四天王の重要任務   作:プレイズ

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隠将の任務--地下研究所を攻略せよ--

妖将が紫鏡に取り込まれている頃、隠将ファントムは既に地下研究所を“攻略”していた。

当該拠点を完全に調べ尽くし、既に一仕事を終えていた。

 

彼がこの候補地に降り立つとすぐに、例によって何者かの気配がした。

真後ろには誰もおらず、それは上からこちらに視線を向けていた。

天井の梁に身を隠して、パンテオンが見ていたのである。

が、その“死角”からの視察にも、彼は一瞬で見抜いてしまう。

間髪入れずに手裏剣を飛ばし、彼は敵を床へと落とした。

慌てたパンテオンが3体ほど彼に向けて襲いかかってきたが、ファントムはリーチの短いクナイを軽くひゅひゅんと振った。

そして、それだけで彼らは倒れ伏した。

急所に最小限の手数で攻撃を当て、それだけで仕留めたのだ。

「つまらぬ奴らよ。口ほどにもない」

倒した者達を見下げ、彼はすたすたと歩き出す。

(今の連中は何やら“スカウター”のような物をつけていたが、拙者の戦闘値でもしらべていたか?)

彼はパンテオン達が計測用の機具を身に付けていた事を見抜いている。

そして、その意図も。

(となれば、それを指示している上の者がどこかにいるのであろう。そ奴らがおそらくギラテアイトを密売・不正保有している輩とみて間違いない)

 

その後、彼はこの地下研究所のほぼ全てを調べ尽くしていた。

彼は闇の忍者でもあるが故に怪しい場所には勘が効く。レーダーに頼ってばかりいなくとも、探査を自分なりの手はずで進められる能力を彼は持っていた。

何かが隠されているとおぼしき場所には独特の臭いが漂っている。もちろん常人にはわからないレベルなのだが、極意を極めた忍者であり隠将でもある彼なら違和感に気付けるのだ。

地下研究所は結構入り組んでおりハシゴで降りる箇所が多数あった。一部足場が悪い所や飛び移らないと行けないような所もあったのだが、彼は器用な身のこなしからしらみつぶしにそれらの場所を調べ上げていった。以前ゼロと相まみえた工場施設で様々な場所に爆弾を仕掛けていたように、彼は足場の難しい難所だろうと巧みな移動術で乗り移り闊歩していける。

この地下研究所も施設構造はあの時の工場と似たようなものだったため、彼は手際よく瞬進で飛び移りながら各所を見て回った。結果は、残念ながら特殊エネルギーは1つも発見できなかった。

「無念。こちらは外れポイントでござったか」

持ち場の候補地を攻略して捜査完了したものの、隠将の表情は冴えない。

折角ならば自らの手でレア資源を回収したかった所だ。

「しかし愚痴をこぼしても特殊エネルギーが湧いて出てくるわけでもあるまいか。仕方なしと受け入れるしかないでござるな」

彼はもどかしさを飲み込んで自分を納得させる。

忍者たるもの成果が出なくとも耐え忍ぶ我慢も必要だからだ。

 

手持ち無沙汰になった彼は、この地下研究所の空気をようやく味わって吸ってみる。

探査中は感知に集中していたためゆっくりする暇がなかったためである。

「うむ、やはりこの手の場所は落ち着くでござる」

ほっとしたようにファントムは安堵して頷いた。

彼はこういう薄暗くジメッとした場所が好きで落ち着けるようだ。

さっきはそれで闘将・妖将からは変な目で見られたが。

「うぬぬ……彼奴らめ。我がそういう所を好むのがそんなにおかしいというのか」

ファントムは納得いかな気にふてくされた顔を見せる。

彼は精神年齢は大人なはずなのだが、時にはこういう顔も見せるようだ。

 

「さて、ではどうするか。このまま本部に帰るのもいいが、まだいささか時間が早すぎる。他の3人は今頃どうしているでござるかな。既に目当てのブツを見つけている者がいてもおかしくはないが」

この4つの候補地のどれかに特殊エネルギーが貯蔵されているのは間違いない。

彼としては真っ先に1番乗りでボウズで帰省するのもなんなので、何とか成果を挙げたい所なのだが。

「さて。もう少しだけ、この場所を探してみるでござるかな。拙者に見落としなどないが、もしやという事もあるかもしれぬ」

彼は、自分が探した場所をもう一度探し直してみる事にした。

念には念を入れての、2週目である。

再度深く探ってみる事で何か発見があるかもしれないからだ。

しかし――。

残念ながらそれは無駄な行為だった。

何故なら、ここには既にギラテアイトは無かったからだ。

彼が来てまだ探索中の間に、それは何者かによって外部へと運び出されていた。

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  • 第1章:稀少資源ギラテアイトを奪取せよ
  • 第2章:敵本拠地を急襲せよ
  • 第3章:エネルゲン水晶発掘所を攻略せよ
  • 第4章:水没した図書館を攻略せよ
  • 第5章:スカイビルでの戦い
  • 第6章:四天王VS暴雪月花
  • その他個別に好きな箇所があればこちらへ
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