2周目の世界に祝福を!   作:スカイハーツ・D・キングダム

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第4話 ふたりの時間

カズマ「っと……また、ここに戻って来たな」

 

アクア「ええ、私達がこの世界に降りてしばらくはここで寝泊まりしたわね…」

 

クエストの達成報告をした俺達は、街の銭湯に浸かりに行き、ギルドで晩飯を食べた(約束の通りアクアにシュワシュワを奢らせた)

その後は特にやることも無く、アクセルにある馬小屋に寝泊まりしに来た

 

一応金はあるから宿に泊まることはできるが、アクアと話し合って馬小屋に泊まることにした

 

実は、馬小屋の寝心地はそこまで悪くない……ただ……ここでふたり一緒に寝た思い出があるから……懐かしさのあまりここで眠りたくなった

……それと………今は…無性にこいつと一緒の空間にいたい

 

カズマ「………」

 

アクア「………」

 

……今……馬小屋は俺とアクアしかいない

 

アクア「……ねえ…カズマ……」

 

藁の上に寝転がっていると、隣で寝転がっているアクアが話しかける

 

アクア「私達……これからどうするの?」

 

これからねぇ……

 

カズマ「どうもこうも……最初の世界の通りにいこうと思っている………とりあえず……アイツらをさがそうと思う」

 

アクア「……アイツらって………めぐみんとダクネスのこと?」

 

カズマ「ああ……、前回の世界みたいに、アイツらを仲間にするつもりだ」

 

アクア「………複雑ね……私達は知ってるのに…向こうは私達の事を知らないって…………今まで一緒にすごした思い出もない………なのに私達はある………そう思うと…なんだか……寂しい…」

 

アクアがそう…弱気な表情で言った

 

パーティー随一の寂しがり屋のこいつは……思い出に関しても寂しさを感じるらしい

 

………気持ちは分かる……

 

アクア「けどね……カズマはちゃんと覚えていた分、唯一の救いだけど………」

 

カズマ「……そうかい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

カズマ「………」

 

アクア「………」

 

気まずい………

 

普段ならもっとなんか話している所だけど、お互い何も話さない…

 

ここは……俺が何か話すべきか…

 

アクア「ねえ……カズマ…」

 

そう思っていたらアクアが突然話しかけてきた

 

カズマ「うん…なんだ?」

 

アクア「………もう……あんなふうに……別れたりしないで…」

 

そう言うとアクアは俺のジャージの袖を握る

 

……その手は震えていた

 

………アクアがなんの事を言っているのか、俺にはわかる

 

多分……アクアにとって、前回の世界での…俺の最後はトラウマになっているみたいだ

 

カズマ「……」

 

俺は……身体の向きをアクアの方に変えると……

 

アクアの頭に片手を置き、もう片方の手でそのまま抱きしめた

 

カズマ「ごめんな……お前…いや、お前達の目の前であんな最後見せちまって……」

 

………不安にさせてしまったな……また俺が、あんなふうに死ぬのかって……

 

カズマ「……大丈夫だアクア………俺はもう、死ぬつもりはない……お前を不安にさせたりしない……それに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生き甲斐も見つけたし……もっと一緒に居たいしさ…」 

 

アクア「……」

 

ジャージを握っていたアクアの手の力が緩くなった

 

俺の胸にうずめていたアクアの顔が俺の顔の方を向いた

 

その表情は……不安を一切感じさせない……安心していて嬉しそうな顔………笑顔になっていた……

 

ああ……やっぱお前は……泣き顔よりもそっちがよく似合うな

 

カズマ「………可愛い…」

 

アクア「へ?」

 

あ、つい言ってしまった………まあいいか…

 

アクア「カ、カズマ……今なんて……」

 

カズマ「可愛いって言ったんですけど?」

 

アクア「!」

 

アクアは驚いた顔をしたと思ったら頬が赤くなって、それを隠すように俺の胸に顔をうずめた

 

アクア「///」

 

カズマ「なあ、アクア……」

 

アクア「な、何よ///……」

 

カズマ「この世界に来て、しばらくして落ち着いてきたらさ………前の世界ではあまりできなかった事とか、してこなかった事しような」

 

アクア「……それって?…」

 

カズマ「そうだな……お前とデートしたりとかさ……」

 

アクア「カ、カズマ///!あ、あんまり女神を辱めるような嘘を言ったら罰を与えるわよ///」

 

カズマ「どうせトイレが流れなくなる呪いとか俺がシャワーを浴びるときは必ず冷水になるとかそんな事だろ、そのくらい魔法でどうとでも出来る………後、俺は別に嘘なんて吐いてないんだが…」

 

アクア「へ?」

 

カズマ「………もし今嘘ついたら音がなる魔道具があったら俺の発言に反応しないだろうな……」

 

あれ?俺って今割と変なこと言ってないか?

 

アクア「……カズマは……どう……の…」

 

カズマ「うん?」

 

アクア「カズマは………私の事どう思ってるの……」

 

カズマ「どうって………問題ばかり起こすから目が離せない反面……一緒にいるのが楽しいって思っているぞ………」

 

アクア「なら………異性としては………どうなの…」

 

カズマ「………わからない……けど………今よりは……関係が進展してほしいって……心の何処かで思っている」

 

アクア「……そう……」

 

カズマ「そういうお前はどうなんだ……」 

 

俺は……アクアがさっき質問した事を今度はアクアに質問した

 

アクア「……カズマは……よく私を容赦なく痛めつけたりするくせに………変なところで優しくて……いつも私達を見ていてくれている……それに対して強い安心感を持ってしまう……それに………一緒にいるとなんだか落ち着くし……絶対仲間を見捨てたりしない……私の知る人間の中でも……誰よりも強くて、誰よりも優しい………私はそう思っている……異性としては……私もわからない……だって………初めての感覚だから………けど……何処か居心地の良さを感じるわ……」

 

カズマ「そうか…………なら改めてデートしようか…俺やってみたいし…」

 

アクア「はあー……カズマ……付き合ってもいない女性をデートに簡単に誘うものじゃないわよ……」

 

ああ、そうだな……何口走ってんだ俺…

 

なんかアクアに対しての感情が最近タガが外れかけてないか不安になってきたぞ…

 

アクア「全く………まあ、いいわよ……私もカズマとデートしてみたいし……それでカズマに向けている感覚の答えもよく分かると思うしね……」

 

カズマ「そうか………なら、お互い…それまで頑張らないとな……」

 

アクア「うん……そうね」

 

カズマ「うんじゃあ、寝るか」

 

寝る前の話はここらで終わりにして…明日の為にももう眠る事にした

 

アクア「ねえカズマ……」

 

カズマ「なんだ?アクア……」

 

アクア「今日は……このままで眠ってもいい…かなあ…?」

 

このまま……つまり、俺に抱きついた形で眠る事……

 

普段なら駄目と言っているところだが……

 

カズマ「好きにしろ……後……今日だけ俺も……アクアと同じ形で眠っていいか?」

 

アクアと同じく、俺も抱きしめている……アクアを

 

アクア「うん………後……今日だけとは言わず………カズマなら……いつでもいいからね……」

 

カズマ「そうか……なら………お前もいつでも好きにしな…」

 

そう言って俺達は………お互いを抱きしめている形で眠りにつく

 

 

 

ああ……すげえ抱き心地良くて…なんだか

 

うん……凄い安心できて、落ち着くしなんだか

 

カズ・アク「(今日は/今日は ぐっすり眠れそうだ/ぐっすり眠れそうね)」

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