ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。 作:夭嘉
理想主義者(笑)編のモチベが上がらなくて、懐かしのジェダイ(仮)編を書きましたw
どうぞお納めくださいm(_ _)m
もしアリス・レインが、ダンタム・ルードと出会わなかったら………
────────
私はゴーストチームに助けられて、ターキンや尋問官のいるスター・デストロイヤーから脱出した。
ケイナン達のファントムがハイパースペースへ入った後、私は驚くことを告げられる。
「ダムダム・ルート?スポーツ選手?その人バスケでもやるの?」
「バスケ……?」
「いや、何でもない!」
「違う、ダンタム・ルードだ!彼は元老院議員だ。その様子じゃ、あんたは議員と知り合いじゃなさそうだな。」
「知らなぁい。」
おかしいなぁ。帝国の手配書には、私は危ない奴と書かれているはずだ。皇帝への嫌がらせとして、散々帝国軍をコテンパンにしてきたんだから。
こんな悪印象の私を、議員が救助を依頼?
まるで悪夢だ。
「とりあえず会ってくれ。」
「分かった。」
〈リベレーター〉と合流して、私はアソーカに連れられてブリッジへと向かう。
本人がいるかと思ったけど、議員はホログラムで通信してきていた。
「アリス、彼がルード議員よ。」
「初めまして、議員。」
『よろしく頼む、レイン将軍。』
「議員、私はもう将軍じゃありませんよ。」
『すまない、緊張してしまって……』
しどろもどろな議員を見て、私はつい目を細めて見てしまう。
どこのピュア少……ピュア初老だ。
「アリスー?引かないであげて?」
「何か知ってるんでしょ〜?アソーカ〜?」
「説明するわ。ルード議員、貴女に惚れているみたいなの。クローン戦争の頃からね。」
「あははは〜アソーカ〜、また冗談言って〜」
『………』
「………マジ?」
「マジよ。」
どうやら冗談ではないらしい。
私に惚れているから、救助を頼んだとか。今回もすぐに逃げる予定だったけど。まさか議員が手を出してくるとは想定外だった。
マジで私の何がいいわけ?
『何度か貴女を護衛に指名したことがあるんだ。だが、マスター・ヨーダに却下されてしまってな……』
「当たり前です。下心のある議員の話を聞くわけないじゃないですか。」
そもそも指名してくる時点で、誰もが疑うに決まってるじゃん!
『お陰で私は、ジェダイに振られた元老院議員のレッテルを貼られた。』
「告白すらされてないけど……ちょっと待ってください。私その話知らないんですけど。」
「当然よ。貴女の耳に入らないように徹底されていたもの。」
「なんで!?」
「貴女が任務から逃げることくらい、容易に想像がつくわ。」
否定はできない。
仮に指名されて宛てがわれていたら、私は脱走している。シディアスやドゥークーと顔を合わせるなら、護衛任務の方が良い。
たぶん、マスター・ヨーダはその魂胆を見抜いていたんだろうけど。
「それで、この話をする為に通信しているんじゃないですよね?」
『も、もちろんだとも…!数日前、不思議に思いヴェイダー卿に尋ねたんだ。“貴方が行けば、すぐレイン将軍を見つけられるのでは?”と。』
「わざわざ聞いたんですか!?」
『簡単に答えてくれたよ。貴女が自ら現れるのを待っているそうだ。』
一気に感情が冷めていく。
この15年、私は一度もヴェイダーと接触していない。追ってくるのは尋問官ばかりで、ヴェイダーが追ってくることはなかった。当然、おかしいと思った。私とヴェイダーには確執がある。
その理由が、今分かった。
「議員、感謝します。」
『良いんだ、貴女の為だ。』
「ダムダム・ルート議員」
『ダンタム・ルードだ。』
また名前を間違えた!!
だって!彼って確かモブキャラでしょ!?そんな人憶えてるわけないでしょ!!
「その怖いくらいの笑顔はやめてください。下心隠してくれます?」
『申し訳ない。では、私にチャンスをくれないか?』
「もちろんです。」
『ありがとう。では、武運を祈る。フォースと共にあらんことを。』
そう言って、ルード議員は通信を切る。
溜め息を吐くと、アソーカが微笑ましそうに私を見る。
「やめて。」
「どうして?お似合いよ?」
「何をしてもくっつかないからね。」
今更恋愛なんてできない。階段から落ちるまでの28年と、この世界で47年、合わせて75年、まともな恋愛なんかしてない。今から誰かと恋愛するのは荷が重い。
「あら、チャンスをあげたんじゃないの?」
「あれは社交辞令だから!タイプじゃないし!」
「アリス、辞令辞令の使い方が違うわよ。それに、ルード議員は本気よ?」
「勘弁して……」
頭を抱えて、プロジェクターに突っ伏す。
議員だから腐るほど縁談があるだろうに。私への愛で全部蹴ってきたと思うと、頭が痛くなってくる。スリルが欲しいならまだ分かるけど、良い相手がいたかもしれない縁談を蹴るとかあり得ない。
顔はともかく、私の中身は不真面目と自由しか詰まってないのに。
その数日後、エズラが私にうっかり溢した。
「ねぇ、バスケ議員とはどうなったの?」
「は?誰それ?」
「ダム……ルード議員のことだよ。議員はアリスが好きなんだろ?」
「告白すらされてないけど?ていうか、バスケ議員って何?」
私の追求に、エズラは口を噤んだ。また私の知らないところで話が進んでる。そもそも、バスケってスポーツの名前なんだけど。
「教えないと帝国軍に寝返るよ。」
「反乱組織の中で、ルード議員がそう呼ばれているんだ……俺がつい話しちゃって。」
「つ、ま、り!あんたのせいってこと!?」
「シーロスに行ってくるよ!」
「話は終わってない!エズラ!!」
エズラがゴーストへ逃げて、撒かれてしまった。
いっそのこと、コルサントへ行ってルード議員のことを公表しようかな。コルサントなら反乱組織も皇帝もヴェイダーも、みんな見ているから、都合が良い。そこで、はっきり否定しよう、うん。
よし、ちょっと投降してこよう。
反乱軍の面々が、発狂した私を全力で止めてきたのは言うまでもない。
continue……