ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。   作:夭嘉

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ちょっと際どいかも。
キスとは何の為にあるのか←
アリスとルード議員のイチャイチャ回が欲しいと言われたので笑笑

無理な方は即Uターンで!!


























互いの為にできること

これは、アリス・レインとダンタム・ルードによる、非公式の記録である。

 

────────

 

帝国が誕生してから6年後。

 

私はルード議員に会う為、ミッド・リムの惑星に留まっていた。前回彼と会ったのは、1年前。議員は、帝国の追跡の動きを教えてくれる。密輸業者に噂を流させ、私と議員は正反対の星で密会していた。

 

ただ、今回密会したのは、もう一つ理由がある。

 

 

「こっちだ。」

 

 

議員と私は、森の中にある滝で落ち合った。

 

滝の水流の向こう側に空洞があり、洞窟になっている。私達はそこへ入り、抱き合う。互いの無事を喜んだ後、本題へと移った。

 

 

「皇帝はナブー星系を中心に、尋問官に君を探させている。ナブーで何をしていた?」

「ナブーで厄介者扱いされている証拠を残しただけ。」

「女王はご存知か?」

「もちろん。密かに協力してくれた。」

 

 

私がナブーに思い入れがあると、帝国が知ったら利用される。パドメのナブーを荒らしたくない。帝国にも、荒らされたくない。

 

 

「私にも情報がある。」

「深刻か?」

「相当深刻。オーガナ議員からの情報だけど。まだ共和国があった頃、2000名の嘆願署名を議長に出したことを憶えてる?」

「憶えている。だが、その嘆願は聞き入れられなかった。」

「でも、皇帝はそれを憶えてる。」

 

 

それが問題だ。パドメ、もといアミダラ議員を中心に、議長に非常時大権を手放すように嘆願した署名が提出されたことがある。当然だが、議長は戦争を理由に受け入れを見送った。

 

皇帝となったパルパティーンは、今でもそれを憶えている。

 

その中には、ルード議員の署名もある。

 

 

「皇帝は、嘆願に署名した議員を疑ってる。気を付けて。支持してないと一度でも思われたら、貴方は反逆罪に問われる。」

「まさか、皇帝を支える元老院を……?」

「目障りなものは少しでも消したいんだよ。私達ジェダイもそう。理由なんて、簡単に作れる。」

 

 

ジェダイは国家転覆を図ったとして、追放された。捕まれば、裁判にかけられる間もなく処刑される。皇帝はシスの敵であるジェダイを、一人でも生かしておきたくないんだ。

 

平和の護り手であるジェダイを潰した後は、元老院だ。

 

 

「帝国が建ってすぐの頃、元老院議員の何人かが反逆罪に問われたでしょう?」

「ああ、憶えている。彼らは……」

「その時の議員達も、嘆願書に署名してる。貴方は私と親しかったから、次にマークされるのは………」

「私か。」

 

 

それが現実だ。皇帝は甘くない。少しでも反感を買えば、ありもしない罪に問われる。

 

こんなの、ただの独裁だ。

 

 

「解決方法がある。」

「ダメだ、聞きたくない。」

「まだ何も言ってない。」

「いいや、分かりきっている。」

 

 

言う前に、拒否される。

 

私が言おうとしたのは、親しいと認識されている私を、議員が攻撃するというもの。今後の為でもあったけど、ルード議員は既に気付いていた。演技だとしても、私に銃口を向けたくないと、彼は言う。

 

 

「私が撃てると思うか?」

「いいえ、撃って。」

「嫌だと言ったら?」

 

 

彼の胸倉を引き、私からキスをする。

 

突然のキスに、議員は動揺する。今の私の考えは分からないだろう。動揺しているのが、良い証拠だ。

 

彼から離れた後、今度は議員を突き放した。

 

 

「聞いてくれないなら、このキスを最後にする。」

「そんな……無茶苦茶だ!」

「無茶苦茶でも何でも、私の考えは変わらない。」

「………分かった。そっちがその気なら、私も好きにさせてもらう。」

「へぇ、どうするの?」

 

 

先程とは打って変わり、“ダンタム”は洞窟の壁に私を押し付け、キスをしてきた。いつもと違うキスをしてきて、本能的にヤバイと焦る。彼を本気にさせてしまったらしい。

 

 

「ダンタム!!」

「なんだ?」

「なんだじゃないでしょ!何のつもり!?」

 

 

一度彼を引き剥がすが、今度は襟を捲られて、首にキスをされる。

 

 

「ちょ…っ!……離して!」

 

 

強引に突き飛ばすと、ダンタムの表情がとても悲しそうだった。その表情にどんな意味があるのか気付き、咄嗟に謝る。どれだけ無理難題を押し付けていたのか、思い知らされた。

 

 

「逆の立場なら、私を撃てるか?」

「………できない。」

「そういうことだ。」

「ごめんなさい………」

 

 

その時、水流の向こうに影が見えて、私は洞窟から飛び出す。

 

 

「アリス!!」

 

 

飛び出した先にいたのは、プローブ・ドロイドだった。ライトセーバーを使わず、フォースで押し飛ばして木にぶつける。プローブ・ドロイドは、煙を上げて停止した。

 

すぐにドロイドの回路を開き、情報を漁る。

 

幸い会話は聞かれていなかったが、私とダンタムの密会は記録されていた。データの送信前に破壊できたけど、帝国は信号が途絶えたプローブ・ドロイドに何か気付くだろう。必ず帝国軍が現れる。

 

 

「帝国のプローブ・ドロイド………」

「尾けられてたわけじゃない。ここにいたのは偶然だと思う。でも、早く離れないと……」

「アリス、もう遅い。」

 

 

彼の言葉に上を見ると、スターデストロイヤーが空に写った。帝国貨物船も2隻いて、貨物船はAT-ATを何機も降ろす。これは早々に星を離れないとまずい。私より、ダンタムの方が危うい。

 

 

「ダンタム、早く行って。」

「君一人で相手をするのか!?」

「慣れてるから大丈夫。」

「慣れているだと!?アリス!今までどれだけの無茶を、」

 

 

AT-ATが森を割いて現れ、私はダンタムをフォースで捕まえる。

 

現れたAT-ATは3機。ダンタムが私に手を貸したと知られれば、2人共殺される。この部隊を指揮してる将校は、私に攻撃する許可を既に持っているのだから。

 

ダンタムを盾にして、彼の首にライトセーバーを添える。

 

 

「ジェダイ、議員を脅しに来たか。元老院議員を揺すっても、何も情報はないぞ。」

 

 

AT-ATから降りてきた将校が口を開いた。

 

 

「あんた達の動きが分かれば充分。それで?ルード議員が死んでもいいわけ?」

「議員を殺せば、皇帝陛下の怒りを買うぞ。」

「皇帝の怒り?別に構わないよ。」

 

 

ライトセーバーの刃をダンタムの首にギリギリまで近付け、威嚇する。ストーム・トルーパーは議員が傷付くことを怖れ、武器を構えたまま動けない。この状況のお陰で、ダンタムは保護対象となった。

 

 

「中佐、君はもう良い。下がれ。」

 

 

将校は後ろを見て、顔を真っ青にさせる。もう一人の軍服を着た男が、この将校より上なのは明らかだ。議員を人質に取られた失態を、上層部に咎められるのは確実。降格どころでは済まないだろう。

 

 

「私を憶えているかな、レイン“将軍”?」

「憶えてるよ、ユラーレン“提督”。」

 

 

軍服を着た男、ユラーレンは私と面識があった。ここに送られたのも、それが理由だと思われる。皇帝も面倒な人を送り込んだものだ。

 

 

「あ、今は大佐だっけ?帝国保安局の大佐。」

「その通りだ。貴女も今は将軍じゃない。反逆者だ。」

「反逆者、ねぇ。」

「議員を解放しろ。拒めば、強行手段に出ることになる。」

「やってみたら?」

 

 

そう言うと、ダンタムが小声で制止してくる。

 

 

「ダメだ。」

「フォースと共にあれ、ダンタム。」

「待て!」

 

 

ダンタムをユラーレンの方へフォースで押し飛ばすと、トルーパーは一斉にブラスターを放つ。ライトセーバーでレーザー弾を防ぎつつ後退していき、トルーパーと距離を取る。段々と崖に追い詰められ、左手でもフォースを使ってレーザー弾を偏向させる。

 

吹っ飛ばしたダンタムが起き上がり、私の状況を見て顔から血の気を引かせる。

 

 

「ねぇ!これ手加減してないよね!?」

 

 

ユラーレンに聞くと、その一言が怒らせたようで、彼もブラスターを取り出す。

 

 

「そう言えるのも今の内だ!」

 

 

狙いを定め、ユラーレンは私に向けてトリガーを引く。そのレーザー弾は首を擦り、私は崖を踏み外す。

 

次の瞬間、美しい黄色い鳥の群れが崖上に飛んでいく。一体一体が2メートル程ある鳥に、トルーパーとユラーレンは退く。私はその内の一体の背に乗り、ダンタムを一瞥してその場を離れた。

 

群れは帝国の駐屯地を襲い、トルーパーを倒していく。

 

その間を走り、私はシャトルに乗り込んだ。

 

 

「動くな!」

 

 

シャトル内に逃げてきたストーム・トルーパーが、ブラスターを突き付ける。無言で振り向くと、ライトセーバーでブラスターを破壊する。そして、笑顔を見せて口を開いた。

 

 

「シャトルを降りてくれない?」

「ひぃ……!」

 

 

トルーパーが逃げ、私はやっとシャトルを発進できた。

 

スターデストロイヤーがいたけど、帝国のコードを利用しているから、そのままスルーされた。気付かれる前にハイパースペースへ入ることができたようだ。

 

しばらく、ダンタムとは会えない。彼も分かっているだろう。会えば、ダンタムに危険が及ぶ。

 

寂しいけど、お互いの為にこうするしかなかった。

 

帝国が倒れるまで、平穏が訪れることはない。

 

 

continue……

 

 

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