよ、音と方向から察するに3体は確実に居る。

とりあえず飛んできた方向へ撃ち返すけど、壁に引っ付いた状態では敵を確認できない。リーンの体勢でクリアリングしてみるとあっさり1体見えた。けど、障害物に隠れてるね、グレネードとか欲しい…

 

ところでさ、MG4撃ち過ぎじゃね? 制圧射撃せんでいいからリロード入った時の俺のフォローを考えてくれ、あいつら妙にアクティブだから押し込みかけられそうで怖い。

 

「マシンガンなので仕方ないですよ、そもそも屋内戦をやらせるのがおかしいんです。」

 

「うん、確かにそうだね。しかもベルト給弾だしね。」

 

「そうなんですよ、リロードしますね。」

 

コイツ…! 悪びれもせず撃ち切りやがった。せめてセカンダリ使って! 君、ハンドガンがあるでしょ⁉

ほら~、銃声近づいているのわかるわ~、撃ちながら迫ってきてるわ~、絶対距離詰めてきたわ~

 

「MG4さん? 敵さん迫ってきてるんですけど装填まだですか~まだですよね~」

 

ベルト給弾いらねぇ… 分隊支援火器ならドラム付けたアサルトでいいじゃん。ヘビーでロングにしとけばいいんじゃん!

 

「私だって好きでこの銃を持ってるわけじゃないんですよ⁈ しかも室内戦やらされるし…もうヤダ…」

 

「あ~、ごめんね? べつにMG4ちゃんを責めてるわけじゃないんだよ? 矛先は上司だから安心して!」

 

思ってたことも共有されるの忘れてたわ、人事を責めてるだけだから!本当だから!

 

「じゃあリーダーが突入してください、私は制圧射撃しつつ、モニター代わりになりますので。」

 

「わ、わかったよ… 失敗しても怒らないでね?」

 

先に部隊長がやられるのは嫌だなぁ、別側は順調に進んでるみたいだし頑張らないと。いいとこ見せますか~

MG4は入り口正面に制圧射撃を開始する。 まずは左から攻めて、右と正面をマークしようかな。

左右に1体ずつ、正面2体だな。視界共有があるおかげで状況判断がしやすい、しかもロボットだから情報を早く処理できる…すげぇわ、ロボット。

 

(左右の射撃が一旦止まったな、行こうか)

 

低い体勢で部屋に飛び込み、左の隅に移動していた敵をすかさず撃破、そして射線を切るよう近くの障害物へ隠れる。

俺が室内に入ったことで、部屋すべての状態が共有されたのであとは隙を突いて射撃をするだけだ。

 

(右はやりました、あとは正面だけです。)

 

(了解、こっちから仕掛けるから一気に逆側突けるか?)

 

(了解、やってみます。)

 

MG4はハンドガンに持ち替えて、突入する準備をしていた。こっちもリロードも終え、タイミングを待つ。

 

(…今!)

 

障害物から飛び出して一気に間合いを詰める。まさか2回も突っ込んでくるとは思わなかったらしく、俺への射撃が遅れている。

2体いたが、2体ともこっちをマークしていたせいで駆け込んでくるMG4へのマークがおろそかになっている。

 

無事にMG4の奇襲が成功し、部屋の制圧が完了したようだった。まだ、こちらの被害はゼロ、凄いあっけない…

別行動組も、いまのところ損害は出ていない。 しかし、思ったよりリンクの範囲が広いな、50mは大丈夫そうだ。

 

「リンクシステムって便利だね、クリアリングの時間短縮とか凄い出来るじゃん。」

 

「そうですね、こういう情報共有は自身のダミー人形相手になら可能ですけど、その場合は高度な命令を割り振れませんからね。」

 

「自分のダミー人形だと簡易ネットワークを構築できるんだっけ?」

 

「はい、ですが親機が情報すべてを処理してから、子機に命令を出さないといけないので… 基本数が多いほど負担が大きくなります。」

 

(そうですね、古めの人形だと3体以上のダミーでリンクしながら戦闘したら情報処理出来ずにオーバーフローすると思いますよ?)

 

あっち組も俺たちの話に乗っかって来た。 戦闘中に処理落ちとか怖いわぁ… いや、むしろそれを利用した戦い方がありそう。

 

「マジで? 大丈夫なのそれ?」

 

(大丈夫じゃないから民生向けでは無く、私たちのような軍事用が作られたのよ。)

 

(いくらコア(ソフトウェア)を良くしても人形(ハードウェア)自体が悪かったら性能が十分に発揮できないんだ。)

 

「なるほどなぁ~、ダミーとのネットワーク構築自体ここ最近の出来事らしいから、あとあと気づいたのかな?」

 

(そうそう、結局のところ現場を分かって無かったのかもしれないね。オフィスで座っている人たちにはわからないことだよ。)

 

まさに『事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!』的なやつですかな? でも、そこはしょうがないと思うなぁ…やってみないとわからなかったり、見えなかった問題とか色々出てくるから…

 

(さて長話はここまでにして、早く終わらせましょう?)

 

G36Cの言葉もあって、すぐさま思考を切り替える。周囲を見たところ繋がっている部屋は無い様子… 窓あるし、まさか壁伝いで移動しろと⁈

 

「それは大丈夫ですね、ベランダになってます。ここから隣へ移動することになりそうです。」

 

「足場崩されたらどうなるんだろうね?」

 

「2人で仲良く戦死判定でしょう。」

 

実際、この訓練場は上も下もないはずなのに俺たちからでは3階ほどの高さに見えている。VRすごいね、いやむしろARに近いかも。

てかもう、MG4が窓を開けてベランダのクリアリングをし始めている。最初はあれだけ渋っていたのに、もう自分からしてるじゃん…

 

「早く終わらせたいからしてるんですよ、さっさとカバーしてください。」

 

「りょーかい」

 

ベランダの周囲のクリアリングが終わったので、次は隣の部屋に行きたい。幸い、ベランダは繋がっているため飛び移るとかそういうのはしなくて済みそうだ。

 

「MG4ちゃんはここで援護してくれ、俺は向かい側に走るから。」

 

「了解です、タイミングはリーダーに任せます。」

 

「じゃあ、行くよ… 3.2.1.GO!」

 

ベランダから室内に銃弾を撃ち込み、援護をしてくれるMG4とスライディングで反対側に入り込むことに成功した俺。

MG4はリロードに入ったので、次は俺が射撃でMG4をカバーする。 

 

(それって最後のベルトだよね、大事にしてよ?)

 

「うるさいです、ほらっ突っ込んで来てください。」

 

リロードが終わったMG4は再度、リーン体勢で室内へ射撃を開始した。こっちから見えてるヤツくらいは倒しておきたいけど全然出てこない、銃だけ出して撃ってくるから結構イラっと来る。 障害物ごと撃ち抜きたいけど5.56じゃ無理、もっと大口径が欲しいよぉ

 

とか思っているうちに頭出してきたので、綺麗に撃ち抜く。 3発は確実に入ったな。

おっ、MG4も一体やった。 けど、まだ居るし…これ時間かかるぞ。

 

(なら、私が行きますね)

 

(ん⁈ なんだって⁉)

 

おい⁉ なんでエントリーしてるの⁉ 君、分隊支援火器だよね? ちょっと、大胆すぎぃ~

俺は、MG4につられて身を出した敵を即座に倒す。こちらに射撃をしようとしていた敵がいたが、そちらはMG4が倒した。

なかなか、良いコンビじゃないか?

 

「普通はこんなに上手くいかないですけどね」

 

「MG4ちゃん、ノリが悪いよ~」

 

「はいはい、悪かったですよ~」

 

MG4の弾数はもう50発程度なので、これからは俺が前に出る。 制圧した部屋のドアを開けて廊下を覗いてみるが、案の定待ち伏せがいた。思い切りバレているのでしっかり弾が飛んでくる。 うひゃあ~、弾丸のせいで木くずが目に入りそう。

覗いたのは一瞬だが、問題はない。廊下のすぐそばの左側に部屋、もう少し奥の右にも部屋、廊下は右曲がりのL字廊下だ。敵の配置は部屋の入口に1体ずつ、それぞれしゃがみと立ち状態のリーンで待ち構えていた。 廊下突き当りには機関銃持ち2体がっつりど真ん中に陣取っている、バリケードも防楯も準備万端だった。 あと、廊下の角にも1体覗いてるのが居たな…

まぁ、こんな感じですべて画像として保存できます、人間には真似できんだろうな! え?出来る人いるんだ…

 

「俺たち歓迎されてるね~、どう?MG4ちゃんはうれしい?」

 

「リーダーが喜ぶんだったら、私も合わせてあげますよ?」

 

「そんな気遣い求めてないわい。」

 

さてどうするか… あっちから来てもらいたいけどわざわざする必要ないもんな。 顔を出したくないからコーナーショットみたいなのがあればいいが… 積んでねこれ? MG4の予備マガジンは無いし、俺もマガジンはあと2本あるけど無闇に使いたくないし。

 

「ねぇMG4ちゃん? 廊下から覗いてくれない? 俺が射撃するから。」

 

「いやいや、何言ってるんですか、この中どうやって顔出せと?」

 

「スポットしてくれたら俺が銃だけ出して精密射撃できるし…同じことMG4ちゃん出来る?」

 

「ぐぬぬ… そ、そうだ!鏡を使ってやりません? それなら私が見なくても同じことできますよ。」

 

そう言って手鏡を取り出すMG4、なんで持ってるの? 何か役に立つものなの?

 

「何言ってるんですか? 鏡は乙女の必需品じゃないですか。」

 

えぇ、なにその女性に対しての配慮は…、戦場でも身だしなみに気を遣わせるならそんな設定捨ててしまえ! 

え? 俺も持ってるの?――持ってたわ、支給品のひとつなのか? …そういえば光でモールス信号できるんだっけな、本当はそれ用なんじゃないかな?

 

「わかった、じゃあMG4が鏡でスポットして、俺が射撃ね。」

 

「了解です、では始めましょう。」

 

MG4が鏡で廊下に居る敵をスポットしてくれる、これ結構いいかもしれない。よし、位置はわかったので後は撃つだけ…

銃に当てられないよう一瞬だけだし、正面の機銃手を撃ち抜く。 そしてすぐさま銃を戻す。MG4も命中を確認できたので、同じく鏡をもつ手を引っ込める。

 

「案外うまくいくもんですね。」

 

「まぁ俺の性能だったらこんなもんよ。 まぁASSTないと無理だけどね~」

 

ASST様々だよ、自分が意識しとけば勝手に照準合うし、反動込みでも全部演算して狙った方向へ弾が飛んでいく。 でも、銃のコンディションや使う弾丸にもよるけどね~。

 

「でも、ASST込みでも私には到底できないですよ、私が要らない子になるのも時間の問題かも知れないですね…」

 

「この子は変なところでネガティブスイッチ入るなぁ」

 

しょげながらも再度スポットをしてくれるらしいので、俺も合わせて射撃準備する。 次はどいつを狙おうか…

 

「廊下の角が行けそうです。」

 

「了解… 痛゛ッ⁈」

 

「リーダー⁉ 大丈夫ですか⁉」

 

「手がジンジンするぅ… ゴメン、銃が使えなくなっちゃった。」

 

同じように銃だけ出して射撃するが同時に反撃もやって来た。こっちの射撃は狙い通りに角の敵を撃ち抜いたが、こっちの銃も撃たれて使用不可になる。 被弾と破損の衝撃判定で両手が痛い! 実際は破損してないから問題ないけど、痛いのは嫌だ!

ハンドガンしか使えないんだけど… HK45CTだから何とかなるでしょ、俺は45ACPを信じている。

 

「どうしますか? 残り3ですが、私が代わりに射撃します?」

 

「いや、フルオートで撃てるのがMG4だけだから温存してくれ。 コイツでなんとかしてみるよ。」

 

「ダメだったら代わりますからね!」

 

あいよ、それじゃあスポットお願いね。 やっぱり、ハンドガンで精密射撃はちょっとなぁ、ASSTが無いから不安だけど部屋の出入り口にいる敵ならやれそう。 残りの機銃手は防楯の隙間を撃ち抜かないとならないので流石に…

スポットお願いしま~す。

 

「了解です。 あっ⁉ 鏡がぁ!」

 

廊下に出した瞬間に機銃の掃射がやって来たね、どうやら鏡が割れたらしい。 手持ち部分だけ残ってる、かすっただけでボロボロとは… 銃弾はおっかないなぁ。

それにしてもお相手はかなり警戒している様子、ちょっとだけ手を出すのも怖くなってきた。

 

「手は大丈夫?」

 

「はい、鏡だけですのでリーダーの鏡貸してください。それでスポットします。」

 

「…はい、どうぞ。」

 

「ちっさ⁉ 超最低限じゃないですか!」

 

俺のせいじゃないやい、ポケットに入れたの俺じゃないし~、俺悪くないですぅ~。

…あれ? あっち組が近くまで来てるっぽい。 おそらくこの廊下で挟み撃ち出来る、それまで敵の気を引き続けるか。

 

「MG4ちゃん交代、制圧射撃の準備、目標は機銃手。」

 

「了解です、どうせならそこの部屋にでも走ればいいんじゃないですか?」

 

「クリアリングしてないのに? それはさすがに無茶すぎるよ…」

 

MG4がリーンで射撃を開始したので、俺はその後ろでカバー射撃を行う。正面の機銃から弾が飛んでくるため、長めに射撃が行えない。

 

「機銃、リロード入りました。左に突っ込みます?」

 

「なら行こうか、右への射撃頼むね。」

 

再度、身を出して射撃を慣行するMG4と俺、右の敵が引っ込んだのでそのタイミングでダッシュして左側の部屋へ突入する。

部屋から身体を出した敵と俺は鉢合わせのような形になるが、俺はとっさに向けられた銃身を掴んで逸らし、頭部に2発、喉元に1発の銃弾を叩き込んだ。

そのまま、倒した敵を盾替わりにして部屋に突入し、中に居た敵をすぐさま倒して制圧完了。 …チョッキに銃弾当たったけど、とりあえず被害なしでいいかな? 敵を盾に使ったけど普通に弾貫通して来た、弾の貫徹力次第では無理そうだな…

 

(流石ですねリーダー。こっちは弾が無くなったので注意してください。)

 

(了解、無理しないでよ。)

 

さて、こちらも射撃はしているが機銃が邪魔すぎる。防御力アップしたタチ〇ンカかな? ハンドガンじゃ貫徹できない。

次は右の部屋に行って、徐々に近づいていく出来だろうか? でも、機銃のリロードを待たないと外出れないし…

 

(おまたせ、リーダー。 その機銃手はこっちで何とかしてあげるわ)

 

(はいっ! 一丁上がりぃ!)

 

(あとはそこの部屋かもしれないですね。)

 

MP7たちが正面に陣取っていた機銃手を倒してくれた。邪魔もいなくなったことだしさっさt――アレッ? 力が抜ける…?

 

「リーダー⁉」

 

やべっ! リンク切れた、まずいなぁ故障とかでは無いよね? う~ん、どうやらセーフティモードとやらが起動してるっぽいなぁ。要するにバッテリー切れだなコレ… 各種機能が停止してる。

MG4が心配してくれている。ごめんよ、俺はもう戦えないっス。

 

「ゴメンMG4ちゃん!、俺バッテリー切れだわ!」

 

「嘘でしょ⁈ 怒らないから素直に言ってください!」

 

リンクが切れてたので会話が大声になる俺とMG4、銃撃戦の合間だと話が聞こえづらい。

MG4が廊下に出てきたのでこっちの部屋に来るみたいだ、敵に射撃しながら移動するMG4を援護する。俺がカバーしてあげよう。

といっても補正機能が死んでるので素人の射撃だがな! 牽制程度ならこれでも大丈夫でしょ?

 

「見たところ損傷はないですね…」

 

俺を心配して部屋に来てくれたMG4は俺の身体をじっくり見る。 いやん、恥ずかし~

 

「大丈夫だって、負傷はないし問題ない。MG4ちゃんに嘘はついてないよ。」

 

「いや、バッテリー切れの方が問題ですよ、私たち軍事用モデルは稼働時間長いはずですから。」

 

「だったら、リンクシステムが原因だろうね。」

 

「わたしもそう思います、あれって常時稼働させる代物ではなかったのでしょうね。」

 

このシステム以外は基本、彼女たちと一緒のはずなので原因は大体予想は付いていた。MG4も同様の考えをしていたようだ。

 

「では、別組が来るまでここで押さえておきましょう。威嚇程度は出来ますよね?」

 

「うん、それしかできないけどね?」

 

「なら十分です。」

 

わぉ、めっちゃクールな美少女に見えてきたぞ? 見た目は良いんだよなぁ… 

二人で交互に射撃をしていると、MG4が廊下の奥からやって来たMP7たちを視認したようだ。

敵も気づいたのか、部屋の中へ引っ込んだ。

 

「よし、行こう。」

 

「了解。」

 

俺とMG4は、今いる部屋から敵が待ち構えている部屋の入口に張り付いた。

反対方向から別組が来たので、これでゴースト小隊が集結した。

 

「お二人は大丈夫そうですね、突然リンクが切れてましたので心配しましたよ。」

 

「いや、ごめんね。 バッテリー切れでリンク切れちゃった。」

 

「おいおい、リーダーの燃費悪過ぎじゃない?」

 

「ほ~ら、リーダーのことはあとで聞きましょ?」

 

「「「「了解」」」」

 

なんか、MP7がリーダーみたいになってきた。この子見かけによらず、結構出来る子なんだよなぁ。

もう、俺の出番なさそうだな~。 MP7はカッティングパイでクリアリングをしつつ、発見した敵に射撃を行う。MG4はハンドガンでMP7の死角部分の射撃を行っている。MP7が退いたタイミングでG36Cがカバーに入り、敵に反撃を許さない。 その間にXM8がこちらに移動してMG4のカバーに入る。 …あれっ? 別に俺のシステムいらないんじゃね? めっちゃ連携いいやんけ!

 

「G36C、ターゲットダウン!」

 

「XM8、こっちも一体やった!」

 

「突入するから援護頂戴!」

 

「カバーします!」

 

MP7が部屋に入って行く、合わせてMG4も付いてカバーする。 残ったG36CとXM8は続けて残りの敵へマークし続けている、俺もとりあえず射撃に交じっておく… いちおう「僕も頑張ってます」アピールしとかなきゃ…

あ、銃声が止んだっぽい、残りも倒したようだ。

 

「クリア!」

 

「制圧完了しました。」

 

突然、周囲が変化した、部屋どころか壁もなくなっていて、広い空間に俺たちはいた。ということは訓練終了かな? もう手の痛みや受けた弾丸の衝撃とか残ってたのが消えてる。 やっぱり、AR空間でドンパチやってたんだな~、この技術すごいわ。

 

「みんな無事で何よりだよ、お疲れ様。」

 

「リーダー最後何もしてないじゃん。」

 

さっそくXM8がからかってきた、自覚あるんだから傷口広げないで!

 

「うるさい、ずっと支援していたんだし、しょうがないの!」

 

「まぁまぁ、最初にしてはチームワークが良かったんじゃないですか?」

 

「やっぱりシステムの稼働が原因でバッテリー切れ起こしたのかな…」

 

「うん、おそらくだけどね」

 

MP7もシステムが原因だと考えたかぁ… 今後の課題はシステムの稼働調整かな? めんどくさ~

 

「おい! 小隊全員は一度補給に入れ! 終わり次第もう一度行うぞ!」

 

「「「「「了解」」」」」

 

教官が指示が来た、これひたすら続けるのかぁ… バッテリーがなくて力が出ない、だれかおぶってくれ~

 

「ほらっ、肩かしてあげるからシャキッとしなさい。」

 

「ありがとうMP7ちゃん…」

 

「じゃあ反対は私が支えるよ。」

 

「みんなありがとうね…」

 

MP7とXM8に肩を貸してもらいながら補給へ向かう俺。この先、ちゃんと隊長務まるかなぁ~

 

「私たち大丈夫でしょうか…?」

 

「まぁ、リーダーも頑張っていますから… な、何とかなりますよきっと!」

 

おい、こっちにも聞こえているぞ。 お願いだから自覚していることを言わないでくれ! 自分で言うのと誰かに言われるのでは全然違うんだから!

 




【オリジナル設定の解説コーナー】

IOP社の自律人形は民生用人形が主力製品であり、軍事用のみのモデルは製造していなかった。
しかし、鉄血製とは違って見た目が完全に人間であることを利用して、護衛やシークレットサービスなどで利用する顧客が一定数存在していた為、製造している人形を民生用・軍事用として使用できるようにするためにコアやASSTなどが開発された。

主機が最大4体の従機を統率する「ダミーネットワーク」システムも開発されていたが、初期生産の民生用人形やグレードの民生用人形では本来の性能を発揮することができないことが分かったことがきっかけで、軍事用人形の開発が始まった。


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