「ふー……」
俺はあの後、一旦部屋から出て大浴場に向かった後、大浴場のお湯に浸かる。まさか月読さんが告白してくるとは思わなかった……なんせ、今まで俺は1度もモテたことも無かったし、あんなに綺麗な子に告白されるなんて今まで無かった。……ただ、そんな彼女を俺は……
「振っちゃったんだよな……」
俺は……月読さん……いや、月読調を振ったのである。……これも月読さんの為、そして……俺の為でもある。だから……まずは……
「戻ったら……月読さんと話をしなくちゃ…な……」
♬
俺は大浴場を出て、部屋に戻ってきた。この部屋には月読さんがいて、月読さんはきっと振った俺を見たくないだろう……でも、俺はそれでも話さなくてはいけないから……
「月読さん…戻った……ってあれ?」
俺が部屋に戻ると、部屋の電気が消えていた。俺は部屋に入って奥へと進む……
「月読さん?……もしかして寝て……はないな。ベットにもいないとなると……」
──ギィィ……バタンッ…ガチャ
「ッ!?……って月読さんか……脅かさないでくれよ」
俺が玄関の方を振り向くと、顔は電気が消えて暗くてよく見えなかったが、月読さんがそこには立っていた。……よく見ると、月読さんの右手には俺のスマホが握られていた。……もしかしてスマホ忘れてたか……
「月読さんが俺のスマホを持っててくれたのか……ありがとう」
「…………」
「……実は月読さんに言わないといけないこ「響さんのことですよね」……なん、で……知って、るんだ」
「響さんから全て聞きました……響さんが蓮さんと何をしたか……最初から最後まで……」
そう言って、月読さんは俺のスマホを開いてそのままトーク画面を見せる。そこには着信履歴と1つの動画がそこには映っていた。再生された動画は……あの日、俺の初めてが奪われた瞬間が映し出されていた。そこには立花さんも映し出されており、幸せそうな立花さんがそこには映っていた。
「……蓮さん……響さんと…したんですよね?」
「ち、違うッ!俺は……何も……」
「これが証拠で、これが現実です。間違いないですよね……全部、響さんにぶちまけて……見てくださいこの動画……蓮さん……笑ってるんですよ?」
「違う……違うんだ……俺は……ただ、小日向さんのことが好きだっただけなのに……あれは立花さんが……」
「そうやって言い訳して責任から逃げるんですか?私を振ったみたいに……」
「違うッ!」
そう言って、俺は月読さんを押し倒す。こんな状況……これはもう、確実に立花さんが月読さんに何か言われていたことは分かっていたが、俺は罪悪感、焦り、不安……これらがぐちゃぐちゃに混ざり合ってもう訳が分からなくなっていた。気がつけば、俺は……
「違わないですよ……だって、蓮さんはずっと逃げてるじゃないですか……今も……昔も……」
「違うッ!俺は…………そうだよ……俺は逃げたよッ!もうこんな思いしたくないってッ!だからもう1人で生きていく為に一生懸命努力したさッ!」
「…………」
「慣れないことやって、1人で店を開いて、自分で料理考えて……でも、やっぱりあの時のことが頭にずっと残って……気がついたら……5年だよ……ハハ……」
そして、俺は月読さんの前で泣き始める……。ただ、がむしゃらにどんくさく泣いた。すると、月読さんが俺を抱きしめて頭を撫でながら耳元で囁いた。
「後悔……してるんですね……」
「ッ……あぁ、そうだよ。でも、過去には戻れない……昔はまだマシな男だったけど……今はただの……クズな男だよ……俺は」
「……1人で抱え込んで……辛かったんですね」
「……やめてくれ。俺にそんな優しい言葉を言わないでくれ……」
「寂しかったんですね……」
「違う……違う違う違う違う違う違う違うッ!!!!!」
俺は月読さんの言葉をただひたすらに否定する……これ以上は俺の何かが変わる気がして……でも、月読さんの言った一言で俺は……
「1人で……よく頑張ったね……」
「あ……」
何かが壊れた……そんな気がした……
「俺……は……」
「蓮さん……もう逃げないでください。そして、これからのことにしっかりと向き合ってください……」
「……月読……さ……」
「調でいいですよ。大丈夫です……私も一緒に貴方と向き合いますから……だから……もう響さんとは会わないでください。その代わりに……私の初めて……全部貴方にあげますから……今だけは……私を愛して」
「調……」
「きて……蓮」
♬
……気がついた時にはもう朝だった。私は目が覚めると、そこには蓮さ……蓮が私を抱きしめて寝ていた。しかし、蓮の顔は何処か何かがスッキリしたような顔をして寝ていた。……お腹の違和感が凄い……そっか……私……
「……んぅ…………」
「蓮……」
昨夜の出来事は蓮にとって残酷なことをしてしまった……こんなことをすれば私だって響さんと同類だ……でも、響さんがやることは……それは私達……いや、未来さんとの関係を壊すことをするつもりだったからだ。そんなことをすれば彼は罪悪感と不安に押しつぶされたまま一生を過ごすことになるだろう……だから私は響さんと同じように蓮に現実を突きつけ、追い込ませて最後には優しい言葉で従わせる……飴と鞭のようなことをしたのだ。私は大好きな彼を守る為ならいくらでも堕ちよう。
「……ごめんなさい蓮」
私はそう言って、蓮の頭を撫でる……そして、私はまたベットで蓮に密着する……きっと、彼は私のせいで壊れてしまった……でも、きっとこれで響さんに依存しなくなるだろう……私は振られちゃったけど……後悔していていない……初めてだって蓮さんになら別にいい……だって……
私が選んだことだから……
月読調〈好感度100%〉
彼女は狂っている。彼女は狂っていない。彼女は正しい。彼女は間違っている。彼女は守った。彼女は失った。彼女は…………歪んでいる。
次回空っぽの俺と先輩……
完結した後……どうしよ?
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調BADEND
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響BADEND
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後日談(˙꒳˙ )
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未来日記
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新小説:俺の幼なじみ(響)はヤンデレです