フォースフェス。
それはGBNにおいて、初心者と上級者の垣根を取り払い、更には普段ガンプラバトルに触れず、ディメンションを散歩しているユーザーも気軽に参加できるイベントとして運営が考案した、「ガンプラと関わりつつもガンプラバトルとは一線を画する戦い」に他ならない。
ただ、戦い、とは銘打たれているものの、その実態は極めてゆるく、上級者からライトユーザーまでがバチバチに火花を散らして競い合う、といった光景を期待しているのならそれは残念ながらあまり叶わないといっていいだろう。
優勝者や上位に入ったダイバーに配布される限定報酬も、プラグインやパーツデータといった有用なものではなく、配布家具やアバター衣装の色違い、称号といったフレーバー要素が強いことからも察せられるように、このイベントはとにかくカジュアルに楽しむためだけのものであり、ばちばちに気合を入れて臨むのは精々アイテムや称号のコレクターといった、GBNでは珍しい層がほとんどだ。
そしてフォースフェス、というイベント名からフォースに所属していなければ参加できないのかと思いきや、個人でも、なんならアカウント作りたてのFランクダイバーも気軽に参加できるほどその門戸は広く開かれていることが、このイベントの最大の特徴といっていいだろう。
他に開かれるイベント──例としてはバトルトーナメントの「メガ粒子杯」などはそれこそガンプラバトルでバチバチに競い合うイベントだし、そうしたガチ層向けのイベントとフェスのようなライト層向けのイベントをバランス良く開催していることも、様々な層がGBNを愛好し続けていることの理由に他ならない。
そんな、Wikiや専用スレの最初に書いてあることを頭の中で誦じて、今度は徹夜明けでもエナドリ漬けではなくお茶とコーヒーと絵理からの愛情でなんとか乗り切った愛香はそのダイバールックを、胸元を敢えて見せるのではなく覆い隠す紫色のビキニという水着姿に変更して、人で賑わう電子の岸辺を歩いていた。
「こ、これが……フェス……わぁ、楽しそうです……アイカさん……」
「ん、そうだねエリィちゃん。本当に海水浴場、って感じ」
そして例の如くアイカの左腕には、大胆にも蒼いビキニで豊かな胸元を覆い、色合いを統一した下の水着にパレオを巻くことでどことなく上品で、神聖さを感じさせる夏の装いにそのダイバールックを変えたエリィがしなだれかかっている。
フォースフェスへの参加を提案してきたのは、エリィだった。
たまには戦い以外のイベントにも参加してみたい、というのが彼女の提案理由で、案の定報酬がまずあじという理由でチィが拒否したものの、アキノとアイカが賛成に票を投じることで、極めて民主主義的な方法で可決されたフェスへの参加だが、実際はエリィがリアルでは海を見られない、という部分が大きいのだろう。
それを裏付けるようにはしゃいで、お上りさんのように周囲を見渡しているエリィはそれはそれで可愛いし、アイカとしても参加した意義はあったと思うのだが、何より安心したのはあれほど憎んでいた倫理コードが、この仮想の浜辺には適用されていることだ。
例えばチャラチャラとした男が「ヘイ、そこのお姉ちゃん、今から俺たちといいとこ行かない?」などと女性ダイバーに声をかければ一秒未満で【GBN-ガードフレーム】が飛んできて、不埒なナンパ男には強制ログアウトと程度に応じたアカウント停止措置が取られるのは、間違いなく現実より安心できる。
そういう意味では仮想の岸辺とはいえ、変なものに絡まれずに大いなるヴァカンスを楽しめるという意味では、戦いばかりでカロリー過多な自分にもちょうど良いのかもしれない。
頬をすり寄せるエリィの頭を優しく撫でながら、アイカは目を細めて、電子の夏を満喫する彼女の姿を脳内に焼き付けるように注視する。
最初の出会いは、あんまりお互い印象がよくなかったとわかったのはつい最近で、それでも今こうして離れることが考えられないぐらいお互い寄り添いあっていられるのは、縁がなせる奇妙な業、とでもいうのだろうか。
露店を出している店でかき氷を二つ購入したアイカは、現実と違っていつまでも溶けることなくしゃりしゃりとした感覚を味わえるそれをぐるぐるとかき混ぜてシャーベット状にしながらぼんやりと考える。
「お、アイカとエリィじゃん。やけに気合入ってんね今日は」
「おはようございます、アイカさん。エリィ。睡眠は十分に取れましたか?」
待ち合わせ場所に指定していた、「シーサイド・エリア東部海岸、露店通り近く」に、同じく夏の装いに身を包んだチィとアキノも合流してきたようだ。
大胆な赤い、面積こそ多いものの、下から伸びるX字状の布で胸を覆い隠すタイプの水着を身にまとっているアキノのずば抜けたスタイルに、ちょっと盛っても尚敵わない己のダイバールック及びそれよりもアレな現実に複雑な涙を浮かべながらも、その傍らで水ヨーヨーを振り回して、浮き輪を腰に着けたいわゆるスクール水着のチィを横目に見ることでアイカはその感情を中和するが、それ自体がある種敗北を認めていることに他ならないのはわかっていた。
だが、わかっているけどわかるわけにはいかないのだ。
別にこんなものジオングの足と同じ飾りだとわかってるし、あまり無闇に大きくても全体のバランスが崩れるからエリィのそれは奇跡的なのだと、それも理解しているのだが、エリィの為により魅力的になりたいと願う心が理解を拒むのだ。
──いや、エリィちゃんの好みがどんな体型なのかわかんないけど。
中々聞きづらいし聞いたら聞いたで自分と外れてたら凹みそうだから未だに聞く勇気のない問いかけと共にその煩悩を胸の奥に仕舞い込みながら、アイカはフェスも始まったばかりなのにフルアーマーな出で立ちになっているチィに問いかける。
「チィちゃん、今日は散財してるんだ?」
「ん? おうよ、まあ祭りだし金落とさないのも野暮だしね、払うべきものには払って取り立てるべき時には全身の毛を毟ってでも取り立てるのがチィのやり方よ」
「地味に凶悪だね……そういえばこの屋台って」
「ええ、全て『GHC』──グローリーホークスカンパニーの傘下の方々が運営しているようですね」
あのフォース連合は運営との結びつきも強いので。
チィに負けず劣らず、小脇には焼きそばを五つ抱えて、イカ焼きをもしゃもしゃと頬張りながら語る彼女に、アイカはさしものアキノとて夏の空気に当てられているんだと、ちょっとだけ親近感を覚える。
「えっと……『GHC』って、その……」
アイカの左腕に自身の身体を預けたまま、おずおずとアキノに向けてそう問いかける。
確かに聞いたことのないフォース名だ。一応バトルロワイアルミッションを受けるときにいわゆる「談合」を行えば極めて有利に戦える大所帯だとチィからその名前だけは聞いていたが、ミッションに参加した中でその「GHC」とマッチングしたことはないから、その手の作戦には無縁のフォースなのだろうかと、アイカは推察した。
実際、「GHC」が新人訓練の場としてバトルロワイアルミッションを利用することはままあるが、それは教官役──奇しくもチィがアイカたちにそうしていたように、「味方が味方になるとも限らない」「ありとあらゆる殺し方と殺され方を叩き込む」鬼の指導を行うダイバーと新人のツーマンセルでしか参加しない、というのが系譜図を書くのに数時間かかる大所帯を統べる「総帥」たる男、「アトミラール」の方針であった。
更にもっというなら彼は新人研修をあのハードコアディメンション・ヴァルガで行うこともあるのだが、アイカたちはそれを知らないので割愛しよう。
「ん、クソデカフォースだよ、マジでデカい。多分人数だけなら第七機甲師団もぶっちぎってこのGBNでトップだし、今日のイベントも午前の部は多分総なめしてんじゃねーかな」
左手に持っていた綿飴を飾りながら、チィは「シーサイド・エリア」における露店街を抜けた先、「グラン・リゾート・ビーチ」に並んでいる特設ステージ群を顎で指しながら、エリィの問いにそう答えた。
今回「リビルドガールズ」が参加を決めたフォースフェス、「グラン・シーサイド・コンテスト」は午前の部と午後の部の二部に分けられて構成されている。
午前の部は巨大な仮想の浜辺にいくつも立てられたステージに、思い思いのガンプラと共に水着姿の男性や女性が並び立つことで自らを被写体とし、GBN内の写真共有サービス、「ガンスタグラム」に投稿された被写体の「いいね!」数でミスター・シーサイド、ミス・シーサイドをそれぞれ男女一名ずつ選考するというものだ。
わかりやすくいえばミスコンというやつだろう。だが、このライトユーザーもヘビーユーザーもこぞって参加するお祭りイベントは、ユーザーにフォースの名前を覚えてもらうには絶好の機会であり、だからこそ、リアルな企業がプライベートにも進出してきた「GHC」は本気を出してミスターアンドミス・シーサイドの称号獲得に臨んでいる。
アキノが瞬く間に焼きそばを胃袋に収めていく様を横目に見つつ、一応アイカたちも投票こそしなくともフェスの空気を味わうべく、露店街を抜けてビーチの中心に向かっていたのだが、なるほど確かにどの屋台にもくまなくGHCのフォースエンブレムが刻印されている。
ここまで来ると運営との癒着を疑われそうなものだが、露店の出品にもステージの出展にも金がかかるのはしっかりとチィの調査で判明済みだし、そうなれば、彼らは仮想郷の中でしか使えない通貨とはいえ想像を絶する札束ビンタを繰り出しているということになる。
「……大人買い、って……こういうことを、いうんでしょうか……」
「うーん、それを言うなら大人気ない、かな、エリィちゃん」
まあ、遊びだからこそ本気になれるというのがゲームというものの良いところであり悪いところだ。
混ぜ切ったかき氷をストローで啜りながら、アイカはその、自分の手で混ぜないと溶けた状態を再現できないことは現実よりもどかしいなと思いつつ、器用にも腕を絡めたままかき氷を控えめに口元に運んでいるエリィの控えめなんだか欲張りなんだかわからない姿に苦笑する。
「百合カップルだ……」
「あれって『リビルドガールズ』の?」
「来ましたわね……」
「あら〜」
それが見えたのは、がやがやと騒ぎ立てる外野を睨みつけつつ、ステージの並ぶビーチの中心にアイカが足を踏み入れた時だった。
──バエル。
いわゆる「映え」るイベントの主役こそこの「バエル」であるとばかりに一番いい席に陣取って、スプリンクラーから放出されている霧にスラスターエフェクトが反射して、光の翼のような虹を作り出している悪魔の王の掌には、果たしてアイカたちと無関係ではない人物が、どこかしっとりとした妖艶な表情を浮かべて寝そべっている姿があった。
「何してるんですかアリアさん……」
「……アリアさん、参加してたんですね……」
「バエるイベントにバエルで出るってか、まあ3BCぐらいにはおもしれーのかもな」
「しかし彼女、撮られ慣れていますね」
思い思いの言葉を口にする「リビルドガールズ」も、大量のアクティブユーザーが詰めかける仮想の浜辺では残念なことに有象無象だ。
見事にスクショの嵐をその身に浴びながら、バエルの掌で「バエ」ているアリアは一定時間ごとにポーズを変えて、どの角度からも最高の自分を撮らせるように観客を誘導している。
やはりというかその夏の装いは大胆な、バエルを意識したのであろう白と青のツートンカラーが交差するビキニスタイルであり、「俺、これからアグニカ・カイエルに魂捧げてくるんだ……」「バエるだ! ガンスタグラムの魂!」などと騒ぎ立てている観衆を見ればその反応も上々であることが窺える。
「確かに攻めたポーズはしてっけど、絶妙に下品じゃねえどころかむしろ宗教画じみた雰囲気出してんのはお嬢様、って感じだな」
「うん……正直モデルさんがアリアさんの本業でも驚かないかも」
アリアのポーズは異性受けを露骨に狙ったものではなく、むしろ「自らの存在を夏という季節の中で最大限に際立たせる」という覚悟のもと、それこそシャープ化を施しすぎて折れる寸前まで攻めるかのような大胆なポーズを取っているのだが、その覚悟と、怜悧な表情は異性のみならず、その気はなかったのにスクショを撮ってしまっているアイカのような同性すらも惹きつけてやまない。
だが、百花繚乱と銘打たれて、仕事でこのフェスに参加できないのが嫌だから辞めたなどと嘘かまことか、そんなことを宣うダイバーまでいるのがこのフォースフェス、「グラン・シーサイド・コンテスト」だ。
「ああ、お兄様……お兄様……素敵です、もっとこちらに物憂げな視線を……!」
「……この角度で何回撮れば気が済むんだい、ユユ」
左を向けば、細身ながら筋肉質な身体を、羽織ったパーカーとハーフパンツで包んだサマースタイルの青年──キョウスケがどこか物憂げに腕を組んで、オブジェクトと思しき大剣と共に、白亜のダブルオークアンタに寄りかかっているところを主に、和装をそのままビキニにしたような黒髪ロングの少女、ユユにスクショを撮られまくっている光景がある。
──というかあのクアンタ、見間違いじゃなければ。
アイカはペリシアで出会ったブラコンとシスコンの兄妹に自身のトラウマが重なり合うのを無意識に避けるべく、即座にそれを見なかったことにして視線を他の場所に移した。
「ヘイ、Show your GUTS, Guys! この夏がワタシの全盛期、つまり……GHCの比翼連理として全ての魅力を曝け出す機会なのデース!」
『副総帥! 副総帥! 司令官代行殿!』
そんな具合に右を向けば、惜しくも一番いい場所は資本同士の殴り合いを大人の事情で決着するという結果で敗れたものの、最上位のステージに陣取った、巫女服をモチーフにした水着を纏う茶髪の女性が、わき起こるシュプレヒコールに担がれながら、大量のスクショ音にその夏の装いを刻む姿がある。
まさしく夏の祭典、といった浮かれた空気を盛り立てるように、アップテンポなナンバーが浜辺にかかり出したかと思えば、真ん中から少し離れたところではあるものの決して悪くない場所に陣取った「アルス・マグナ」の少女たちが歌い、踊り、ポーズを決める。
夏だった。文句のつけようがないほど、ぐうの音も出ないほどに、この仮想空間に夏が訪れていた。
アリアのスクショを撮り終わったあとはきっちり、エリィとのツーショットを、バエルを背景に撮影して、アイカはなんとなくその光景を「大好きな子と」という言葉にハートマークを添えてガンスタグラムにアップロードする。
普段なら絶対やらないことだが、やはり夏の空気は人々の脳を弛緩させる。
アイカもまた、このお祭りに浮かれていたのだ。
「……あの、アイカさん……」
「ん、どったのエリィちゃん」
「……えと、その……『アルス・マグナ』の皆さんのとこには、行かなくても……?」
「うん、いいんだ」
ステージのセンターではあの憧れの「ノゾミ」が沸き起こるコールに対してレスポンスを返している姿があり、二曲目からはそのレスポンスを貰えるかもしれない機会だったが、アイカはやんわりとエリィからの提案を拒絶する。
「……どうして、ですか……? アイカさんは、ノゾミさんに……憧れてるんじゃ……」
「うん。今でもノゾミさんは凄いって思うし、尊敬してる」
「じゃあ、どうして……?」
「……あたしは、ノゾミさんじゃないから」
ロールプレイに入るルーティーンも、ロールプレイも彼女のものを真似てきたからこそ、そしてエリィと本音をぶつけ合って、付き合い出したからこそ、そして──自分がコメットコアガンダムに向けている感情と、ノゾミに向けている感情は違うから。
アイカは、エリィの疑問に淡々とそう答えた。
もしも、自分がガンプラバトルではなく歌い、踊る道を選んでいたならばそれは逆になっていたのだろう。
だが、そのもしもに、エリィはいない。
だから、今ここにエリィがいることと、彼女とこうして腕を組んでフェスに参加していることに、アイカは心から感謝しているのだ。
「それに、あたしにはエリィちゃんがいるから。エリィちゃんが……もし、その……嫌じゃなかったら、だけど。あたしの一番は、エリィちゃんだから……」
僅かな予防線に照れを隠しながら、少し歯切れの悪い言葉でアイカはもじもじと顔を赤らめて、俯きながらそう呟いた。
心の底からド直球に褒めたら褒められたりするのは苦手なのだ。自分がそうされた経験も少ないしそうした経験だって思い返してみればほとんどないから。
いつもと違って逆に真っ赤になっているアイカに、微かな新鮮さと胸の奥が柔らかいものにきゅっと締め付けられるような感覚を覚えつつ、エリィはいつも自分にしてくれているように、アイカの耳元で、飴玉の鈴を鳴らしたような声で囁くのだ。
「……わたしも、アイカさんがいちばんのひとですっ……!」
だって、彼女ですから。
電子の海と仮想の夏の空気に当てられたのか、いつもより大胆に小悪魔的な笑みを浮かべて、エリィはアイカにそう宣言する。
──だから、一生わたしを離さないでくださいずっとそばにいてくださいなんでもあげますなんでもしますわたしはアイカさんがいなかったらいきていけないんですだからどうかおねがいしますこれからもてをとりつづけてください。
そんな感情を、砂糖菓子のような声音のオブラートに包んで、エリィはアイカに甘く愛おしく、それ故に身を切り裂くような祈りであり呪いを託すのだ。
「……うん、エリィちゃん! これからも、ずっと、ずーっと、よろしくね!」
そしてアイカも、どことなく蕩けたその瞳に重く暗い枷のような感情が混ざっていることを察知しながらも、自ら進んでその枷を足首に、そして手首と心臓につなぐように微笑むエリィに身体を寄せて二人で頬をすり寄せたスクショを撮って、「ずっと一緒のふたり」と題名をつけた上でそれを見せつけるようにガンスタグラムへとアップロードする。
「……なんか気のせいならいいんだけど今日は妙に冷えねぇか、アキノ」
「感覚は確かにバージョン1.78からフィードバックされるようになりましたが、夏でも体感温度は二十六度に設定されていますよチィ」
「いやそういうことじゃねえよ畜生……こええよあのメンヘラズッ友コンビ……」
「? よくわかりませんね」
──こいつもこいつでここまで鈍感でいられるのが怖い。
互いに歪んで病んだ愛情を向けあっているアイカとエリィ、それを何事もなかったかのようにいつも通り「仲良きことは美しきことかな」で済ませているアキノに軽い恐怖を覚えながら、チィは体感的には快適な夏の肌触りなのにも関わらず押し寄せてくる寒気に、ぞくりと背筋を震わせるのだった。
二人はズッ友(意:死ごときに分かたれない永遠の愛であり二人の魂を共に枷で繋ぎ合って溶け合わせる呪いを指す)
【グラン・サマー・コンテスト】……GBNで不定期に開催される大型イベント、「フォースフェス」の一つであり夏季限定イベント。午前の部は百花繚乱のごときミスコン、午後の部は一風変わったエキサイティングな熱狂と、二つの顔を持つが故にカジュアル層からもガチ勢からも人気が高く、「このフェスに出られないから仕事を辞めた」と宣い実行したダイバーも存在する人気イベント。ちなみに午前の部の参加報酬はルームアイテム「浮き輪」と「スイカ型ビーチボール」であり、上位報酬もそれぞれ三段階で「銅」「銀」「金」の色違いでしかなく、ミスターアンドミスシーサイドとして優勝しても貰えるのはその称号だけなのでバチバチに火花を散らすダイバーは少ないのだが、名前を売るビジネスの場として「GHC」は投資を惜しんでいない。
【GBN-ガードフレーム・サマースタイル】……悪質なナンパを検知したら瞬きをする間に現れて粛清を下す運営の手先であり、このイベント限定の装いとして夏らしく麦わら帽子を被っているのが粋な計らいだが、チャラ男たちには絶大なる恨みを買っているとかいないとか。尚遠隔かつ自動とはいえ彼らの操作を統括しているのはGMのカツラギさんである。