クロス神座廻り   作:フィル

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今、ここで書くのもアレですが9月以降も長期休みの時に投稿して楽しませる予定です。

今、活動報告に書かれている物以外で31作品以降に思いついた神座の原作として

エルデンリング

魔法少女ジ・エンド

などがあります。



出来るだけ神になった描写などがある作品を考えていますが、このキャラクターが神座になったらという考えでもいいので活動報告などでドシドシ御意見をお願い致します。




運命神座(上)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神座」

 

それは人類の文明が極限までに発達し、ある人工物を創った結果、顕現した神の領域である。

 

それは宇宙の中心。

 

それは全ての事象。

 

それは支配の領域。

 

魂の産まれる原初の混沌。

 

宇宙の総てを支配する領域であり力。

 

森羅万象の根源であり、神がいるべき頂上。

 

その神座は人間が辿り着ける場所。

 

人の祈り、願い、渇望……。

 

強い意思と己ではなく他を変えたいという方向が座へ繋がる切っ掛けとなる。

 

神座に至れば宇宙と合一する。

 

全は己であり、己は全である。

 

己の祈り、願い、渇望、気質を持って座を染め上げ、座の理を支配し、理を決める。

 

その感情が神座の法則と人間の在り方を決定してしまう。

 

その神座を終わらせるには違う人間の違う渇望による神座の交代以外は存在しない。

 

それを永延に永遠と繰り返す。

 

 

 

さて、ここはどこだか分かるだろうか?

 

ここはどこでもないどこか。

 

神の座とは違う別の領域。

 

神座が全てを支配する領域ならば、

 

ここは全てを観測できる領域。

 

すべての神座を記録している。

 

どういう訳か、その領域に干渉し見ているものが存在する。

 

その記録を見て、歴代の神座の神の像を彫り、信仰している。

 

さぁ、歴代の神の座を廻ってみよう。

 

善の法則も悪の法則も、

 

善の神座も悪の神座も、

 

善の渇望も悪の渇望も、

 

その理、その座、その真実の総てを知ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その者、只の不幸な女性だった。

 

理不尽な世を否定したい。全てを運命のまま平和な世界にしたい。

 

全ての生命が運命に決められた道を歩き、生きろ。誰も己の分を超えるな。

 

その清らかなる願いは世界の均衡を保つ運命として具現化する。

 

「人は大いなる神や大自然の前になすすべなく翻弄されるべし、宇宙の始まりから終わりまで、あるべきように物事が進み、つつがなく歴史の糸が紡がれるべし」

 

その願いは当初叶った。

 

しかし、いつの頃からか破綻した。

 

ある女神が生み出した術、「簒奪の円環」

 

その術によって人間を縛り付ける神を殺し、聖なる力を簒奪する。

 

そして座を染め上げる可能性を持った魔王が生まれる。

 

今はまだ、魔王は座に辿り着いていないが、いつの日か来るであろう。

 

故に魔王殲滅の勇者を招来させる。

 

 

これぞ、彼女の理、彼女の座、彼女という神が背負った真実の総てである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我が太極の名において歴代の天を凌駕せん」

 

その宣誓と同時に求道神は特異点へ潜っていく。

 

魂を同調させ、強大な存在の元に奥へ奥へと掘削していく。

 

その求道神はただ、歴代の神々へ興味だけで座へと潜行した。

 

求道神は空白地帯に足を踏み入れた。

 

無色透明、限りない白、もしくは、限りない黒。

 

これはまさに極限まで透き通った真水。もしくは無菌の空間。

 

人の考える無という概念体現した空間、されど何もないが故に如何なる様にも発展する多様性を有する。

 

底の見えないこの世界は常人には耐えきれない。

 

砂漠における一粒の砂。

 

大海における一滴の雨水。

 

森林における一枚の葉。

 

人間における一つの細胞。

 

常人がこの空間にいても何も為しえない。それどころか全体における一部となり、自我を失うだろう。

 

だが、それはあくまで凡夫の都合。ある一線を超えた場合、この場は神世界の芽へと転身する。

 

すなわち、太極の保有。

 

現世界を丸ごと塗りつぶすほどの覇道を得たものに限り、この空間に活動を赦され、理を流出―――流れ出すことが出来るのだ。

 

されど色は一色のみ。神座の席は一つ。座るのは一人。両雄は並び立つことはできない。

 

今、歴代の神座を見ることが出来るのはその者が永久不変の求道神であるからだ。

 

自らの外殻をかつてないほど強固に編み上げ、変わらない不変となり、絶対の揺るがない己の自我を持って神座へと深く沈んでいく。

 

自己を保ち続け、やがて行き着いた先に―――瞬間、旧世界の残照が―――私という求道神を歓迎した。

 

「これは―――」

 

よくぞ来た。これが救いだと唸りを上げる。

 

それは歴代の神たちの渇望。

 

それは旧き神々の祈り。

 

それは人々が求める変わらない不変。

 

これはかつて世界を席巻した太極が流出した姿だった。

 

「そういう仕組みか、理解した。これが座にいた者の達した深度か」

 

求道神は深い敬意と共に理解する。相手の人格ではない。善悪ではなく座を手にした者たちの純粋なまでの祈りの強さにだ。

 

「交代か、闘争か、歴代の神々によるが、その残照、残滓というわけか」

 

覇道の流出による座の交代は戦い、次代が勝てば基本的にはより強大になる。

 

されど、只交代すれば、その限りではない。

 

ただ、どちらでもその残照、残滓は残り、次代へと託される。

 

「おもしろい」

 

求道神は笑う。歴代の神々を知りたい。その思いは不変。

 

強大な渇望の覇道の攻撃に対し、強大な不変の求道の防御で対抗する。

 

歴代の神々の座の理の在処、如何なる渇望によって流出したか、己を保ちながら解析する。

 

 

 

 

 

 

「まず、強く感じた想いは〈均衡〉」

 

「なぜ、全ての存在は自由気ままに動くのだろう」

 

「彼女はそれが許せなかった」

 

「故に座を簒奪し、完全なる運命の管理を創造した」

 

 

 

静かな言葉と共に理解が溢れる。強大な想いに屈さずとも遥かに、求道神である私を凌駕している歴代の座。

 

しかし、それはこれまで理解していなく、分からなかったからだ。

 

ならば、無理矢理にでも型にはめ、理解する。それが解釈違いだとしても、とりあえず名をつける。

 

ゆえに―――

 

「この神、この座の名をつけるならば―――運命」

 

「運命の均衡―――運命永劫天罰」

 

「真の姿、ここに得たり」

 

姿を捉えることによりこの座を眺めることが出来る。

 

これが座の潜行方法である。

 

求道神は―――私は次へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれは!?」

 

「かつての我が支援者―――運命なるものの総括者だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原作 カンピオーネ!

 

神の名は「運命」。 本名は「運命の担い手、または創り手」

 

元となった願望は「世界の均衡を保ちたい」

 

座の名は「永劫運命天罰」

 

座の理は「世界の均衡を保つこと」

 

座の治世 管理型 

 

座の風景 織物

 

 

 

 

 

 

 

 

解説

 

この作品の中で私だけの設定を多く含めた存在。

 

私だけの設定として、元々、この世界の人間はそこまで科学や呪術を発展させることはできず、発展させた場合はまつろわぬ神が地上に降りて、人間を殺し、技術を零にする世界。それで人間を己の分を超えることが出来ず、均衡は保たれるという世界。

 

しかし、まつろわぬ神自体が運命の触覚であり自滅因子でもあるのでその結果、パンドラという覇道神が生まれ、現在進行形で座まで潜行されているされている状態。

 

その過程でパンドラは軍勢変生の力でカンピオーネを生み出し、座の交代の時の戦力を作り続けている。

 

もうパンドラという覇道神が存在しているので理が歪んでいる状態なので技術が発展することが可能

 

運命も必死にさらに深く潜っている。つまりパンドラと追いかけっこをしている状態。

 

原作では死亡したが、あくまで触覚としての神の運命の担い手としての自分が死亡しただけであり、座の本体である創り手は健在である。

 

ふぅ、すごい私が考えたオリジナル設定。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





この神が気になったら原作をどうぞ!

また、活動報告で色々なものを募集します。
「神の名」
「神座の名」
「座の風景」
「座の理」
「他作品で神座に至りそうなキャラクター」
「イラスト」
などを募集します。


感想、お気に入り、評価、活動報告があれば幸いです。


次回もお楽しみ下さい。


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