四天王の重要任務   作:プレイズ

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賢将の任務①--空港を探査せよ--

一方、その頃ハルピュイアは手応え有りという目でとある場所を見つめていた。

こちらはライズ空港。彼もまた候補地の1つであるポイントにやってきている。

今し方彼はちょっとした戦闘を終えた所だった。

 

空港のゲート内に転送されてから早々、彼は敵の視線を察知した。

振り返ると2名のパンテオンがおり、何やらこちらを伺っているようだった。

気付いた彼が接近して間合いを詰めると、彼らはバスターを打って攻撃してきたため、彼は迎撃して迎え撃った。

しかし敵はパンテオンなため、四天王ハルピュイアの前では無力。一瞬のうちに彼は敵を成敗する。

戦等兵を処理した後しばらく、彼は施設内を探索して回っていた。

ここライズ空港は郊外の外れ都市であるライズ地区と外界を繋ぐ玄関口。もっとも、大都市ネオアルカディアからの定期便はなく、周辺にある小都市からの便がいくつか行き来する程度のものなのだが。

規模は小さいものの、ここはれっきとした発送路のある空港なので施設自体はしっかりとしている。

 

ハルピュイアはレーダー端末を片手にしばらく周回したのだが、残念ながら反応が鳴る気配はなかった。

しかし彼は真面目なのでやる気を失せさせる事はなく、その後もひたすら空港内を時には歩き、時には飛び回りながら探し回った。

そして1時間ほどが経過した頃、彼は一つの可能性に思い至る。

(……こうしてただ闇雲に探し回っても意味がないかもしれない。もしここに目的のブツがあるとするなら、表面上見つけられるような所に置いておくと思うか?俺が密猟者の立場なら、レーダーで探知が行き届かない場所へ保管しておくだろう)

レーダーの探知範囲は半径50m以内に限定される。仮にその“範囲外”に離しておいたとしたら、もちろんレーダーには引っかからない。

(施設内のどこかに隠し部屋や通路が隠してあるかもしれないな)

彼は端末の探知対象をエネルギー以外の対象に切り替えて探索をまた再開した。

今度はもし壁の奥や床の下に何かの入り口や通路が隠されていてもレーダーで探知する事が可能となる。

ただし、その探知レーダーは空港施設内の表立った建造物(ドア・扉・金属物など)には反応しない。あくまで“表出していない隠された一定の質量を持つ物質”にのみ反応する。この端末には高性能レーダーが内蔵されており、隠されている物にだけ反応する優れた仕組みになっているのだ。

彼は視界に映らない場所にある手がかりを求めて探索を続行した。

 

 

……しかし、その後また1時間ほど探してみたものの、レーダーに探知反応が出る事はなかった。

残念ながら徒労に終わり、ハルピュイアはため息をつく。

「ふう、念入りに探してみたが成果なしか。ここは外れかもしれん」

少し気分的に疲れた彼は、気分転換に外のテラスへと出てみる事にした。

この場所は空港のため、この施設以外のものは周囲にはなく、周りの視界は開けている。

辺りを見渡せばなかなか壮観な景色が広がっていた。

「いい眺めだ。今日は快晴とみえる」

太陽の日差しがよく照っており、風通しもいい。

思わず彼は上空の晴天を見上げていた。

「………………」

 

ふと、彼は思い至った。

この空の上には何も無いのだろうか………と。

もちろん上空には何か建造物があるわけでもないから、物を隠しておける場所などない。

そう思って彼は半信半疑で上を見上げてみた。

「む………」

何も無い上空。

と思っていたのだが、一つの異物が彼の視界に映った。

「あれは……飛行船か?」

上空に僅か米粒ほどの小さな点だが、空に何かがとんでいるのがわかった。

彼の目はなかなか良いため、それがすぐに飛行船であると気付いた。

たまたまこの辺りを飛んでいる航空便だろうか?

だがこの候補地の真上を飛んでいるとなると怪しい可能性がある。

「さて、ものは確認だ」

すぐさま彼は背中のホバーを作動させた。

僅かな可能性も看過しない監査気質の性が発揮され、彼は大空へ向けて飛翔する。

飛行船のある高度は地上20kmほどのようだが、空を自在に飛び回れる彼にとっては関係なかった。

ホバーの動力を持って彼の身体はグングンと上昇する。

 

 

と、しばらく飛翔した所で上空から何かが降りてきた。

おそらく上の飛行船から下降してきたものと思われるが、その数は3つほど。

姿をよく見てみると、それらはどうやらパンテオン型のレプリロイドのようだ。

「……ほう、敵襲か」

彼は迫り来る対象を“敵”と認識。

何故なら降りてくる彼らはバズーカのような武器を手にしていたからだ。

明らかにこちらを狙って皆獲物を構えている。

ドンドン!と発射音を響かせてバズーカから弾丸が放たれた。

拳大の大きい弾が賢将へ向けて接近する。

「ふん、つまらんな」

しかし彼は鼻で笑って旋回回避していく。

ホバーの威力と翼の傾きの操作により彼の身体は滑らかにスライド移動した。

次いで今度は上昇軌道へ進路を変更。瞬く間に高度を上げて敵パンテオンへ接近する。

「ぐぎっ!」「げっ!」「ごふっ!」

3体のパンテオン達の身体が切り裂かれた。

賢将の振るうソニックセイバーの薙ぎが決まったのである。

短い呻き声を漏らし、3体の装甲は機械部を露出させて破壊された。

次いで小爆発が起こり、地上へと落下していく。

 

「なるほど、これであの飛行船はブツを積んでいるとみて間違いなさそうだ」

彼は確信めいた手応えを得てしたり顔を浮かべた。

わざわざこちらに向けて敵襲を放ってきたという事は、中にバレるとまずい代物を隠し持っている事に他ならない。

都市の監査者としての経験からハルピュイアはそれを把握していた。

「さあ、では“押収”させてもらうとしよう」

不敵な笑みを浮かべて彼は飛行艇へと上昇を再開する。

翼の動力機構のブーストをかけ、スピードを加速させた賢将の身体はまさにハヤブサのようだった。

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  • 第1章:稀少資源ギラテアイトを奪取せよ
  • 第2章:敵本拠地を急襲せよ
  • 第3章:エネルゲン水晶発掘所を攻略せよ
  • 第4章:水没した図書館を攻略せよ
  • 第5章:スカイビルでの戦い
  • 第6章:四天王VS暴雪月花
  • その他個別に好きな箇所があればこちらへ
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