ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。   作:夭嘉

65 / 95
皆様、リクエストをいただきありがとうございますm(_ _)m
ニューリーダー様より、アリス編のご希望でした。

何でも“大爆発させてほしい”とのことでwww
というわけで、完全なるネタ回ですw
お楽しみください←




【リクエスト回】トラブルメーカー

ヤヴィンの戦いから半年が経ち、ルークの訓練も順調に進んでいた。

 

そこで、新しい訓練を試みることにした。

 

 

「反対だ。絶対ダメだ。」

 

 

ダンタムとルークは、2人揃って頭を抱える。

 

 

「なんでよ!いいじゃん!ビルの1つや2つくらい!」

「何の話ですか?」

 

 

訓練の話をしていると、レイアが部屋に入ってきた。

 

 

「ルークの訓練の話だよ。」

「それとビルが何の関係があるのです?〈ホーム・ワン〉のことではないわよね?」

「違うよ。」

「アリスはコルサントで訓練すると言うんだ。」

「………」

 

 

レイアは先程の2人と同じように頭を抱え、溜め息を吐く。

 

私何かいけないこと言った?

 

 

「敵軍の本拠地を掻き回すって普通でしょ?」

「「「違う。」」」

「あれ?」

 

 

でも、ちゃんと訓練できるという根拠はある。

 

実戦訓練に必要なのは、状況判断と戦術、アクシデントの対応力だ。コルサントはその3つを手っ取り早く訓練できる。ルークはまだ実戦が少ない。私とオビ=ワンが教えた型を履修して、組手をするまでが限界だ。

 

ケイナンとエズラも、実戦を重ねたんだ。

 

きっとルークの為にもなる。

 

 

「アリス、帝国が血眼で君を探しているのを自覚しているか?」

「それが何か問題でも?」

「コルサントで捕まるかもしれないだろう。」

「今回は大丈夫だよ。」

「なぜ言い切れるの?」

 

 

レイアの言葉に、私はニュースを見せる。

 

そこには、皇帝がコルサントからインナー・リムへ向かうことが書かれていた。その理由は、政治的式典の為だ。政治的式典だから、奴は必ず参加する。

 

ムカつくけど、自分の影響力はよく分かってる奴だ。

 

式典に出向かないわけがない。

 

それを見て、ルークは納得の声を上げる。

 

 

「ね!今回だけ!」

「スカイウォーカー、アリスから目を離さないでくれ。」

「逆じゃない?」

 

 

ダンタムは渋々了承し、レイアも仕方なく認めてくれた。

 

私はルークを連れて、シャトルに乗り込んだ。R7-D4も連れて、操縦席に座る。R7に座標を入れさせて、シャトルを発進させた。

 

座標の計算が終わり、私はハイパードライブを起動させる。

 

ハイパースペース航行中も、ルークには訓練を付けた。

 

 

「音に頼っちゃダメ。フォースを読んで。」

 

 

タトゥィーンに行った後も、この訓練をさせている。半年やらせたけど、特別良くなるってことはない。正直言うと、私も焦っている。

 

今回コルサントに行くって言ったのも、そのせいだ。

 

焦りは禁物だって分かってるけど、時間は限られているから、どうしても不安になる。

 

 

「いてっ!!」

「ルーク、一旦中止。」

「はい、先生。」

「先生はやめてって。あのね、ルーク。ライトセーバーを振り回すだけなら誰でもできるの。私達はその上をやらなきゃいけない。」

 

 

ルークは、まだ自覚がない。

 

私が訓練を付けると言ったけど、忍耐も足りないし、自分に欠けてるものが分かっていない。ジェダイという自覚もなければ、私の弟子になる意味もちゃんと理解してない。頭では分かっていても、ルークは理解できていないんだ。

 

 

「その上?」

「フォースで位置を知るだけじゃなく、その先読みもするの。」

「………」

「無理って思ったでしょ?」

「………はい。」

「初めからできる人はいない。おっと、着いたみたい。行くよ。」

 

 

コルサントの軌道に出ると、当然ながら警備が厳重だった。

 

案の定、スター・デストロイヤーから通信が入る。

 

 

『帝国宇宙軍だ。登録されている船名と名を言え。』

 

 

その声に、ルークは緊張していた。

 

 

「どうするんだ?」

「普通に応答して。私が小細工するから。」

「小細工?」

「早く繋げて。」

「えっと……」

 

 

ルークが応答する間、私は目を閉じて通信相手に軽いマインド・トリックをかける。フォースに集中して、相手に問題ないシャトルだと思わせる。通信相手はルークの言葉をすんなり受け入れ、私達を通した。

 

コルサントのプラットフォームに降りると、ルークは何をしたのか聞いてきた。

 

 

「さっきのは………」

「マインド・トリックだよ。オビ=ワンも使ってたでしょ?」

「ベンは意志の弱い相手にしか使えないって、」

「例外はあるけど、集中すれば強制的にマインド・コントロールできるよ。でも、それはジェダイのやることじゃない。ジェダイはきっかけを与えればいいの。」

 

 

まぁ、それは熟練のジェダイでないとできないけど。

 

 

「R7、シャトルで待機してて。トルーパーが来たら?シャトルを捨てて。他の船を盗めばいいよ。」

 

 

R7が不満そうなバイナリーを鳴らす。ルークも“盗む”という言葉に眉間を寄せてたけど、同じシャトルで脱走は避けるべきだから仕方ない。そもそも、帝国の警備がガバガバなのが悪い。

 

シャトルを降りて、私達は行政区へと向かった。

 

まずは行政区へ行き、元老院のオフィスビルに忍び寄る。

 

今回の目的地は、かつての議長オフィス。今は皇帝の執務室だが、あえての選択だ。やるなら大きく、派手に華々しく、だ。

 

狙いを定め、私はワイヤーの先端を射出する。

 

 

「外から!?」

「トルーパーを大勢相手にしたいなら中でもいいよ?」

「遠慮します!」

 

 

私と同じようにワイヤーを飛ばし、隣に並ぶ。

 

 

「よし、行くか。」

「はい!」

 

 

リールを巻き、私達は上を目指す。さすがに一回で執務室までは届かないから、途中で窓を蹴破り中に転がり込む。運悪く議員がいて、私を見て腰を抜かしていた。

 

 

「レ、レイン将軍!?」

「今は将軍じゃありませんよ。ルーク、急ぐよ。では議員、失礼します。」

 

 

クローン戦争当時の姿のままだし、多くの議員は私の顔を憶えているだろう。何より、ダンタムの求婚事件があったし。

 

議員を置いて、私達はエレベーターに乗り込む。

 

やっと一息付き、ルークは項垂れる。

 

 

「どうしたの?」

「共和国のジェダイって、いつもこんなだったのか?」

「いつもじゃないかな。」

「これのどこが訓練なんだ?」

「すぐに分かる。」

「えっ」

 

 

私が執務室少し手前の階を押すと、ルークは慌てて“close”を押しまくる。

 

 

「何やってんの?」

「ドアが開かないようにしてるんだ!」

「もう遅いって。」

 

 

ドアが開いた瞬間、私は手の平を床に叩き付ける。フォース・ブラストで、議員含め、トルーパーが床に倒れて、私はその合間を縫って跳ぶ。固まるルークを呼ぶと、エレベーターからそーっと出てきた。

 

 

「何をしたんだ……?」

「あんたにはまだ早いよ。次行こう、次。」

 

 

私達はトルーパーを避けながら、上階へ向かう。時々現れるトルーパーにはブラスターのスタン・ビームでダウンさせた。

 

皇帝の執務室の前に着き、私はライトセーバーを取り出す。

 

起動させると、ルークが驚いて止めてきた。

 

 

「将校のコード・シリンダーがあるでしょう!」

「え、いらないよ。」

「アリス!!」

 

 

わざとパネルを×印で切り、ドアを開ける。

 

その時、トルーパーの応援が来てしまった。

 

 

「撃て!ジェダイを仕留めろ!」

 

 

軽くフォース・プッシュすると、トルーパーはドミノ倒しにダウンした。

 

でも、まだまだ応援が来る。

 

 

「切りがないね。」

「アリスのせいだ!っと…!」

「ほら、入って。」

 

 

ルークの背中を押して中に入り、私は中からドアをロックする。それから、今度も同じように×印でパネルを壊した。

 

さて、吹っ飛ばしますか。

 

 

「まさか……!」

「そのまさか♪」

 

 

デスクにグレネードを投げ、ライトセーバーと蹴りでガラスを割る。間髪入れずに、私はルークを突き落とした。私も助走をつけて、ビルの外へダイブした。

 

刹那、執務室では大爆発が起きて、ガラスが散った。

 

弟子の悲鳴が聴こえるけど、これも訓練の内だ。ワイヤーはさっき使ったから、もうない。だから、地面にフォース・プッシュして降り立つしかない。

 

近付きながらフォースを使うように言うけど、焦りで何もできないようだ。

 

 

「アリス!!!」

「まだできないか。」

 

 

ルークの方へ飛び、私は彼を背に抱えてそのまま落下する。地面までもう少しというところで、私はフォース・プッシュを使った。緩やかに着地すると、ルークは地面に座り込んでしまった。

 

 

「動くな!!」

 

 

トルーパーが駆けつけ、私達はブラスターを向けられる。

 

それを見て、ルークは顔を青ざめさせていた。

 

 

「ルーク、大丈夫だよ。」

「逃げられると思うなよジェダイ!」

 

 

その時、R7から通信が入った。

 

 

「え?身を守れ?なんで?上……?」

 

 

上を見ると、いくつかのシャトルが浮いていた。そう思ったのも束の間、シャトルは私達とトルーパーの間に突然落下して、爆発した。私は咄嗟にフォースで炎から身を守る。

 

一瞬の爆発だったから、炎はすぐに収まった。炎とシャトルの残骸が帝国軍を阻む間、一機のシャトルが降りてきた。

 

ルークを立たせて乗り込むと、操縦していたのはR7だった。

 

R7-D4、優秀すぎる。

 

 

「ありがとう、R7。逃げるよ。」

 

 

舵を握り、シャトルは民間レーンに紛れて軌道へと出る。

 

当然スター・デストロイヤーから通信が入って、塞がれそうになるけど、計算は既に終わっている。

 

ふと、そのスター・デストロイヤーから奴の気配を感じた。

 

 

「一足遅かったね。」

「アリス……?」

「あぁ、あんたに言ったんじゃないよ。」

 

 

私は“シディアス”に言ったんだ。

 

奴の怒りを背に、私はハイパードライブを起動させる。

 

私がコルサントにいると聞いて急いで戻ったんだろうけど、待ってあげる程優しくない。これは、ヴェイダーに拷問を指示したちょっとした仕返し。ジェダイだから復讐はしないけど、私は模範的なジェダイじゃないから可愛い仕返しはする。

 

黙っていると思ったら大間違いだ。

 

 

その後、私達は〈ホーム・ワン〉に帰還した。

 

ルークの話を聞いてレイアに半殺しにされかけたのは、また別の話だ。

 

ダンタムからは呆れられて、私は1週間メンテナンスをさせられた。機械を大切にするように、と。しかも、なぜか私1人で。

 

あの人、職権濫用って言葉知ってんのかな。

 

 

continue……

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。