フェバル〜ミティを救いだけだった者の活動記録 作:古代 有朱夢
はい、どーも、ミティアナ・アメノリスの妹です。
死ぬ間際にフェバルのことを考えてたら、姉さんの妹に転生していました。
ミティ--本名ミティアナ・アメノリスはフェバル第3章の登場キャラの1人だ。
初登場時、ミティは主人公のユウに一目惚れを果たす。料理の腕はそれなりのものであり、サービスも充実しているのに何故か売れない宿屋を経営していた。魔法料理対決でユウの姉のユイに大敗をし、ユイとユウを料理の師匠として、仰ぐようになる。その後、アセッドにて住み込みで働くようになる。
姉さんの小説内での扱いはこんな感じだ。
実際、今もオレは姉さんと宿屋を経営しているが、客は全く来ない。料理もサービスも何も悪くないのに何故売れないのだろうか?
「キティ、そろそろ買い出しに行くですよ!」
キティというのは、オレの名前。ミティとキティって響きが似てて、良いよね。
「はーい!」
オレ達は買い出しに出かけた。
先週、買い出しに行ったとき、魔法料理コンテストのビラを見た。もうすぐ、コンテストが始まるわけだ。
この料理コンテストは十中八九ユイに姉さんが大敗した大会だろう。ならば、もうそろそろユウと出会ったとしても可笑しくはない。
そして、ユウとミティが出会うことになる買い出しもこの買い出しのことだろう。
「姉さん、商品を選ぶのは任せたよ!」
「分かってるですよ〜。」
姉さんは目利きだ。姉さんの作る料理は極上のものではないが、宿の値段を考えれば最上級の部類の美味しさだ。
そうこう考えているうちに姉さんは商品を購入した。
「それじゃあ、運ぶかぁ。」
オレは風魔法で商品の入った木箱を持ち上げ、運んでいく。
「君、ちょっと良いかい?」
黒髪黒眼の男が話しかけてきた。横にはよく似た女もいる。間違いなくユウとユイだろう。
「はい、良いですよ。」
「ありがとう。」
「ここじゃあ、あれですし、うちの宿屋に行きましょう。転移魔法を使うので、肩に触れてください。」
本当は転移魔法はあまり使いたくないが、急用だし仕方がない。
オレ達は宿屋に転移した。
オレとユウさんとユイさんで話しを始める。その間、姉さんは料理をしている。
「まずは、自己紹介をしますね。オレはキティです。今、厨房に立っているのは姉のミティです。」
「俺はユウ。隣りにいるのが」
「ユイです。」
「それで、どうして話しかけてきたんですか?」
「貴女、魔力持ってるよね?」
「そりゃ、魔法使ってますから。」
「そうじゃなくて……。」
「あ、私が精霊魔法以外の魔法を使っていることですか?」
「えぇ、そんな感じね。」
「精霊魔法を使おうとしたけど、うまく使えなくて他に魔法使う方法ないかなぁって考えていたら、なんか使えました。」
「えっ、そんな理由?」
「はい、そうですよ。」
正確に言うと、精霊魔法が使えなかったから小説にあった魔法のイメージをしたんだけど、流石にこの二人に小説のことを伝えるのは酷だろう。
「料理できたです〜。」
姉さんが、料理を運んできた。
「良かったら食べて下さい。姉の料理は絶品ですから。」
「うん。」
二人が料理を食べ始める。
「うん、美味しいよ。」
「ありがとうございますです〜。」
「美味しいと思いますよね。それなのに、うちの宿にお客さんが全然来ないんですよ。料理もサービスも価格も悪くないし……。それに、こんなに可愛い姉さんがいるのに……。」
「この宿は二人で経営しているの?」
「はい。一般的な家事を姉が担当して、重労働はオレが担当している感じです。」
「大変じゃないのか?」
「まぁ、それなりには。でも、魔法があるのでそんなに大変じゃないですよ。」
「女の子ふたりを置いて出て行く親父達もどうかとは思いますがね……。」
「喧嘩でもしたのか?」
「いや、そう言う訳じゃなくて、単純に隠居生活をするためにエレザの方に行ってしまったんです。お前たちふたりなら大丈夫だろって。」
その後、周辺の地理などを聞かれ答えていると二人は夕食を食べ終えた。
「ルームキーはこちらになります。18:30から夕食になりますので、部屋でくつろぐなり街を歩き回るなり好きにしてください。」
ふたりは観光をすることを選んだのか宿を出て行った。
ユウさん達がきたってことはこの世界最後の日も近いってことだ。それはつまり姉さんの死期も近いってことだ。どうにかして、姉さんを救いたい。
その成功条件の一つは姉さんがユウさんと結ばれることだろう。それを成功させるために今夜、作戦を決行する。
夕食の時間きっかりにユウさん達は戻ってきた。
姉さんの料理を食べ、感想を述べていく。それを聞き姉さんが嬉しそうにする。
男の入浴時間になり、ユウさんが浴室に入る。
「あのユイさんちょっと良いですか?」
「良いけど。」
「ここじゃあ、あれ何で、肩に触れて頂けます。」
「どうして?」
「街中だと、あれ何で。」
「そう。」
ユイさんが肩に触れたのを確認し、転移魔法を発動し、荒野へと移動する。
「どうして、こんなところに?」
「街中で戦うと被害が大きいですから。」
「どうして、戦わなきゃいけないの?」
「オレにだけ魔力がある理由気になるんでしょ?だったらオレと戦って勝ったら教えてやるよ!」
ユイさんの風魔法が飛んできた。
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