飯食う人も好き好き   作:ももんじゃ

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アメリア・サリヴァンといきなりステーキ

 

日本に来て第一に思ったことは、街中を歩く人々の線の細さである。矮小で脆弱。風が吹けば倒れてしまいそうな彼らは、草食と呼ばれるのも無理はないだろう。まあ、その中の1人に敗北を喫した身として私とてデカイ口は叩けないのだが。

 

そしてそんな線の細い奴らが闊歩する国へアメリアがやってきたのは、仕事とは別にあるゲームを手に入れる為だった。品薄との情報だった為何件かショップを回る羽目になることを覚悟していたが、ちょうどよく1軒目で見つかったのは運が良かったと言えよう。

聞くところによると顔隠しもこのゲームをやり尽くしたと聞く。同じ目線で体験すると見えるものもあるだろう。まぁそれ以前に趣味の部分も大きいのだが。詳しい部分はやってみてのお楽しみだ。

 

 

購入後少し体を動かしたくなった為デイリーで使えるジムを利用して早数時間。適度に疲弊したアメリアは休息とともに食事によるタンパク源の補給を所望していた。

 

しかし…

アメリアは食通というわけではない。ただし好き好んで草花を食べる訳でもなく、出来るだけ肉を頬張りたい人種であった。

 

そんな彼女の欲求を満たす店がひとつ

「いきなりステーキ」

ジム付近に建っていたその店は、アメリアの肉の欲求を満たすにふさわしい場所であった。

 

 

入ってメニューを一瞥し、ヒレステーキを注文。

程なくして準備が整ったらしく、店員が目の前で肉を切り分けて見せた。

 

更なるカットをするかどうかの問答を終え、後は座して焼けるのを待つのみだ。

それにしてもあの店員は随分と大き目に切っていた。日本はサービス旺盛だと聞くがこんなチェーン店でもそれを体感するとは。

 

思わぬところで日本の施し精神を実感していたアメリアのもとに、これまた迅速にステーキが運ばれてくる。

 

アメリアは肉を少し大きめに切り分け、真ん中の部分を口に放り込んだ。

 

強く噛み締めると肉の旨味が感じられ、赤みが残る部分からは血が感じられる。おそらく高温で焼いているのだろう。表面がカリカリに焼け、その香ばしさが肉の旨味をさらに引き立てている。

 

美味い。チェーン店である事を加味すると上出来だろう。そしておそらくこの肉はアメリカ産のそれだろう。少し硬さの残る肉質は故郷の肉そのものであった。

日本の肉は質を売りにしているが、なんともふにゃふにゃとして食べ応えがなかったのだ。

こういったチープな店で食べる肉の方が性に合っている。

 

瞬く間に食べ進めながら、アメリアは思案する。

 

折角購入できたのだ。早速今日から挑んでみるか。

 

 

 

アメリアの買ったゲームのパッケージには、「龍宮院富嶽全面協力! VR剣道教室・極」と書かれていた。




アメリアは枯れ専
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