古明地さとり…地霊殿の主で心を読む能力を持つさとり妖怪。
そのため、人からは恐れられている。
さとり(久々に買い物に里まで出てきたわ。しかし…)
A(さとり妖怪だ…)
B(心読まれているんだろうな)
さとり(心が読めるのもいい事ばかりではありませんね)
さとりにとって、さとり妖怪だと恐れられるのは何回も経験していることだが、やはりどこか傷ついているところもあるのだろう。
〇〇「あの。」
さとり(話しかけてきた!?)
〇〇「ちょっと聞きたいことがあるんですが」
さとり「どうかしたの?」
〇〇「あのここって何処でしょうか?」
さとり「ここって人里以外ないでしょう」
何やらおかしい。さとりはその男の心を読んだ…
どうやら察するに外来人だ
さとり「ふーん。貴方気付いたらここにいたってわけ?」
〇〇「はい。そのようです」
さとり「貴方は知らないうちに幻想入りしてしまったみたいだね」
〇〇「幻想入りって?」
さとり「貴方は元いた世界と違う世界にいるってわけ」
〇〇「うそぅ。これからどうすれば?」
さとり(外来人に遭遇するとは厄介わね)
さとり「貴方は行き場が無いんだし、私について来なさい」
〇〇「はい。」
〇〇(この人、可愛いなぁ)
さとり(!?)
さとり「貴方、何でこの私を可愛いって思ったのよ!!」
〇〇(なんでバレた?)
さとり「ふふふ。私はさとり妖怪。人の心が読めるんだよ」
〇〇「凄いですね」
さとり「うぅ…やっぱり貴方はおかしいわ。さとり妖怪の私を恐れるどころか可愛いって思うなんて…」
〇〇「あの、僕の気持ちは知ってるのに、君の気持ちが分からないのはずるいよ。教えて、僕の事どう思うか」
さとり「さぁ、どうなんでしょうかねぇ」
徐々に恋心を寄せるさとりと、それに全く気が付かない鈍感な男。
そんな日々が続いた。
さとり(はぁ。まさか人間に恋をしてしまうとは…しかしあの人も最近可愛いって思ってくれなくなっちゃった。からかったのが悪かったのかな?)
それでも収まらない男への恋心。さとりは告白しようと覚悟を決めた。
さとり「あの、どうしても伝えたいことがあるんだけど…」
〇〇「どうしたの?」
さとり「好き」
〇〇「えっ!?」
そしてさとりは男の心を読んだ。
何と、男はさとり大好きと考えていたらしい。
さとり「私の事好きだったの?」
〇〇「うん。さとりに迷惑かなって思って頑張って考えないようにしてたけど、まさか好きとは言われるとは思わなくて…」
さとり「それなら良かったわ。私、貴方に嫌われたかと思って…」
男はその瞬間、さとりに抱きついた
〇〇「両思いだったね」
さとり「そうだね。これからもよろしくね」
その恋の熱さは、地霊殿の熱を遥かに上回るものだった…
さとり「私、貴方のこと好きになっちゃった