ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。   作:夭嘉

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ホンドーとの絡みを書きたいなーってw
唐突な短編ですw

地味にホンドー好きw


海賊との歓談

これは、アリスと、彼女の周りにいる者達の記録である。

 

────────

 

クローン戦争の最中、アソーカとイニシエイト達がホンドーの野心に巻き込まれ、グリーヴァスの襲撃によって一緒に逃げ延びてきた。

 

子供達が無事にコルサントへ戻った後、オビ=ワンは再来したホンドーの要求に頭を抱えていた。

 

 

「すまない、言っている意味が分からないんだが………」

「何、簡単なことさ!噂のジェダイに会わせてくれたら、請求を半額にしようってことだ!」

「アナキンはお前と違って忙しい。」

「スカイウォーカーじゃねぇ。ほら、もう1人いるだろ。」

 

 

オビ=ワンは絶句する。

 

これが、事件の始まりだと誰も知る由もなかった。

 

────────……

 

私は、珍しく頭を抱える。

 

 

「え?なんて言った?」

 

 

旗艦のブリッジで、ホログラムの相手に聞き返す。

 

 

『ホンドーがお前と会ってみたいそうだ。』

「なんで私?あいつアナキンの友達でしょ?」

『アナキンが怒るぞ。』

「私のせいじゃない!」

『私に文句を言うな。それに、これは評議会も了承している。休暇だと思えばいい。任務より気が楽だろう?』

「どこが??」

 

 

そう言うと、オビ=ワンはとびっきりの笑顔で通信を切りやがった。

 

あの人、面倒事を押し付けてきたってことだよね?何これ、日頃の恨み?

 

 

「私は悪くない!!」

 

 

叫んだところで、状況は変わらないけど。

 

 

「将軍、こちらはお任せを。」

「ヘクター、微妙に嬉しそうなのはなんで?」

「気のせいです。あぁ、それから、貴女がホンドー・オナカと面会すれば、奴に対する経費も軽減できて、我れが大隊の負担も軽減されて良いことばかりですよ。」

「なんで大隊の負担が減るの?」

「1週間前の戦いを憶えてますか?」

 

 

1週間前?

 

あの時は確か、AT-TEを3機使った作戦をして、ドロイドを減らす為にグレネードを仕込んで爆破した。負傷トルーパーも少なかった。何が負担だったのか分からない。

 

 

「何か損失あった?」

「AT-TE、あれがどれだけ重宝されるかご存知ですか?」

「もしかして爆破したこと怒ってる?」

「ジェダイ評議会に説明する私の身にもなってください。」

「それはごめん………」

 

 

私が評議会を無視するから、ヘクターがいろいろ言われているようだ。ジェダイ評議会も、私とヘクターの行動を知った上での苦言だろう。我が大隊のコマンダーには申し訳ないことをした。

 

 

「そういうことですので、一度頭を冷やしてきてください。」

「スミマセンデシタ……」

 

 

ヘクターにせっつかれて、私は間もなく着艦するというホンドーを出迎えにハンガーへと降りる。

 

なんで私の旗艦に来るんだよ。

 

アラートが鳴り、ハンガーのハッチが開くとファイアスプレー級インターセプターが入ってきた。船はゆっくり降りてきて、緩やかに着艦する。ハッチが下りると、ホンドーは仲間に待つように伝えて1人降りてきた。

 

これがホンドー・オナカっていうキャラクターか。

 

 

「よぉ!会えて嬉しいぜ!ケノービに交渉した甲斐があったってもんよ!」

「私に会いたがるなんて物好きだね。ならず者の間じゃ評判悪いのに。」

「そりゃお互い様だろ?」

 

 

自分も悪名高いと言うホンドーだが、ホンドーは海賊だ。悪名あっての海賊だろう。本人もそれは分かっているはずだ。

 

 

「もう会ったし、帰ったら?」

「まだ来たばかりじゃねぇか!これじゃ請求を半額にする意味なくなっちまうぜ。」

「は?半額って何のこと?」

「何だ聞いてねぇのか?俺が会わせてもらう代わりに、子供ジェダイ救出の経費をカットするって話なんだが、」

「何それ聞いてない。」

 

 

オビ=ワンも知っててホンドーを寄越したな。しかも、わざと。今度会ったら文句言ってやる。

 

 

「ジェダイの旗艦なんて早々見ねぇからな。少し案内してくれよ。」

「やだよ。私暇じゃないんだけど?」

「休暇だと言われてましたよ、レイン将軍。」

「ほぅ?クローンさんよ、それはミス・レインがお手隙ということか?」

「ヘクター!余計なこと言わないでよ!」

 

 

ホンドーはジェダイ評議会が時間を空けさせたと知り、調子に乗る。このまま好き勝手やらせたら、私の身が危ない。こんなことでオビ=ワンの思惑に乗りたくない。

 

いっそのこと、全力で羽目を外してやる。

 

 

「ホンドー、ちょっと2人で話そう。」

「おう、お喋りしようや!」

 

 

ヘクターはブリッジへ戻り、私はホンドーを連れて右舷側にある食堂へ連れていく。今の時間帯は、ヘクターと提督を中心に定期ブリーフィング中だ。だから誰もいない。

 

冷蔵庫から酒瓶を取り出し、1本をホンドーへ渡す。

 

私は目覚ましで愛用している紅茶を飲む。

 

 

「それ飲んだら帰ってね。」

「いきなり冷てぇな。」

「休暇だから寝たいんだよ。」

「寝たいだって?何だいそりゃ?寝不足か?」

「まぁ、そんなもん。戦争中だしね。ていうか、なんで私に会いたいなんて思ったの?」

 

 

さっきも言ったが、私はならず者の間では評判が悪い。そんな私に会いたい奴は普通いない。会いたいと思う人がいたら、それは何か理由があるか、まともじゃないかだ。

 

ホンドーは椅子に座ると、楽しそうに話し出す。

 

 

「議員様が求婚したって本当か?」

「本当だよ。断ったけどね。その話はやめてくれない?」

「なんで断ったんだ?結婚しちまえば良かっただろ。」

「複雑なんだよ。そういうあんたは?オーラ・シングとは結局続かなかったの?」

「あいつの話はやめろ。」

「そういうことだよ。ほら、帰って。」

 

 

帰そうとするが、ホンドーは聞く耳持たずだった。

 

うーん、仕方ない。

 

 

「じゃあ、良いものあげる。」

「なんだ?」

「これ、あげる。ただし、共和国に対する請求をゼロにしたらね。これ売ったら、あんたの元々の請求よりずっと高く売れるでしょ?」

 

 

私がそう差し出したのは、ジェダイ・オーダーが大昔に保管した小さなカイバークリスタル。ホンドーは元々、これ欲しさに〈クルーシブル〉を襲った。これを欲しがらないわけはない。

 

え?評議会は知ってるかって?

 

知るわけない。だって誰も知らない内にパクったし。1つくらいパクっても、どうせオーダー66で有耶無耶になる。

 

大丈夫!バレなきゃ問題ない!!

 

 

「おいおい、良いのか?」

「いいの。だから早く帰って。」

「何言ってんだ?まだ始まったばかりじゃねぇか。お前さんも飲め。休暇なんだろ?」

「敵襲あったらどうすんの?」

「優秀なクローン共がいるんだ。少しくらい構わねぇだろ。」

「………」

「ほら、飲めって。」

 

 

私は仕方なく、酒瓶に口を付ける。

 

だが、ホンドーの話すのは楽しかった。日頃の悪夢も忘れることができて、久しぶりに心から楽しめた気がする。ダース・シディアスとの件や、アナキンのことで悩んでいたけど、一時でも心から楽しめたことが嬉しかった。

 

ホンドーの話術も恐れ入るけど、オビ=ワンに警戒心を解かせるのもさすがだ。

 

気付けば、私は1人で酒を飲み進めていた。

 

────────……

 

数時間後。

 

アリスは珍しく酔い潰れて、食堂のテーブルに突っ伏して寝てしまった。

 

それはもう、爆睡だった。

 

そんな中、オビ=ワンが様子を見に、アリスの旗艦に訪れていた。そこには潰れたアリスと、笑っているホンドーがいて、オビ=ワンは呆れ果てていた。周りには酒瓶が散乱していて、オビ=ワンは2人が飲み明かしたということを察する。

 

 

「よぉケノービ!ありがとよ!楽しかったぜ?」

「全く……アリスに何もしてないだろうな?」

「変な誤解はするんじゃねぇ!本当に頭の堅い奴だな!」

「………アリスの愚痴か?」

「おうよ。それはそうと、しっかり見てやれ。放っておくと危なっかしいぞ、このジェダイは。」

「どういうことだ?」

 

 

オビ=ワンの問いに、ホンドーはアリスの頬を突く。しかし、爆睡しているアリスは一向に起きない。その現状に、オビ=ワンは納得してしまう。

 

 

「どうやら寝れてねぇみたいだな。」

「………」

「ハイハイジェダイの事情には首突っ込む気はねぇよ。あぁ、そうだ、請求はチャラだ!良いもんもらったしな!んじゃ、俺はそろそろお暇するか。じゃあな!」

 

 

ホンドーはちゃっかりボトルを1本手にして、食堂を出ていった。ホンドーを送る役目、更には監視として軍曹が同行し、入れ替わりにヘクターが食堂に入ってくる。熟睡するアリスを傍目に、ヘクターは何事もなかったかのように、オビ=ワンにシャトルの点検が終わったことを告げる。

 

踵を返すヘクターに、オビ=ワンは声をかける。

 

 

「アリスはいつから寝不足になった?」

「私も正確に把握はしておりません。しかし、ルード議員との婚約騒動から半年経った頃からはまとまった睡眠をあまりしていないようです。ここまで熟睡しているのは久しぶりに見ました。」

「………」

「やはり心配ですか?」

「ああ……理由は知っているか?」

「そこまでは………」

 

 

ヘクターは敬礼して、ブリッジへと戻っていった。

 

足音が遠ざかってから、オビ=ワンはアリスに声をかける。

 

 

「いつから起きてた?」

「あんたが私を心配してるってところから。大したことないから気にしないで。」

「相談があるならすぐに言うんだぞ。私は、」

「心配なら良いって。」

 

 

オビ=ワンは“味方だ”という言葉を飲み込む。助けを必要としないアリスに伝えたところで、無意味だと思ったのだ。だが、心配する気持ちは本物だった。

 

 

「ちゃんと考えろ。」

「分かってる。」

 

 

アリスは椅子から立ち、食堂から出ていこうとパネルに手を伸ばす。

 

ところが、オビ=ワンの一言で固まった。

 

 

「ジェダイ・アーカイブの、カイバークリスタルの数が合わなかった。」

「………それが?」

「直近の記録だと、お前のログが入力されていた。その直後にマスター・プロのログが残っていた。まさかとは思うが………」

 

 

その言葉に、アリスは即座に逃げる。

 

オビ=ワンはカマかけに引っ掛かったアリスに、溜め息を吐く。

 

その後、評議会がアリスを追求することはなかった。しかし、評議会がアリスの異変に気付かないように、オビ=ワンもアリスの異変は分からなかった。寝不足も解決したものだと認識し、深くは追求しなかった。

 

やがて、アリスは暗黒面と対峙をすることとなり、試練を課されるのだった。

 

 

continue………

 

 

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