ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。   作:夭嘉

18 / 95


マレボランス編、後編です!
どうぞお納めくださいm(_ _)m


噂のマレボランス【後編】

バトル・ドロイドを避けながら進み、ようやく艦内の広い空間に出た。

 

真下にはレール・ジェットが走っている。

 

ここが合流地点のはずなんだけど、オビ=ワンもアナキンも見当たらない。パドメもアナキンを探すが、見つけられないようだった。アナキン達は遅刻らしい。

 

 

「レイン将軍!出会いたくない相手が来ました!」

「はいはーい、2人共下がってくださーい。」

 

 

パドメの前に出て、バトル・ドロイドのレーザー弾をライトセーバーで偏向させて、一体ずつ当てていく。パドメもブラスターを撃ち、ドロイドを倒していく。その正確さに、感嘆の声を上げてしまった。

 

 

「お見事。」

「まぐれです。」

「そんなことは、」

「アリス!後ろ!」

「え?うわああぁぁぁおっ!!」

 

 

説明しよう。

 

足元を見ていなくて、レール・ジェットの上に落ちました。

 

だって、パドメがカッコイイんだもん!見惚れるでしょ!天使万歳!!

 

 

「アミダラ議員!」

 

 

って、言ってる場合じゃない。護衛任務中なのに、護衛対象と離れてしまった。彼女の名前を呼ぶと、大丈夫だと返された。

 

浮かれていてすみませんでした。

 

その時、コムリンクが点滅して、応答するとアナキンだった。

 

 

『アリス、パドメは大丈夫だ。貴女はトワイライト号へ。』

「了解。ありがとう、アナキン。すぐ向かうよ。」

 

 

通信を切り、適当なステーションへフォース・ジャンプして乗り込む。そこにいたB2ドロイドをライトセーバーで倒して、制御パネルを開く。

 

トワイライト号には真っ直ぐ向かわない。

 

アナキンも分かっているはずだ。

 

 

「よーし、見てろよグリーヴァス!」

 

 

パドメとのデートを邪魔された腹いせ、第二弾だ。

 

制御パネルを弄り、艦内のセンサーのいくつかを誤作動させる。何がしたいかと言えば、私やアナキン達の居場所を有耶無耶にする為である。スキャナーだけで見れば、ブリッジからは私達がどこにいるか分からないということだ。

 

グリーヴァスが唸る姿が目に浮かぶ。

 

 

「脱出前にブリッジ制圧してやろっと。」

 

 

そして、第三弾である。

 

ハイパードライブは修理完了間近だ。マレボランスを逃がすわけにはいかない。この船は沈めるべきだ。

 

ブリッジへ向かい、ハイパードライブを壊すつもりだ。

 

通路を走り、真っ直ぐブリッジを目指す。出てくるB1ドロイドをフォースで押し飛ばし、B2ドロイドはライトセーバーで切り壊す。しかし、これだけ暴れているのに、グリーヴァスは一向に現れない。

 

オビ=ワンから連絡が来ない辺り、彼がグリーヴァスの相手をしていると思われる。

 

まぁ、奴の相手したくないから良いんだけどね。

 

 

「ゲェ……ジェダイ…!」

「マジカヨ……!」

 

 

ハイパードライブを修理していたドロイド達を倒して、操作パネルを開く。

 

あれぇ、ハイパードライブ直ってるじゃん。

 

 

「こわそ。」

 

 

お馴染みの赤いボタンを押そうとすると、ブリッジの扉が開く。

 

何も考えずにライトセーバーで切りかかると、同じライトセーバーで防御された。私の一閃を防いだのは、アナキンだった。彼の後ろには、パドメもいる。

 

 

「なんだ、アナキンか。」

「その顔はやめてくれ。」

「え?どんな顔?」

「がっかりしたような顔だ。それより、ここで何をしている?」

 

 

「逃走防止の為にハイパードライブを壊そうと思って。」

 

 

パドメに仕事が早いと言われたけど、アナキンには違うと言われた。

 

なんで?

 

 

「アリス、それも良いが、もっと面白いことをしないか?」

「どんな風に?」

 

 

アナキンは私に、あることを耳打ちする。その案を聞いて、思わず親指を立ててしまった。でも、アナキンにグッジョブと言いたい。

 

 

「採用。」

「こっちは任せてくれ。貴女はドロイドの片付けを。」

「逆にしない?」

「アリスは壊す専門だろう?後片付けもしてくれ。」

「ソンナコトナイケドナー。」

「アリス、アナキンの方が適任です。」

「わーい、片付け大好きー。」

 

 

パドメに言われたら、従うしかないよね。

 

床に散らばる壊れたドロイドを、私はエレベーターに押し込む。残り1体をエレベーターに放り込んだところで、アナキンの悪戯が終わった。

 

 

「床掃除は終わったかい?」

「終わった終わった。そっちは?」

「問題ない。トワイライトに戻ろう。」

 

 

本来のあらすじでは、アナキンがナビシステムを弄って船を月に衝突させるけど、今は私もいる。

 

今回は私からのお願いで、アナキンの悪戯に一手間加えてもらった。

 

 

「貴女の破壊工作は本当に呆れる。」

「やだなぁアナキン、いつものことじゃん。」

「アリス、壊すだけが突破口とは限らないのですよ?」

「すみませんでした。」

 

 

エレベーターに乗り込み、私達はブリッジを出て行く。

 

今頃、グリーヴァスはハイパードライブが直ったと思っているだろう。確かに、直ってはいる。ただし、ナビゲーションが正常に動くのかは別だ。

 

 

「はいストップ、ドロイドが歓迎してくれるみたいだよ。」

「ドロイドが来たとはっきり言ってくれないか!?」

 

 

こんなやりとりをしているけど、私とアナキンはパドメを後ろに隠して、ライトセーバーで応戦する。ドロイディカも現れて、アナキンに目で合図する。頷いたアナキンに、私は影から飛び出した。

 

アイコンタクトを分かっていないパドメは、慌てて私を呼び止めてくる。

 

 

「アリス!!」

「アリスは大丈夫だ。」

 

 

ライトセーバーでレーザー弾を防ぎながら走り、アナキンがフォースでドロイディカ数体を持ち上げる。私はシールドの下にドロイド・ホッパーを転がして、ドロイディカを機能停止させる。ドロイド・ホッパーが届かなかったドロイディカは、私がシールドの中に滑り込んで、頭を切り落とした。

 

他のバトル・ドロイドも倒していると、アナキンがオビ=ワンと連絡を取っていた。

 

会話は聞こえず、アナキンに何事かと問う。

 

 

「グリーヴァスに筒抜けだそうだ。すぐトワイライトに戻ろう。」

「おっけー!」

 

 

最後の1体を倒し終えて、私達は緊急エアロックへ向かう。

 

沸いて出るバトル・ドロイドを薙ぎ倒し続け、ようやくC-3POとR2-D2に合流する。

 

 

「3PO、船に戻るぞ!急げ!」

 

 

エアロックを開け、アナキンはR2-D2にエンジンをかけさせる。トワイライトへ駆け込み、私は後から出てきたドロイドのレーザー弾をライトセーバーで防ぐ。

 

肝心のオビ=ワンがまだ来ない。

 

 

「待て!」

 

 

オビ=ワンが追い付き、アナキンはエアロックを閉じる。

 

 

「グリーヴァスと遊ぶのがそんなに楽しかった?」

「だったらお前が相手するか?」

「やだよ、面倒臭い。」

「お前なぁ……」

 

 

2人がコックピットに着席して、アナキンはR2に指示を出す。

 

 

「R2、係留クランプ解除!」

 

 

ドッキングが解かれ、トワイライト号はマレボランスを離れる。

 

逃げたのも束の間、ヴァルチャー・ドロイドがシャトルを追ってくる。船が度々揺れて、トワイライトが離れたことを確認したのか、クルーザーの攻撃が始まった。

 

ていうか、反撃しようよ。

 

 

「撃たれてるよ?」

「分かっている。アナキン!」

「この船には武器があるから、いつでも打ち返せます!」

「お前は操縦が、」

「私が撃ちます。」

 

 

パドメがオビ=ワンの言葉を遮り、銃座に着く。

 

私、何もしてないや。

 

 

「敵艦のハイパードライブの起動を感知したと、R2が申しております!」

「気にしなくていい。」

「なんで!?」

 

 

マレボランスは、アナキンの悪戯通りに月に向きを変える。徐々に月へ向かうスピードが増して、マレボランスは月に近付いていく。航行システムは無事だろうから、止まることはない。

 

 

「アリス、お前も知っていたのか?」

「もちろん!」

 

 

オビ=ワンの問いに、満面の笑みで返す。

 

次の瞬間、マレボランスは月に衝突して青い光を発して爆発した。

 

青い光の正体は、ハイパードライブの爆発だ。アナキンに一手間頼んだのは、この為だった。ハイパードライブをオーバヒートさせて、衝突で綺麗に爆発するように仕掛けた。

 

青く光るなんて、綺麗でしょう?

 

 

「アナキン、成功だね。」

「あれは貴女の案だ。」

「全く、呆れた奴らだ……」

 

 

マレボランス、撃破完了だ!!!

 

トワイライトはクルーザーに着艦して、私もオビ=ワンに続いてブリッジへ向かう。

 

極秘任務に関しては、マスター・プロに絞られました。ええ、怒られましたよ。浮かれすぎだと、叱られました。敵艦で遊ぶなとも言われてしまった。

 

あれ?遊んでたのって、私だけじゃなくない?

 

些細な問題を除いて、こうしてマレボランスは撃破されたのだった。

 

 

continue……

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。