「……ごめんなさい」
「……そう、か……」
俺の最後の告白は失敗に終わった。半分は自分では分かっていた……そして、もう半分は諦めきれなかった……でもやれる事はやったのだ。
「……い、いやー結構くるものがあるねー……」
「……私は……」
「……小日向さん、気にしないでいいよ。自分でも分かってるから……この後はどうするんだい?」
「……帰ります。私の大好きな陽だまりがそこにはありますから……」
そうして、観覧車が1周回り終えると俺と小日向さんは遊園地の出口に向かう。……正直、辛いと言えばかなり辛い……もう家に帰って思っきり泣きたいぐらいだ。……でも、今はダメだ。小日向さんがいる前では……
「……小日向さんはやっぱり立花さんに告白するのかな?」
「……はい。きっと私は間違っていませんから……」
「なら……俺は応援してるよ。頑張って」
そして、遊園地のゲートが見えた。俺はそこで足を止める……これ以上はもう大丈夫だろう。
「それじゃ、小日向さん気をつけてね」
「はい…………あの、青空……さん」
「ん?」
「今日のデート楽しかったです。ありがとうございました……」
「……うん。また……いつか……」
そうして、小日向さんは遊園地のゲートに向かって歩いてゆく……きっと、小日向さんはこの後、立花さんに自分の思いを伝えるのだろう。小日向さんが、俺の視界から見えなくなった後にふと見えたベンチに座る。
「……失恋ってここまで無気力になるんだな」
俺はその後、遊園地が閉園するまでの間……そのベンチで過ごした。
♬
そして、1週間が経った……。俺は司令にある物を出していた。
「……青空くん、これは……」
「辞表です。やりたい事を見つけたので……」
そう。俺は司令に辞表届を出していたのだ。別にこの仕事が嫌な訳ではないが、今の俺にとってここで働くにはもう目的もないし……何よりもこれ以上無気力な状態で仕事がままならないのは耐えられなかったからだ。
「……それは君の……いや、分かった。これはしっかり受け取っておく」
「ありがとうございます……司令」
そう言って、俺は仕事場に戻り荷物をまとめる……。すると誰かが肩を叩いてきたので振り返るとそこには朔也がいた。
「……朔也」
「お前、さっき辞表の紙……出したろ」
「まぁ……うん……」
「……連絡ぐらい寄越せよ」
「あぁ……」
そう言って、俺は荷物をまとめたダンボールを持って本部を出た。……正直この先の事は何も考えずに仕事をやめてしまった。そんな状態の中、俺は家に向かって歩き続ける……
「……さて、これからどうしようかな……ってあれは……」
俺が向けた先には立花さんと小日向さんが一緒に帰っている姿が目に入った。立花さんと小日向さんは幸せな表情をしていて……俺は急いでその場を離れた。
「小日向さん……幸せそうだったよな……」
俺はそのまま、2人に話しかけずに家に帰った。やがて、家に帰ると俺はスマホを取り出して朔也と慎次さんと司令以外の連絡先を消し始めた。もちろんこの家も引越しする事に決めた……これからの俺の人生がきっと、楽しく過ごせるように……。そうして、最後……小日向さんの連絡先で手が止まった。
「……小日向さん」
そうして、俺は……消去ボタンを押して小日向さんからの連絡先を消した。……これでいい。
「これで新しい自分になれる……」
そう言って、俺は引越しの片付けを始める……。こうして、俺が小日向さんを墜とす事は失敗に終わった。……ま、人生選ぶ事は人それぞれなのだから……仕方ないと言えば仕方ない。俺の恋は終わっても、人生は終わらないのだから……
そして…俺が本部を辞めて5年が経過した……
青空 蓮〈好感度100%(失恋により-100%)〉
失恋で終わる……これでいい。
完結した後……どうしよ?
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調BADEND
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響BADEND
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後日談(˙꒳˙ )
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未来日記
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新小説:俺の幼なじみ(響)はヤンデレです