カードファイト!!ヴァンガード 〜転生した先導者〜 作:十六夜翔
それでは本編どうぞ!
最近、カードキャピタルが賑やかだ
「ショップ大会?」
学校の帰り、いつものように隣にはミサキがいる。
「そう、なんかシンさんが張り切ってて」
「シンさんそう言うの好きそうだよな、んでお前は出んの?」
「なんでそんなこと聞くの?」
「いや、なんか最近お前もファイト始めたって言うから」
「アイチと一回ファイトしただけ」
「アイチ?」
「先導アイチ。ほら、この前あんたが来た時にいたじゃん。ブラスター・ブレードにライドしてた子」
「あぁ、あの中学生坊主か…なんだ、惚れたのか?」
「はぁ?」
明らかに「何馬鹿なこと言ってんの?」みたいな顔をされる
「なんだ、違うのか」
「当たり前でしょ、あの子中学生よ?」
「言うて一つしか変わんねぇんだろ?」
「だからそんなんじゃないって」
「そうなのか」
「とにかく!!ショップ大会には私も出ることになったから応援してよね」
「おう、頑張れよ」
「またね」
「またな」
家に着いたから別れる。朝は一緒に登校して帰りは一緒に下校する。まぁ幼馴染でお隣さんだから仕方ないのだが、ミサキはあぁ言う性格してるからなかなかいい人が現れない。顔はいいし家事能力はそこそこあるから悪くは無いと思うんだけど。それにしても…
「ショップ大会か…いやいや」
出られるわけないじゃないか、このデッキじゃ…
今日はいつもより隣が騒がしい。
「あぁ…そういえば今日か…」
ベッドから立ち上がり、鏡の割れた洗面台で顔を洗い、制服じゃなくて私服に着替え、朝食の準備をする。
「米は昨日炊いたから…」
冷蔵庫から卵とベーコン、味噌と豆腐を取りだし、常温室からカットわかめを野菜室からエノキを取り出して料理する。
朝食を食べ終えカードキャピタルに向かう。
「シンさん、来たよ」
「いらっしゃい、ハルト」
店に入れば先ずはこの店の店長である新田シンに挨拶をする。
「今回の注目ファイターは?」
「四人かな…」
四人…結構いるな
「一人目は櫂トシキ君。
なんか「今のところ」って部分が強調されたが、聞かなかったことにしよう。
「他は?」
「二人目は葛木カムイ君。高火力で押せ押せな今注目の小学生ファイターです。」
へー…今は小学生にもファイターがいるんだな
「3人目は先導アイチ君」
「先導アイチ…」
「おや、お知り合いですか?」
「いや、この前ミサキの口からその名前が出たなって覚えてただけだ」
「そうですか…実は彼、始めたのはつい最近でして。急成長中のファイターです」
先導アイチの方を向くとなんだか顔が強ばっていた
「(なんだあれ?緊張してんのか?)」
「そして最後はやはり、ミサキですね!!」
「シンさん、ミサキのことになると急にテンション上がるよね」
「おや、ハルトだって同じじゃないですか」
「いや、俺はただ…」
「大丈夫ですよ。ゆっくりではありますがちゃんと前を見ていますよ。」
ミサキは両親がいなくなってからファイトをやろうとはしなかったが…この話はまたいずれしよう。
「どうですか?ハルトも参加しますか?」
「いや、締め切ってるんだろ?今更行ったところでどうにかなる問題か?まぁやる気はないんだが」
「そうですか…残念です。あ、そろそろ時間ですね。ではまた後で」
そういいシンさんは会場の方へ向かい、声をかける。
カードキャピタルのショップ大会が幕を開けた。
〜to be continued〜
はい、まぁ暫くはハルトくんファイトしません。
それではまた次回!