申し訳ありません。
今回はかなり短いです
中尉との訓練を終え、ひとまず居候先である宮樹の家へと戻った俺を待ってたのは、少しむくれ顏に見える宮樹であった。
腰に両手を当て、こちらに冷たい目線を送ってくる。
「どこにいたの」
恐ろしい声。
反論を許されないような、そんな口調だ。
「い、いや…その、と、特訓?」
「特訓は知ってる」
なら聞くなよ。
「その子は、まだ調整が終わってない」
そうだったのか。
こんなに綺麗に出来てるのに…っつっても、俺がだいぶボロボロにしてしまったが。
「わ、悪い」
宮樹は俺からアストレアをひったくると、機体を見回し、安堵する。
「このくらいならすぐ治せる」
その言葉に俺も安堵した。
「でも、もう勝手に持ち出さないで」
「はい」
すかさず肯定した俺を見て宮樹は満足そうに頷き、次の言葉を紡ぐ。
「でも、この子じゃまだ駄目だった」
機体の様子を見て察したのか、宮樹が顔を曇らせる。
違う、違うんだ。アストレアが悪いわけじゃない。
俺が弱いのがいけないんだ。
「だから、少しこの子を強くしてあげる」
「え?」
「貴方の意見も聞きたい」
そう言われ柄にもなくはしゃいでる俺がいた。宮樹に頼られている。それだけで嬉しくなる。
しかし、俺の意見か…格闘を仕掛けやすくするための武装を付けるとしても、俺の射撃の腕じゃあまり期待は出来ないし…。そうだ…!
「あれをつけよう、アヴァランチユニット!」
アヴァランチユニット。エクシアの強化プランとして提案されたそれはエクシアに驚異的な高速移動を可能とする大気圏内用のオプション装備だ。
それがあればスピードはかなりのものになるだろう。
「アヴァランチユニット…付けても構わない。けど、機体はピーキーになる」
「元々そうだろ?なら格闘がしやすくなるのを優先するよ」
「わかった。でも、そのまま付けるのじゃ味気ない」
味気ないって…おい。
そうだな…。
「じゃあ、少し変えればいいのか?」
「そう」
よくわからないが、宮樹には何か拘りがあるらしい。
「アヴァランチにする?アヴァランチダッシュにする?」
宮樹にそう聞かれ、迷いながらも俺は、
「アヴァランチダッシュで」
「わかった」
「そういえば、その機体。アストレアだよな?機体名もそのままアストレアなのか?」
ふと疑問に思いそう聞く。
そこまで拘りがあるなら機体名もちゃんと付けてるんじゃないか?
「アウ……アストレアファキオ」
ファキオを固定なのか?
まあ、いいか。
宮樹はそう言い終えるとアストレアを持ち、いつも宮樹がガンプラを弄る部屋、作業部屋へと入っていく。
「他に何か要望は?」
要望?
ああ、アストレアの改造の話か。
そうだな…。
思い浮かんだ考えに思わず笑みが浮かぶ。
「最高のスピードは手に入れた。後は最強の剣だ」