小日向未来を堕としたい   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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ギクシャクした関係。


小日向未来……

……俺だ。青空だ。……先週の休みの日、俺は小日向さんに出会った。彼女は俺の事を分かっていなかったが、本の貸出で名前を言ってしまったからすぐに分かるだろう。あの時、俺は何故小日向さんに話しかけてしまったのか……あの国立図書館には、このアイスの本を返してからは、もう行く事はやめよう……

 

「……ん、蓮さん」

 

「ん?あぁ、どうした月読さん」

 

「元気ありませんけど……何かあったんですか?」

 

気がつけば俺は、小日向さん事ばかり考えていて月読さんが心配そうにしながら話かけてきた。これはいけないな……仕事に集中しないとな。

 

「大丈夫だ。月読さん……心配ないよ」

 

「そう、ですか……」

 

そう言って月読さんは仕事に戻る。しかし、月読さんは俺を心配しているのかチラッと仕事中に俺を何回か見ていた。俺は拭いている食器の反射を見て自分の顔を確認すると……目が死んでいた。ここまでくると怖いどころか恐ろしいように思う。

 

──ちりんちりん

 

すると新しいお客さんが家にやって来た。すると月読さんがそのお客さんの接客対応に向かう。一体誰が……

 

「いらっしゃいませ。何名さ……未来さん……」

 

「調ちゃん……久しぶり…」

 

……状況を整理しよう。家の店に今小日向さんがいる……何故、どうして、い、いやそんな事より落ち着くんだ……すぅー……はぁー……

 

「調ちゃん…青空さんと話したい事が…あるの……」

 

「……私は認めません。最初に見つけたのは私です……」

 

「分かってる……でも……私は向き合わないといけないから」

 

「……分かりました。……カウンター席でよろしいでしょうか」

 

「ありがとう……調ちゃん」

 

小日向さんは月読さんに案内されてカウンター席に座る。あの2人が何を話していたかは分からないが……俺は、もう冷や汗が止まらなくなっていた。別に悪い事もしていないし、嘘をついている訳でもない……ただ、俺は小日向さんを見るのが……怖かった。そして、小日向さんは俺が立っている前のカウンター席に座る。

 

「…………」

 

「…………」

 

そして、その後はただ沈黙が続いた……。小日向さんはメニューを手に取るわけでもなく、俺の顔を伺いながら何度も何かを言おうとするが、途中でやめてしまって5分が経過した。そんな中、最初に喋ったのは……俺だった。

 

「……小日向さん…その……元気、だったか?」

 

「えっ……あ、はい……元気、です……」

 

「そう、か……」

 

「「…………」」

 

俺が言い終えると、また沈黙が始まる。まぁ、それもそうだ。急にいなくなった奴に再開して、その相手が振った男だったらそりゃいくらなんでも気まずいだろう。俺だって本当はかなりキツい……5年経った後でも小日向さんを見るとあの時の様子を思い出す。……でも、今しかないと思った。じゃないと俺は後悔する。……だから……俺は……

 

「その……まぁ……なんだ……久しぶりだな」

 

「青空さんは……大分印象が変わりましたね」

 

「そりゃもう5年も経ってるからな……嫌でも変わる……」

 

「そうですね……もう私も大人ですから……」

 

「……注文は?」

 

「ブレンドコーヒーで……」

 

「……とびっきり美味いコーヒー入れてやるよ……小日向さん」

 

「ふふっ……ありがとうございます。青空さん」

 

小日向さんと向き合う事は決して間違っていないと感じた……

 

 

小日向さんが家の店にやって来てから大体1時間が経った。お客さんも今は小日向さんしかいなくて、仕事も落ち着いてきた頃……俺と小日向さんは話を続けていた。

 

「……やっぱり本部を抜けたのは……私がきっかけなんですね」

 

「そうだな。俺も人間だ……嫌な事からは逃げたくなる。でも、小日向さんが悪い訳でもないからな?俺はあの時はそれが正しいと思ったから辞めたんだ」

 

「そう、なんですね……」

 

俺と小日向さんの会話の内容はあまり楽しい話では無かったが、それでも俺は小日向さんと話せる事が嬉しかった。すると月読さんが小日向さんの隣に座ってムスッとしながらこちらを見ていた。

 

「…………」

 

「ど、どうしたんだ月読さん?」

 

「いえ、さっきから未来さんが本題の話に移らないので私が……」

 

「調ちゃん……分かってる……でも、これだけは言わないといけないから……」

 

「なら早く言ってください。私、この仕事終わったら蓮さんの家でお酒を飲む約束をしてるんですから……」

 

「……月読さん。約束はしてないし、なんで家に勝手にお邪魔する形になってるのかな?」

 

「ダメ……ですか?」

 

「ダメです」

 

月読さんはいつの間にか話を逸らして違う話題の話をしようとしていた。……いや、サラッと飲みに誘ってるの?可愛いけどさ……。すると小日向さんがそんな状況の中で真剣に話始めた。

 

「青空さん……5年前、響に告白するっていいましたよね……」

 

「……まぁ、振られた後だからな……それであれだろ?相思相愛で同居する仲までに発展したんだろ……」

 

「いえ……私、響に振られました」

 

「やっぱりか……OKして…って振られたのッ!?」

 

「はい……」

 

びっくりしている俺に対して落ち込む小日向さん。そして、もうそんな事は分かりきってる風な顔をしている月読さん。それにしても立花さんが小日向さんの告白を断るなんて……

 

「で、でも同居はしてるんだろ?」

 

「はい……親友として……」

 

「……そうか」

 

小日向さんにあまり聞かないようにはしているが、あの立花さんが断るなんてよっぽどの事があったんだろうな……

 

「……なんて言ったらいいか分からないが……その…いい事あるって。立花さんも何か目標が出来たんだよ」

 

「……鈍感

 

「ん?月読さん今何か言った?」

 

「いえ、蓮さんは今のままでもかっこいいって言ったんですよ」

 

「そうか?俺の顔結構怖い気がするんだけど……」

 

「青空さんはかっこいいですよ。私が最初見た時、私……ドキドキしましたから……」

 

「そ、そうか?なんか……照れるな」

 

そう言って、照れる俺に対してまたムスッとする月読さん。そして、俺を見る度にちょっと恥ずかしそうにしている小日向さん。……なんかこの雰囲気久しぶりだな……

 

「蓮さん。やっぱり蓮さんの家でお酒飲みましょう。いや、飲みます」

 

「月読さんそんなにお酒好きだったけ?普通にダメだけど……」

 

「今ならもれなく未来さんがついてくる。未来さん暇ですよね?」

 

「えっ……でも私久しぶりに会って心の準備が……「なら私が最後まで……」それはダメッ!……私も家にお邪魔します」

 

「……いや、何勝手に話が進んでいるんだ。まずは本人に許可を取れ」

 

こうして、俺は仕事を続けるのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 




小日向未来〈好感度──%〉
オリ主との久しぶりの再開で嬉しくなる小日向さん。響に振られてからは少し落ち込んでいたが、何処かの誰かさんのお陰で今に至る。ただ、5年前の事を気にしてまだオリ主に話しかけにくい所もある。しかし、それでも私は迷わない……

月読調〈好感度100%〉
未来にちょっとデレデレするオリ主に嫉妬する月読さん。ムゥ……蓮さんのバカ。

次回お酒の誘惑……

完結した後……どうしよ?

  • 調BADEND
  • 響BADEND
  • 後日談(˙꒳​˙ )
  • 未来日記
  • 新小説:俺の幼なじみ(響)はヤンデレです
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