フェバル〜ミティを救いだけだった者の活動記録 作:古代 有朱夢
せめて、現在投稿されている原作は読んで! 科学好きならハマるし、哲学好きならハマるし、希望が欲しくてもハマるから!
原作:https://ncode.syosetu.com/n2174bq/?p=3
《ファルチックル》
「ぐ! ぐははは。はへ、ふ。ふ、ふふふ、ふへ。
む、むり。ギブ、ギブアップ。ちょ、無理だって、ちょ、話すから。」
くすぐり魔法《ファルチックル》の前にオレは敗れたのであった。
「それじゃあ、どうして魔力が貴女だけにあるのか教えてくれる?」
「いいですよ。と言っても、何処から話したら良いんでしょうかね?
うーむ、そうですね……。それじゃあ、ユイさん、貴女に頼みごとをさせてください。その頼みごとの説明のついでに魔力についても話します。
こんな流れで良いですか?」
「ええ。」
「それじゃあ、頼みごとをさせていただきます。
ユイさんかユウさん、赤ちゃんを産んでください!」
「え?」
「聞こえませんでした?
ユイさん、ユウさん、赤ちゃんを産んでください!」
「聞こえているわ。赤ちゃんを産めって言ったのよね⁉︎」
「はい。」
「どうして? だれと?」
「世界を救うために。相手は誰でも構いません!」
「えっと、具体的に説明してくれる?」
「【神の器】、この能力の何か恐ろしいか説明できますか?
【神の器】は性転換能力のことなんかではありません。【神の器】は文字通り、神になり得る力なのです。そして、この【神の器】は母から子へと遺伝するのです!」
「え? そんなこと聞いたこともない。本当なの? どうして、そんなことを知っているの?」
「本当です。私は未来から来たので、知っています。」
未来から来た。これは嘘ではない。フェバルという小説は人の神話だ。
「未来から来た? 嘘でしょ。」
「本当です。私に魔力がある。それはこの宇宙の理の外の存在であり、この宇宙の外側の存在だからです。この宇宙がビッグクランチを引き起こした。その先の宇宙から私はやってきました。」
「ビッグクランチ?」
「ビッグバンはわかりますよね?」
「ええ。」
「ビッグバンにより、宇宙が誕生し、膨張し続けている。では、宇宙はどのような力が働いて膨張してるいるのでしょう? 本来、星々の引力で宇宙は縮小しなくちゃならない。それにも関わらず宇宙は膨張している。この宇宙を膨張させる要因を仮にXと呼びましょう。
このXの正体は全くもって不明でした。そして、もしかしたらXが逆の働きを突如しだすかもしれない。そんなことを考えた科学者はこの現象をビッグクランチと呼びました。
ここまでは良いですよね?」
「ええ。」
「本題は此処からです。Xの正体はこの宇宙の外側にあるこの宇宙によく似た宇宙、仮に外宇宙と称する存在なのです。
ものとものが引き合うように宇宙どうしも引っ張り合っているのです。外宇宙達に四方八方からこの宇宙が引っ張らることによって、この宇宙は膨張しているのです。
では何故、この宇宙はビッグクランチを引き起こすと私が言えるのでしょうか?
答えは簡単です。星脈の存在です。星脈はビッグクランチを引き起こすための装置なのです。
ここからは神話のような話になってしまいますが、良いでしょうか?」
「本題にちゃんと繋がるのよね?」
「もちろんです。
それでは続きを話します。
遥か遠い過去、ずっとずっと遠い過去、この宇宙が生まれる前の話になります。
外宇宙にとある少女がいました。彼女は、特別な力を持っていて、宇宙を創り出しました。
しかし、宇宙を作ったは良いものの、全くもって宇宙は安定しませんでした。
外宇宙の引力が強すぎて宇宙がバラバラになってしまうのです。
彼女は何度も宇宙を創りました。しかし、上手く創り上げることは出来ませんでした。
そして、彼女は宇宙が壊れてしまう前に自分で宇宙を折り畳むことにしました。この現象がビッグクランチで、このために出来たのが星脈です。宇宙がバラバラになる前に折り畳むことでその情報を集める。そうすることで、宇宙は安定化していきました。
しかし、星脈はとても大きな影響力を持っていました。星脈の存在により、宇宙の中にバグのような存在、異常生命体が現れました。
この異常生命体に首輪をつけたもの、それがフェバルなのです。フェバルは彼女のために宇宙の情報を収集する存在なのです!
ここまでで質問は?」
「何故、彼女は宇宙を創ったの?」
「それは分かりません。私もいつかそれを知りたいと思います。それでは続きを。
あるとき、宇宙に星海ユウという少女が生まれました。彼女は史上最強のユウです。ユウは【神の器】を使い、様々な人と繋がりを強め、彼女と同じレベルの強さへと昇華しました。
彼女は【神の器】が母親から子へと、遺伝すると知っていました。そして、彼女はユウとの最終決戦のあと、ビッグクランチを起こしました。
ビッグクランチの後、再びユウを作るとき、【神の器】が母親から子へ遺伝するのを恐れた彼女はユウを男へと造り替えたのでした。
という訳で、ユウさんは本来は女の人で、赤ちゃんを産むことで、能力を子へ継承出来るのです。」
「なんだか嘘くさい話だけど、貴女は嘘をついているように見えない。本当の話なのね。でも、ユウが赤ちゃんを産むことで能力を継承できるとしてどうして赤ちゃんが必要なの?」
「この世界の崩壊を防ぐためです。
10000年程前、ラナという少女がいました。
ラナは想像の力を持った異常生命体でした。そんなラナとひとりの人物と出会いました。創造の力を持ったフェバル、トレインです。
トレインとラナは一緒に世界を豊かに変えていきました。
しかし、上手くいけば、悪いことが起きるもの、悪感情の塊のような存在が現れ出しました。
そして、その悪感情の塊のようなものはラナを殺しました。
トレインは悲しみに暮れ、この世界ラナソールを作りました。
ラナの命を犠牲にして生まれた世界の名前が地球の言語で『ラナの魂』だなんて、とんだ皮肉ですよね。
そして今、また、世界は悪意の塊のような存在により崩壊しかけています。
そこで、トレインの代わりに世界の存続を維持する存在が必要になります。
それがユウさんの子孫、【神の器】を持つ存在です。
彼ら彼女らが何世代にも渡り、この世界の維持のために悪意の塊のようなものと戦い、トレインの【創造】を使える人間達。
だから、ユウさん、この世界の未来のために、何より、ミティ姉さんの為に、お願いします!」
これがオレの小さな頭で考えた最善の方法だ。
オレのエゴで世界の命運を変えてしまう。それが正義かはわからないけど、オレはユウさんに世界を救って欲しい。ミティを救って欲しい……。
今回登場したXというのは現代科学ではダークエネルギーと呼ばれているものです。その正体が全くわからない『暗黒のエネルギー』。中二心をくすぐられます。