Fate/Hololive Crash   作:佐々木 澄快

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まえがき


こんにちは。佐々木です。
更新遅くなってすみません。学校が忙しくてどうしても小説に手が回らないのです。
しかもこの二次創作、プロットとか作ってないので書くにしても凄く時間かかってしまうのです。


ま、言い訳なんですよね。すみませんでした。


今回のステータス紹介では、キャスター陣営の紹介をしていきたいと思います。

とはいえ、キャスターの二人はまだプロローグにちょっとしか出てきていませんでしたが、覚えてるよね......?
潤羽ルシアさんとか一言しか喋ってなかったけど覚えてるよね.....?ね?(圧)

では、キャスター陣営:紫咲シオンのステータスを紹介したいと思います。

紫咲シオン(むらさきしおん)

筋力:E  耐久:E
敏捷:A+ 魔力:A
幸運:C  宝具:A

宝具名:???

こんな感じですかね。
紫咲シオンは、キャスターとしては異様な敏捷値の持ち主です。
アヴェンジャーを追っていたときは軽く音速超えている上に煽れば煽る程スピード上がるので、凄く早いです(小並感)

あとがきではキャスター:潤羽るしあのステータスを紹介しますので、是非、そちらも見ていただければと思います。

それでは本編をお楽しみください。



三話 願いは交差する

とある、いつかであり、何処か。

 

それは在り得たかもしれない戦場(地獄)

 

その終わり。

 

地に染み込んだ血、無価値であるかのように転がる死体群。

 

結局、

 

聖騎士団もその実は、利用されるだけの殺人集団であった。

 

神の加護、神の定めた正義など、戦場(ココ)にはない。

 

全ては誰か、人間の思惑の上。

 

そこに、神などという偶像が介入する余地などない。

 

聖騎士というのは狂った偽善者の集まりだったわけで、

 

神の"正義"の名のもとに殺しを執行する。

 

だが、それもここで終わり。

 

 

 

 

白銀聖騎士団、

 

その団長たる白銀(しろがね)ノエルは、

この戦場で、絶望し、

 

死んだのだから。

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

 

2020 8月20日 午前8時頃

 

青堂市 中央市街地 地下教会上 道路

 

 

 

「──────あやめ先輩!!!!!!」 

 

白銀ノエルは悲痛に叫ぶ。

半壊した家の中へと追撃に向かう猫又おかゆ。

その猫の耳に白銀ノエルの叫びは届いていたのか、定かではない。

 

「そんな、なんで....こんなこと......」

 

白銀ノエルの目の前では、間違いなく戦闘が繰り広げられていた。

猫又おかゆの追撃からすぐにその家は崩壊し、その被害は周囲の建築物にも及ぶ。

その戦闘はまるで災害であった。響く金属音、打撃音、衝撃、爆発、その(たび)に辺りは更地と化していく。

 

彼女達は、

つい昨日まで楽しく暮らしていた者(ホロメンバー)同士であった筈で、それが今はこんなことになってしまった。

白銀ノエルにとってもそれは解せないものであったわけで。

 

「...........止めなきゃ───」

 

間違いでしかない。

そもそも、こんな間違いを止める為にこの聖杯戦争に参加すると決めた筈だった。

 

 

けれど、その足は動いてくれない。

 

その戦闘に足を踏み入れるということは、自らも刃を振るということに他ならないわけで。

 

 

 

 

そして数秒後、白銀ノエルは自身がその刃を奮うなど、

やはり無理だと気づくことになる。

 

 

白銀ノエルの視界の隅で何かが動いた。

 

白銀ノエルが意識的に視界に入れていなかった筈で、

だがしかし、ずっと視界の隅に置いていた彼女。

 

彼女と────なんて、イヤ。

 

そう思ったときには既に、白銀ノエルの体は衝撃とともに転がっていた。

 

「─────あ」

 

白銀ノエルの胸部の鎧がその衝撃に砕け、

その体は道路を転がる。

 

白銀ノエルはそのまま地面に、仰向けに倒れた。

 

「──────やっぱり、無理だ........」

 

 

白銀ノエルはそう言って目を(つむ)った。

 

彼女と戦うくらいなら、白銀ノエルはここで容易に死を選ぶ。

彼女と戦うなど、有り得ない。

彼女と殺し合うなど、有り得ない。

彼女を殺すなど、有り得ない。

彼女の体に傷をつけることすら論外である。

 

ここで倒れたまま、その手によって終わるなら────

 

 

........

ふと、瞑った視界がより一層暗くなった。

閉じたまぶたの上に差していた筈の太陽光が消える。

だがそれは死によるものではない。

そんな冷たいものではない。

むしろ、暖かさすら感じる。

 

 

 

「────ノエル────」

 

 

 

好きな声がする。

愛した声が、

誰よりも白銀ノエルは、その声が好きだった。

 

好きな手の温もりを、自身の頬に感じる。

誰の手よりも、彼女の手の暖かさは鮮明に覚えている。

 

 

好きで、好きで、仕方なかった。

 

 

彼女はいつも傍らで笑っていてくれた。

 

彼女はいつでも自分の為に泣いてくれた。

 

彼女はいつでもノエルの一番で、

 

──────ノエルを一番に想ってくれた。

 

彼女は─────

 

不知火(しらぬい)フレアは───────────

 

 

 

 

 

白銀ノエルは目を開ける。

 

思ったよりも近くに、目の前に、

鼻先どうしが触れそうな程近くに不知火フレアは居た。

 

「........え───?」

 

自身の顔の真横にその右肘を置き、

もう片方の手でノエルの頬を撫でる。

フレアの金色の長い綺麗な髪が河のように垂れ下がる。

 

不知火フレアは、

白銀ノエルの上にまたがっていた。

 

白銀ノエルに体重をかけないよう、体を僅かに浮かせて、

しかし上半身は殆ど密着しているような状態。

不知火フレアの体温が、

肌の温もりが直に伝わる。

 

間近に、目と目が合う。

 

「.......フレ....ア........?」

 

不知火フレアは、涙を流ぽろぽろと流して、

嬉しそうで、又は、

 

とても悔しそうな表情をしていた。

 

 

「ごめんね、ノエル.......私、ノエルを───

──────守れなかった.......」

 

 

そんなことを言いながら、

不知火フレアは....

 

白銀ノエルの唇にキスをした。

 

「────!?───っ!!?」

 

触れ合う唇の柔らかい感触が、白銀ノエルを支配する。

頬や耳がみるみる赤みを帯びるのを感じる。

 

口の中に不知火フレアの舌が侵入し、白銀ノエルの舌と艶かしく絡みあう。

 

「んっ──はぁ.....はぁっ───んんっ──」

 

漏れる吐息。

彼女の舌はまるで、

喉の乾きを潤しているかのように

 

ゆっくりと、

激しく、

艶かしく、

舌が、唇がふやけてしまいそうで。

 

 

 

 

唇が触れている数秒間は、白銀ノエルにとって何時間も続いているような感覚。

そして、よくわからない、

惚けてしまいそうな程の心地良さ。

 

その数時間という感覚は、

やはり一瞬で終わってしまうのだった。

 

離れていく唇と、糸を引く唾液。

白銀ノエルは惚けて恍惚とした表情をしていて、それはどこか物足りなそうにも見える。

 

()()()()()()───

───こんなコト(キス)、誰かとしたことある?」

 

不知火フレアはそんなことを聞いた。

 

「────えっ?.....えっ───?」

 

白銀ノエルは、更に何かを思い出した様子で顔を赤くする。

その様子を見た不知火フレアは、複雑な表情をした。

 

「やっぱり──そうなんだね。

.......()()()()()()()()()()()()()().....」

 

言って不知火フレアは立ち上がり、白銀ノエルの上から退いた。

 

「え........フレア、私、───どうゆう.....?」

 

白銀ノエルは上半身をふらふらと起こし、手を地面に付きながら不知火フレアを見る。

 

「ごめんね、ノエルちゃん。私達はもうどっか行くからね。

...............次に会ったときは、倒すよ────」

 

不知火フレアは地面を蹴って飛翔し、遠くの方で起きている抗争の方へ向かう。

 

 

 

その目に、涙を浮かべながら。

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

同日 同時刻

 

中央市街地

 

 

 

倒壊した建物は既に10棟弱。

 

「───はぁッ──!!」

 

裂くように、見る者の目にはその刃の速さ故に残像さえ映るであろう剣戟。

それでいて、規則正しい図形を描くような美しい太刀筋。

大太刀は鞘に納めてあるものの、その威力は鉄筋コンクリートすら物ともせず粉砕する。

 

それは百鬼(なきり)あやめの鋭い一線。

 

「───よっと──よッ──と──!」

 

そして、その刀を避け、すり抜け、受け流す。まるでその脚運びは攻撃の機を狙う猫の様。

どれ程優れた太刀裁きであろうと、当たらなければ意味が無い。

猫は、猫又(ねこまた)おかゆはその手の鋭い鉤爪を剣線の狭間を縫うように放つ。

 

「ねぇっ! あやめちゃんはさぁ!なんで戦うの!!?」

 

猫又おかゆはどこか楽しげにそんなことを聞く。

楽しそうなのは、なにかじゃれているような気分なのだろうか。

それとも、

ただ猫を被っているだけなのか。

 

「余が.......余が戦わなかったら.....おかゆんは───」

 

百鬼あやめは喋り、大太刀を奮う。その勢いはまるで、

 

「おかゆんは多分、──あの人間様を追うからだ余──っ!」

 

自分の中に在る迷いを振り払うが為にその威力を成しているようにも見えた。

 

あの人間、金髪の神父。

彼の命を狙っていたから、教会ごと百鬼あやめ達を潰そうとしていた。

猫又おかゆという猫に、人の存在を最初から感知できないはずがない。

 

猫又おかゆには果たさねばならない願いがあるようで。

その為なら、人殺しさえも──

 

「はは、あやめちゃん.......あのヒトの事を守ってるんだ!!

あのヒト、ボクは結構酷いヒトだと思うんだけどなぁ」

 

言いながらも猛攻、猛防は止まらない。

だが猫又おかゆのその言葉を聞いて、百鬼あやめの太刀筋は若干の鈍りを見せた。

その度に、鋭利な爪による掻き傷がその体に残される。

 

「ッ .....確かに、あの人間様はそんなにいい人間じゃないかもしれない──けど───」

 

百鬼あやめは神父と出会ってから数時間、その時を経て確かにそう感じていた。

なにせ、自分に見せた神父の言動は全て計算していたかのようにテンプレートな言い草で、

それを鵜呑みにした百鬼あやめは今、まさに殺し合いをしている。

神父の"傀儡"と化している。

 

だが、しかし、それよりも、

百鬼あやめは神父と顔を合わせた時から既に、百鬼あやめ自身が一番嫌いであろう“何か”を神父から感じ取っていた。

 

「けど、それは、おかゆんが誰かの命を奪っていい理由にならない!

おかゆんに人殺しなんて、絶対させない!!」

 

瞬間、百鬼あやめの周囲を幾十もの蒼い鬼火が燃え上がる。

 

「やばっ──」

 

猫又おかゆが地面を蹴ると同時、地上に蒼い彗星群が顕現する。

幾重にも重なるその爆発は生ある者の存在を許さない。

 

 

爆塵が晴れ、そこには二人の姿が残る。

 

彗星の核たる百鬼あやめは刃が剥き出しになったその真剣を、ボロボロになって地面に座り込む猫又おかゆの首元に(かざ)していた。

 

「──余の勝ちだ、おかゆん。なぁ.....もうやめ余? 

こんなのってやっぱり、ない余..........」

 

勝負はほぼ決着がついている。

これ以上続けてしまえば、その時は─────

 

「はは......悪いけど、ボクは辞められないんだ。

どうしても止めたいって言うんなら.......」

 

猫又おかゆはつまり、

百鬼あやめに、猫又おかゆを............

 

「.........おかゆん、そんなの、余にとって一番ありえない。

──────ふざけないで」

 

「ふざけてなんてないよ。それとも、

あやめちゃんが.......倒れてくれるの?」

 

「..........っ!!なんで、なんでっ!!! 

そんな選択肢しかないんだ余!?

おかゆんの願い事はわからないけれど......もっと余達で話あったりして、

─────余達で解決すればいいじゃんか!!」

 

「.............」

 

同じホロメンバー、同じ場所で過ごし、本当に皆で楽しく過して、

そこには必ず信頼が生まれた。

皆といれば、なんだってできる気がしていた。

皆優しくて、猫又おかゆは皆が大好きで、皆も猫又おかゆのことが好きだった。

 

けれど、なんだってできる気がしていたけれど。

猫又おかゆは皆と過ごして来たが故に、

その"限界"を知っていた。

どれだけ絆で結ばれていても、それが大人数だとしても、

 

無血で魔法と呼ばれる奇跡など、起こせない。

ソレは必ず犠牲が必要な代物だったのだ。

 

「..........無理だよ、あやめちゃん。ボクの.....

ボクの願いは──────」

 

猫又おかゆは百鬼あやめを、ホロライブを自身から突き放す言葉を。

 

そんな言葉を口にしようとした

その時、

 

 

 

 

 

 

 

猫又おかゆの願いが、

 

戌神ころねが、

 

 

百鬼あやめの背後に───────────

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

えーと、いや、その、まず、

これは、ノエフレのシーンについて謝らないと駄目ですか?
駄目ですよね、すみませんでした。

でも、言い訳させてください。

ホロライバーの友達に、「ノエフレってガチなん?」
って聞いたら、「ガッチガチのガチだろ」って言われたんでディープなヤツまで描写しただけなんです私は。
そして、どうせそこまで書いちゃったんなら、やることまでやってしまっていたことを匂わせるようなヤツにしようと思ってしまったんです。
つまり、今回の罪は友達と5割ずつってことには......

なりませんよね、本当にすみませんでした。
俺なんかの乏しい表現力であんなシーン描写しちゃって、誠に申し訳ありませんでした。

では、とっととキャスター陣営のステータス紹介にしたいと思います。

潤羽るしあ(うるはるしあ)

筋力:E  耐久:E
敏捷:E  魔力:E
幸運:A  宝具:EX

宝具名:???

キャスター、潤羽るしあのステータスは上記の通りに設定しました。
待って、怒らないで、これただの二次創作の設定なんです、本人とは一切関係ないフィクションなんです!(迫真)

はい、上記のステータス表の通り、潤羽るしあのステータスは殆ど最低値ですが幸運が高いのと宝具EXなのが特筆すべき点ですね。
まぁ、なぜこんなにも偏っているのかはネタバレになってしまうので言えないのですが。
しいて言うなら、潤羽るしあのネクロマンサーとしての能力が他の魔術師とはやや特異であるということです。

では、次回のまえがきで会いましょう。
閲覧頂きありがとうございました。

おわり

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