ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。   作:夭嘉

70 / 95
アリスとデイサンの前日譚です!

レイママの名前は資料によって「ミラミル」と「ミラミア」の2択だったんですけど、ウーキーが後者だったので「ミラミア」にしました笑
細かい設定はスルーでwwwwwwwwww






数奇な師弟【前編】

帝国が停戦を約束してから、15年くらいが経った。

 

ルークは新ジェダイオーダーを設立し、怖いくらいに映画の脚本通りに進んでいる。

 

一部を除いて。

 

その一部というのが、“デイサン”という存在だ。彼はパルパティーン皇帝のクローンで、失敗作の烙印を押された者だ。正確にはクローンではなくストランド=キャストという、1人以上のドナーがいるクローンらしいけど、詳しくは知らない。

 

ジャクーの決戦が終わって、デイサンが現れたあの日─────

 

私の計画が始まった。

 

あれから何年も経ち、デイサンは妻子ができた。私と同じように守るものができて、本当の愛情を覚えた。私と違うのは、フォースの両面を熟知しているということ。

 

デイサンに家族ができるところまでは、筋書き通り。唯一違う点は、私がマスターだということ。遠隔的とはいえ、デイサンとは師弟関係ができた。これが将来どうなるかは分からない。

 

そして最近、シスの信仰組織の動きが怪しい。

 

良くないことが起きなければいいけど……

 

そんな中、私は巡り巡って戻ってきたジェダイ・ホロクロンをテーブルに置いて、溜め息を吐く。

 

 

「どうした?」

「ジェダイ・ホロクロン。帰ってきたの。」

「何か問題なのか?」

「何も問題ないよ。」

 

 

ソファーに倒れるように座ると、ダンタムも隣に腰を下ろす。

 

 

「問題ないなら、なぜ溜め息を吐く?」

「デイサンと関わってるのに、こうも順調だと不安で……」

「何も気に病むことはない。君ならすぐ異変が分かるだろう。」

「そうだね。よし、開くよ。」

 

 

フォースを使い、テーブルにあるホロクロンを持ち上げる。それからホロクロンを開け、データを開く。ホログラムが映し出され、映像のデイサンはいつもと違って強張った表情をしていた。

 

 

「パパー!ぎちょーが呼んでるー!」

「あぁ、今行く。」

 

 

ビリーに呼ばれ、ダンタムは私にアイコンタクトをして玄関へ向かう。

 

どうやら元老院議長が直々に来たらしい。このホロクロンのことは議長には言っていない。言えば何かが変わってしまうかもしれない。それはダンタムも承知している。

 

だから、しばらくはビリーを連れて離れてくれるはずだ。恐らく、首都惑星に行くだろう。私と離れているし、あの星にいるなら危ない目に遭うことはないはずだ。

 

私は構わず映像を見ることに専念した。

 

 

『マスター・レイン、この映像で言うのも何ですが、お久しぶりです。本当なら直接連絡したいが、それはできない。分かっている。だが、これを見たらすぐに助けてほしい。』

 

 

デイサンに、否、デイサン達に何かあったようだ。

 

 

『計画の妨げになるかもしれない。だが、どこかのシス信仰組織に娘のことが漏れた。私とミラミアは覚悟ができているが、娘だけは救ってほしい。何度か振り切ってはいるが、もう限界だ。時間がない。どうか、娘を救ってくれ。』

 

 

映像は、そこで終わった。

 

デイサン達が危ない。でも、これがいつの記録かは分からない。私とデイサンで、そういう連絡方法を選んだせいだ。

 

今悔やんでも仕方ない。

 

近い将来、デイサンの娘には役目がある。

 

彼女は何もしなくてもデイサンが救う。だけど、デイサンとミラミアは代わりに死ぬかもしれない。シスの信奉者は盲信的で、目的の為ならどんな非道徳なこともやる。

 

私にできることはやろう。

 

家中の鍵を閉め、私はリビングのカウチに胡坐する。瞑想でフォースと繋がり、何が起きているのか知る為に声を探した。主にシスに関して知りたいけど、暗黒面と繋がる気はない。

 

探っていく中、ルークの声が聴こえた。

 

 

「あれ?アナキン………?」

 

 

後ろに倒れ込んだルークに、手を差し伸ばすアナキンが見えた。場所はどこかは分からない。でもルークの様子が見えたということは、きっと何か関係ある。

 

あと、因縁のジャクーの砂漠が見えた。アンカー・プラットが、デイサンの娘を引き取っている。つまり、“レイ”がジャクーに置き去りにされる場面だ。

 

とりあえず、レイは大丈夫そうだ。

 

だけど、デイサンとミラミアは助けないと。

 

 

「さて、次行くか。」

 

 

目を開かず、私はそのままフォースの幻影を使う。

 

目を開くと、目の前にオーチがいた。

 

 

「どこから…!?何者だ!?」

「よく知ってるでしょ?私はアリス・レイン。あんた達を止めに来た。」

「貴様……!」

 

 

ブラスターを向けられる前に、私は思いっきりフォース・プッシュする。

 

私がいるのはオーチの船、しかもコックピットらしく、デイサンの気配を追ってきたはずなのに肝心の彼が見当たらない。どうやらまだデイサンを見つけられていないようだ。

 

中のオーチを沈めてから船を出ると、そこはジャクーの砂漠だった。少し先にニーマ・アウトポストが見える。あのアンカー・プラットがいるところだ。

 

 

「どうしようかな………」

 

 

デイサンと直接会わずに助けるには、限界がある。

 

オーチがデイサンと出会すまで待つしかない。

 

2人を助けたい。これは純粋な気持ちだ。計画の為じゃない。遠隔とはいえ、デイサンとは師弟なんだ。

 

私は最後まで、師としての責任を果たす。

 

絶対に2人を見捨てない。

 

 

→next

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。