ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。 作:夭嘉
ふと下らないネタが浮かんで、走り書きしましたwww
もし、ウィルズ銀河にチャットがあったら………?
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某日、アリスはルークの訓練の合間に、辺境の惑星でチャットを開いていた。
Allie〈はじめまして〉
King〈はじめまして〉
「何こいつ、Kingって……太々しそう。」
VDR〈はじめまして〉
Allie〈ようこそ、VDRさん〉
King〈はじめまして、VDR〉
LS〈はじめまして〉
Allie〈こんにちは、LS〉
「LS!ルークが来た!」
LSは、Luke Skywalkerのイニシャルで、アリスはAllieという名前でチャットをしていた。もちろん、アリスもルークも互いがチャットを開いていることを知っている。
King〈VDR、何の仕事をしているんですか?〉
VDR〈陛下、白々しいのでやめましょう〉
Allie〈陛下?〉
King〈実は私はVDRの上司なのだ。Kingという名前でやっているから、陛下と呼ばせている〉
「2人共、乗りがいいのかな。」
Allie〈へぇ〉
LS〈それで、2人の職業は?〉
VDR〈陛下は主にデスクワークだが、私は取り締まりが主だ〉
LS〈取り締まり?何の?〉
King〈銀河には従わぬ者が必ず存在する。VDRはそういった者達を捕まえ、罰するのが仕事だ〉
Allie〈何だか物騒だね〉
King〈ルールは守る為にある。守らねば、それ相応の罰も仕方ない〉
「ルールは破る為にあると思うけどなぁ…」
King〈最近悩みがあるのだが、聞いてくれないか?〉
LS〈どうぞ〉
King〈何年も前から部下にしたいと思っている女性がいるのだ。しかし、その女性にはとことん嫌われていて、どうしても向こうから声をかけてほしいのだが……〉
Allie〈何か嫌われるようなことをしたの?〉
King〈断じてしていない!ただ、脅しをかけたことはあってだな……〉
「彼女、私の境遇と似ているなー。シディアスにストーカーされているみたい。Kingはストーカーじゃないとは思うけど、既視感が半端ないわ。」
Allie〈それは嫌われるね〉
VDR〈代わりに私が出向いたのだが、それでも断られた経緯がある〉
LS〈もうやめたら?〉
King〈無理だ〉
VDR〈左様。陛下、打ち明けてもよろしいですか?〉
King〈許可しよう〉
VDR〈本当のことを言うと、陛下が欲しがっているのはあるジェダイなのだ〉
「あれ?まだ生き残りのジェダイがいたんだ。」
アリスは他にも生き残りのジェダイがいると知り、あわよくば情報を聞き出そうとした。
Allie〈ジェダイってまだ生きてたんだ。名前は?〉
LS〈僕達なら、何か情報を提供できるかも!〉
アリスの意図を読み取ったルークも、Kingと VDRに情報を聞き出そうとする。
King〈名前は言えん。確かなのは反乱軍と共にいるということだ〉
「私が知らない間に、ジェダイが反乱軍に………」
VDR〈反乱軍と共に行動していて、陛下のことは完全に拒んでいる〉
LS〈お気の毒に……〉
King〈非常に残念だ。その者がこちらの手を取れば、我らは更に力を増すというのに……〉
Allie〈反乱軍にコンタクトを取ったら?〉
VDR〈不可能だ。反乱軍がどこにいるかも分からん〉
反乱軍の所在を教えるわけにはいかず、アリスは考え込む。何か良い方法はないか、と。そこで、妙案が浮かんだ。
Allie〈ねぇ、裏ルートに情報を求めたら?〉
LS〈Allie、ちょっと待って〉
Allie〈LSうるさい。裏ルートなら、すぐに情報入るんじゃない?〉
King〈なるほど、確かに良い案だ〉
LS〈Allie!〉
Allie〈何!!〉
ルークは違和感を感じ、必死にアリスを止める。
だが、アリスはルークを睨むようにチャットを返した。
VDR〈仲が良いな〉
Allie〈良くない!〉
King〈楽しくなってきたぞ。ここで余も打ち明けよう〉
VDR〈陛下!いけません!〉
LS〈実は本物の王様だったりしないよな?〉
King〈ご名答だ、LS〉
ルークとKingのやりとりで、アリスはようやく気付く。ズレてはいたが、ルークの勘は正しかった。更に、アリスは今までの会話を思い出して、顔を青くさせる。
Allie〈King、あんた皇帝じゃないよね……?〉
King〈2人共鋭いな。左様、余は皇帝ぞ〉
Allie〈あんたパルパティーン皇帝か!!!〉
VDR〈ここで叫ぶことか?〉
Allie〈うるせぇあんたはヴェイダーだろ。最悪〉
- LS Expulsion -
やっと事実が分かり、アリスは先にルークをキックした。
King〈もしやアリスか!?〉
Allie〈黙れクソジジイ。この屈辱は必ず返す〉
VDR〈レイン、自分で情報提供したことを忘れたか?〉
- Allie Log out -
アリスはヴェイダーの最後のチャットを見ず、即刻ログアウトしたのだった。
その数日後、アリスがアドバイスした通り、皇帝は行動を起こした。行手行手に賞金稼ぎやシンジケート、ギャング、帝国軍が現れた。その理由は、アリス・レインの懸賞金額が跳ね上がったからだ。
そして、アリスのストレスは溜まる一方だった。
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ハッとして目が覚めると、いつものホーム・ワンだった。ルークは瞑想していて、私はソファーで寝てしまったらしい。R7曰く、私は爆睡していたという。
「アリス?」
ルークが不思議そうに見てくるけど、私は何でもないとはぐらかす。
「ただ夢を見ただけ。」
ルークの部屋を後にして、私はパッドを開く。
嫌な夢だった。他人だと思っていたチャットの相手が、まさかシスの2人だなんて最悪だ。夢で良かった。
なんで私がシスとチャットしなきゃいけないわけ?
「わーお………」
反乱軍の情報部が仕入れた新しいデータを見て、思わず固まった。
夢と同じように、私の懸賞金が跳ね上がっていた。しかも、夢で見た額の2倍。本当に冗談じゃない。
あいつ、私の夢までストーカーしたりするの?
そんなことあるはずないよね……?
continue……