「……あの、お風呂ありがとうございます」
「あ、あぁ。ごめんな?俺のジャージしかなくて」
「いえ、貸していただけるだけでも助かります。……でも、その下着とかは……」
「今日は我慢してくれ。今は帰りたくないだろ?」
「はい……」
……1時間前、俺は風呂から上がると小日向さんが何故か泣きながら家にやってきて、俺はとりあえず家の中に入れて体も冷たかったので小日向さんを風呂に連れて行ったのだ。そして今に至る訳なのだが……
「小日向さん。その、俺が風呂に入った後だったけどよかった?」
「そ、そうなんですか。だ、大丈夫です」
「そ、そうか。……所で、立花さんと何があったんだ?」
「それは……」
「……とりあえず、まずはその傷の応急処置だな。って言っても消毒して絆創膏を貼るだけだが」
そう言って、俺は小日向さんの怪我をした場所を消毒し、絆創膏を貼る。小日向さんは何か言いたげそうな顔をしていたが、俺はすぐに聞くことはしなかった。それはきっと、俺が原因なのだろうと分かっていたからだ。
「……聞かないんですか?私と響のこと」
「聞きたいのも確かだが、聞きたくないのも確かだ。……正直その原因はきっと俺だって分かるから小日向さんが話たいなら言ってくれ」
「青空さん……その、少しだけいいですか?長くなりますけど」
「……分かった。言ってくれ」
♬
私は青空さんのお店を出た後、すぐに響を追いかけた。響にはすぐに追いつくと思ってたけど、響は警察官、私は国立図書館の職員。結果は一目瞭然だった。
「はぁ、はぁ、響ッ!待ってッ!」
私は一生懸命響を追いかける。元は陸上部だった私だけど今はそれでも追いつくのがやっとでなかなか距離を縮めることが出来なかった。すると、響は急に足を止めてこっちを向いた。響が向かっていた場所はただの公園だった。
「はぁ、はぁ、やっと、追いついた……」
「……未来、なんで追いかけてくるの?」
「それは響が……」
「私が悪いの?それっておかしくない?」
そう言って、響は私に段々近づくと自分のスマホを取り出してある動画を見してきた。それは朔也さんが言っていた青空さんとの動画だった。私はそれを見ると心がギュッと苦しくなるのを感じた。
「未来は知ってる?私と蓮との関係……」
「……知ってる。響、なんでこんなことをしたの。響はいつも……」
「いつも?いつもって何?なんで私がこんなことしたか分かってないの?未来は分かってない……何も分かってないッ!」
「響……」
「私が蓮のこと好きだったのわかる?分からないよね。だって、未来は何も知らないんだからッ!」
すると、響が私のことを強く押して私は倒れる。響はそんなこと構わずにただ、感情的に私にぶつけてくる。
「私だって5年前から蓮のこと好きだったッ!なのに、蓮はいつもいつも未来のことばっかり。でも、私は未来の親友だからって、ダメだってずっと我慢してきた。並行世界の時だってそうッ!向こうの蓮も最初は未来のこと好きだったって、そんなの私、無理じゃん……」
「響……私は……」
「うるさいッ!……未来はいいよね。蓮さんに5年経った今でも想われていて、正直ずるいって思った。でも、私だって5年間の間で並行世界の蓮に色々教えてもらって、頑張って、次会った時は頑張って見ようって思ったッ!」
すると、響は私の胸ぐらを掴んで感情的に叫ぶ。響の顔はただ、嫉妬に満ちたそんな顔を私に向けて私を睨んでいた。
「でもッ!未来は私に隠してたッ!私の知らない間に蓮と会って、楽しそうに帰ってきて、それを知った私はなんて思ったと思う?なんでまた未来なの?なんで楽しそうにしてるのって……」
「……響」
「ずるい、ずるいよ……未来」
「…………」
「未来なんて、大っ嫌い……」
それを言った後、響は泣きながら走って行く。私は何も言えないまま、ただ、響を見ているしかなかった。その後のことはショック過ぎて何も覚えていない。私は、その後はただ、無気力のまま歩き続けた。そして、気がついたら私は……
「ッ!?お、おい、一体だれ……」
「うぅ……グスッ……青空さん、ヒッグ……」
「こ、小日向さんッ!?どうして泣いて……」
「私、響、のこと、何も……うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
青空さんの家に来ていた……
小日向未来〈好感度─0%〉
私は響のことを知っているようで何も知らなかった。私はどうすればいいの……
立花響〈好感度120%〉
未来は何も知らない。何も分かってない。未来だけずるい……ずるいよ。
次回彼女の願いと忘れたはずのXX
完結した後……どうしよ?
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調BADEND
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響BADEND
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後日談(˙꒳˙ )
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未来日記
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新小説:俺の幼なじみ(響)はヤンデレです