人は何故緊張をするのだろうか。人前での発表、大会の試合、大事な面接等様々な所で緊張するだろう。しかし、こんな経験はないだろうか?大好きな女性に勇気を込めて告白する時に、謝って自分の思った言葉を口に出したことはないだろうか?少なくとも俺は……
「…………死にたい」
「これはかなりキてるな」
「……知ってるか朔也。大事な告白の時に過程をすっ飛ばしてプロポーズになってしまった俺の気持ちがッ!」
「落ち着けってッ!……確かに蓮の言いたいことは分かるがよ?流石に休みの日にする必要はなかったんじゃねぇの?」
「それは確かにそうなんだが、まぁそれは後で話すよ」
そう言って、俺は朔也にコーヒーを入れて朔也の前のテーブルに置く。すると、朔也がニヤニヤしながらこちらを見ていた。
「……なんだよ」
「いや〜なんでも〜」
「なんか腹立つな。そのコーヒーに苦味たっぷりのコーヒーパウダーぶち込んでやろうか?」
「ちょっ、ちょっと待ったッ!分かったッ!悪かったってッ!……しかし、蓮にやっと彼女がねぇ……」
「…………」
この前の小日向さんのデートを覚えているだろうか?あの時、俺の告白はカッコ良く伝えることは出来ずに最高の失敗をしてしまったが、小日向さんとは最終的に付き合うことが出来て現在は彼氏彼女の関係になっている。ただ1つ困ったことがあると言えば……
「そう言えば、最近調ちゃんと響ちゃんはどうしたんだ?お前、未来ちゃんと付き合い始めたならあの2人が黙ってないだろ」
「いやまぁ、そうなんだよ。最近は小日向さんと会う度に必ずと言っていいほど立花さんはついてくるし、月読さんは月読さんで仕事中のスキンシップが多くてな……」
「……それはまぁ、仕方ないと言えばそうだが、多分その2人を刺激した人物を俺は知ってるぞ」
「ちなみに誰?」
「マリアさん」
「…………」
──ちりんちりん
すると、家の店のベルが鳴ってお客さんが家にやって来た。実は今日は家の店は風鳴家での貸切となっているのだ。そして、やって来たのは……
「パパ〜ッ!」
「あ、明香里ッ!?どうしてここに……」
「それは私が連れて来たのよ朔也」
「あ、あおい。エルフナインちゃんも一緒か」
「はいッ!あ、蓮さんお久しぶりですッ!」
「友里さんにエルフナイン先輩。お久しぶりです」
「パパ〜たーかーい」
「分かった分かった。蓮、うちの娘が飲めるものある?」
「あるよ。ちょっと待っててくれ」
そして、俺が準備を進めて行く。しかし、まさかあの2人が来るとは思わなかった。友里さんはなんて言ったらいいだろうか、凄いお母さんしてるなって思うほどの母性が溢れていた。また、エルフナイン先輩は本当に久しぶりで特に色々な場所がかなり成長しておとなっぽい印象が持てる姿になっていた。
「蓮さん。本当に久しぶりですね。僕も蓮さんが居なくなって悲しかったんですかねッ!」
「あぁ。すいませんエルフナイン先輩。なら今度一緒に食事とかどうですか?」
「本当ですかッ!?……なら、僕はそっちよりも久しぶりに蓮さんとゲームがしたいです」
「……分かったよ。なら今度はチェスでどうだ?」
「はいッ!」
──ちりんちりん
そうしているうちに新しいお客さんがやって来た。今度はかなりの団体様のようだ。
「元気にしてるか青空くんッ!」
「お久しぶりです青空さん。今度は、元気そうですね」
「えぇ、元気ですよ。後、ご迷惑をおかけしてすいません」
「なーにッ!大したことではないさッ!」
「……なんだよ。元気そうじゃねぇか」
「そうだな。前の姿と違って、昔の青空さんに近いな」
「かあしゃまッ!あっちッ!」
「ふふっ、春。あまり騒いだらダメよ」
やって来たのは風鳴家の皆さんだ。こう言った方が色々楽だからな。……ってまさか風鳴さんの娘が勝手にカウンターの前の厨房に入ってきた。
「ねぇねぇーなにしてゅの?」
「ん?今から美味しいご飯を作るんだよ「はるもやゅッ!」ダメだよ。厨房は危ないからね。はい、たまごボーロ」
「は、春ッ!?ごめんなさい青空さん」
「いいですよ風鳴さん。はい、春ちゃんをお返しします」
そして、俺は風鳴さんに春ちゃんを渡すと、また新しいお客さんが家にやって来た……ってあれ?
「やって来たデスよッ!ここが蓮さんのお店デスッ!」
「私達がバイトしてる所です」
「へぇー……これがこっちの世界の蓮の店か」
「姉さん。ここがあの蓮さん……って人のお店ですか?」
「えぇ、セレナ。ここのプリンは安くて美味しいわよ。あ、青空プリン1つお願い」
「あ、あぁ」
そこにやって来たのは暁さんに月読さんにマリアさん、そしてまさかのあの天羽さんとセレナさんが家の店にやって来たのだ。てか、俺会うの初めてじゃね?
「蓮さん手伝います」
「え?あ、あぁ。ありがとう月読さん」
すると、天羽さんは俺を見つけるとすぐにこっちにやって来て俺を見ていた。
「あんたが蓮だな?……やっぱり違うな」
「な、何がですか?天羽さん」
「……な、なんか蓮があたしに敬語って違和感が凄いな」
「そ、そうですか」
多分天羽さんはきっと並行世界の俺のことを言っているのだろう。まぁ、俺は確かに青空蓮だが、向こうの青空蓮ではないから違和感があるのは仕方ないだろう。
「なぁ、あんたがここの蓮って言うのはわかるんだが、1つ聞いてもいいか?」
「なんですか?」
「そ、その……(自主規制)する時って、男が喜ぶ方法って……知ってるか?」
「……何故俺にッ!?」
「い、いやぁ……あたしもさ、そろそろ女性として色々……」
「ゴフッ……」
「ま、マリアッ!?大丈夫デスかッ!」
「ね、姉さんッ!?」
……何故かマリアさんがダメージを受けているが、それはまぁ置いて置こう。そして、残るはあの2人。果たしてちゃんと間に合うだろうか。
「……まぁ、とりあえずその、胸使うとかなり喜びますよ。……うん」
「じー……」
「……月読さん。頼むマジでやめてくれ……辛い」
──ちりんちりん
「遅くなりました〜ッ!あ、蓮〜ッ!」
すると、家の店にやっと立花さんが現れる。そして、立花さんはそのまま俺を見つけると俺に急に飛び込もうとしたため、俺は必死に躱そうとしたが、それは起きなかった。
「響?今、何しようとしてた?」
「それはもちろん蓮に抱きつこうと……」
「私の彼氏にそんなことしてもいいと思ってるなら絶対ダメだからねッ!」
「え〜未来は硬いなぁ……」
そう言って、小日向さんは俺に近づいて腕組みをして、これは自分のものだと主張している。はぁ……まったく。
「ほら、そろそろ2人共始めるからそんな喧嘩は……」
「「元は青空さん(蓮)の問題ですよ?」」
「……はい」
そして、皆が集まって飲み物を持つ。別に今日が特別な日とかではなく、ただ今日は久しぶりにみんなで集まりたかったのだ……俺が。
「それじゃ乾杯しましょうッ!」
「じゃあ、蓮やれ」
「え?俺?」
「いいじゃあないかッ!ほらしっかりやるんだッ!」
「……分かりましたよ。それじゃ……今日と言う日に乾杯ッ!」
「「「「「「「「「「「「乾杯ッ!」」」」」」」」」」」」
こうして、俺の恋の物語は終わりを告げた。しかし、俺の戦いはまだ完全に終わっていないとも言えるのだ。何故なら、まだ小日向さんとは付き合うことは出来ても完全に俺の物とはなっていないからだ。俺は今でも十分に満足している。ただ、それを今度は俺の……俺だけの嫁にしたいのだ。だから俺は……
「小日向さん……いや未来」
「えッ!?な、なんですか急に……」
「俺と結婚して「まだダメです」そ、そうか……」
「でも」
「ん?」
「私は蓮が大好きだよ」
「ッ!?い、今下の名前で……」
「きょ、今日だけですッ!」
「えぇー……でも、やっぱり俺は……」
小日向未来を堕としたい。
[完]
小日向未来&青空蓮〈好感度100%〉
……という訳で小日向未来を堕としたいは完結です。今までこの小説に付き合っていただき本当にありがとうございますッ!駄文ではありましたが沢山の人達に見ていただいて嬉しい限りです。これからの方針はアンケートをギリギリまで集めてますので、それで多いい方を進めていく予定です。本当にありがとうございましたッ!
完結した後……どうしよ?
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調BADEND
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響BADEND
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後日談(˙꒳˙ )
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未来日記
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新小説:俺の幼なじみ(響)はヤンデレです