ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。   作:夭嘉

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ソロ夫妻の結婚式後の話です。
愛は全てを解決してくれます(ドヤ顔)


幕引きの幕引き

ジャクーの戦いの後、レイアはハンと結婚した。

 

私の悲願がようやく叶った。スカイウォーカー家の祝事をこの目で見れるなんて、とても嬉しい。2人にお祝いを言えて、私は満足だった。

 

結婚式が終わった後、一人静かに教会を抜け出す。

 

このまま消えれば、ダンタムとの2人の静かな生活が待っている。

 

 

「待ちなさい!アリス!」

「え……」

 

 

レイアが追い掛けてきて、あっさり捕まってしまう。

 

 

「また黙って消える気?」

「ごめん。でも、私は全てを断ちたいから。将軍位も辞めたいの。」

 

 

私の嘆願に、レイアは溜め息を吐く。

 

一先ず連れ戻されて、教会の隅で私はモスマ議長に引き合わされた。

 

 

「アリス、貴女が戦線から遠ざかりたいのは分かります。」

「では……」

「貴女はスカイウォーカー中佐も共に、唯一無二の存在です。できることなら、共和国に留まっていただきたいのです。」

「アリス、議長と何度も話し合ったの。それで、貴女は退役扱いにすることにしたわ。」

 

 

その言葉に、私は目を輝かせる。ようやく戦いから解放される。そう思った。だけど、続けて言われたことで一気に落とされた。

 

 

「その代わり、共和国領にいてほしいのよ。いつでも連絡が取れるように。」

「………」

「ごめんなさい。でも、貴女は止まってくれないから。これが共和国の妥協案よ。」

 

 

レイアに否定できなかった。

 

反乱軍に入ってから、長く留まったことはない。戦いか、戦いがなければダンタムと姿を消す。そのどちらかだった。

 

私はダンタムを選んで、静かに消えることを望んだ。

 

誰も知らない土地で。

 

 

「私こそごめん、レイア。」

「アリス、受け入れてくれますか?」

「………一度、夫と話します。時間をいただけますか?」

「構いません。ルード議員も、貴女を待っているでしょう。」

「ありがとうございます。」

 

 

教会の外へ出て、私はプロジェクターを起動し、ダンタムに通信を繋ぐ。夫はすぐに出て、ホログラムに現れた。真剣に悩む私に、ダンタムは何かあったのかと聞いてくる。

 

 

「さっき議長と話して、将軍位を退役扱いにしてくれるって言われたの。」

『そうか。これで、君は戦わずに済む。』

「代わりに共和国領にいてほしいとも言われた。いつでも連絡が取れるようにって。」

 

 

私の話に、ダンタムは考え込む。

 

ダントゥインを出る前に、私は彼を取ると言った。その言葉が私の本心だと、ダンタムは分かっている。それに、私が戦場に戻りたくないと思っていることも。

 

共和国領に留まるということは、将軍位を退役しても戦場に戻る可能性があるということだ。

 

私はその可能性を、否定したかった。

 

 

『逃げるのはダメなのか?』

「議長がここまで折れてくれているなら、それ相応の答えを出したい。でも、どうしたら良いのか分からない。」

『私の意見を聞いてくれるか?』

「うん。」

『私達は、共和国に留まるべきだ。』

 

 

やはり、ダンタムは留まることを選ぶ。

 

ダンタムは、私が夫一人の為にレイア達と離れてはいけないと思っている。彼の為に、ルーク達との絆が切れてはならない。ダンタムは、私が孤独になるのを心配している。

 

私が妻である前にジェダイで、ダンタムを失った時のことを懸念されている。

 

私自身も、そうなった場合を否定できなかった。

 

 

『どう足掻いても、私が先に死ぬのは確かだ。そうなったら、君は孤独に耐えられるのか?』

「私は……」

『君の教え子や姫、ソロ将軍は、そんな時に支えてくれるだろう。君は一人になるな。友人を大切にするんだ。』

「ダンタム」

『どうした?』

「ありがとう。」

 

 

ダンタムは頷き、通信を切る。

 

彼の言葉に救われたことは少なくない。クローン戦争でも、帝国時代も、そして今も。何度も助けられた。

 

私は彼に愛されている。

 

そんな私も、彼を愛している。

 

 

「レイア」

 

 

教会に戻って、レイアに声をかける。

 

レイアは議長を呼ぼうとするが、それを止めて、もしも用の通信周波数を教えた。

 

 

「共和国領に移り住むことにする。移住先が決まったら、また連絡するよ。」

「アリス、幸せにね。」

「レイア、それは私の台詞。今日の主役はレイアとハンなんだから。」

「そうね。連絡、待ってるわ。」

 

 

レイアに別れを告げ、教会を後にする。

 

シャトルへ戻る途中で、私は色んな人々に呼び止められた。

 

どこから広まったのか、私がジェダイであるということが知られていた。彼らは口々に感謝の言葉を伝えてくる。帝国から救われたのは、ジェダイのお陰だと。ルークと、私のお陰だと、何人にも言われた。

 

皇帝を倒したのはルークだと言ったけど、人々の対応は変わらなかった。人々の姿を見て、やはりジェダイは平和の守護者なのだと思った。

 

シャトルを発進させ、私は夫の待つダントゥインへの帰路に着く。

 

人々の希望に、恥じぬように生きなければ。

 

 

continue……

 

 

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