ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。 作:夭嘉
ニューリーダー様より、アリス編のご希望でした。
何でも“大爆発させてほしい”とのことでwww
というわけで、完全なるネタ回ですw
お楽しみください←
ヤヴィンの戦いから半年が経ち、ルークの訓練も順調に進んでいた。
そこで、新しい訓練を試みることにした。
「反対だ。絶対ダメだ。」
ダンタムとルークは、2人揃って頭を抱える。
「なんでよ!いいじゃん!ビルの1つや2つくらい!」
「何の話ですか?」
訓練の話をしていると、レイアが部屋に入ってきた。
「ルークの訓練の話だよ。」
「それとビルが何の関係があるのです?〈ホーム・ワン〉のことではないわよね?」
「違うよ。」
「アリスはコルサントで訓練すると言うんだ。」
「………」
レイアは先程の2人と同じように頭を抱え、溜め息を吐く。
私何かいけないこと言った?
「敵軍の本拠地を掻き回すって普通でしょ?」
「「「違う。」」」
「あれ?」
でも、ちゃんと訓練できるという根拠はある。
実戦訓練に必要なのは、状況判断と戦術、アクシデントの対応力だ。コルサントはその3つを手っ取り早く訓練できる。ルークはまだ実戦が少ない。私とオビ=ワンが教えた型を履修して、組手をするまでが限界だ。
ケイナンとエズラも、実戦を重ねたんだ。
きっとルークの為にもなる。
「アリス、帝国が血眼で君を探しているのを自覚しているか?」
「それが何か問題でも?」
「コルサントで捕まるかもしれないだろう。」
「今回は大丈夫だよ。」
「なぜ言い切れるの?」
レイアの言葉に、私はニュースを見せる。
そこには、皇帝がコルサントからインナー・リムへ向かうことが書かれていた。その理由は、政治的式典の為だ。政治的式典だから、奴は必ず参加する。
ムカつくけど、自分の影響力はよく分かってる奴だ。
式典に出向かないわけがない。
それを見て、ルークは納得の声を上げる。
「ね!今回だけ!」
「スカイウォーカー、アリスから目を離さないでくれ。」
「逆じゃない?」
ダンタムは渋々了承し、レイアも仕方なく認めてくれた。
私はルークを連れて、シャトルに乗り込んだ。R7-D4も連れて、操縦席に座る。R7に座標を入れさせて、シャトルを発進させた。
座標の計算が終わり、私はハイパードライブを起動させる。
ハイパースペース航行中も、ルークには訓練を付けた。
「音に頼っちゃダメ。フォースを読んで。」
タトゥィーンに行った後も、この訓練をさせている。半年やらせたけど、特別良くなるってことはない。正直言うと、私も焦っている。
今回コルサントに行くって言ったのも、そのせいだ。
焦りは禁物だって分かってるけど、時間は限られているから、どうしても不安になる。
「いてっ!!」
「ルーク、一旦中止。」
「はい、先生。」
「先生はやめてって。あのね、ルーク。ライトセーバーを振り回すだけなら誰でもできるの。私達はその上をやらなきゃいけない。」
ルークは、まだ自覚がない。
私が訓練を付けると言ったけど、忍耐も足りないし、自分に欠けてるものが分かっていない。ジェダイという自覚もなければ、私の弟子になる意味もちゃんと理解してない。頭では分かっていても、ルークは理解できていないんだ。
「その上?」
「フォースで位置を知るだけじゃなく、その先読みもするの。」
「………」
「無理って思ったでしょ?」
「………はい。」
「初めからできる人はいない。おっと、着いたみたい。行くよ。」
コルサントの軌道に出ると、当然ながら警備が厳重だった。
案の定、スター・デストロイヤーから通信が入る。
『帝国宇宙軍だ。登録されている船名と名を言え。』
その声に、ルークは緊張していた。
「どうするんだ?」
「普通に応答して。私が小細工するから。」
「小細工?」
「早く繋げて。」
「えっと……」
ルークが応答する間、私は目を閉じて通信相手に軽いマインド・トリックをかける。フォースに集中して、相手に問題ないシャトルだと思わせる。通信相手はルークの言葉をすんなり受け入れ、私達を通した。
コルサントのプラットフォームに降りると、ルークは何をしたのか聞いてきた。
「さっきのは………」
「マインド・トリックだよ。オビ=ワンも使ってたでしょ?」
「ベンは意志の弱い相手にしか使えないって、」
「例外はあるけど、集中すれば強制的にマインド・コントロールできるよ。でも、それはジェダイのやることじゃない。ジェダイはきっかけを与えればいいの。」
まぁ、それは熟練のジェダイでないとできないけど。
「R7、シャトルで待機してて。トルーパーが来たら?シャトルを捨てて。他の船を盗めばいいよ。」
R7が不満そうなバイナリーを鳴らす。ルークも“盗む”という言葉に眉間を寄せてたけど、同じシャトルで脱走は避けるべきだから仕方ない。そもそも、帝国の警備がガバガバなのが悪い。
シャトルを降りて、私達は行政区へと向かった。
まずは行政区へ行き、元老院のオフィスビルに忍び寄る。
今回の目的地は、かつての議長オフィス。今は皇帝の執務室だが、あえての選択だ。やるなら大きく、派手に華々しく、だ。
狙いを定め、私はワイヤーの先端を射出する。
「外から!?」
「トルーパーを大勢相手にしたいなら中でもいいよ?」
「遠慮します!」
私と同じようにワイヤーを飛ばし、隣に並ぶ。
「よし、行くか。」
「はい!」
リールを巻き、私達は上を目指す。さすがに一回で執務室までは届かないから、途中で窓を蹴破り中に転がり込む。運悪く議員がいて、私を見て腰を抜かしていた。
「レ、レイン将軍!?」
「今は将軍じゃありませんよ。ルーク、急ぐよ。では議員、失礼します。」
クローン戦争当時の姿のままだし、多くの議員は私の顔を憶えているだろう。何より、ダンタムの求婚事件があったし。
議員を置いて、私達はエレベーターに乗り込む。
やっと一息付き、ルークは項垂れる。
「どうしたの?」
「共和国のジェダイって、いつもこんなだったのか?」
「いつもじゃないかな。」
「これのどこが訓練なんだ?」
「すぐに分かる。」
「えっ」
私が執務室少し手前の階を押すと、ルークは慌てて“close”を押しまくる。
「何やってんの?」
「ドアが開かないようにしてるんだ!」
「もう遅いって。」
ドアが開いた瞬間、私は手の平を床に叩き付ける。フォース・ブラストで、議員含め、トルーパーが床に倒れて、私はその合間を縫って跳ぶ。固まるルークを呼ぶと、エレベーターからそーっと出てきた。
「何をしたんだ……?」
「あんたにはまだ早いよ。次行こう、次。」
私達はトルーパーを避けながら、上階へ向かう。時々現れるトルーパーにはブラスターのスタン・ビームでダウンさせた。
皇帝の執務室の前に着き、私はライトセーバーを取り出す。
起動させると、ルークが驚いて止めてきた。
「将校のコード・シリンダーがあるでしょう!」
「え、いらないよ。」
「アリス!!」
わざとパネルを×印で切り、ドアを開ける。
その時、トルーパーの応援が来てしまった。
「撃て!ジェダイを仕留めろ!」
軽くフォース・プッシュすると、トルーパーはドミノ倒しにダウンした。
でも、まだまだ応援が来る。
「切りがないね。」
「アリスのせいだ!っと…!」
「ほら、入って。」
ルークの背中を押して中に入り、私は中からドアをロックする。それから、今度も同じように×印でパネルを壊した。
さて、吹っ飛ばしますか。
「まさか……!」
「そのまさか♪」
デスクにグレネードを投げ、ライトセーバーと蹴りでガラスを割る。間髪入れずに、私はルークを突き落とした。私も助走をつけて、ビルの外へダイブした。
刹那、執務室では大爆発が起きて、ガラスが散った。
弟子の悲鳴が聴こえるけど、これも訓練の内だ。ワイヤーはさっき使ったから、もうない。だから、地面にフォース・プッシュして降り立つしかない。
近付きながらフォースを使うように言うけど、焦りで何もできないようだ。
「アリス!!!」
「まだできないか。」
ルークの方へ飛び、私は彼を背に抱えてそのまま落下する。地面までもう少しというところで、私はフォース・プッシュを使った。緩やかに着地すると、ルークは地面に座り込んでしまった。
「動くな!!」
トルーパーが駆けつけ、私達はブラスターを向けられる。
それを見て、ルークは顔を青ざめさせていた。
「ルーク、大丈夫だよ。」
「逃げられると思うなよジェダイ!」
その時、R7から通信が入った。
「え?身を守れ?なんで?上……?」
上を見ると、いくつかのシャトルが浮いていた。そう思ったのも束の間、シャトルは私達とトルーパーの間に突然落下して、爆発した。私は咄嗟にフォースで炎から身を守る。
一瞬の爆発だったから、炎はすぐに収まった。炎とシャトルの残骸が帝国軍を阻む間、一機のシャトルが降りてきた。
ルークを立たせて乗り込むと、操縦していたのはR7だった。
R7-D4、優秀すぎる。
「ありがとう、R7。逃げるよ。」
舵を握り、シャトルは民間レーンに紛れて軌道へと出る。
当然スター・デストロイヤーから通信が入って、塞がれそうになるけど、計算は既に終わっている。
ふと、そのスター・デストロイヤーから奴の気配を感じた。
「一足遅かったね。」
「アリス……?」
「あぁ、あんたに言ったんじゃないよ。」
私は“シディアス”に言ったんだ。
奴の怒りを背に、私はハイパードライブを起動させる。
私がコルサントにいると聞いて急いで戻ったんだろうけど、待ってあげる程優しくない。これは、ヴェイダーに拷問を指示したちょっとした仕返し。ジェダイだから復讐はしないけど、私は模範的なジェダイじゃないから可愛い仕返しはする。
黙っていると思ったら大間違いだ。
その後、私達は〈ホーム・ワン〉に帰還した。
ルークの話を聞いてレイアに半殺しにされかけたのは、また別の話だ。
ダンタムからは呆れられて、私は1週間メンテナンスをさせられた。機械を大切にするように、と。しかも、なぜか私1人で。
あの人、職権濫用って言葉知ってんのかな。
continue……