共和国の旗の下に   作:旭日提督

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聖堂はやっぱり息苦しい

~惑星コルサント、ジェダイ・テンプル~

 

 

「………報告は以上です」

 

イードゥーの任務を終え、評議会に事の仔細を報告する。

無論、私の戦力のことは伏せて。

 

「―――これは厄介なことになりましたな」

 

そう発言したのは、チョコボ………じゃなくてジェダイマスター、メイス・ウィンドウだ。

銀行グループ・フリゲートによる明らかなジェダイ・オーダーに対する敵対行為は彼等が戦争準備を推し進めていることを意味し、そしてブルー・シャドウ・ウイルスの復活は全銀河市民にとっての脅威だ。

 

「厄介どころではないな。早急に対処しなければ」

 

「この件、元老院にも報告するべきだろう」

 

彼に続いて、マスタープロとマスタームンディの発言が続く。

しかし、彼等から具体的な対策の話はない。

一人一人は優れた人格者であっても、硬直した組織と掟が問題の解決を阻んでいる、その証左だ。

 

劇中でも度々言及されてきたオーダーの腐敗、それが今、目の前に降りかかっていた。

成程、これではドゥークーが失望するのも頷ける。

実際、私も当てにしてないからね。

 

「しかしそれ以上に厄介なのは、ダークサイドの暗殺者の存在じゃ。日に日に…………フォースの暗黒面が強くなっておる」

 

マスターヨーダの発言に、評議会の構成員は皆深刻そうな表情を浮かべる。

………う~ん、暗黒面より細菌兵器の方がよっぽど脅威だと思うんだけどなぁ、私。

―――でも、細菌兵器の親玉連中が暗黒面な訳だから、どっちも脅威なことに変わりないか。

 

「シスの復活………対策が必要ですな」

 

「先ずは、彼等の目的を明らかにしなければ」

 

「彼等は銀河に混乱をもたらす。公になる前に摘み取るべきだ」

 

やはりと言うべきか、他の問題に比べたら、シスの復活は大きく取り上げられる傾向にあった。

そりゃあ、ジェダイの価値観からしたらシス絶許だし、そうなるのは当然だ。

歴史上は、1000年前の第七次ルーサンの戦いでシスは根絶やしにされた筈なのだ。例外があってはならない。それが、オーダーの共通見解なのだ。

 

―――だからと言って、その熱に乗りきれる訳じゃない。

シディアスの躍進と、ドゥークーの転向の原因には間違いなく共和国とオーダーの腐敗がある。これを何とかしない限り、幾らダークサイドを潰したって無駄だとしか思えない。

…………ジェダイって、政治に深く関わってる癖に政治的な視点足りなさすぎない?

ダークサイド対策ばかり重視してガチガチな戒律作るより、もっと効果的な方法あると思うのは私だけ?

 

まぁ、力もない異端児一人、発言したって何も変わりはしないか。残念だけど。

悲しいことに、オーダーの意識変えるより軍事力強化の方が上手く行きそうなのよねぇ………戦争始まったら宇宙軍提督にでも転職しようかな。勿論旗艦はヒューベリオンで。

 

―――はぁ。

 

なんだか疲れた。

 

早く終わらないかなぁ、この会議。

 

 

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