416がんばります!(中身はアラサーお兄さん) 作:UNAG3
1日目―またあの格闘ドールにボコボコにされました…だって、始めたばかりだもん。
あと射撃訓練ではM416使わせてくれなかったよ、メッチャ当たらないわ。なにこれ?ってくらいなカンジ。ASST無しで戦闘するためだとか…後から説明聞いたけど『専用装備禁止縛り』プレイみたいなもんだ。
2日目―またまたあの格闘ドールにボコボコにされました…難易度上がってね?
射撃訓練が癒しですわ、ボコられないし。なにより好きな銃を撃たせてもらえるからマジ天職っす!一生ついていくっす!
3日目―またまたまたあの格闘ドールにボコボコにされました…あいつ俺に合わせて訓練難易度変えてね?
射撃訓練すこすこスコティッシュフォールド、銃声とリコイルショックが癖になってくるよ…
4日目―またまたまたまたあの格闘ドールにボコボコにされました…あいつ確信犯だ!俺の成長に合わせて強さ変えてるわ!超むかつく!
あと、射撃訓練に長距離射撃が追加されました。ボルトアクション楽すぃー!命中しなくても装填、排莢するだけでもテンション上がりましたわ!
5日目―またまたまたまたまたあの格闘ドールにボコボコにされました!あいつ教える気あんのか⁉はぁーマジ萎えるわー、つまらないわー。
なんか、銃が俺を励ましてくれているような気がする。銃声が声で、リコイルショックが肩を叩いてくれてる感じで。
6日目―またまたまたまたまたまたあの格闘ドールにボコボコにされました!殺意全開でやったら過去最高の一撃貰いました…メンテナンス室直行で本日終了。
7日目―先生マジ素敵。こっちなんて敵意むき出しでやってたのに、あの
8日目―先生さらに強くなってるんだけど…つまり俺が強くなってるってこと⁉
――やだ…先生素敵♪
9日目―先生はやっぱり強いわ、全然付いていけない。せめて時間内ノーダウンを目指さなくては…。
えっと、ちゃんと射撃訓練してますよ、はい。ただ風向き、弾丸重量、弾速などなどの計算が嫌になってきただけで…
10日目―時間内にノーダウンはまだできないが余裕が生まれていることを実感できてきた。これも先生のおかげである…先生素敵!
長距離射撃の方なんですがスナイパーの人たち改めてすごいと思います。俺、ロボットぞ⁉最新ぞ⁉…それなのに進捗無しぞ(´・ω・`)
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20日目―もはやここまで俺が成長できるとは…もうボコボコにならなくなってもう1週間経つだろうか?今では先生と互角に渡り合えていると実感する。
射撃訓練も順調にレベルアップしてます。ジャミング内での射撃とか嫌やわ!頭グワングワンするの!…バ〇ァリンください。
21日目―先生と戦ってる最中にお話でもしてみようかなと思い始めてきた。今までは訓練が終わった際に「あっしたぁー!」って体育会系の挨拶してるぐらいなんだよね。
あともう一つ…ストレス環境における射撃訓練ってのは分かるよ?実際、常に冷静を保ち、戦闘を継続するのは重要だと思う。だけどね?耳元で銃声鳴らしたり、罵声を浴びせるだとか身体を揺さぶるとかはいいんだよ。けど、胸とか尻とか太ももを露骨に触るのやめろ!いくらなんでもセクハラだぞそれ⁉
22日目―とりあえず会話を試みる。どうみても真っ白なマネキンなんだけどね?喋ってくれるかな~と思ったけど残念ながらダメでした。
はい、今日もセクハラ野郎がきました。中身が元男の美少女ロボの身体触って楽しいのか?…楽しいだろうな、外見美少女だもん。とりあえず無視だ、無視。
23日目―返事がないのは分かってるけど継続して話をしてみる。話題は例のセクハラについて、とりあえず文句言いながら先生と熱いファイトしてた。そのあと射撃訓練行ったら、なんと⁉セクハラ野郎が来なかったんだよ!どうやら謹慎受けたらしく、先生がチクってくれたらしい。
――やだ、先生素敵♡…でも、どうやったんだ?
24日目―先生と
ところで、先生の好みのタイプってなんだろう?
25日目―ちょびっと気になるので好みのタイプ聞いてみた。もちろん返答は返ってこないけどね?
それはそうと射撃訓練は無事に終わりました!もう凄腕狙撃手間違いなしですわ!――まぁ、的が相手ならね…
26日目―とうとうこの時が来てしまった…。俺はついに先生を倒し、この訓練を卒業することになった。ありがとう先生、貴方のおかげで俺はここまで強くなったんだ。感謝!圧倒的感謝!
ちなみに格闘訓練プログラム終わるとスタッフの人から「伝言」があると話を掛けられた、「あたしのタイプは守ってあげたくなる系男子、おまえは論外だ」だそうだ。ちょっと俺悲しくなったよ…バイバイ、ありがとうさよなら恋心。先生はズルい女だったのね。
27日目―潜水訓練が始まったんだけど…俺の配属先は特殊部隊かな?絶対あとで空挺降下訓練とか追加されるのわかってるんだぞ!
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ついに俺は白衣の女性――博士が言っていた一定の水準に達したことですべての戦闘カリキュラムが終了した。
俺は文字通り、食う時間寝る時間なしでぶっ通しで訓練を行っていた。そんな調子で1ヶ月半もあれば立派なターミネーターの完成だ。実際、先生なんて楽にではないがボコボコに出来るぐらいには成長したし、ASSTが機能していなくても粗方の火器は扱えるようになった。銃のメンテナンスは頭のデータベースを見れば簡単に出来てしまう…やっぱりロボットすげぇ、超便利だもん。
ちなみに空挺はありませんでした、外出禁止なんだってさ。潜水とかクライミングしたけど全部施設内だったし…。
現在、俺は会議室で待機中なんだが…あっ、俺の調整スタッフが近くにいるじゃん、声を掛けてみよう何か知ってるかな?
「このあと俺が何するか知ってます?もう戦地投入とか?」
「あぁ、団体行動を学ぶとかじゃなかったっけ?さすがに姫さまを戦地に送るのは早いよ。」
いずれ戦地に行くんですね。知ってましたけど…なんでみんな俺のこと「姫さま」と呼ぶんだろう?コードネームとか欲しいんですけど。超カッコいいのが良いな!
「団体行動…なんですかね、それ?」
「さぁ、俺に言われてもなぁ~」
「ですよね~」
「「はっはっはっはっ」」
とりあえず笑っておこう。どうせキツいことやらされるのは分かってるんだ、笑える余裕があるうちに笑おう。
「ずいぶんと楽しそうだな?…少し待たせたな、これからの説明に入る。」
スタッフと談笑していると博士が入室して来た。どうもっす。さっきのスタッフはそうそうに退出していった、おいおい二人きりかよ。
「君も少しは耳にしているかもしれないが、これからは部隊運用の訓練に入ってもらう。すでに部隊の人選はこちらで用意している。…君がスクラップになるまで共に行動する仲間たちだ、うまくやれよ。」
「部隊運用ですか?…ま、まさかですよね?」
「そうだとも、君が部隊のリーダーにある。がんばれよ、新米リーダーさん。」
軽くウィンクをされた。カッコいい人がすると似合うよね、うらやましい。…じゃなくて!俺、リーダーになるの⁉
【オリジナル設定の解説コーナー】
・博士
元「90wish」メンバーのひとり、年齢は40代後半。
国家安全保障局に匿われていたが、その後はI.O.P社に合流。リコリス、ペルシカと共に人形開発に取り組む。
リコリス離脱後、二人で16Labを立ち上げるが人形開発においては互いに干渉することはほとんどなく、別々で研究を行っていることが多い。
リコリスとは互いの考えが合っていたため、それなりには仲が良かった。リコリス離脱後もひっそり連絡を取り合っていたほど。