~惑星ナブー・秘密研究所~
「御用改めです! 抵抗するものは悉く斬り伏せよ!」
ナブーの湿地帯にあると目される敵研究所に向けて、ガンシップによる爆撃を敢行。
結果はビンゴ、爆撃によって空いた穴に突入した私は、開口一番宣言する。
―――うん、今の沖田さんっぽくできた!
何と言っても天才美少女将軍ですからね、私! なりきりムーブが捗るぜぃ。
さぁて、殲滅戦と洒落込みますか!
「セヴ、後方からドロイドだ」
「了解。直ちに片付けます」
「フィクサー、建造物内のスキャンを頼む」
「イエッサー。敵の居場所を特定します」
デルタ分隊の4人が降下ポイントを確保し、殿にアルトが降下。これで戦力は出揃った。
「スキャンが終わりました、将軍」
「どれ、見せてみろ」
フィクサーから、スキャン結果が表示されたデータプレートを受けとる。
「この区画が、最も放射線量が高い区画です。恐らく、敵のラボかと」
「了解だフィクサー。……よし、隊を二つに割るぞ。私とフィクサー、セヴ、オードナンスの第一小隊はラボを目指す。アルトは残りを率いてハンガーを占領してくれ。敵が脱出を目指すなら、ハンガーに行くだろうからね」
「了解です、マスター! さぁ、ボス、トルーパーさん、行きますよ!」
「イエッサー、直ちに」
「了解!」
フィクサーの解析結果を基に、部隊二つに分けて進撃する。アルト隊は真っ先にハンガー目指し、そして私の隊はラボに突っ込み、敵の親玉を捕縛する。
「我々も行くぞ、続け!」
アルト隊を見届けた後、ライトセーバー・パイクを構え直し、ラボがあると目される場所に向けて駆ける。
「斬れっ、進めー!」
「ドロイドは皆殺しだ!」
「一撃だぜ」
いつもの如く私が真っ先に先陣を切り、それをトルーパーが援護しながら進む。特にセヴの援護射撃は正確で、的確にドロイドの頭を撃ち抜いていく。
このペースなら、直ぐに敵のラボまで辿り着けそうだ。
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「ところでアルトちゃん。最近どうなんだい? 将軍とは」
「へぇっ!? あ、はい―――何というか、戦争が始まってからマスター、忙しそうで…………ちょっと寂しいかもです」
一方その頃、ハンガーを目指して進むアルト隊は特にドロイドの妨害を受けることなく、順調に進んでいた。
あまりにも敵襲が少ないのでつい、アルトはスコーチと世間話も始めていた。
「まぁ、それも仕方ないか。将軍はここ最近働き詰めだったからな」
「マスター、大丈夫かなぁ。なんか最近、栄養材飲む量も増えた気がするし」
マスター――シャルロットの変化を敏感に感じ取っていた弟子のアルトは、彼女のことを案じずにはいられなかった。何せ愛しのマスターである、その身に何かあれば大変だ。
「まぁでも、今回の任務はいい気分転換になったんじゃないですか? 将軍、だいぶ生き生きしてましたよ?」
「確かにな。あの人――地上戦になると別人みたいに変わるからな」
スコーチとボスは、この襲撃がシャルロットにとっていい機会だと思っていた。ジオノーシスでの彼女のはしゃぎ振りを見ていた彼等ならではの感想だ。
「もうっ、マスターはそんな人じゃ…………あれ?」
思わずその言葉に反論しかけたアルトだが、ここで違和感を感じたのか、正面を向いたまま足を止める。
「どうした? アルトちゃん」
「あれ―――」
アルトが指したのは、一体の兎型ドロイド―――LEPサーヴァントドロイドだ。
「不味いっ、奴め爆弾を持っているぞ!」
「何ッ! 奴を殺れ!」
そのドロイドが爆弾を保持していることに気付いたスコーチの一言で、チーム全員の意識が切り替わる。
「はあッ! 終わりです!」
遮蔽物を上手く利用してボス達トルーパーの射撃をやり過ごしながら隠れていたドロイドだが、遂にアルトに捕まり、そのセーバーの光刃で一刀の下に切り裂かれた。
「ふうっ、上手くいきました。トルーパーさん、こいつは仕留めました」
「よくやった。オードナンス、この爆弾を解除してくれ」
「イエッサー」
部隊のリーダー格に収まっていたボスは、アルトの活躍を労い、工作部隊に爆弾処理を命じる。
だが―――
「……ボスさん、これ――」
「ああ。どうやら、一筋縄じゃいきそうにないな」
ふと目を遣った、枝道の先にある部屋。
二人は、見てしまった。
大量の爆弾が貯蔵された、その部屋を。
「オードナンス。どうやら、お代わりには困りそうにないぞ」
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ドガァン!!
「覚悟! 御用改めです!」
フィクサーが爆破した扉に向けて、一直線に突き抜ける。
煙を抜けた先にあったのは、怪しげな機械が犇めく胡散臭い研究室だ。
「ひっ――じ、ジェダイ…………」
そこに居たのは、一人の灰色長身のエイリアン。
彼の手には、蒼い気体が入った試験管。あからさまに怪しいそれに、私の勘がビンビンと反応している。
私は歩法で一気に彼との距離を詰め、その右腕を切り裂いた。
「いっ―――ぎゃぁぁぁぁ!?」
「取った―――これは頂きますよ、ドクター・ヌーヴォ・ヴィンディ」
間違いない、こいつが黒幕だ。
一年前にイードゥーの秘密研究所で見た顔と、手配書の顔が一致する。
奴の手から溢れ落ちた試験管をキャッチし、セーバーの鋒を額に向けて突きつける。
「わ、私は生命の創造に挑む偉大な研究者だぞ!? それを貴様なんぞに――――」
「知りませんね。もう少し大人しくしたらどうです?」
ブォン――。
ブラスターに伸ばしかけた左腕を、すかさずセーバーパイクの金色の刃で斬り飛ばす。
「ぐゃぎゅぁぁぁあ!?」
「セヴ、連れていけ。念のためだ、死なれちゃ困るから手当も頼む」
「イエッサー」
両腕を斬り飛ばした彼の身柄をセヴに預け、施設の隅々まで目を向ける。
――どうやら、ドロイド共は片付いたらしい。
「将軍、コマンダー・エーベルヴァインから緊急連絡です。爆弾を発見したので処理班を回してほしい、と」
「わかった。すぐ回せ」
「了解です」
オードナンスのうち8人をアルトに回して、施設内の確認に入る。
「ブルー・シャドウ・ウイルスの空中感染型か―――ったく、厄介なもの造りやがって」
「全くです。これが銀河に解き放たれていたら、戦争どころじゃなくなる。もっと大勢の人間が死んでいました」
残されたデータを確認したら、どうやらここで造っていたウイルスは空気感染型に進化したブルー・シャドウ・ウイルスだったらしい。そしてアルトが見つけた爆弾――さしずめ、ウイルス爆弾を銀河中にばら蒔いてやろうという魂胆だったのだろう。
「ああ、その通りだな。未然に防げて何よりだ。フィクサー、こいつらは全部焼き払うぞ。共和国には不要なものだ」
「イエッサー。ありったけの爆薬と、消毒液を用意します」
その後施設は共和国軍とナブー当局の手により封鎖され、徹底的な破壊と消毒作業が行われた。
これでウイルス騒ぎも一段落、一件落着だ。
さて、これからの予定は―――げっ、また船団護衛に哨戒任務か。
――――はぁ…………
いつになったら帰れるかなぁ。
沖田さんよろしく無慈悲モードのシャルちゃん、ヴィンディを速攻で沈めるの巻。原作ではあれだけパドメを苦しめた彼ですが、両手を吹き飛ばされてあえなく御用になりました。
内心では「こいつの知識危険だから殺っちゃった方が良いのでは?」と考えてるシャルちゃんですが、民主主義国家の軍人として裁判を受ける権利だけは保障してあげることにしました。モデルは沖田さん、マーリン、ヤンの3人なのが彼女ですが、本能は沖田さん+マーリン、理性ヤンなので、人斬りレベルにまで無闇やたらと斬り殺すことはしません。
―――まぁ早くしないとパドメ来ちゃいますからね。彼女が原作通りの目にあったらシャルがアナキンに殺されるので(笑)