小日向未来を堕としたい   作:マッカーサ軍曹∠( ̄^ ̄)

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何度だって思い浮かべる。


ゲームが終わった後で……

俺だ。青空だ。突然だが、俺は今国立図書館にいる。理由はもちろん仕事の新たなメニューを考えに来たのだ。……別に俺はわざわざ小日向さんに会いに来た訳じゃないが、普段の日常でやっていることをすぐにはやめられないからだ。そして、現在俺はその国立図書館で静かに本を読んでいる時にそれは起きた。

 

「…………」

 

「青空さん今日もメニューを考えてるんですか?」

 

「……ん?小日向さん……まぁ、ここが居心地いいし、下手に変えると返ってアイデアが思い浮かばないからな。最近は暁さんも家で働き始めてお客さんも入ってきたしな」

 

「そうなんですね……隣いいですか?」

 

「いいぞ」

 

すると、小日向さんは俺の隣に座って本を読み始める。俺も同じように本を読み続けていたのだが、やはり俺は小日向さんの事が気になって仕方がなかった。

 

「……今仕事は大丈夫なのか?」

 

「えっ?あ、大丈夫です。今は休憩中なので」

 

「そうか?……でも、今はお昼だし……お腹もすいてるだろ」

 

「そんなことないですよ。少し前にサンドイッチを食べたばかりですから……」

 

「……そうか」

 

そして、俺と小日向さんは再び読書を続ける……よくよく考えて見れば今の俺は一体何なのだろうか。5年前に小日向さんに振られて、本部を辞めて自分の店を作って1人でゆっくりとした人生になるのだろうなって思っていたのに……

 

「…………」

 

「…………」

 

気がつけば、俺はまた装者達に出会ってしまって……当たり前の日常が変わってしまったように思える。昔だって、小日向さんに話しかけるのはいつも俺だったのに、今では小日向さんが俺に話しかける事が多くなった。そして今は初恋の人が俺の隣で本を読んでいる……なのに……俺は……

 

「……そろそろ時間なので戻りますね」

 

「あぁ……頑張れよ。小日向さん」

 

「はい…………あの……」

 

「それじゃあ、俺も店に戻るよ。……じゃあね。小日向さん」

 

「……はい……またどこかで……」

 

それ以上踏み込むことが出来なかった……

 

 

そして、俺は国立図書館を出た後にスーパーに寄って足りない食材を買っていた。……小日向さんには悪いことしたかな……でもやっぱり俺には……

 

「無理だよな……今更……」

 

そう言って、俺は食材を買ってスーパーを出る。すると、誰かが俺に急にぶつかってきて、そのまま俺の荷物を盗んでいった。

 

「なッ!?待てッ!痛ッ……クソッ……逃げられる……」

 

俺は急にその男にぶつかって頭を打ったので、すぐに起き上がることが出来なかった。俺の荷物を持った男が走って逃げている所を俺はただ見ていることしか出来なかった。……ヤバい……意識が……

 

「はぁ……はぁ……おいッ!そこの女どけぇぇぇぇぇッ!!!!!」

 

「……すぅー……ハッ!」

 

「ガハッ!?……」

 

「こちら58番道路で窃盗罪で男を確保。至急応援をお願いします。もう……せっかくの休暇なのに……ってあれは……蓮さんッ!?蓮さんしっかりしてッ!蓮さんッ!」

 

俺はその男が捕まって、女性が駆け寄ってきた所から俺は意識が途絶えた。

 

 

……

 

…………

 

………………知らない天井だ。

 

……なんて1度は言って見たかったのだが、場所は大体わかる。ここは病院の中だ。

 

「病院か……頭がズキズキする……」

 

「あ、起きた」

 

「…………ど、どうも」

 

俺は起き上がって横を見ると知らない女性がそこには……いや、何処かで見たことあるよな?えー……っと……あ。

 

「この前の女性警察官………………な、なんでッ!?」

 

「あ、アハハ……その……はい……」

 

け、警察官ッ!?何でッ!?どうし……って確かあの時……俺は窃盗にあって……それでね……。まぁ、それは分かる。……分かるんだけどまさかもう一度会うとは思いもしなかったよ。しかし……俺超恥ずかしいんだが……

 

「とりあえずもう大丈夫ですね。あ、これ荷物です。盗みを働いた男はちゃんと私が手刀で気絶させて逮捕したから大丈夫ですよ」

 

「あ、はい。そうですか……」

 

……この女性警察官サラっと凄いことやってるんだが……

 

「蓮さんは頭を打って少し脳しんとうを起こしただけですから問題ないですよッ!」

 

「脳しんとうか……ん?なんで俺の名前を知ってるの?」

 

「……えっと……もしかして私のこと気づいてませんか?」

 

俺は改めてその警察官をよく見る。今は私服だが、胸の発育が良く、髪は茶髪でヘアゴムで結んでいる女性に知り合いなんて…………………………ま、まさか……

 

「も、もしかして……た、立花さん?」

 

「そうですよ。蓮さん……そしてお久しぶりです」

 

「…………あ、あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




小日向未来〈好感度─0%〉
やはり、思うようにはいかない未来。話せるようにはなったが、それ以上がいけない……。1人でなんとかしなければいけない……だって、─も私も……

立花響〈好感度──0%〉
偶然の偶然によりオリ主とまた出会った響。───────。

次回振った彼女と振られた俺……

完結した後……どうしよ?

  • 調BADEND
  • 響BADEND
  • 後日談(˙꒳​˙ )
  • 未来日記
  • 新小説:俺の幼なじみ(響)はヤンデレです

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