魔女兵器 〜Another Real〜   作:かにみそスープ

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第14節 〜熱願冷諦〜

 翌日。俺はSID本部へと久しぶりに顔を出すことにした。

 連日連夜、忙しそうにもあって内設されている休憩室にある自動販売機はカフェイン飲料からエナジー飲料まですべてが売り切れとなっており、休憩室には疲労を隠し切れないSID職員から現場派遣が主のエージェントまでが仮眠でも取って少しでも体力を回復しようとしてた。

 ゴミ箱を見ればカップ麺やら冷凍食品の包装、それに使いきりのアイマスクまであるし、一部の職員は毛布やら携帯枕を持って寝てる様子からして、どうも何割かは泊まり込みで働いている様子だ。そんな死屍累々の様子に、俺からは「ご苦労様です」と労いの言葉をかけることしかできなかった。

 

「なるほどねぇ……。レンちゃんもレンちゃんで調査とかしてたんだ……」

 

 そんな中、自作のおヤバい栄養補給剤をストローで啜りながら隈を浮かべる愛衣にイナーラの調査で得た情報を俺は見せていた。本当はマリルに見せたかったのだが、マリルだって『元老院』の相手からサモントンの復旧のためにいつも他の学園都市と交渉を続けている。重要なことと言えば、重要なことだが判断には時間を有する。そうであれば急いで伝える必要はないし、愛衣が言伝してくれるだけで十分だ。

 

「レンちゃんはこの中にニャルラトホテプ……あるいはそれに近しい人物が学園都市のトップ連中にいるんじゃないかって思ってるわけ?」

 

「うん。ウリエル……つまりはサモントン政府において重要な位置に存在する人物にニャルラトホテプは化けられたんだ。それにニューモリダスで事件を起こしたヤコブを唆したのもアイツだ。だったら他の学園都市だってサモントンと同じような危機が目前に迫ってると考えるのは……」

 

「まあ自然だよねぇ」と興味深く資料を眺めながら愛衣は栄養補給剤を再び口にする。俺が物珍しく見るせいで愛衣は「飲んでみる?」と進めてくるが、俺はその効能がマリルですら遠慮するほどの劇薬なのを知っているので「遠慮しておく」と極めて丁重にお断りしておいた。

 

「だとしたら丁度良かったよ。実はバイジュウからも意見があってね」

 

「バイジュウから?」

 

「うん。バイジュウったら、知らない間に播摩脳研で記憶にフルダイブしたらしくてね。そこで色々あって南極と華雲宮城に調査員を派遣してほしいっていう要請を受けたんだ」

 

「特に華雲宮城に関してはバイジュウ自身が行きたい、っていうくらいには」と愛衣は補足する。俺はその話を聞いて先日であった『元老院』の一人であるブライトとの邂逅を思い出していた。

 

 バイジュウの記憶には『ミーム汚染前』と『ミーム汚染後』の記憶が混在しているとか何とか難しいことを言っていた。だからバイジュウの記憶はすごく特別であり、その記憶を見た上でバイジュウが『華雲宮城』に行きたいということは本人的にも何かしら重要な情報を手に入れたということに違いない。恐らくミルクについて何らかの--それはつまり『門』についての情報を得たかもしれないということ。

 

 ……だとしたら目的とも少し違うが、俺の思惑とも一部は一致する。現地に赴いて華雲宮城にニャルラトホテプが暗躍してるかどうか知りたい。そのついでというのもおかしいが、その最中でミルクや『門』の情報を入手できれば万々歳だ。これは行かない、というほうが無理だろう。

 

「……レンちゃんも華雲宮城に行きたい感じだね」

 

「うん。だってバイジュウも目的があって行きたい。俺だっていつまでもニャルラトホテプを放っておくわけにもいかない。だったらもう行くしかないだろう?」

 

 頭をポリポリと掻いて愛衣はため息を吐く。暫くすると「どうすればいいかなぁ」と一言だけ悪態をつくと、申し訳なさそうに愛衣は言葉を続けた。

 

「……組織としては指揮官は絶対にいるしなぁ。けど私もマリルも時間がないし、アニーはあくまで補佐官に過ぎないし、優先順位を変えるのも厳しいしな……」

 

 再び愛衣は頭を抱えて悩む。恐らく手頃に派遣できるような人材がいないのだろう。

 今までの作戦というか、事態の解明にあたる時にはいつもマリルが指揮を執ってくれていた。だけど今はマリルの手を借りるのも難しければ、愛衣もSID長官補佐としての立場があってマリルの手だけでは足りない部分を補っていて俺達の相手をするのも厳しい。

 

 ……かといって俺もバイジュウも指揮官としての権限がないんだよな。というか俺とアニーがSIDに入ってから所属することになったベアトリーチェ、ハインリッヒと次々と入ってきた皆だって、あくまでSIDという組織のエージェントの一員でしかない。つまりは平社員とか下っ端、あるいは派遣社員と地位だけは皆揃って下の部類んだ。

 

 ……あれ? そう考えると指揮官補佐としての訓練と試験を受けたアニーって実質的に俺の上司にあたるってこと? 同期が知らない間に俺より上の立場にいることに何とも言えない敗北感を抱いて仕方がない。

 

 まあ、何であれ俺の知人にそういう指揮官権限を持つ者がいないのだ。マリルも愛衣もダメな以上、早急に作戦を行うためには必然的に華雲宮城での指揮官は俺達とは縁が薄い人物ということになる。それもSIDでも情報の閲覧権利は個人ごとで違う以上、その指揮官は『魔女』の情報について知っているものでなければいけない。それは必然的に組織の情報をすべて知れるようなマリルと近しい地位に値する人物か、同じように『魔女』としての力を持つ者でもないと無理だろう。

 

 指揮官であり『魔女』についても知っている。それに該当する人物なんてSIDの中でも極めて限られている。そんな貴重な人材の手が空いてることなんて……恐らくないのだろう。

 

「……あのさ。大変面倒なやつと一緒に派遣することになるけどそれでもいい?」

 

「あっ、いるんだ……」

 

 かと思っていたら愛衣は珍しく申し訳なさそうに雰囲気のまま、その指揮官について心当たりがあると口にした。

 しかし愛衣が大変面倒なやつと一緒というが……あの愛衣が言うのだから相当なのだろうか。

 

「それって俺とは初対面になる?」

 

「初対面と言えば初対面だけど、恩人と言えば恩人だよ。だってスクルドの遺体を腐らせずに延命し続けてる『魔女』でもあるんだし」

 

 その言葉は俺にとって驚きだった。

 何せスクルドは現在は危篤状態で絶対安静、という以外でスクルドに関して知っていることが俺にはない。それはファビオラもそうであり、今の今まで『魔女』の力で助けられてるなんて微塵も耳にしていない。

 

 そんな魔女がいたなんて……。何で今まで耳にしなかったんだ?

 

「……まさかその魔女って霧夕さんと同じ極秘扱いだったりする?」

 

「そう。魔女はレンちゃんや霧夕と同じで、SIDのレベル5級指定で保護してるエージェントの一人。コードネームは『時止めの魔女』って言われてるんだけど……」

 

「これまた大変面倒なやつだねぇ」と本日何度目かも分からぬ、珍しい愛衣の溜息が零れた。

 

「私は一応医師でもあるから症状について悪口言うのも難だけど、彼女は傲慢で態度がデカいくせに『社交不安障害』……俗に言う『アガリ症』とか『コミュ障』に呼ばれる分類でね……。そのくせに実力と実績はしっかりしてるし、能力も極めて強力だから万全の監視体制で保護してるんだけど……これが立場を良いことに我儘も言うしで正直言って……うん、アレだ……でも下手に口にしたらな……」

 

 おっと、これまた非常に珍しい愛衣の愚痴だ。それだけ丁重に相手をしなければならない相手ということだろうか。あのマリルとも親しげに話せる愛衣ですらそうなるほどの。

 

「まあ、そんな感じでひじょ~~にアレなやつでね? レンちゃんがそれでもいいなら今すぐにでも動けるように手配するんだけど……」

 

「そんな面倒な人が、よくスクルドの延命なんてしてくれたね……」

 

「悪い人じゃないからね。そういう人命とかの倫理観だけはしっかりしてるから……」

 

 ……さっきから思ったけど、愛衣が『子供』とか『少女』とか言わずに『人』とか『やつ』って表現するし、ここにいないのに扱いを雑に扱わないということは相当のお歳だな? それこそマリルよりも年上のような……。となると30歳後半とか、下手したら40歳以上も……。

 

「……その人って、もしかして結構おばさ--」

 

「誰がおばさんですって?」

 

「ひんっ!? 誰っ!?」

 

 直後、まったく聞き覚えのない女の声が耳元に聞こえて二重の意味でビックリした。だって俺と愛衣は現在壁際で話しており、耳元で話しかけるなんて壁からでも話しかけないと不可能だからだ。

 

 しかも振り返ってみると、そこにあるのは鏡だけだ。どこにも誰かが話しかけられるような空間などなく、あるとしたら観葉植物と何の変哲もない鏡くらいなもので…………。

 

「初めましてレンちゃん。鏡のお告げを聞いて、やってきたわ」

 

「っっっ!!?」

 

 なんて思っていたら、突如として鏡の中に女性の顔が浮き出てきて俺は驚愕のあまりに腰を抜かしてしまった。どこからどう見ても、今の目の前にある『鏡』は俺は何回も髪とか服装を整えるのに使ったことがある物だ。それ自体に異質物みたいに特殊な性質とかがあるわけがない。

 

 だというのに女性が映っている。服装は一言で表現するなら『だらしない』に尽きる。寝起きの俺みたいにシャツとショーツには皺や着崩れもあれば、よく見たら上下の下着の色が合っていない。しかも色気もオシャレ感のない着易さと着け心地を最優先した厚手の鼠色だ。

 そのだらしない姿は百年の恋でも冷めてしまうほどだ。男の俺でも流石にこれを人前で見せるのは嫌だなぁと思うくらいには。

 

「……彼女が例の人物よ」

 

 えっ、この人がっ!? 聞いてた感じのイメージと違うんですけどっ!?

 

「どうも。私が『時止めの魔女』こと『クラウディア』--。鏡の中から失礼するわよ」

 

 なんて言いながら鏡の中から、クラウディアは出てきて俺と愛衣の横に立つ。しかもどういう手段を使ったかも不明なまま、そのだらしないダボダボの部屋着から一気に童話じみた色鮮やかで煌びやかな服装へと早変わりだ。帽子もスカートも楕円形を描いていて、橙色と黒色の縦縞ストライプの衣装がとにかく目立つ。スカートにはダイヤの模様、帽子には赤と白の薔薇、ソックスもリボンのガーターベルトを付けていたり、その豪華絢爛な装飾と不可思議な登場から童話の登場人物でも見ているような気分だ。

 

「すげぇ……造花かと思ったらマジモンの薔薇だ、これ……」

 

 それはまるでシンデレラに出てくる魔法のドレスを着るような早業にも思えるほどであり、一瞬でこのクラウディアの『魔女』としての力が、アニーの『投擲操作』やラファエルの『回復魔法』といった能力とは掛け離れた物だということは理解してしまうほどに。

 

 鏡の中を通り、挙句には悟られずに早着替えをするなんて一体どんな『能力』を持っていれば可能なのか--。俺には一切理解できなかった。

 

「ふ~~ん……初々しい娘ね。新鮮な果実みたいで私好みだわぁ……」

 

 いきなりクラウディアは俺の顎を持ち上げ、瞳と肌を観察し始める。その視線は熱を帯びており、簡潔に言えば興奮している。主に性的な意味で。

 

「けれどいつかは男を知って、社会の汚れを知ってしまえば、いずれは黒んでしまうんでしょうね……。ねぇ、今からでも私の物にならない? 私の物になれば、あなたの美しさは永遠の物となるわ」

 

「何なのこの人!?」

 

「こういうやつよ。パーソナリティスペース皆無なのに自分の意見は押し付けてくる……20歳なんだからもう少し配慮とかを覚えてほしいよね……」

 

「何度も言うけど年齢の話をしないでくれる? 私は昔も今もこれからも、ずっと変わることない美貌をあり続ける存在。愛衣の主観で私の価値を測らないでくれる?」

 

「いやでも年齢は主観的な物じゃなく誕生から今までの観測を確立させる一つの相対的見方だし……」

 

 うん、クラウディアは愛衣の言う通り面倒な人に間違いない。まさか一見してここまでの変人を突きつけるなんて……今まであっただろうか?

 

 ……いや、思い返せば結構あるな?

 そもそも目の前にいる愛衣自身がそうだし、続けてハインリッヒもそうだし、変態という意味ではソヤもそうだし、霧夕さんに宿るウズメさんもそうだったし……。

 

 ……それでも冷静に考えると嫌だな。愛衣はある程度受けたらまだいいとして、ハインリッヒが指揮官だったらよく分かんないこと言われそうだし、膨張抜きで俺のことを崇めてるところがあるから事あるごとに某劣等生みたいに「流石です、マスター」とか言われそうで恥ずかしい。

 ソヤに任せるのはもっと嫌だ。何故ならソヤは『共感覚』の持ち主で、たまに俺達とは違う観点からの考察のせいで理解しにくい時あるし……命令する側がそういう感覚を口にされたら命令される側も困る。まあ俺が指揮官になったところで、そもそも命令ができないからあまり大きくは言えないんだけど。

 

 それを考えると態度とか性格はどうあれマリルって指揮官として理想的だったんだな……。

 

「これが指揮官になるのか……」

 

「こんなのが指揮官になれちゃうの……」

 

 愛衣の何度目かも溜め息交じりの言葉に、俺はただただ同情するしかなかった。こんな変人でもレベル5認定するしかなく、生活環境の保障という名目で税金が使われるクラウディアが持つ『能力』のありように。

 

 

 

 …………

 ……

 

 

 

「ふ~~ん、これが今回集まった私のしもべ達ね。眷属として名を明かしてもらおうかしら?」

 

「私が従うのはスクルドお嬢様と、非常に不本意だけどこの馬鹿メイドだけよ」

 

「まあまあファビオラ……」

 

 数時間後。今回の『華雲宮城』に向かう人員が集まった。

 人数としては俺とクラウディア含んで合計『六人』だ。参加した残りの四人はバイジュウ、ファビオラ、ソヤ、ギンの五人であり、今までの事件で特に縁を深く結びつけた存在でもある。

 

 とはいっても四人とも俺とバイジュウの我儘に付き合うわけではない。

 ファビオラはミルク救出はそのままスクルド救出という『門』としての繋がりがあり、ソヤもその『門』には浅はからぬ縁があり、ギンに至ってはその『門』の存在によって『守護者』にされた一人だ。二人とも借りを返せるなら返したいと思うのが当然であろう。

 

「本当はハインリッヒも行きたそうだったけど……」

 

「あやつ、あれでもサモントンの随行員という役職があるからのぉ。ラファエルが絶対安静の身だと、ハインリッヒもラファエルから大きく離れることができん。とても歯痒い思いをして儂に託しておったぞ」

 

 なんて言葉だけが悲しんでいるが、ギンの表情と語調だけは愉快で笑いを堪えてるようにも見える。

 とかいうアンタも一応は戦技教官としてのSIDの立場がありますからね? それが他の学園都市に行っていい許可を出されるなんて、つまりSIDにはお荷物認定受けてるってことだからね?

 

「エミリオとヴィラも来てほしかったですね……」

 

「あの二人はマサダブルクに帰国中ですわ。何でもサモントンの時に連絡があったパトリオットについて思うところがあるとのことで……」

 

 確かにそれもそれで面倒そうな雰囲気は情報からしてあったんだよな……。ただそれは国の問題であって、俺達が介入できるものではないし……。そこらへんは今はマサダでの地位を持つエミリオに一任するしかない。

 

「とりあえず順繰りに俺から紹介するから……右から順に--」

 

「ギン教官、ファビオラ、ソヤ・エンジェルス、バイジュウでしょう? そんなの私には筒抜けよ?」

 

「いつ調べたんだよっ!」

 

「それは乙女のひ・み・つ♪」

 

「うげぇ、嘘と本当の匂いが混じって言い方ですわ……。大人の汚いやり方ですわ……」

 

「誰が大人ですって? 私は不変的な存在、大人や子供で括らないのでくれるかしらお子ちゃま?」

 

「自分のことは棚に上げて、私の事はおこちょま呼びですの!? こんなのヤンキー絡み同然ですわ!」

 

「実際お前は年齢、経験共にお子ちゃまであろうが? 儂みたいな爺からしたらのぉ」

 

「それ同時に私の事ババアと言ってる?」

 

「こいつ面倒なやつじゃな。こりゃ婚期も逃しそうじゃ」

 

「なぜその事を……!? 誰にも教えていないというのに……!?」

 

「我が身を振り返れよ。アンタみたいな面の皮が厚かましい奴は恋人すらできないって……」

 

「恋人くらいはいたわよ……すぐ破局宣言されて……って逆にそういうアンタ達はどうなのよ!?」

 

「爺が野郎と付き合うわけがなかろう。それに可愛い孫娘みたいな子の身だしの」

 

「ギン爺と同じ理由で俺もあるわけない」

 

「ライク的な意味での付き合いなら何回かはあるわよ、情報機関としては当然ね」

 

「年齢的な都合と、教会の教えで不可能でしたわ」

 

「噓でしょ……!? 単純にいなかったの私だけですか……!?」

 

「……あんたも苦労してねぇ。年いくつ?」

 

「…………西暦換算なら三十路超えてます」

 

「うわぁ、私より年上……」

 

「違うんですっ! 色々ありまして……! 一応今年で17歳なんです!」

 

「その気持ちは分かるわ……。若作りしたいものね……」

 

「人の話聞いてないのって、そもそも年齢以前に人間としてどうなんですか!?」

 

 自称クールビューティーのバイジュウのイメージが壊れるぐらいにはクラウディアと言い争いを始める。それだけ年齢というのは女性にとって地雷なのか、それともバイジュウの心の平穏が今はないのか。間違いなく前者だという確信してしまう。

 

 ……未だにクラウディアのことがよく分からないが、今のところは打ち解けてる感じで大丈夫そうだ。いや若干打ち解けてるか怪しいところでもあるが、少なくとも険悪な雰囲気がないだけいいだろう。

 

 

 

「さあ行きましょうか。このメンツで第一学園都市『華雲宮城』へ」

 

「……カッコつけてるところで悪いんですけど、航空機が取れるのは後日っすよ」

 

「…………ひとまず解散ねっ!」

 

 

 

 ……多少の不安は残るが、とりあえずはこのチームで作戦を果たすことになる。

 第一学園都市『華雲宮城』——。そこにはいったい何があるのか。それはきっと——。

 

 

 

「『華雲宮城』……元々は中国だった場所……」

 

 

 

 バイジュウが一番知りたいに違いない。

 

 




というわけで第六章という名の閑話はこれにて完結です。

サモントンがニャル様が襲撃してから行先のないレン。それとは逆にヴィラクスの記憶共有でミルクの結末を知ったバイジュウ。
二人とも前に進もうと奮起したことで、ようやく外宇宙の存在に自分達関わりに行ける一筋の光明が見えるという再発の章となりました。

本当は第三章と同じように、もっと早く流せればよかったのですが、なぜか女装することになって知識を深めたり、Vroidに手を出して魔女兵器キャラを作ったり、お絵かきの知識を深めたりと創作の幅を広げたら、まあエネルギー管理を間違えた感じになりまして……。単純にマルチタスクを熟ない自分の要領が悪いのが原因です、はい。

そんな感じですが、今現在も執筆は無理がない程度にマイペースに続けております。ついに第一学園都市に触れることになり、初期から構想を練っていたこともあり個人的にはやっと……って感じです、はい。
とはいってもレン達が行ってない第六学園都市や新たに問題を抱えそうなマサダブルク。まだまだお話は続きますので、気長にお付き合いくださいませ。

というわけで次回の更新は『3/1』となります。コロナも一度収束したかと思えば、変異してまた拡散しておりますので、今後とも皆様方の健康と生活が平穏になることを願っております。

では、次章となる第七章【陰陽五行】にてしばしのお別れを。





そしてここまで書いたところで『くぅ疲』を入れるの忘れてました。それでは……くぅ〜〜、疲れましたw。これにて後書きは終わりです!

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