ベルが破壊神の御子なのは間違っているだろうか 作:波導の拳士
とある夢幻の世界で
??「それでは神様、僕と料理長はオラリオへと向かいます。」
??「大丈夫なのか?護衛が一人では、なめられないか?」
??「今回は何処かのファミリアに参加してある程度の不自由と引き換えに、慎重に動こうと思います。」
??「わかった。何かあったらすぐに連絡しろよ。」
??「はい。行ってきます。」
??「料理長。この子を頼んだぞ!」
白髪の少年の後ろに控えていた黒髪の青年は、無言で頷いた。
白髪の少年は、後ろのの黒髪の青年に声をかけたのち、後ろの光のなかへ一緒に飛び込んでその場から光と共に消えてしまった。
??「シドー様」
シドー「ハーゴンか。」
ハーゴン「御意。本日のご予定を報告致します。」
シドーと呼ばれた青年は、目の前に転移してきた男の報告を聞きながら、見送った白髪の少年の無事を願っていた。
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一方無事にオラリオに到着した少年達は・・・
『迷宮都市』オラリオ。
この世界で唯一のダンジョンを有するこの街に、夢を持って足を踏み入れる人間は多い。
その夢は地位であったり、名誉であったり、あるいは金であったり女であったり、その姿は人によって様々であるが、それぞれがそれぞれの大望をもって神の家族となり、冒険者となりそして、志半ばにして命を落としていく。
それでもオラリオを目指し、冒険者になりたいという若者が後を絶たないのは、多くの偉業をなして羨望を集める、数少ない成功者がいるからだ。
そんな中で一目で田舎者と解るベルの立ち姿は、ある種の人間にとってはまさに『カモ』だった。彼らは虎視眈々と、狩人のようにベルとの距離をゆっくりと縮めていったが、
「失礼。少しよろしいですか?」
悪い人がいれば、良い人もいる。オラリオでベルに最初に声をかけたのは、ベルから見てとても良い人だった。オラリオの全てに見とれていたベルは、自分に向けられたらしい声に慌てて振り向き絶句した。
白い肌に青い目。金色の髪からは、長い耳が覗いている。それは森の妖精、エルフだと解った。お思わずじ~っと見つめてしまうベルに、エルフの女性は少しだけ不快そうに、身じろぎをした。
「エルフが珍しいですか?」
「はい! あ、いえ、そのごめんなさい!」
しゅんとなって項垂れるベルに、しかし、エルフの女性は小さく笑みを漏らした。
「……正直で誠実なその言葉で、不躾な視線については許します。ところで、差し出がましいようですが貴方はオラリオは初めてですね? 地方から出てきて今さっき着いたと見受けましたが、どうでしょうか?」
「はい、その通りです。でも、どうして?」
本気で不思議がっているベルを傷つけないよう、女性は当たり障りのない言葉を選んだ。
「ここに来たばかりの私も、貴方と同じような行動をしていたものですから、気になって声をかけてしまったんです。」
「そうなんですか。ご親切にありがとうございます。」
にこにこと微笑むベルは、女性の言葉をそのまま受け入れている。その笑顔を見て、エルフの女性ははっきりと悟った。この少年は放っておくと、悪い連中にいくらでも騙されるタイプの人間だ。ベルには必要最低限の警戒心すら、感じられない。
「都会は物騒ですから、注意してください。」
「ありがとうございます!」
お礼ばかりを言うベルの笑顔は、女性には酷く眩しく見えた。
「あ、すいません!」
思い出したように声を挙げたベルに、呼び止められた。
「その、どうすれば冒険者になれるのか、僕何も知らなくて。良ければ、教えてくれそうな人を教えてくれませんか?」
ベルにすれば至極当然の疑問だった。彼は冒険者については何も知らなかった。田舎者のベルにはお手上げである。
「ギルドという、冒険者の管理をしている組織があります。今現在何も知らないのであれば、今後どのファミリアに所属するにしても、まずはそこで話を聞くのが良いでしょう。」
「何から何まで――」
「何も親切で言ってるのではありませんよ? 等価交換というのが、世の原則らしいですからね。ですので、私は今の情報の対価を貴方に要求させてもらいます。実は私は、とある酒場に勤めています。今日の食事を何にするか、まだ決まっていないのであれば売上に貢献していただきましょうか?」
「それくらいなら……」
それも、エルフの女性の親切と解釈したベルは、笑顔でその要請に応じることにした。
「では、私もお使いの途中なので失礼します。時間がある時で構いません。料理は絶品ですので、楽しみにしてご来店ください。」
「自己紹介がまだでしたね。私の名前はリュー・リオン。種族は見ての通りエルフです。どうぞ、よろしくお願いします。」
「僕の名前はベル・クラネルです。リューさん、よろしくお願いします。」
ベルと自己紹介を済ませ、彼と別れたリューはため息を吐いた。
自身が見かけた時、ならず者達が『カモ』を狩る直前だった。普段なら、自己責任として見て見ぬふりをしていたが、ほんの一瞬に濃密な殺意を感じた。
嫌な予感に振り回されながら、ベルに声をかけた途端、殺意が跡形もなく消し飛んだのだ。
数分前のことを思い出していると、背後に気配を感じ声をかけられる。
「礼を言う。貴女がベルを導いているうちに、ゴミ共を処分することが出来た。」
「ならず者達を、殺したのですか!!」
「いや、彼らに特殊な毒を打ち込んだ。自身の悪事が大きければ大きいほど、全身の痛覚神経を刺激され、強烈な痛みにのたうち回る。軽減するには、司法の下で自身の悪事を全て告白し、罪を裁かれることだ。」
「そして、事情を知りながら放置や見て見ぬふりをしていた者共にも、同じ毒を打ち込んで来た。貴女が声をかけなければ、同様に処分していた。」
数分前の殺意の正体と結末を知り硬直する。自身の過去を考えるに、知らずにならず者達と同じ末路になりかけていた。
震える声で、背後の者に問いかける。
「あなたは、何者ですか?」
「部下であり守護者ただそれだけだ。」
そう言うと、気配が跡形もなく消え去る。
しかし、リューはしばらく動けたいでいた。
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ギルドに行ったが、雑な説明とファミリアが記載された用紙を渡されただけだった。
僕は半日もファミリア入団の為に訪問するも、見た目で判断されて入団は叶わなかった。
「う~ん、どうしよう。」
そうやって歩きながら考えていると、少しお腹がすいたので、周囲の露店を払拭しているとあるジャガ丸くんのお店で神の気配を感じとった。
黒髪のツインテールが特徴的な少女だった。しかし気配が神様に似ていたので、注文がてら声をかけた。
ベル「すいませーん、ジャガ丸くん1つ塩味で。」
??「はーい。ありがとうございます。」
ベル「あなたは神様ですよね? 何故こんな労働を?」
??「ボクにはまだ眷属がいないから、生活費を稼がなきゃいきていけないんだ!」
ベル「でしたら僕をファミリアにいれてください。」
??「ホントにいいのかい? ウチは零細ファミリアで、何も用意できないけど。」
ベル「はい。よろしくお願いいたします。」
ヘス「やったーー。地上にきて初めての眷属だ! ボクの名前はヘスティア。君の名前を教えてくれるかい?」
ベル「ベル・クラネルです。ヘスティア様」
ヘス「じゃあ早速ギルドにいって、ヘスティアファミリアの結成と君の登録を済ませようか! 申し訳ないが先にいっててくれるかい? ボクは交代の人が来るまで抜けられないから、ギルドで合流しようじゃないか!」
ベル「冒険者登録をお願いします。」
受付で名前とファミリア登録を伝え、椅子で待っていると呼ばれたので向かう。
??「はじめまして。エイナ・チュールと申します。今回クラネル氏の担当となりましたのでよろしくお願いします。ベル・クラネル氏は新規のファミリア結成でよろしいですか?」
ベル「はじめまして。ベル・クラネルです。」
挨拶をして渡された羊皮紙に必要事項を記入した。
その後でバイトが終わり合流したヘスティア様と一緒にエイナさんの説明を聞きヘスティアファミリアの登録の完了してギルドを出た。
ヘス「じゃあボクのホームへ行こう!」
ベル「はい!」