カズマ「……来たな…」
アクア「……来たわね…」
あれから俺達は……初めて異世界に来た時のことに沿って、アクセルのギルドに冒険者登録をしに来た
俺とアクアは……異世界に来る前までの物しか持ってない……当然冒険者カードはお互い持ってない
今後この世界で生きていくなら冒険者登録は必須
カズマ「さてと……ここは久しぶり…って言うべきなのか……初めてって言うべきか……まあ、俺とアクア以外は逆行してる訳じゃねえから、敢えて初めてって事にするか……前回の世界の知識がある分……スムーズに進みそうだな…」
アクア「加えてカズマは……ウィズから習った魔法術……まだ覚えているでしょ?なら、レベル上げも簡単にいきそうね…」
レベルもステータスも初期値に戻っているだろうが…前回の世界で習った魔法術は身体に残っているから、最初よりも戦いやすいだろうな
カズマ「さてと……空いてるところはあるが……ここは敢えて、ルナの所で登録するか……」
前回の世界では、俺達のパーティーがそれなりに世話になっていたギルドのベテラン受付嬢のルナ
美人でアクセルに住む者の中では数少ない常識人
だが男に縁がなく、行き遅れになり掛けてることを気にしている
俺の中の彼女に対する印象は、そんな所だ…………そのうち誰か紹介してやろうか?
ルナ「では……今から冒険者になりたいというおふたりの為に、ある程度説明をします」
ルナはそこで、冒険者が何をするのか、冒険者カードの説明をしてくれた
そうそう、確か前回の世界の最初も今みたいに説明してくれてたな
ルナ「それではおふたり共、こちらのカードに触れてください。それであなた方のステータスが分かりますので、その数値に応じてなれる職業が表示されますので、そこから選んでください」
たしか俺は……最も高いステータスが幸運と知力で……それ以外のステータスが平均よりもちょい高い程度だった筈だ……んでアクアの方は、知力と幸運以外は飛び抜けていて、めちゃくちゃ驚かれてたな
そう考えながら、俺は冒険者カードに触れる
ルナ「はあああああああっ!?な、何なんですかこの数値は!?全ステータスが平均を大幅に上回っていますよ!?幸運がステータス限界ラインを超えているだけでなく、知力と魔力が紅魔族レベルはありますよ!?しかも初めから多くの職業のスキルを習得してますよ!?……これでもまだレベル1って…あなたは何者ですか!?」
………そういえば、日本にいた時の人気の小説とかにあったな逆行モノ……
前の世界で得た力や経験、記憶をそのまま引き継がせた状態で最初に戻る
一応頭の片隅程度には考えていたが………マジすか…
アクア「カズマカズマ!!これで更に戦いやすくなったわね!!」
おお…アクアが俺に期待してると言わんばかりに目を向けている
ルナ「あ、あの…どの職業にしますか?…あなたなら初めからどんな上級職につけますが…」
どの職業ねえ…………ま、考えるまでもないな
カズマ「じゃあ冒険者(弱)で」
ルナ「へ……あ、あの、サトウ様が言った冒険者(弱)って、あの冒険者(弱)ですか!?全職業のスキルを習得できる代わりに職業補正がないから同じスキル使っても本職には及ばない……あの冒険者(弱)ですか!?」
カズマ「ああ…」
ルナ「……分かりました……続いてアクア様は………はああああっ!?何なんですかこの数値は!?知力が平均以下なのと、幸運が最低レベルな事以外、全てのステータスが大幅に平均値を超えていますよ!?特に魔力が紅魔族を超えてますよ!知力を必要とされる魔法使い職は無理ですが、それ以外のほとんどならなれますよ。最高の防御力を誇る聖騎士クルセイダー。最高の攻撃力誇る剣士ソードマスター。あらゆる回復魔法と支援魔法を使いこなし、前衛に出ても問題ない強さを誇る万能職アークプリーストなど、最初からほとんどの上級職になれますが……サトウ様といい、あなたも何者なんですか!?」
うん…知ってた
相変わらず知力と運はゴミカスだが、それ以外は総じて高いのは女神補正が掛かってるのが原因だろうが…
アクア「私はアークプリーストにするわ……自分に最も合う職業って、これしかないもの…」
ルナ「アークプリーストですね、かしこまりました」
冒険者カードを渡したルナは俺たちに
ルナ「私は、この仕事をそれなりにやってきましたが、アクア様のような初めからほとんどのステータスが高すぎる人とサトウ様のように上級職になれる規格外なステータスを持ちながら冒険者(弱)から始める人を…初めて見ました………それでは改めまして、冒険者ギルドへようこそアクア様とサトウ様。スタッフ一同、今後の活躍を期待しています!」
さて……ここから2度目の世界の……スタートといこうか
△△△△
カズマ「はあ!?」
アクア「ど、どうしたのよカズマ…急に驚いちゃって……周りが見てるわよ……」
そう言って周りを見る……おっと、俺とした事が
カズマ「すまん……なあアクア…俺の冒険者カードを見てみろ」
俺はそう言ってアクアに冒険者カードを渡す
アクア「なになに?……うわ、相変わらずステータスが高すぎるわね……これもう…人間どころか、私が過去に送ったチート持ちの日本人の強さの範疇を超えてるわね……それで…何に驚いてたわけ?」
カズマ「わからないか?………確かにステータスは高い……それはいい…ただな……
・・・・・・
増えてんだよ……ステータスが…」
アクア「え?」
カズマ「いやな、確かに魔王と戦う前に一度カードを見たんだ。だから自分のステータスは覚えている……なのにこの世界に来てカードを見たら……ステータスが、倍に増えてんだよ……」
ステータスが増えている事は別に不都合ってわけではない……むしろ増えてるなら増えてるで嬉しい……………
けど
カズマ「理由もなく増えてるのがなあー、気になるんだよ……」
あれか?2度目の異世界転生だからステータスにボーナスが振られたのか?
アクア「……ねえカズマ……あんた……魔王を倒したのよね?」
カズマ「ああ……この世界に来てカードに表示してるレベルと討伐記録はリセットされてるが、確かに倒したぞ……それが?」
アクア「………もしかしてだけど……その増えた分のステータスは……魔王を倒した事で得た経験値が原因なんじゃないのかな〜って思うんですけど……」
カズマ「あ…」
そうだった!!
すっかり忘れてたわ!
そういえば、経験値の量って、倒した相手の強さと生きた年数に比例するんだったな
魔王は、かなり昔から存在していてなおかつ、アクアの神気で若返って全盛期の強さを取り戻していたな
そんなやつを倒したらそりゃあ経験値もやばいくらい入るな
けど……ショックだ
アクア「え、えっとカズマ……なんでちょっとショックなんか受けてるの?……自分が更に強くなった事に気づけなくてショックなの?」
カズマ「いや……よりにもよってアクア……絶望的に頭が悪いお前が俺より早く、ステータスアップの原因を理解した事に…」
アクア「なんですって!?あんた!例えそれが本当の事だったとしても言うんじゃないわよ!これでも気にしてんのよ私は!」
カズマ「まあ……それはそれとして……せっかくだし……この新しく増えたステータスを試す為……ちょっとクエスト請けるか…」
・・
アクア「あ、それなら……あれにしない?」
・・
カズマ「あれかあ……ま、最初に試すのにはもってこいだな……多分今の時期ならあると思うな…」
そう言って俺達は……クエスト募集の張り出しを見に行った
△△△△
カズマ「ヒュー……これは、随分と集まったな……」
アクア「私のフォルスファイアとカズマのデコイを使えばこうなるわよ…」
俺達はクエスト……〘ジャイアントトードを討伐せよ〙の依頼を請けて草原に来ている
そして…草原からは……俺とアクアの魔法/スキルで呼び寄せられたジャイアントトードがぞろぞろ出てきて俺達に向かってきた
カズマ「どうだアクア………どっちが多く討伐するか勝負といくか?」
アクア「ええいいわよ……負けた方は勝った方にシュワシュワを奢るってことで?」
カズマ「意義なし……それじゃあよーい…」
アクア/カズマ「「ドン!!」」
いざ!狩りの時間だ!!