ジェダイ(仮)と理想主義者(笑)と退職(無断)者の小話。 作:夭嘉
全3話で構成する予定ですw
IFストーリーで、世界線は深く考えてません!
で、一番楽しそうなクローン戦争期設定にしてありますw
箸休め(?)的な感じで、どうぞお楽しみくださいw
ある日、私は旗艦で仮眠中にヘクターから呼び出された。
私は今、オルデラン星系に来るトランドーシャンの将軍率いる連合軍艦隊を潰したばかりだった。
渋々起き上がり、私はブリッジへ行ってヘクターに文句を言う。
「何?艦隊が戻ってきた?」
「いいえ。スカイウォーカー将軍とケノービ将軍から通信が入っています。」
「え……私何かやらかした?」
「908艦隊のクルーザー2隻を潰したことの他に、何か心当たりでも?」
「言葉にしないでくれる?」
そう、私の908艦隊は、旗艦のこのヴェネター一隻と、もう2隻のヴェネターがあった。だけど、先日の戦いで2隻潰して敵艦隊を沈める作戦を決行した。ヘクターは、私が始めた作戦にずっと大反対していた。
それを根に持っているんだ。
「とにかく、応答を。」
「分かったよ、コマンダー。」
溜め息を吐き、私は奥の部屋へ入り、プロジェクターを立ち上げる。
ホログラムのアナキンとオビ=ワンが映り、接続して早々に遅いと言われた。
『緊急だったらどうするんだ!』
「あんた達2人一緒にいて緊急なんてことある?」
『全く貴女って人は……』
『アリス、手伝ってほしいことがある。』
「ドゥークーでも見つけた?」
『いや、別のシスだ。』
そう言われて、私はもう1人のシスを思い浮かべてる。
“ダース・ルシル”
彼女は元ジェダイで、本名はエレノア・クラウド。力に固執し、エレノアは自らの理想の為に共和国を裏切った。アナキンによれば、パドメと親しかったようで、彼はパドメの為に彼女の心に訴え続けている。
近頃では評議会も悩ませているんだとか。
本来ならシスは2人だけど、イレギュラーの多いこの世界だから、3人という厄介なことが起きている。
彼女は猛威を振るい、最近ではあのマスター・プロでさえ頭を抱える程だ。
「まさかダース・ルシルを捕まえようと?」
『そうだ。アリス、頼む。』
「アナキンなら余裕でしょ?」
『今のネルはシスの術を使う。何をするか分からない。2人より4人で戦った方がいいんだ。』
「4人?」
他のジェダイも来るのかな?
『私の古い友を頼るんだ。』
「誰のこと?」
『会えば分かるさ。』
「で、でもさ!ほら!艦隊にジェダイ将軍は必要でしょ!?」
「いえ、どうぞ行ってください。」
『コマンダーは大丈夫と言ってるぞ。座標を送る。明日合流しよう。』
「あっ!ヘクターの馬鹿!!!」
切りやがった!!いつもなら私のやることなのに!!
ヘクターにブリッジを追い出されて、仕方なくシャトルに乗り込む。教えられた座標を入力して、私はハイパードライブを起動させる。
ハイパースペースを航行中、私は資料からエレノア・クラウドのデータを見る。
エピソード2が始まるまで、経歴は至って普通で、寧ろ模範的だ。学校で言えば優等生。だけど、ジオノーシスの戦いでドゥークー伯爵に付いた。
その戦いで、ダース・ルシルはフォース・ドレインを使った。
かなり厄介だ。
「あれ、まだある。」
情報は続きがあり、気に入ったバトル・ドロイドを周りに置いているという。
子供かよ。
「理想って、そういうこと……」
どうやら、結婚相手を探しているらしい。その為にジェダイと共和国を滅ぼそうとしているようだ。ジェダイが滅びれば共和国が滅び、共和国が滅びればジェダイも滅ぶ。そう考えているみたいだ。
情報を見ている内にランデブーポイントに着き、シャトルはハイパースペースを抜ける。
抜けた先にはアナキンの旗艦が一隻だけいて、私は指示に従ってハンガーベイへと着艦する。
ハッチを降りると、キャプテン・レックスが私を出迎えた。
「どうされました?」
久しぶりに会ったレックスに、私は目を輝かせていた。
正直、アナキンやオビ=ワンに会うより、レックスと会うことが一番の楽しみだったりしている。何せ、前世からの推しだ。レックスと2人で戦場に立ちたい。絶対断られるだろうけど。
「ジェダイやめるから部下にして。」
「ダメだ。」
「お前が部下になったら、レックスの胃に穴が空くだろうな。」
「ひどくない?」
レックスに連れられて歩いていると、アナキンとオビ=ワンもハンガーに降りてきていた。
因みに、レックスの答えはNOだった。アナキンから話を聞いているようで、遠慮するとやんわり断られた。アナキンが私をトゥーカと比喩したことが原因だ。絶対。
そして、アナキン達が降りてきた理由のもう1つが、私より先に到着していたある船だった。
船の名前は〈ホーガ・フォレスト〉。その船は改造され、店を開いている。経営しているのは元ジェダイのサマンサ・ホーガン。チンピラのカーターという男と、元イニシエイトのカリ・ペレスがサマンサを手伝っているらしい。
噂では、サマンサは時々聖堂に来て、評議会の要請に妥協して授業をしているという。
〈ホーガ・フォレスト〉は1人の女性を下ろし、すぐに去っていった。
「サム、来てくれて助かるよ。」
「あぁ、いいよ。私もちょっとやり返したいことがあったし。」
「どうしたんだ?」
「店を襲われたのか?」
「営業妨害されたんだよねぇ。」
同じ女だから、彼女が静かに怒っているのが分かる。
エレノアさんよ、一体何をしたんだ。
「サム、紹介しよう。友人のアリス・レインだ。」
「どうも。気軽にサマンサって呼んで。」
「じゃあ私もアリスと。あ、資料読んだ?」
「ちらっとね。」
私達は別のシャトルに乗り込み、アナキンが操縦席に座る。
出発した後、オートパイロットにして4人で話を始めた。
「オビ=ワン、4人で動くってことは、確かな情報なんだよね?」
「ああ。クローンの偵察部隊が、バカンスをしているネルを見つけた。」
「「バカンス………?」」
エレノアを知らない私とサマンサは、眉間にシワを寄せる。
「あぁ、お前達はネルを知らなかったな。ネルは元々、模範的ではなく自由奔放なんだ。バカンスという嘗めた行動も、無垢に行動しているだけだ。」
「オビ=ワン、苦労してるんだね。」
「なんで現在進行形?」
「だってアリス、今もオビ=ワンに迷惑かけてるでしょ?ねぇアナキン?」
「ああ、そうだな。」
「ヒドイ……」
アナキン発案のあり得ない作戦が立てられ、オビ=ワンとサマンサは賛同する。
だって!!私が酷い目に遭う作戦なんて賛同するはずないでしょ!?
目的地に着く前に、私はオビ=ワンに頼まれて、サマンサを倉庫に案内する。ジェダイをやめた彼女は、普段はライトセーバーを使わないらしく、ブラスターを使うらしい。オビ=ワンには不評だけど、便利だから私は批判しない。
倉庫にある使い勝手の良さそうなブラスター・ピストルを手に取り、私はサマンサに手渡す。
手渡した瞬間、サマンサは雷に打たれたように私を凝視した。
「どうしたの?」
「いや……何でもない。」
彼女は背を向けるけど、すぐに私に向き直る。
「転生したの………?」
サマンサの言葉に、鼓動が速くなる。
そのことを知っているのは、私だけのはずだ。私は怖くなり、思わず後退る。得体の知れない恐怖とは、こういうことだろう。
「あ!勘違いしてる!?」
「どんな勘違い!?」
「違うって!私も転生してるの!」
そう言われて、私は唖然となる。
私の他にも転生者がいたことに驚いた。私は階段から落ちて転生したけど、サマンサは電車に轢かれたらしい。それはジェダイもやめたくなるよね。
転生したことを聞いて、私はサマンサに親近感を抱いた。
着くまでの間、私とサマンサは日本でのことをたくさん語った。それから情報交換もした。お互いの知らないことを教え合い、同じ境遇の者として、私達は仲良くなった。
オビ=ワンは私達が仲良いのを見て不思議そうだったけど、知ったことじゃない。
エレノアがいるとされる星に着き、空気は一気に張り詰められた。
これから待ち受ける、3人目のシスとの戦いに、私とサマンサは息を呑むのだった。
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