FGORPG『平成仮面ライダーDLC オーズでエンジョイプレイ実況』 作:佐月檀
あと、三人称視点且つ日野エイジくんは出てきません。
仮面ライダーオーズこと日野エイジが恐竜グリードを撃退した日の夜。
とあるタワーの最上階にて、蒼き二本角を生やした怪人が、風の吹く町を眺めていた。
その怪人は、ある仮面ライダーを怪人に貶めたかのような、歪な怪人であった。
「人理焼却……もうそろそろか」
怪人は星々が煌々と輝く夜空を見て呟く。
「ああ。その人理焼却とやらは、明日来るんだろ?」
かつて、とある世界で火星を滅ぼし、愛と平和のために戦う仮面ライダーに敗れ去った地球外生命体が言う。
「そうだ。この日を幾日待ちわびたことか……!」
蒼き怪人は高揚を抑えきれず、両手を広げ、喜びを露にする。
「ところで──エボルト。
「ああ、できているとも。クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、キバ、ダブル、フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、そして──ビルドもな」
「そうか。しかし、カブトと電王、ディケイドとオーズはどうした?」
「カブトに関しては送り込んだ怪人が返り討ちにあってな。あいつ──水のエルなら行けると思ったんだがな。電王とディケイドには単純に逃げられた。オーズは変身者が変身できんから放っておいた」
やれやれ、といったように地球外生命──仮面ライダーエボルは両手で空を仰ぐ。
「其奴らに関しては俺が始末するとしよう。フフフ、もうすぐ、だ……! もうすぐ俺は、
蒼き怪人は興奮気味に、全身で狂喜を表現する。
「あの魔王を殺す! その為に俺は、憎き平成ライダー共を捕らえたのだ!」
そう言った怪人の背後には、瘴気が掛かった鎖に自由を奪われ、磔にされ、昏倒している平成ライダーたちの姿があった。
「さあ、平成ライダー共よ! 今こそあの最も憎き魔王を殺す刻だ! 目覚めよ!」
怪人がパチンと指を鳴らすと、平成ライダーたちを縛っていた鎖が消え、平成ライダーたちは動けるようになる。
しかし、その眼は、誰も彼もが正気を失い、操り人形と化した眼であった。
「フハ、フハハハハッ! やはりこの『聖杯』とやらは便利だな!」
そう言い、蒼き怪人は黄金の器──聖杯を掲げる。
「あの魔術王を騙る者から一つ略奪しておいて正解だった! まさか、こんなにも使い勝手が良いとはな!」
益々気分を高揚させ、感嘆する怪人。
(ちっ……あの聖杯とやらを有してる間は、流石の俺でもあいつには勝てんな……)
この光景を内心、冷ややかな眼で見るエボル。狡猾な思考の糸を脳内で巡らせるも、あの聖杯がある限り、勝てないという結論ばかりに辿り着く。
「“仮面ライダージオウ”! 今こそ、貴様を殺す刻だ……!」
夜の都市に、不穏な風が吹き荒れた。
アカン。文が滅茶苦茶や……。